穂束栞は夜を視る2
ファムファタルの毒棘
嗣人
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/12/15 | 掲載終了日 2025/12/10
ハッシュタグ:#穂束栞は夜を視る2 #NetGalleyJP
内容紹介
【あらすじ】
人の皮を被った異郷の人喰いが、闇より迫りくる――
怪異を惹き寄せる特異体質を持つ穂束栞(ほづかしおり)は妖魔に襲われ、唯一の肉親だった祖父を亡くした。祖父に代わって栞を守るためにやってきた、弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。栞は二人の協力のもと、祖父の仇である妖魔を討伐することに成功した。ある日、窮奇に多額の賞金がかけられ、栞たちは無数の襲撃者から追われることに。襲撃者の背後には黒幕と思しき人物がいることが分かり…。
『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、呪力バトル×バディホラー第2弾!
装画:syo5
【著者プロフィール】
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。 2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家。著作に『夜行堂奇譚』シリーズ、『穂束栞は夜を視る』シリーズ、『天神さまの花いちもんめ』『カナエトメイ』『木山千景ノ怪顧録』(産業編集センター)、『文豪は鬼子と綴る』シリーズ、『四ツ山鬼談』『霧の出る森』(竹書房)、『イヴたちの楽園 藤紫乃女学園の怪異譚』(PHP研究所)、『夜行堂奇譚 上』『夜行堂奇譚 下』(『夜行堂奇譚』文庫版、角川ホラー文庫)など。
出版社からの備考・コメント
・読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
・いただいたコメントは各種販促活動に使用させていただく場合がございます。
※すべてのリクエストにお応えできない場合がございます。予めご了承ください。
【書店員の皆さまへ】
書籍のご注文や拡材をご希望の書店さまは、恐れ入りますが<産業編集センター出版部>まで直接お問合せをお願いいたします。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784863114692 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 252 |
関連リンク
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1449757
前作に続き、今回もとても面白かったです!
栞が徐々に人としての当たり前や普通の生活を取り戻していく一方で、より人を巻き込みたくないという気持ちが強くなっていると思いました。
白銀や窮奇の因縁や過去が少しずつ明かされていくところや、栞と関わることで起きている変化がとても面白いです!
次も楽しみにしています!
書店関係者 1043612
ゲラ読みさせていただき、ありがとうございました!!
今作も栞くんの健気さにほっこりしつつ、白銀と窮奇のかっこよさにほれぼれしながら一気読みでした。
今回の敵の霙も魅力的です。手首を落として、今後どんな戦いを仕掛けてくるのか楽しみです。
夜行堂シリーズと世界観が繋がっているのが分かり、ワクワクが止まりません!
いつか、栞くんたちと千早くんたちが邂逅しないかな?なんて。
今作も食べ物の描写が美味しそうで、その点も読んでいて楽しかったです!
栞くんの成長譚として、バディアクションものとして、漫喫しさせていただきました。
早くも次作が楽しみです!!
刊行ペースがとても早い嗣人さんですので、
お身体にはお気をつけくださいませ。
教育関係者 645139
《「守る」は、ときに「育てられる」ことだった。
──小学4年生の栞と、彼を守るふたりの“父”。その祈りが、夜を照らしていく》
小学生の栞と、大男で巨大虎の窮奇。見た目こそアンバランスだけれど、ふたりのやり取りはどこか微笑ましい。
一方で、白銀の控えめな気遣いや、父親代わりの落ち着きと時々見せるうっかりぶりも印象的だ。
けれど、ふたりの「栞への真意」がやがて対立へと向かうかもしれない――。そんな予感が胸をかすめる。
もしそれが現実になったら、栞がどれほど悲しむだろう。そう想像してしまうと、余計に。
栞の思いと、その体質。白銀と窮奇、それぞれの願いと確執。それらがどんな結末を迎えるのか、まだ誰にも分からない。
だからこそ今は、この静かな安寧が少しでも長く続くようにと願わずにはいられない。どうか、栞が約束の20歳を迎えても、その先も。
そんな栞もまだ小学4年生。やっと友だちと遊べるようになった夏休みの喜びと、自分を守るふたりへの思いやりが、いかにも彼らしい。
ところが今回の標的は、無敵と思われた窮奇。
平然とした態度の彼を気づかう白銀と栞。そのやり取りが、これまで以上に親密さを帯びていく。
やがて本当の標的が明らかになったとき――
白銀と窮奇は、真の意味で“力を合わせる”ことができた。栞を守る中で、命の重さを知り、変わり始めたのは彼ら自身だと感じた。
「戦おうと思います。ぼくなりのやり方で」
女の子と見まごうほどの栞が放ったこの言葉に、小学4年生とは思えない意志が宿っていた。
その瞬間、彼もまた変わり始めているのだと、息をのむ。
そして迎える、栞の小さな願いがかなう瞬間。
どうかそれが、ずっと続きますように。