コナン・ドイル伝 ホームズよりも事件を呼ぶ男
篠田航一
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刊行日 2025/11/18 | 掲載終了日 2025/11/20
ハッシュタグ:#コナンドイル伝ホームズよりも事件を呼ぶ男 #NetGalleyJP
内容紹介
科学的な推理を身上とする名探偵<シャーロック・ホームズ>を生んだのは、
心霊と愛国に没頭するお騒がせ男だった!
コナン・ドイルの数奇な人生を、現地で識者に取材した最新証言を交え、作品とともに解説する。
♦40歳で突然「軍隊に入る」宣言
♦「切り裂きジャック事件」の犯人説
♦世間を騒がせた「妖精事件」
♦アガサ・クリスティ失踪で勝手に「心霊捜査」
♦タイタニック号事件をめぐり大論争
♦政治家を目指して二度落選
「科学」と「非科学」の間で揺れ動きながら、名探偵シャーロック・ホームズを生んだ不思議、本書で解ける謎――。
♦ホームズのモデルとなった恩師・ベル博士はどんな人物か?
♦「ワトソン」を発明したドイル。どんな効果を狙っていた?
♦19世紀のロンドン近郊で、ホームズが爆発的人気を呼んだ理由
♦ホームズの推理が現代人から見ると時々「かなり雑」なのは?
♦ダーウィンの進化論で、英国人が心霊主義に走ったのはなぜ?
♦「切り裂きジャック事件」で「医師犯人説」が否定される根拠
♦医師としても成功していたドイルが作家専業を決意したきっかけ
♦ロンドン留学中の夏目漱石とドイルが出会っていた可能性は?
♦妻が病死し、失意のどん底にあったドイルを元気にした「事件」
♦人気絶頂のホームズをなぜ『最後の事件』で葬ろうとしたのか?
怪しい事象に突き進む、危うい男……なのになぜ、誰もがドイルを愛したか?
★(巻末付録)世界一短いホームズのブックガイド
……ホームズ全60作品を解説・評価!
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著者/篠田航一(しのだ・こういち)
1973年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1997年、毎日新聞社入社。甲府支局、東京社会部、ベルリン特派員、青森支局次長、カイロ特派員、ロンドン特派員などを経て、二〇二五年四月より外信部長。著書に『ナチスの財宝』(講談社現代新書)、『ヒトラーとUFOーー謎と都市伝説の国ドイツ』(平凡社新書)、『盗まれたエジプト文明ーーナイル5000年の墓泥棒』(文春新書)、共著に『独仏「原発」二つの選択』(筑摩選書)がある。
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065418567 |
| 本体価格 | ¥1,100 (JPY) |
| ページ数 | 267 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 513020
世界で聖書の次に読まれているとされるシャーロック・ホームズ。その作者コナン・ドイルの知られざる姿が描かれる。
発表当時からこれだけの人気を博したのにもかかわらず、当人は歴史作家として認められたかったというのは驚きでもあり皮肉にも感じられる。そしてホームズからは程遠いともいえるある意味破天荒にも見える言動は、自身と対極であるからこそ冷静に分析した上で産み出し動かし得たのではないかと思えた。また世相の影響(戦争による家族の不幸など)もあろうが、ドイル自身は内なる欲求(心霊術や愛国心からの政治傾倒、冤罪事件、事故への関心)に愚直にも真っすぐに向き合う極々純粋な人柄であったことが推測される。
ドイル自身やホームズの足跡を辿りながら、当時の英国の雰囲気も味わえるドイル伝記。
レビュアー 781279
コナン・ドイルとはいったいどんな人物なのだろう。
ホームズは子供の頃にダイジェスト版を読んだ程度だ。だから記憶はほとんどない。
つい最近『失われた世界』を久しぶりに読みたくて買ってきたのだが、ドイルといえば私の中では『失われた世界』のほうがイメージが強いのかもしれない。
ホームズに詳しくない私が読んでも大丈夫なのかと思ったが、「はじめに」を読んでいたら、まさにこの本は私のような読者のために書かれたのだと知り安心して読み始めた。
“読者として想定しているのは、遠い昔にドイル作品を読んだけど内容を忘れてしまった、または読んでいない方たちだ” なんと心強い言葉だろう。
何より驚いたのはベル博士が行った、観察することの大切さを説いた実験についての記述である。
私が看護師を目指したきっかけで尊敬している医師がいるのだが、オープンキャンパスのときにその医師が同じことを行ったのだ。あの衝撃は忘れられない。
いかに観察が大切なのかということを私もあの場で学んだ。きっと、その医師はドイルの自伝を読んでいたのだろう。
ドイルはベル博士との出会い、観察することの大切さを学ぶ。ドイルはベル博士から大きな影響を受けた
コナン・ドイルの人生や思想を知らなかったので、驚きの連続だった。医師であり、インフルエンサーであり、心霊に凝りオカルトを信じ。ときに探偵であり容疑者であり。なんという数奇な人生だろう。
時代背景や宗教観の変化などもあり、ドイルが心霊などに傾倒していくのも無理はなかったのかもしれない。
改めてホームズをきちんと読んでみたいと思った。
巻末にブックガイドがついているのが嬉しい。
著者の篠田さんが大好きだという『黄色い顔』をぜひ読んでみたいと思う。
レビュアー 530109
ドイル氏は医師をやめて小説家として生きることにはためらいはなかったようです。でも、シャーロック・ホームズが余りに有名になってしまったのは、気に入らなかったようで、一度はホームズが死んだことにしましたが、再び活躍するようになったのは、やっぱりホームズファンが大勢いたからなのでしょうね。でも、歴史小説家として認められたかったというのが本心のようです。
彼はアイルランド系の人なのでカソリック教徒として育ちました。しかし、ダーウィンの「進化論」を知ってから、神に対する考え方が変わってしまったようです。無神論ではないけれど、神に対して懐疑的な人になったようです。そのせいでしょうか、心霊主義に走ってしまいます。
アガサ・クリスティーが失踪した時に、「心霊捜査」を試みてみたり、タイタニック号事件の時には大論争を起こしたり、政治家になろうと立候補したり、なかなかな「お騒がせおじさん」でもあったというのが面白いです。
ドイル氏は、旅行好きだし、楽しいことが好き、軍医として赴任した場所も様々です。旺盛な好奇心と、愛国心、積極的な性格があったからこそ小説家として成功し、今でも大勢の人に愛されているのでしょうね。
図書館関係者 582693
中高生やシャーロッキアンとまでは言えないがホームズが好きな大人の読者が、作者であるコナン・ドイルの生涯をコンパクトに知りたいと思ったら最適な本ではないでしょうか。読みやすい本ですし、ホームズの愛読者がなぜ「駄作でさえも愛おしい」状態に陥ってしまうのか、その一端が知れた気がします。