世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性 登山家 田部井淳子の物語
安田アニータ 文 清水裕子 絵 おおつか のりこ 訳
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刊行日 2025/11/04 | 掲載終了日 2025/12/05
ハッシュタグ:#登山家田部井淳子の物語 #NetGalleyJP
内容紹介
世界最高峰エベレストの頂点に立った女性初の登山家、はじめての伝記絵本!
10歳のときに登った茶臼岳で山登りの楽しさを知った田部井淳子(たべい じゅんこ)(1939‐2016、福島県出身)は、結婚して出産した頃に女性だけの登山隊を結成し、世界最高峰のエベレスト登頂にねらいを定めました。
スポンサーを断られる中、懸命に資金を集め、山の道具を手作りし、4年にわたる準備をして挑んだのです。
岩と氷におおわれた8848.86メートルの山をものともせず、一歩ずつ、一歩ずつ。
1975年、35歳でついにエベレストの頂上に立つと、世界中の山に挑戦し、7大陸最高峰を女性で初制覇。
山の環境問題、若者や被災者を支える活動にも精力的に取り組みました。
エベレスト登頂50年となる2025年秋に、田部井淳子をモデルとした映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が吉永小百合 主演で公開されます。
あきらめずに一歩一歩、前に進めば、夢はかなう。
心から山を愛し、守り、山の魅力を伝えつづけたまっすぐな生き方は、今も多くの人に勇気を与えています。
女性として、母として、一人の人間として――その半生をたどる初めての伝記絵本です。
出版社からの備考・コメント
文/安田アニータ
カナダ・オンタリオ州のなだらかな丘にある庭のアトリエで、子どもたちのための物語をつむいでいる。元モンテッソーリ教師であり、長年日本に暮らしていたこともある。執筆の合間には、愛犬と一緒に毎日ハイキングに出かけ、空を見上げることが小さな習慣。本書は文を手がけた初めての絵本。ウェブサイト:anitayasuda.com
絵/清水 裕子(しみず ゆうこ)
アメリカ・ニューヨークを拠点とするイラストレーター。東京に生まれ、早稲田大学卒業後、総合商社で広報を担当し、30代で渡米してイラストを学ぶ。田部井淳子さんと同じく、小学校の遠足で山歩きの楽しさを知った。手がけた絵本は3冊。『アレッポのキャットマン』に続き、本作で2度目のコールデコット・オナー賞を受賞した。2009年にはニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100人」のひとりに選ばれている。ウェブサイト:yukoart.com
訳/おおつか のりこ
翻訳家、作家。福島県の小さな町で生まれ育つ。親に連れられて山歩きをはじめ、高校の山岳部では安達太良山によく登っていた。訳書に『レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?』(西村書店)、『じぶんのきもち みんなのきもち』(あかね書房)など。2022年、著作『感染症と人類の歴史』全3巻(文研出版)で学校図書館出版賞を受賞。日本国際児童図書評議会(JBBY)会員、やまねこ翻訳クラブ会員。
おすすめコメント
吉永小百合さん主演映画でも話題! 世界初の快挙をなしとげた日本人女性登山家〈初の伝記絵本〉
10/31公開の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(主演:吉永小百合 監督:阪本順治 配給:キノフィルムズ)の主人公のモデルになった登山家、田部井淳子。
女性として世界で初めて「エベレスト登頂」と「七大陸最高峰登頂」を成功させるという偉業を果たしました。
その田部井さんの半生を、日本にゆかりの深いアメリカ人作家と、世界で活躍するNY在住の日本人イラストレーターが描いた心を打つ伝記絵本です。
一途に山を愛し、常に挑戦しつづけた「あきらめない」生き方や、山を通して人と人の心をつないだ社会的活動を描きます。
販促プラン
『Up, Up, Ever Up! Junko Tabei: A Life in the Mountains』(邦題『世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性 登山家 田部井淳子の物語』)が、コールデコット オナー賞とボストングローブ・ホーンブック オナー賞に選ばれました🏅
『Up, Up, Ever Up! Junko Tabei: A Life in the Mountains』(邦題『世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性 登山家 田部井淳子の物語』)が、コールデコット オナー賞とボストングローブ・ホーンブック オナー賞に選ばれました🏅
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784867060605 |
| 本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
| ページ数 | 41 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 1469440
「女はおことわり」といわれた
「女は家で子どもをそだてなさい」とことわられた
芯のある言葉に強さが
口角も顔の表情もどれも上を向く絵に意思の固さが
異国で500人のポーターを動かした人徳が
彼女は
「もっと冒険がしたい」と扉を開けて快活に飛び出した
その踏み出した 一歩一歩がなければ
諦めることを常套句にする時代は もっと長く続いただろう
田部井淳子さん 貴方は 万歳が似合う
レビュアー 529296
今はこれまで男性の領域とみられていたところに、どんどんと女性が進出してくる時代だ。この作品はタイトルにあるように、世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性登山家 田部井淳子さんの物語をまとめたものだ。今ならそう珍しくもないだろうが、昔は女性で登山をする人は珍しかった。ましてや世界最高峰のエベレストに登ろうという人は。こういった人が出てくるようになって、これまで男性の領域だからとためらっていた多くの女性に、大きな力を与えたものと思う。
レビュアー 746064
まずは絵が素敵だ。何時間でも見ていられる。ひとつひとつ額縁に入れたいくらい。色使いや表現がすばらしい。だからおとなが見ても感動する。女性があのエベレストの頂点に世界で初めて立ったニュースをリアルに知った。当時はすごいなだけだった。田部井さんの素晴らしさを強く感じたのはテレビで普通に登山をして気さくなひとを感じた時だった。亡くなって、今回読ませて頂いて改めて歩んできた人生を知り偉人なんだと思った。この絵本は全世代が読めるので多くの方に手にとってほしい。
レビュアー 1564344
女性初のエベレスト登頂から50年、映画化によって再注目されている登山家で田部井淳子さんの自伝絵本。女性は家庭にいるべきとまだまだ女性の自由が縛られていた時代、女性だけのパーティーを組み果敢にチャレンジを続けた道程が綴られている。様々な困難の末のエベレスト初登頂や世界中の山々を登頂した輝かしい活動だけでなく、その後の自然保護やりんごの木の植樹などにもスポットを当てているのがいい。この絵本のおかげで田部井淳子さんを知る良いきっかけにはなったので、もっと掘り下げて彼女の生き様を知りたくなった。
図書館関係者 830695
とにかく絵の力が凄くて素晴らしい!!!
絵本なのでページ数や文章量の関係か伝記としては少し内容が急ぎ足に感じたが、田部井さんに興味を持つには充分な本です。もっと深掘りしたくなります。絵に迫力があるので読み聞かせをしても良さそうです。