わたしが猫になろうと思った理由のいくつか
沢本新
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刊行日 2026/01/13 | 掲載終了日 2026/01/12
ハッシュタグ:#わたしが猫になろうと思った理由のいくつか #NetGalleyJP
内容紹介
アルファポリス第8回ライト文芸大賞“奨励賞”受賞! 猫になった少女が織りなす、ちょっぴり不思議な物語。
指を壊し、夢を絶たれた天才ピアノ少女の祈里。絶望の中、ふらりと立ち寄った神社で、彼女は謎の少年ケイと出会う。何を言っても淡々と返してくれる彼の言葉に安らぎを覚え、神社に通うようになった祈里はある日、ポツリと願いを漏らす。それは空虚で、思いつき程度のもので、それでいて絶対に叶うはずのないもの。しかし、突如現れた〈魔女〉と名乗る猫・ムーンによって、その願いは叶えられた――。これは少女が失ったものを取り戻し、本当の自分を見つけるまでの、ちょっぴり不思議な物語。
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・初回〆切:2025年12月下旬頃予定 ・連絡先:株式会社アルファポリス営業部(info@alphapolis.co.jp)
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出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784434367922 |
| 本体価格 | ¥700 (JPY) |
| ページ数 | 272 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 781279
かつて天才ピアニストと言われた「祈里」だが
今は原因が不明なのだが指が動かない。
そんな彼女が神社で出会った不思議な少年。
彼がひたすらにボールを投げ続けているとこを眺めているところから始まる。
彼の名は「ケイ」
二人が出会い、突然現れた魔女と名乗る「ムーン」によって祈里の願いが叶ってしまう。
それは猫になりたいというものだった。
日向ぼっこをしている猫を見ると、猫になりたいなとふと思う。気ままにのんびりとしているように見えるからなのだろうか。
祈里もピアノが弾けなくなり、絶望し自由になりたくて猫になることを願ったのだろう。
だがケイの願いは祈里を人間に戻すことだった。
二人は猫になり、不思議な冒険に出かけることになる。
それは自分を見つめ直す旅であり
お互いの過去を知る旅であった。
なにかに打ち込んでいたら、やっぱり自分のなかの最高を求めてしまう。
だけど、なぜそれを始めたのか?誰のためにやっているのか?
そんなことを見失いがちだ。
たとえ天才だと言われたとしても
全てが上手くいくとは限らない。
だからこそ、一度立ち止まり、原点に戻ることで
また違う景色が見えるかもしれない。
祈里とケイの不思議な冒険は、躓いて下を向いている人に
前を向く力を与えてくれるだろう。
図書館関係者 1038994
願いが叶うなら何をお願いするだろう?
ピアノを弾けないくらいなら猫になりたい女の子と謎のケイ。
徐々に明かされる謎に複雑な感情を抱く。
サンまでもが…。ネタバレになりそうで何も書けないのが残念。
立場を超えて引かれ合う2人。立場を変えても助け合う2人。癒されました。
誰かの為なら頑張れる。そんな希望を持てる作品です。
レビュアー 1469440
猫のお話し?わたし、猫アレルギーなんだけど…大丈夫かな不安を抱えつつ
けれど、タイトルが何かある、勘が捉えて放してくれない。読むと決めた。
ピアノと猫を咬ませる、そのストーリーは
含みを持たせて伝えるのなら「NEXT STAGE」の物語だった。
こども時代の半径では、秀でていたかもしれない才能
年齢の分だけ広がる半径の長さは、「実力」と「将来性」に否が応でも向き合う。
ピアノが弾けなくなるなんて
最高の自分って
過去の自分に追いつけない
自由、になりたい。その思いの行方は
~あいつはきっとおれなんか想像もできないくらい努力したんだろうな~
努力の痕跡や 雷の打たれたような鮮烈なピアノの旋律へ
勇気を 生きる意味を 誰かの思いを享受する
読ませられました。今日のわたしは昨日より優しい。
図書館関係者 1024604
タイトルに惹かれてリクエスト。
ある時突然ピアノが弾けなくなるという挫折に苦しむなか、謎の少年ケイと共に「猫」として過ごすことで最後にどんな心の変化があるのか。主人公の少女・祈里が幸せになれるよう応援する気持ちで読みました。
ピアノや家族と距離を置き、ケイや〈サン〉と冒険しながら自分の気持ちと向き合うことができた祈里。
大切な人のために、自分にできることは何か?
これから自分はどうすればいいのか?
願うのは相手の幸せ。
大事なのは心の奥底にある、本当の気持ち。
行き詰まった時、辛く苦しい時、そんな時に強くなるためのヒントを、ケイや祈里や〈魔女〉が教えてくれる物語。
教育関係者 645139
《願いは、一人では叶わない
猫になった少女が見つけた、祈りと契りの物語》
少女が猫になって冒険するライトノベルだと思って読み始めた。しかし、登場する人や猫たちの思いの深さに、思わず真剣に読んでいた。
祈里は、すでに夢を諦めていた。
それでも祈里は、ケイがボールを投げる姿をもう一度見たくて、人間に戻る決心をする。
そう、自分のことで悩んではいても、相手がいることで願いを持つのは、人だからこそなのだ。
それに対して、猫のサンは悩むことが少ない。
やりたいことをやり、思ったとおりに言う。
その自由さは、うらやましくもあり、同時にどこか寂しくも感じられた。
猫になったからこそ、なぜケイの投げるフォームを美しいと感じたのかが、祈里にはわかった。
それは、ケイの心が無垢だから。
緊張も震えもない、交じりもののない「ただ投げる」という行為。
ケイのその純粋な姿に、祈里は初めて気づけたのだと思う。
そして、祈里は猫として芽夢と再会する。
そのときの、芽夢の本心を知ったときの驚き。
それは、読み手以上に祈里のほうが言葉を失っていたに違いない。
「芽夢は、祈里ちゃんが一人で寂しくないように、頑張るの」
祈里は、気づいたのだと思う。
芽夢が、ピアノを弾くことに純粋な喜びを感じていたことを。
芽夢はピアノが好きだから弾く。ただそれだけ。だから楽しく、美しい。
だからこそ、それを見ている人、聞いている人の心に、まっすぐ届くのだ。
そして芽夢は、相手を、祈里を思いやってもいる。
それは、ケイとまったく同じだということを、祈里は気づいたはず。
一歩、二人を前に、褒められるためにピアノを弾いてきたことを自覚してしまう祈里。
けれど、ケイから純粋な気持ちで「またピアノを聴きたい」と言われたことで、自分にも確かに純粋な気持ちがあるのだと、ようやく気づくことができたのか。
それでも祈里が人に戻ることにこだわるのは、
ケイのピッチングをまた見たいし、ケイにピアノを聞かせたいから。
自分のことは二の次にしてしまう、その気持ちを何と呼ぶのか。
まだ気づいていない祈里が、読んでいてもどかしい。
しかし、ムーンによって、あまりにも残酷な“真実”が突きつけられるとは。
薄々は疑っていたとはいえ、それをここまでストレートに告げる必要があったのか?
はぐらかさないという、ムーンの真心ゆえだとしても、祈里にとって、その衝撃はあまりにも大き過ぎただろう。
ケイの願いと、祈里の願い。
それは、お互いに向けられたものだった。
けれど、それが叶わぬものであることを知ったとき、祈里は絶望するしかないのか。
夢=願いと、無垢なる心。
物語の底を流れていたそれらが、ムーンによって、はっきりと形を結んでいく。
祈里とは「いのり」。
けれど、それは一人では叶わないもの。
その相手であるケイは、きっと「契(ちぎり)」。
そして、そのきっかけをくれた芽夢は、
「夢が芽生えること——未来への希望」。
そう思ったとき、涙が止まらなくなった。