世界99 (上下巻合本版)
村田沙耶香
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刊行日 2025/03/05 | 掲載終了日 2026/02/13
ハッシュタグ:#世界99上下巻合本版 #NetGalleyJP
内容紹介
【祝 第78回野間文芸賞受賞】
受賞を記念して、全文公開いたします。
この機会にぜひご一読ください。
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この世はすべて、世界に媚びるための祭り。
性格のない人間・如月空子。
彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。
空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。
ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。
当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。
3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。
村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!
【著者略歴】
村田沙耶香 (むらた・さやか)
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『信仰』などがある。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784087718799 |
| 本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
| ページ数 | 432 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1667908
人間の悪を凝縮したような物語だと思いました。
人間がめんどくさいと感じたことをピョコルンに任せていく。ピョコルンを可愛くすることで、ペットとしても扱い、自分たちが「嫌なことを押し付けている」ことを正当化しているように感じました。
特に共感したのは、空子が所属しているコミュニティーごとに、自分の性格を変えていることです。空子ほど極端でなくても、私たちは接する人によって自分の魅せる角度を変えているところがあると思います。
書店関係者 1080264
人間関係を円滑にするためにその場に呼応するのはよくあることだと思う。そしてとても極端に描かれていたが、女性が一生道具であり、男はクズしかいない世界は、現代にも当てはまる部分が大いにあり、ピョコルンの変化で改善されながらも現実の差別や偏見、適応を強制するところは変わらないままで、これが人類のたどり着いた終着点だとしたら、最後は宗教みたいで怖いなぁと思った。
書店関係者 1003475
凄い、という言葉は嫌なのだがやはり凄い小説、と言ってしまう。自分の価値観を揺さぶられる小説は他にもある。ただ村田沙耶香は入り方が違う。すぐ隣に見えなかった扉があり、いつの間にか入っているのだ。こんな世界があると気がつかなかった。長い物語だがもっと読みたい、この世界を知りたい、と同時に思う。呼応とトレースという言葉にまず引き付けられた。相手に合わせて話し方を変える。相手の望ましい姿になろうとする。この世界で生きてゆくために自分を養うだけの自分の奴隷になるか、誰かの家電になるか、など鋭い言葉が刺さってくる。
強制的に可愛い生き物ピョコルン、その愛らしさと不気味さ。この感情も読んで貰わないとわからない。読んでしまうともう前には戻れない。でもそれを後悔はしない。村田沙耶香が私の中に残したものは大きい。
書店関係者 412917
すごい小説でした。
著者には、この世界がいったいどのように見えているのか……。
読みながら「気持ち悪い」、「歪んでいる」と思うのにページを捲る手を止められない。
自分は違う、と思うのに、自分が主人公に、どこか似ている気がしてしまう……。
衝撃的な読書体験でした!
書店関係者 1869099
いや、なんて恐ろしい話だろうか・・・。
架空の話なのに、現実味がすごい。
よりよい世界を目指した結果、その結末・・・⁉
怖くて気持ち悪くて胸糞悪すぎるのに、読むことはやめられず、確かにそう!ホントにそう!!と共感したくないのに共感させられっぱなし。
人間が作る世界の嫌な部分や困った(汚い)問題をぐいぐい見せられ、思わず目を背けて途方に暮れてしまいました。
受けた衝撃が大きすぎて、読んでよかったのだけれど、読みたくなかったような・・・。
人に薦めたいような、薦めたくないような・・・。
読み終わって「・・・」が多くなる、話でした。
消化するのにまだまだ時間が必要そうです。