金輪町Logbook
前川知大・著 まごつき・絵
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刊行日 2025/12/11 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#金輪町Logbook #NetGalleyJP
内容紹介
【小説だけど、小説じゃない!?】
第32回読売演劇大賞・最優秀演出家賞を受賞した
人気劇作家・前川知大が手がける、《金輪町》の謎に迫る物語。
ノートへの書きこみやスクラップによって描かれたモキュメンタリ―新感覚ノベル!
(2025/12/11発売予定)
■あらすじ■
金輪町に引っ越してきた高校一年生の川端悠里は、クラスメイトの持田喜美と奇妙な出来事を体験する。それをきっかけに、二人は町にある不思議な噂や怪談、未解決事件などを独自に調査するようになり、次第に金輪町の謎に迫っていく……。
架空の町・金輪町を舞台に、少年少女が“異常”な出来事に巻き込まれる物語です。
本書の最大の特徴は、最近注目を集めている「モキュメンタリー形式※」を取り入れており、すべてが交流ノートに綴られる形式で物語が展開されること。
主人公・川端悠里の記す文章をベースに、町の住民から寄せられる書き込みや新聞の切り抜き、印刷物など、さまざまなスクラップから構成されています。
まるで実際にその交流ノートを手に取っているかのような感覚は、「どこからが現実で、どこからがフィクションなんだろう」という没入感たっぷりの読書体験をお届けします。
※モキュメンタリー:「擬似」を意味する「mock」と「ドキュメンタリー」を組み合わせた造語で、フィクションの物語を、あたかも現実の出来事のようにドキュメンタリー形式で演出する手法。
………………………
【著者プロフィール】
■著=前川知大
劇作家、演出家。劇団イキウメ主宰。SFや哲学、オカルト等を題材に演劇作品を発表。国内の演劇賞を多数受賞し、戯曲は海外でも上演されている。『散歩する侵略者』など映画化された作品も多く、小説や漫画原作も手がける。
■絵=まごつき
イラストレーター。金沢美術工芸大学出身。中学校の教科書『新・中学保健体育』(Gakken)の表紙イラストを始め、ポスターやMVイラストなど、幅広いジャンルで活動中。映像制作チーム「Hurray!」に所属し、オリジナル映画『数分間のエールを』を2024年に全国公開。
※プロフィールはいずれも2025年11月のものです。
おすすめコメント
ご興味を持っていただけましたら、ぜひ発売後の宣伝等にご協力いただけると幸いです。
みなさまお一人お一人の応援が、この本にとって大きな力になります。
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販促プラン
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書店での宣伝掲示物、WEBやSNS等での販促活動でご紹介させていただく場合がございます。
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出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784052049552 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
| ページ数 | 374 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 513020
田舎町に引っ越してきた高校生が体験する冒険をモキュメンタリー式記録簿として記されているが、写真(イラスト)、資料、他者の書き込みによって、よりリアル感、没入感が味わえる。
都会育ちである上にある力のせいもあってかやや世の中を斜に構えて捉えている主人公が祖父や友人たちと触れあうことで視界が拓かれ、さらに怪異ともいうべき経験を繰り返すことで触れていいもの触れてはいけないものの区分や、超えていいもの、越えてはいけない部分の線引きを学んでいくようにも見え、冒険記録でありながら成長記録ともいえよう。
怪異を経験し交錯し、またある意味反面教師ともいえる者の姿を目の当たりにしながら、今自分のいる場、人を守ろうとする少年が青年に成長していく記録。
図書館関係者 1038994
本当に現実と嘘の境目がわからない。読み手の脳もバグを起こす。
ノートに綴られていく日記や写真。読んだ人の感想。それら全てが混ざってよりリアリティーさが出てくる。
奇妙な世界に迷いこんだ感じ。
初めてこんなタイプの小説を読んだ。
レビュアー 946550
すごく面白かった。最初は、横書きはなんだかなあと思っていたけど、ぐいぐい引き込まれてしまった。読み終えて、作者さんのことをあらためていろいろと調べてみて、なるほどなあと納得。角川ホラー文庫なんかと違って、やはり読後感はいいし、登場人物たちの行動を応援したくなるからいいなあ。これなら、小学生高学年からもいけるはず。
レビュアー 1025593
父親の故郷に引っ越してきた、高校生ユーリ。
幼い時から他人には見えていないものが見えていて、それを「バグ」と呼んでいる。
この町でも、色々と不可思議なことが…。
ルビが親切で、小学生でも読みやすい。
演劇部のワークショップの場面、楽しかった。
教育関係者 645139
《世界が揺らぐとき、それは〈バグ〉なのか、心の反映なのか。
想像力が現実を侵食する、思春期のYA文学》
高校生たちが主人公の、不可思議なYA文学として楽しんで読めた。
だが、それだけでは終わらない。さらに深く読み込むことのできる、多層的な作品でもあった。
まず、読んでいく中で立ち現れてくるイメージに、何度も息を飲んだ。
鏡の季節の満月の夜。
波一つない、完全な鏡となった水面。そこから漆黒の存在〈タールマン〉が現れないように、悠里と持田は歩きながら小石を投げ、意図的に波紋をつくっていく。
小石が水面に落ちる音さえ聞こえないような、モノクロームの世界。
あるいは、水野とドッペルゲンガーの踊り。
互いが同じ糸で操られているかのような、完全にシンクロした動き。
その、ぎこちなく舞いながらも恍惚とした水野の表情。
そして二人の代わりに現れる、寄り添うように抱き合う二本の大木。
そうやって、悠里があちこちに見いだしていく「世界のバグ」。
堅固であるはずの現実が、現在進行形で侵食されていくような不安を、具体的なイメージとして突きつけてくる様に、心が揺らいだ。
だが、この物語が揺さぶるのは異質な光景だけではない。
さまざまな出来事が、この現実は本当に揺るぎないものなのか、という問いを投げかけてくる。
さらにそれが、心の在り様と結びついていくとは思いもよるなかった。
――現実は、心によって形づくられていたのではないか、という疑念。
「あると思ったからあった傘。それも2本」
「イメージしたボールが当たって割れた窓ガラス」
「ドッペルゲンガーの姿は、誰の投影なのか」
それは正に、〈演劇的世界〉。
空っぽになった自分を埋めるために役を演じ、その役によって自分を満たしていく。
演じることは信じること。信じることは真実を生むこと。
その願望や妄想によって、この世界はリアルタイムで再構成されていく。
世界とは、自分を映す鏡なのだと心底感じた。
そして、すぐ隣に潜む至上の恍惚。
自分を写した鏡であるドッペルゲンガーに抱かれたとき、世界を創っていた精神は、自他の境界線ごと溶け落ちていく。
残されるのは抜け殻――それは時に、大木という形にさえなるとは。
これが世界であり精神。それを受け入れるのが「聞く」ことであり、「見る」こと。
一方で「言う」ことは、自らの現実を、自分自身を崩していく行為であるなんて。
不安定な世界を記述していくからこそ、不安定なはずの悠里によるひとり語りのノート。しかし、そこに貼られた地図、写真、更には第三者のコメントが、それを補強していく。
不確かさを支える確かさ。
この矛盾こそが、本作の核なのだろう。
『金輪町Logbook』は、読むほどに、読み込むほどに深みに引きずり込み、誰もが抱える不安を静かに抉り出す。
世界の裏側の不確かさを。
そして、常に目の前に立ちはだかる未来という不確かさを。
それらすべてが、〈バグ〉と呼ばれるものなのだろう。
秘密に近づいていると確信する悠里。
そう書かれたページの、次のページには、悠里と持田と島の笑顔が写った写真が貼られているのを見て、つくづく思った。
ハッピーエンドでよかった、と。
だからこそ、この三人の明るさこそが、それにふさわしい世界と、未来と、見つけいく秘密を創っていくことを願わずにはいられなかった。
書店関係者 681228
読んでいると現実でのLogbookを開いているような気持ちになってくるし、小説を読んでいたんだっけ、リアルタイム動画だっけなんだったっけ?と脳が混乱するのを楽しむことができました。小学校高学年からきっと読めるのでしょう、案外大人の方が手こずるかもしれませんね。若い読者の意見を聞いてみたくなる作品でした。主人公達が明るくラストを迎えることが出来てにっこり。
レビュアー 1666318
こういう形式の作品ははじめてでしたが、おもしろくて夢中で読んでしまいました。バグを見てしまう悠里が、転居をきっかけとしてさらに不思議な体験をします。そこには悠里の祖父をはじめ、持田の父親、タールマン、などさまざまな事象が絡み合ってきます。途中、挿入される演劇部のエピソードもとても興味深いものでした。気になるのが水野。ぜひ水野の復活にまつわる続編が読みたいです。
図書館関係者 762785
悠里が書いたログブックをこちらも読んでいるという没入感満点の一冊。
モキュメンタリーでありながら、「命とは?」「人の思いとは?」にも焦点があてられ、考えさせられるところがあった。
序盤〜中盤にかけては「これどこにオチつくんだ?」「何調べてるんだっけ?」となるが、重要人物が出てくる中盤からは物語が回り始めてノートをめくる手が止まらなくなる。
主人公の悠里ほか、持田、島の仲間たちも優しく勇敢で、味方に嫌な奴がいない読んでいて気持ちのいい話だった。
また、すべてを読み終わってから一番最初の編集の言葉を読むと、最初とはまた違った没入感が味わえる。