ふたりのマンガ線
庭野るう
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刊行日 2026/01/23 | 掲載終了日 2026/01/29
ハッシュタグ:#ふたりのマンガ線 #NetGalleyJP
内容紹介
生まれ育つ環境も性格も正反対の錬磨(れんま)と秘(ひめる)。学校のイラストクラブの活動で、ふたりで1つのマンガを描くことに! ひたすら描くマンガの線が、いつしかふたりの心をつなぐ。第5回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作
生まれ育つ環境も性格も正反対の錬磨(れんま)と秘(ひめる)。学校のイラストクラブの活動で、ふたりで1つのマンガを描くことに! ひたすら描くマンガの線が、いつしかふたりの心をつなぐ。第5回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作
出版社からの備考・コメント
なお、これから楽しみにされる読者の方のために、ネタバレのないレビューをお待ちしております!
発売前の大切なデータを公開させていただいております。作品と著者を応援してくださる方のリクエストをお待ちしております。
なお、これから楽しみにされる読者の方のために、ネタバレのないレビューをお待ちしております!
おすすめコメント
第5回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作「ぼくたちのコミック・デイズ!」を改題、改稿した作品です。
第1回『右手にミミズク』蓼内明子氏、第2回『あの子の秘密』村上雅郁氏……に続く、新たな才能が爆誕!
庭野るうさんのデビュー作をみなさんで応援してください。
優等生でクラスメイトに壁をつくってしまう錬磨と明るく友だちが多いのに心に小さな痛みを抱える秘が、マンガの創作を通して、おたがいに歩みより、相手をわかろうとすることで自らも変わっていきます。
カバー絵は、作中にある錬磨と秘のことばを表しています。ぜひご一読いただき、錬磨と秘、ふたりのマンガ線の世界を味わっていただけたら、うれしいです。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784577053898 |
| 本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
| ページ数 | 304 |
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NetGalley会員レビュー
教育関係者 645139
《ふたりは、言葉を受け取りながら、マンガと人生を描いていく》
マンガの共作に取り組む、練磨と秘。
それができたのは、ふたりの力だけではない。
もちろん、徳田先生のアドバイスは大きかっただろう。
でもそれ以上に、ふたりを囲む人たちの言葉があったからだ。
その言葉は、それぞれの心をそっと押したり、
新しい方向へと目を向けさせてくれた。
たとえば、秘の幼なじみ・心愛のこの言葉。
「どの主人公もちょっとだけ勇気を出すところから、物語がはじまるんだよ」
「物語の続きをつくっていけばいいんだよ」
この言葉があったから、秘は誤解を解くために、練磨と向き合うことができた。
勉強ばかりしている練磨に対する秘の見方を変えるきっかけをつくったのは、母ちゃんの言葉だった。
「勉強のことはわからなくても、努力はわかるでしょ」
こうして、ふたりはマンガの共作を始める。
何もないゼロから何かを生み出す作業。
そのワクワクを、しっかりと実感していく。
だからこそ、互いのことも、少しずつ見えてくる。
悩みなどなさそうに見えていた相手にも、それぞれに苦しさがあると知ったふたり。
自分の悩みについて、対策を本気で考え始めてしまった練磨を救ったのは、秘の母ちゃんの口ぐせだった。
「考えてばかりいると、苦しくなる」
プロットからネームへ進んだ段階で、秘がそれをクラスの友だちに見せたことを怒る練磨。
仲直りをしてペン入れに入ったものの、まだ納得しきれない練磨に徳田先生はこう言う。
「それを乗り越えた人だけが、だれかを楽しませたり、元気づけられたりする」
そして、マンガを描く作業にふたりを集中させたのは、練磨の父の口ぐせだった。
「時間は有限!」
最初は父の願い通りに私立中学を目指していた練磨は、ここで初めて、自分の意志で決める。
――私立中学を受験する、と。
それはもう、まわりの声に助けてもらわなくても、ふたりの力で歩き出せる地点に来た、ということ。
だから、ふたりでこう言えたのか。
「おれたちは、おれたちだから、あきらめない!!」
「苦しくても、楽しいことがある」
そして、夏休みに入る前、練磨はひとりで頑張れた。黙々と。
その原稿を託された秘も、夏休みの間、ひとりで頑張れた。黙々と。
たとえ背中を向けて立っていても、そのまま歩いていっても、地球を一周すれば、また必ず会えると知っていたから。
だから、ふたりとも、独りで頑張れた。
この時、この物語にぴったりの装画を描いてくださった神保賢志先生の絵を、改めて見返していた。
そして練磨は、ケルヴィンにこう言えた。
「生きてきたなかで、いちばん楽しいことでした!」
秘にも、取り組みたいことができた。
人は、いろいろなものになれる。
できることも、ひとつだけじゃない。
それに気づいたふたりは、
今度はまわりの人に声をかけていくのだろう。
誰かの寂しさや不安に気づき、光を照らしていくのだろう。
そんな練磨と秘のこれからを想像しながら、
温かな気持ちで、この物語を読み終えた。
書店関係者 571250
周りから受験のことしか頭にないように見られている錬磨と、コミュニケーション能力が高くお勉強は少し苦手な秘。育った環境も個性もなにもかも違うような2人の縁が出来たのは、『デコボコ』を半ば強制的に手放さなければいけなかったあの日。
お互いの事情は知らないまま、しまいこんだ気持ちもそのままだけど、クラブ活動を通して2人の心の距離がぎゅっと縮んだ描写はすごく心を動かされ、その中で『デコボコ』を小学生が安心して心ゆくまで楽しめるマンガとして面白さを話すシーンに、普段から頭を悩ます“対象年齢”への配慮の大切さを再認識しました。
錬磨と秘のことをきちんと見守ってくれている徳田先生という大人の存在感が控えめなのに手助け?助言?のポイントを踏まえていて、読んでいて安心感があるのが良かったです。
頼りになる大人の登場の仕方が上手だと嬉しい!
P95の今のふたりが描ける線、って表現が痺れます。
お互いを少しずつ“知り”、自分のこともきちんと分析出来ていく過程は読み手を物語の世界に夢中にさせてくれるし、“1人じゃない”を実感させてくれる文章の運びにかなり引き込まれました!王道の友情のなかに、現代社会のフォローしきれていない部分が絶妙に練り込まれていて、爽やかなのに考えさせられる作品でした。
レビュアー 1045834
「また退屈な一年が始まるんだ」
そんな冷めきった少年が、
熱さほとばしる少年と出会い
未知の刺激を分け合ったすえに
楽しさに満ちた世界へ進みだします。
待って、コレ楽しすぎるんですけど!
右肩上がりのワクワクでどうにかなりそう。
沈着悲観のレンマ、猪突楽観のヒメル、
対照的な二人の六年生が生み出す物語に
最初の1ページから夢中になれました。
まるで接点などなかった彼らの関係が
どう変わるかには要注目ですよ~。
彼らの夢に寄り添う先生も超好き!
なにしろ導きっぷりが凄いの。
子どもたちの意見をちゃんと尊重するし
必要なときに実践的アドバイスをくれるし
こんな先生、学生時代に出逢いたかったです。
二人の視点が切り替わりつつ進むから
それぞれの内面が浮き彫りになって
物語に奥行きが生まれますね。
俯瞰する読者だけにわかる誤解には
思わずハラハラしましたよ。
貧困について掘り下げる部分や
セーフティネットに触れるところは
学び要素もありましたね。
さすがは文学賞作品。
読んでポイとはならない深みが詰まっています。
意外過ぎる先生の秘密とは?
中学受験はいったいどうなる?
ほんのり芽生える小6の恋の行方は?
ちょっとでも気になったらチェックしてみて!
弱点を補い合うような
二人だからこそ辿り着けた境地。
ぜひその目に焼きつけてほしいと思います。
(対象年齢は10歳半以上かな?)
レビュアー 946550
なんだか、藤子不二雄先生の「まんが道」を思い出しました。
あえて、そっちによせているから、イラストもそっち系なんですね。
うん。バクマン。じゃなくて正解です。だって、こっちのほうが、よりリアルですから。
クラブ活動で漫画を描き始めるあたりは、まさにあるあるですね。
ここまで明瞭に、高学年男子の友情を描いていく物語は、ここ最近なかったのではないでしょうか。
とても面白くて、読んでてわくわくしました。
登場人物たちの家庭や背景設定にも、作家さんのこだわりと工夫が読み取れます。
今後が楽しみな作家さんが、また一人登場しましたね!
読ませていただき、ありがとうございました。