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取調室のハシビロコウ 表紙

取調室のハシビロコウ

黙っていたら、壊された。ある弁護士の二五〇日勾留記

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刊行日 2026/01/07 | 掲載終了日 2026/01/06


ハッシュタグ:#取調室のハシビロコウ #NetGalleyJP


内容紹介

罵詈雑言を浴びせられる57時間の取調べ、

家族や友人に会えない250日間の勾留に、

あなたは耐えられますか?

どこにでもいる普通の夫・一児の父が尊厳をかけて闘った実話

弁護士だった江口大和さんは、2018年10月、交通事故を起こした男にうその供述をさせたとして、犯人隠避教唆の疑いで横浜地検に逮捕された。任意の取調べでは一貫して事実無根を主張し、逮捕後の取調べでは黙秘に徹した。黙秘する江口さんに、検事は驚くべきふるまいに出た!! 「ガキ」「お子ちゃま」と子供扱いをし、江口さんの中学生時代の成績表を取り寄せて数学と理科の成績を揶揄。その他にも罵詈雑言のオンパレード。勾留は250日に及び、その間、家族や友人との面会はおろか、手紙のやりとりも禁止されていた。幾度となく接見禁止の解除や保釈を求めても、裁判所の壁が立ちはだかる……。いつ外に出られるのか? いつ家族に会えるのか? 有罪になるのか再逮捕はあるのか――。本書は江口さんの獄中メモを下敷きに、逮捕から今なお続く国家賠償訴訟の行方まで、約7年にわたる闘いをつぶさに記録したノンフィクション。黙秘権のあり方や人質司法の問題点を世に問う1冊です。

*本書の印税(初版)は人質司法なくすための活動または団体に寄付します。

罵詈雑言を浴びせられる57時間の取調べ、

家族や友人に会えない250日間の勾留に、

あなたは耐えられますか?

どこにでもいる普通の夫・一児の父が尊厳をかけて闘った実話

弁護士だった江口大和さんは、2018年10月、交通事故を起こした男にうその供述をさせたとして、犯人隠避教唆の疑いで横浜地検に逮捕された。任意の取調べでは一貫して事実無根を主張し、逮捕後の取調べでは黙秘に徹した。黙秘する江口さ...


おすすめコメント

著者メッセージ

ある日、突然の逮捕によって、日常は途切れた。

それまでの私は、弁護士として働き、夫であり、父親でもあった。ところが、とある事件に巻きこまれ、「被疑者」として勾留されることになった。家族との面会はおろか、手紙のやり取りも禁止された。

妻と娘とふたたび顔を合わせるまでに、二五〇日もの時間がかかった。

この本は、その間に見たもの、感じたこと、考えたことを記した実話である。そして、刑事裁判では地裁・高裁・最高裁と負けを喫しながらも、そのたびに立ちあがり、次の闘いに向かいつづけた軌跡でもある。

本書には、いくつかの新しさがある。

まず、検察官の取調べの実態について、当事者として体験した内容をもとに、できるだけわかりやすく分析した(第1章)。

また、逮捕から保釈までの間に、被疑者の心がどのように揺れ、変化してゆくのかを、獄中でつけたメモをもとにリアルタイムで描いた(第2章~第6章)。

そして、裁判で何度も敗れながらも、そこからどのように立ちなおり、ふたたび前を向いて歩みを続けたのか、その過程をたどった(第7章)。

さらに、いわゆる人質司法のメカニズムを、当事者としての体験をもとに多角的に考察した(補論)。

これらを通して、単に獄中の体験をスケッチするにとどまらず、人を裁判にかけるための仕組みが、生身の人の心をどう変えてゆくのかを見つめている。

この本は、読む人の立場によって、さまざまな意味をもつと思う。

はじめて刑事司法の現実に触れる人にとっては、日常のすぐ隣にある、もうひとつの現実を知る入口として。

逮捕・勾留された人やその家族にとっては、孤独の中でも希望を失わないための小さな灯として。

刑事司法に携わる実務家には、被疑者に実際に起きていることを知るための手がかりとして。

また研究者にとっては、司法制度と法解釈を問いなおすための一次資料として、役だててもらえればと思う。

拘置所に収容された人のことを、法的には「被収容者」と呼ぶ。けれど私は、共感と親愛を込めて、「中の人」と呼びたい。また、私が過ごした横浜拘置支所のことを、わが家では「横浜プリズン」、略して「横プリ」と呼んでいる。本書でも、その呼び方を用いた。

七年も前の出来事をいま書きのこすのは、過去を懐かしむためではない。あの環境、あの時間の中で感じたことを、記録として残しておきたいからだ。

二五〇日間の経験は、私個人の出来事でありながら、この社会を映す鏡でもあると信じている。

著者プロフィール

江口大和

1986年長野県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、東京大学法科大学院を修了。2014年に弁護士登録した後、主に刑事弁護に携わる。2018年に犯人隠避教唆の疑いで逮捕され、2023年に執行猶予つきの有罪判決が確定。検察官による違法な取調べにより黙秘権などを侵害されたとして、2022年に国家賠償訴訟を提起。現在、最高裁に上告中。

著者メッセージ

ある日、突然の逮捕によって、日常は途切れた。

それまでの私は、弁護士として働き、夫であり、父親でもあった。ところが、とある事件に巻きこまれ、「被疑者」として勾留されることになった。家族との面会はおろか、手紙のやり取りも禁止された。

妻と娘とふたたび顔を合わせるまでに、二五〇日もの時間がかかった。

この本は、その間に見たもの、感じたこと、考えたことを記した実話である。そして、...


販促プラン

各種メディアに出演予定!

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784788720749
本体価格 ¥2,000 (JPY)
ページ数 304

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