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ぼくがぼくであるために 表紙

ぼくがぼくであるために

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刊行日 2026/02/16 | 掲載終了日 2026/01/31


ハッシュタグ:#ぼくがぼくであるために #NetGalleyJP


内容紹介

男らしさ、女らしさって、なんなんだ?

ポプラズッコケ文学新人賞大賞、講談社児童文学新人賞佳作を受賞した注目の作家、入魂の一作!

小柄な体格にかわいい顔。女の子みたいと言われるアキは、男らしい男になりたかった。憧れの男はたくさんいる。宮本武蔵、ブルース・リー、そして眉村。アキの親友だ。だからなんで、あんなことを眉村が言ったのか、わからなくて……。これは「自分」を知る物語。

カバー絵:志村貴子

***

「人はさ、自分はおかしいって、変わんなきゃって、わかっててもさ。ひとりじゃ、どうしようもないときがあるから」

眉村の言葉は、内角ぎりぎりをえぐるストレートみたいに、心の深いところに刺さった。

そんなの、ぼくが一番わかってたはずなのに。

一番男らしくないのは、ぼくじゃないか。

(本文より)

***

男らしさ、女らしさって、なんなんだ?

ポプラズッコケ文学新人賞大賞、講談社児童文学新人賞佳作を受賞した注目の作家、入魂の一作!

小柄な体格にかわいい顔。女の子みたいと言われるアキは、男らしい男になりたかった。憧れの男はたくさんいる。宮本武蔵、ブルース・リー、そして眉村。アキの親友だ。だからなんで、あんなことを眉村が言ったのか、わからなくて……。これは「自分」を知る物語。

カバー絵:志村貴子 ...


出版情報

ISBN 9784591188590
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

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読みごたえのある児童書でした。
それぞれが悩みながら立ち止まり、前に進んでいく姿が胸を打つ。
逃げたしたいことも多いけど、結果がどうであれぶつかってみるのも悪くないかも。
逃げていたことに向き合う気持ちにさせてくれる一冊。

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中一の音羽亜記は、女のような外見にコンプレックスを持っていた。
だれよりも男らしくありたい、と『男の修行ノート』なるものを作り、そこに憧れの男像を書き込んでいた。
ローランド・ゴリラから始まり、セルゲイ・ポルーニン、ブルース・リー、宮本武蔵など。
彼らのように男らしくなるのだ、と人一倍強い男を目指していたが……。

何気ない一言が相手を傷つけたりする。
周りからは悩みがないように見えても、本人は気丈にふるまっているだけだったりすることもある。
本人は自分の事をゴミのような汚い奴だと思っていても、「あなたの行動に助けられた」と思っている人もいるかもしれない。
多角的な見方を説明的でなく、説教臭くもなく、アキと共に体感できた。

それにしても、部活動での所在のなさ、友達と対峙しなければいけないけれど勇気がでない、など、蒼沼さんの心理描写は絶品だ。

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価値観をアップデートできる作品ですね。

子どもたちの必死の振舞いのなかに
ほんとうの強さを見た気がします。

主人公は無垢な見た目の中学生一年生。

死んでもかわいいなんて
言われたくない彼が
男らしさを求めて足掻きながら
思いがけない経験を重ねていきます。

自分にばかりに向いていた
少年の意識の変わりようが尊い!

誰かのために行動することの美しさが
これほど魅力的に描かれた作品は
そうそうないと思います。

ジェンダー意識への働きかけも新鮮なんです。

物語に身を委ねることで
自然な形で新時代の価値観を
身体に沁み込ませることができました。

この物語に触れたら
読者の生き方まで変わりそうですよ。

気付けば私も、
彼らのように動けないか?と考えたり
差別意識のあるなしを省みていました。

もちろんこの作品の凄いところは
考えさせられる点だけじゃありません。

何より楽しい!

主人公の抱えるギャップは、
はた目にはスマイリーですし、
味のある友人の怪演もありますからね。

ゴリラの場面とか
もう吹き出すしかないじゃん!
イルカダンスは想像してニンマリ。

さらに尊敬できるキャプテンの
明るく後輩思いな姿勢には目尻が下がりましたよ。

主人公がキャプテンを伴って行動するシーンは必見!

そして、誰からも一目置かれる
あの少年に至っては見どころがありすぎるんです。

読むほうも注目するしかない
彼の抱え込むものにはアッと驚かされました。

この作品は、見た目なんかよりも
ずっと大切なものに気づかせてくれます。

きらめく友情に
心を洗われるような爽快さも味わえます。

さぁ、あなたも主人公と一緒に
成長できるチャンスへ手を伸ばしてみませんか?

(対象年齢は11歳以上かな?)

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《LGBTQを描いた物語、だけでは終わらない。
「自分でいるために、誰が必要か」を問う一冊》

心に染み入る「言葉」が誰かの生き方を支えてきたことを、何度も思い知らされる物語だった。

その「女の子」っぽいルックスや体型、さらに名前から、自分の「可愛さ」に強いコンプレックスを抱いてきた亜記。
小学6年生の時、バレエをやっていることさえもそれに結びつけられてしまっては、グラン・ジュテを軽々と跳ぶ才能を持っていても、心の限界を超えて逃げてしまったのは仕方なかったろう。

そこに手を差し伸べてくれたのが眉村だった。
万能で男らしく、そして優しい。ブレることなく、自分の考えに基づいて行動する眉村。

「鬼の筋トレ」をしたり、「男の修行ノート」をつくったり、さらにはやりたくもない野球部を続ける亜記。
ひたすら男らしくあろうとする亜記にとって、眉村は親友であり、恩人であり、憧れであり、目の前にいる見本だったのだろう。

さらに、眉村が亜記にさりげなく言う、これらの言葉。

「だれかを頼るのは━━しんどいときはとくに、勇気がいるけど。それも強さかなって」
「ひとりじゃ、どうしようもないから」
「相手のこと、大事に思えば思うほど、ほんとのことを伝えんのはすごく怖いんだ」
「自分がいやになって、許せないときは、目の前のことをひとつひとつやるんだ。できることを、ゆっくりでいいから」
「考えるな、感じろ」

読んでいてハッとさせられるその言葉は、亜記にとってはそれ以上の価値があるものだったはずだ。
中学1年生で当たり前のようにこうした言葉を口にする眉村は、亜記が知らないところで、どんな人生経験を積んできたのだろうか。
そう思わずにはいられなかった。

そして同時に、これらの言葉は、誰かを励ますためだけのものではなく、眉村自身が生き延びるために、自分へ向けて投げ続けてきた言葉だったのだとも感じた。

しかし、そんな眉村が自嘲気味に口にする「自分は偽善者」という言葉。
なぜなのか。

物語の流れが一気に変わるのは、4人で水族館に行ったとき。
悩んだ表情で、眉村が亜記にこう告げた瞬間だった。

「好きだ」

その言葉を聞いた瞬間、亜記は眉村に「女の子」と見られていたのだと思い込んでしまう。
それは仕方のないことだったのだろう。
今度は、眉村から亜記は逃げ出してしまう。

「男でありたい」亜記にとって、支えであり理想だった眉村から、いちばん言われたくなかった言葉だったはずだから。

文化祭の劇のオーディションに向けて津野にアドバイスをする中で、亜記はLGBTQについて知る。
けれども、眉村がそうであるかもしれないという事実を、すぐには受け入れられない。

それもまた、仕方のないことなのだと思う。
亜記は見た目こそ「女の子」っぽいが、心も体も男なのだから。

けれど、自分が思い描いていた「男らしさ」を見直していく中で、亜記は気づく。
眉村は亜記を「女」として見ていたのではなく、男として見て、それで「好き」と言ったのだと。

読んでいて、どうしても気づいてしまう。
これが眉村の悩み。それを押し隠してきたから「自分は偽善者」と言ったのか。彼もまた、ずっと苦しんでいたのだ。

「人の苦しみは、外からは見えない」
この言葉を含め、あの数々の言葉が眉村の口からすんなり出てきたのは、きっと、自分自身に向けて言い続けてきたからなのだろう。

だから、眉村は「好き」という気持ちに負けて告白したのではない。
助けてほしかったからこそ、いちばん信じている亜記に、その言葉を向けたのだと思った。

一方、オーディションで失敗した佐伯に、亜記は感じたままを言ったのだろう。
「好きなことから逃げてないじゃん」
と。

その言葉を口に出したからこそ亜記も、今度は逃げなかった。
1年ぶりにグラン・ジュテを跳び、
「踊るって、ほんと、最高だよな」
と、言い切ることができたのだろう。

「男らしく」ある前に、「人として」強く、美しくありたい。
そう感じた亜記。
それでも、まだ迷いは残っていた。

だから今度は、亜記が眉村に助けを求める番だった。
だって、眉村が言っていたように、
「だれかを頼るのは━━しんどいときはとくに、勇気がいるけど。それも強さかなって」
なのだから。

そして、劇の本番が始まる。
亜記と眉村の、ショコラ姫と王子の踊りが。

そのフィニッシュで向き合った2人の、互いの顔が、はっきりと見えるようだった。

その後の、亜記と眉村のキャッチボール。
まるで亜記に話させまいとするかのように、次々とボールを投げてくる眉村。

けれど、それは違ったのだろう。
話す前に、確かめなければならなかったのだろう。

今までのようにキャッチボールができることを。
眉村は、再び亜記と話すために、それを確かめたかったのだと思う。

そして始まる、2人の会話。
互いに、どれほど気遣っていたのか。
互いに、どれほど相手をすごいと思っていたのか。
そして、なぜ助けを求めてしまったのか。

人は誰でも弱い。
だからこそ、自分が自分であるためには、守ってくれる相手、守り合える相手が必要なのだと、しみじみと感じた。

この物語は、「自分であろうとすること」とは決して一人で完結する強さではないと教えてくれていた。

そう、
「だれかを頼るのは━━しんどいときはとくに、勇気がいるけど。それも強さかなって」
なのだから。

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「男らしさ」の呪縛に苦しみバレエを封印していたアキ。
親友・眉村との関係性を経て、本当の自分を受け入れる姿に胸が熱くなりました。
ジェンダーという繊細な主題を扱いながらも、アキのユーモラスな独白や疾走感あふれる文体のおかげで、重くなりすぎず爽やかに読める点が素晴らしい! 悩みながらも「ありのまま」を肯定し、ラストに希望と勇気を受け取ることができました。

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人の価値観は日々アップデートされている。
多様性という言葉だけが先走り、上辺だけ分かったつもりになっても、いざ自分が当事者として関わることになれば、戸惑うことばかりなのだろう。

中学生のアキは、小柄で可愛らしい顔立ち。 女の子みたいと言われることをとても嫌がっている。 男らしさに憧れ、往年のスターや宮本武蔵の言葉までも読んでいる。
アキの憧れる男らしさとは、外見や、一般的に男らしいとされる内面のことだ。 けれど、それって本当に男らしさなのだろうか。
そうなると女らしさとは一体何だろう。読みながらそんなことを沢山考えた。

アキの親友は、アキを守り、愚痴を聞いてくれる眉村くん。 少女漫画から飛び出したような、優しくてスポーツ万能の王子様のようだ。 しかし、眉村くんはあることを告白し、アキは戸惑うことになる。

まだまだ体も心も成長途中の彼ら。 自分が本当に好きなものが何なのか分からず悩み、友達には負けたくないと、毎日葛藤している。 そんな等身大の中学生たちの姿が、とても良かった。

特に好きなキャラクターは山田くんだ。 自分の好きなことをいつも心の中心に持っている。 言葉は少ないけれど、彼の思いがしっかりと伝わってくる。誰より敏感で優しい人だと思う。

強さとは一体何だろうか。 眉村くんの「だれかを頼るのは勇気がいるけれど、それも強さかな」という言葉。 大人になってもなかなかできない、本当に大切なことだと思う。
私は 中学生の頃、恥ずかしさや自尊心が邪魔をして、何でも自分一人でどうにかしようとしていた。誰かに頼るなんてできなかった。 けれど、アキには沢山の仲間がいる。
だから勇気を出してと応援しながら読んでいた。

Don't think, feel.
中学生という多感で悩み多き時期だからこそ、自分の好きなことを見つけて、楽しいと思う時間をたくさん過ごしてほしい。

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主人公はその見た目によって周囲から「女の子みたい、カワイイー」と言われがちな、中一男子。
カワイイだなんて冗談じゃない、男子たるものゴリラのごとく見た目も(内面も)強くある「べき」と、もがいている。
外見で判断され、しかもバレエをやっていることは「男らしくない」と思いながら、踊ることの楽しさのためなら努力も
厭わなかった・・・はずなのに。

自分という存在のありかたに、他者からの視点・評価を重視してしまい、肥大した自我に気付かず暴走しがちな時期の子どもたち。
いじめる集団、いじめられていることに気付きながら自分の心をコントロールするためにお笑いで救われようとする友人。
何かと頼りになる友人。
周囲の人物像がそれぞれ魅力的で、描き方がとても良い。

そしてジェンダーについても、難しい言葉は一切使わずに、本質を読者に読ませてくるのが好ましい。
主人公のアキは、自分の言動が差別的であることに気付き、そこに向き合っていくところがまたとても、良い。

グランジュテをしなやかに跳ぶように、アキは心もまたしなやかだ。
まだまだ色々これからもあるだろうこの登場人物たちを応援したい気持ちでいっぱいになる。

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華奢でかわいらしい顔つきのため、常日頃から女の子みたいと言われる事にうんざりしている中学一年生のアキ。制服を着るようになったら解消されるかと思っていたのに、どうやら効果がなくて、ローランドゴリラを理想とし、ひたすら男らしくなるためのイメージトレーニングをする日々。そんなアキの心の支えは小学校から親友の眉村。眉村に話せばもやもやは薄まり、気持ちも切り替えることが出来る。完全無欠で、どんな時もアキを導いてくれる北極星のような親友だと思っていたのに…。

ありきたりの表現になってしまい申し訳ないんですが、とにかく!めちゃくちゃ良かったです!
みんな、大なり小なり、悩んでいて苦しそうでずっしり重い部分もあるんだけど、青春のキラッとした眩しさもちりばめられていて、自分が自分らしい自分であるために何を大切にして、ここは譲れないと守るべきかを必要な場面でしっかり考えることが出来ている彼らの姿に何度も胸があつくなりました。
主人公は“ぼく”で男の子だったけど、“わたし”だったり、それ以外だったりしても同等の葛藤はあると思うので、今、まさに迷いを抱えている子に届けばいいな、と思いました。

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「男らしくありたい」と願う中学一年生の男の子、亜記。きゃしゃで女顔ではあっても、性別:男性、自己自認:男性の典型的なシスジェンダーの亜記。シスジェンダーであるアキにとってさえ、「男らしさ・女らしさ」は重くのしかかる。
 仲間から「いじられ」ている山田をなんだかんだいいながら庇う、本質的に良い子のアキ。アキの唯一の愚痴の聞き役で支えの優等生で野球のエースの眉村。
 「男らしくない」との思いから、四歳から続けて好きだったバレエを封印しているアキ。でも、「男らしい」憧れの存在のひとりは今でも、バレエダンサー:ポルーニン。
 アキが選んだ「男らしさ」はひとの「Help Me」に応えること、自分のなかの差別意識や偏見に向き合うこと、正直になること。
 アキたち中学一年生らの伸びやかさに、ドキドキさせられた成長小説だった。

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