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暗黒の瞬間 表紙

暗黒の瞬間

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刊行日 2026/02/12 | 掲載終了日 2026/02/12


ハッシュタグ:#暗黒の瞬間 #NetGalleyJP


内容紹介

『犯罪』のフェルディナント・フォン・シーラッハを彷彿とさせる、鮮烈な新人の登場!

三十年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。十一人が被告人となった裁判で、一人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。一人を救うため十人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判――。大型新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ。

『犯罪』のフェルディナント・フォン・シーラッハを彷彿とさせる、鮮烈な新人の登場!

三十年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。十一人が被告人となった裁判で、一人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。一人を救うため十人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

東京創元社 編集者オススメコメント

最初の短編を読み始めてすぐに「これはすごいものだ!」と確信し、夢中になってページをめくった。なかでも「少年兵」が凄まじく、読み終わって呆然としてしまった。ミステリとしても、連作短編集としても完璧な一作。読めてよかった!(編集部HS)

これはすごい! ミステリの謎と人間の怖さ、エンタメの面白さと物語の深みがひとつになっている。衝撃とじわじわくる凄さとの両方が味わえる1冊。(編集部KK)

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488011598
本体価格 ¥2,300 (JPY)
ページ数 384

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NetGalley会員レビュー

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ベテラン刑事弁護士エーファを主人公とする現役法学者にして裁判官でもある著者が放つ9つの短編はどれもこれも最後にガツンとくる不意打ちを食らわされ、意表を突く展開で読者を驚かせてくれる。ここで扱われた多くの事件は作者が実際に関わったものを基盤にしているとのこと。一筋縄ではいかない苦みのある結末だが現実の事象としての凄みを感じられる。どれも度肝を抜かれる話ばかりだが、中でも「少年兵」、「自白」は強烈な印象を残す。最後の最後で一矢報いるエーファに少し溜飲が下がる思い。今回はタイトル通り、人間の暗黒の瞬間に重きをおいた短編集だったが、次作はまた違うかたちでカタルシスを得る作品も読んでみたい。蛇足ながら、スパゲッティアイスなどドイツを感じられる描写も楽しかった。

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老齢にかかった弁護士・エーファ・ヘアベアゲンはある決意をもって手紙を弁護士連合会に送ろうとしていた。脳裏によぎるのはこれまで手掛けてきた事件・・・・。
国籍も年代もさまざまな被告人を弁護し容疑の種類もさまざまな中で、真実と被告人の利益を維持するために奔走する姿が描かれるが、全幅の信頼を寄せる夫と穏やかな日々の営みとは裏腹に、真実と虚偽の境界線、法の解釈、有罪・無罪の線引きに懊悩する姿がなんとも悩ましい。またようやくたどり着いたかの真実からの急転直下は爽快感には程遠く、より懊悩を深めていく。
悪意によって罪が生まれるだけでなくただ闇があることだけで罪なることを暗示させる連作推理。

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世の中には、はっきりと、白と黒の二つで分けられないことがある。
 とりわけ人の命がかかった物事に関しては、その状況が顕著に現れるものだ。

 女性刑事弁護士・エーファが着手する事件はどれも、一見して加害者と被害者の立場がはっきりしているように見える。
 しかしそれはあくまでも、法の下に照らし合わせたときの映り方だ。法律は絶対的な正しさで君臨しているが、行為という事実に目を向けがちだ。
 犯罪とは、無から突如として発生することが少ない。そこには経緯がある。
 なぜ、人は過ちを犯したのか。
 その感情に『絶対的』はなく、時に白と黒が入り混じった複雑な機微が絡み付いているもの。
 だから経緯を具に調べれば思いもよらぬ意図が、真実が、隠されているのだ。
 ミステリ小説の醍醐味ともいえる真相解明をあくまでもドラマに厚みを持たせるための装置とし、『法と罪、あるいは罰をめぐるヒューマンドラマ』をメインに仕上げている。

 絶対的な答えのない法廷で、あまつさえハッピーエンドには程遠い残酷な真実があるなかで、彼女自身はどんな選択をするのか。
 これは、リーガルミステリに新たな柱として築かれる作品となるだろう。

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読み終えて、衝撃が強すぎて数日間レビューを書くことができなかった。開けないほうがよかった箱を、開けてしまった気分だ。
時代を前後しながら、連作短編となっている。
刑事弁護士のエーファは、いつも前のめりで仕事に取り組む。
その姿勢はとても素敵だと思う。それなのに、なぜ彼女がそこまで前のめりなのかと知っていくと、『暗黒の瞬間』というタイトルがぴったりとハマる。
白黒つけなければいけないとき、私達の判断材料はいったいなんだろうか。誰がそれを正しいとするのだろうか。それをずっと突きつけられているようだった。

なぜここまで詳細に描かれるのだろうかと思ったら、あとがきを読んで納得した。エーファは年齢相応で身近にもいそうな女性だ。そんな彼女を通して見える暗黒の瞬間は、善悪というだけでは語れない人の生き方を写しているようだった。

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久しぶりの翻訳ミステリー。全9話からなる連作で、老齢を迎えた女性弁護士が、それまでに関わった事件を振り返る形をとっている。
 基本的には、事件の被告となった人物を弁護するために調査を行い真相に迫ってゆくものが多いが、いずれの事件もすっきりとした解決を得ることはない。
 一見単純そうな事件も裏側には様々な人々の思いが複雑に絡み合っており、予想だにしなかった真実の前に被害者と加害者が入れ替わり、また誰かが傷つき、その結末にも苦いものが残る。
 ならば、いったいどうすれば良かったのか。
 この物語そのものが、主人公自らが犯した過ちを告白し赦しを請う告解であるかのように思える。
 各話を読み終えるたび、胃の底に重いものを飲み込んだように、タイトルの「暗黒の瞬間」という言葉が迫ってくる。

 解説によれば、著者は現役の法学者であり裁判官でもあるとのこと。描かれた事件の多くが実際に関わった事件を元にしているという。
 法が世間の常識や倫理と合致せず乖離してしまうことを実感しているからこそ、描き得た物語なのだろうと思う。

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還暦を迎えたヘアベアゲンは弁護士を辞めようと決意し、静かに回想していた。各章、彼女が直面した事件の概要が端的に提示され、後段では受任した以降の展開が淡々と示される。正直に言えばシーラッハの二番煎じと言えなくもないが、勝るとも劣らない筆致で罪と人とを素描する。上質のリーガルミステリー。星4.5

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先日鑑賞した映画『クライム101』は、いわば「法に縛られない善や正義」が終盤のテーマになっていた。
 このドイツ製の法廷ミステリー小説で描かれるのも、善悪の狭間のグレーゾーンで展開される9つの短編だ。

 主人公は刑事弁護士として長年キャリアを積んできた60代の女性エーファ。彼女が回想する9つの事案は、たとえば正当防衛に関するもの、遺体なき殺人に関するもの、継子を事故死させた後妻に関するものなど、実に多彩。
 弁護士であるエーファは、言うまでもなく被告人の利益を第一に考え、多少強引な手段も使って、法廷に臨むことになる。

 興味深いのは、その大半の事案で、各編の被告人が本来裁かれるべき罪を免れたり、不当に減刑を勝ち取ったりすることだ。
 エーファによる弁護が成功したってことだろと言ってしまえばそれまでだが、現実には被告人の奸計であったり、エーファ自身の脱法行為であったりがそうした判決を生んでいる。ゆえにネタが明かされたあとの感慨は、読者にとってはもちろん、時には主人公のエーファにとっても、かなり苦々しい。
(続きは別記のブログ参照)

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優秀な弁護士は真実を捻じ曲げる。その皮肉にあきれてしまう。弁護士の語る十の事件。重厚で深く切れ味も良いミステリー小説でした。おすすめです。とくに、塩と少年兵の話しは色んなことを考えさせられました。ミステリー小説としても素晴らしい。

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連作のリーガルミステリー。弁護士のエーファが関わってきた事件。それぞれの話に共通して複雑な人間関係や心理が交錯し、じわじわ浮かび上がる「悪」にぞくりとします。負の連鎖が積み重なったとき、まさに「暗闇の瞬間」が訪れる!

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冒頭で弁護士を引退しようとしている主人公。その弁護士が手掛けた事件を振り返る物語となっている。普通に生活しているとお世話になる事のない弁護士。出会いのは小説の中だけだが、概ね弱者の味方、正義を貫くというイメージ。もちろん依頼人の利益を護る訳だが、それを利用する人達がいる。そんな依頼人を引き受けた弁護士はどうするのか?結果、犯罪者を野放しにし、無実の人を監獄に送る事になったとしたら?正義と悪、理想と現実の狭間に立たされる主人公。イメージとは違う弁護士にモヤモヤ感が残ったが、夢中で読んでしまった。

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老弁護士によるそれぞれが独立した短編集。イヤミスだけど、どれも考えさせられる。どれもスッキリ解決するわけではないところがリアリティがあってよい。引き込まれた。自分的には、1番初めの話が1番面白かった。翻訳が分かりやすく、読みやすい。

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主人公はいつも仕事熱心で、依頼人に対して誠実だと思う。こんなに私生活の時間まで事件の事を考えていたら、心身が保たないよ…と感じるけど。そうなったのは過去に扱った仕事に原因があると匂わせていて、一つ一つの事件が描かれるたびに、その重さに慄く。辛い場面も多いし、苦い結末を予想できても、読み進めるのが止められない。

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ドイツ・ベルリンのベテラン女性刑事弁護士の関わった案件の連作短編集。被害者も加害者も一筋縄では行かない人々の変わった話が多くて面白いです。元少年兵の裁判を描く「第3の事件 少年兵」、被害者のあまりにも強かな復讐を描く「第7の事件 強姦」が特に印象深い話でした。新人だそうですが、先の楽しみな作家です。

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