贅沢な関係
川上佐都
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刊行日 2026/03/17 | 掲載終了日 2026/03/19
ハッシュタグ:#贅沢な関係 #NetGalleyJP
内容紹介
いつからだろう? 会えなくてもさみしいと思わなくなったのは。
あんなに一緒の時間を過ごしたのに、社会人になって、次第に自分の中心からこぼれて落ちていく存在——“友だち”。
あの頃と同じではいられないもどかしさ、大人になった苦味が心に染みる、「青春のその後」の物語。
「友だちなんてありがたい存在、がんばってつづけないと簡単に終わるんだけど?」
高校時代からの親友シバサキとドライブするニッタ。シバサキは何か言いたいことがあるようで?(「音めぐり」)
「うそつけ。きっと約束までの時間が長すぎて、会うモチベーションがなくなっただけだろ」
友人の結婚式の帰り道、りさは中学の同級生・毛利と数年ぶりに邂逅する。(「あかし」)
「……じゃあ、なにしたら友達なんですか?」
友人が減ることに慣れた柊には、偶然出会った小学生・みつほの悩みがまぶしくて――。(「ルガっち」)
――変わりゆく関係と、身に覚えのある感情を掬いあげる全5編。
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著者/川上佐都(かわかみ・さと)
1993年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。『街に躍ねる』で第11回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞しデビュー。その他の著書に、『今日のかたすみ』『ほころぶしるし』がある。
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おすすめコメント
【編集担当より】
社会人になると友だちがどんどん減っていく気がする。
久しぶりに会えて楽しいんだけど、気づけば近況報告ばかりしている。
ライフステージが変わると、友だちと話が合わなくなってきた。
社会人になってから、新しく友だちを作るのが難しい――どれかひとつでも心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
読後、家族でも恋人でも同僚でもない「あの人」のことがきっと思い浮かぶ、「友人関係」を見つめなおす一冊です。
ぜひご一読ください!
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065427903 |
| 本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
| ページ数 | 174 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 946550
大人になってからの人間関係の難しさと、そこにある微かな希望を優しく掬い上げたような短編集でした。
学生時代のように無条件で一緒にいられた季節が過ぎ、結婚や仕事、環境の変化で少しずつズレていく友人との距離感。
その寂しさや焦燥感が痛いほどリアルに描かれていて、読んでいて何度も「わかる」と頷いてしまいました。
不器用な今の自分の背中をそっとさすってくれるような、読後に心地よい余韻が残る一冊でした。
レビュアー 781279
今月、私にとって川上佐都という作家の存在は熱かった。
『今日のかたすみ』を読み、一昨日は『街に跳ねる』を読み終えたばかりだ。だからこそリクエストしないという選択はなかった。
作品ごとに、刺さるポイントが大きく違う。そこがたまらなく好きでどれも好きだ。
今作は「友だち」
しかも大人になってからの友だちという物語だ。
短編5篇。どれもすごく良かった。
私が一番好きなのは「音めぐり」での男女の友ともだち話だ。
でもその友だちとは、「血でも法律でも性欲でも繋がっていない」この言葉がぐさっと刺さった。
私は男女の友情はありだと思っている。だけど、もし私に何かあった時、私のスマホにしか連絡先が入っていないから、友だちには連絡はいかないだろう。
それでも、私はちゃんと友だちだと思っている。
短編それぞれで描かれる友だち関係。
ライフステージの変化、会う頻度で変わる関係。
子供の頃や、学生時代は無邪気に一緒にいたら友だちだと思っていた。だけど大人になると変化していく。
大人にとって、ちゃんとした友だちとはいったい何だろう。
なにをしたら友だちなんだろう。
川上先生の作品はやっぱりいい。心に刺さるけれど、血を流すのではなく、心に留めておきたい言葉が詰まっていた。
図書館関係者 1038994
作品ごとに刺さるポイントは違うのに、どれも分かってしまう。
それだけ友達との関わりも多様なのだろう。
友達だったのになぜか合わなくなり、会わなくなっていく悲しみ、儚さ…。全て表現されていた。
まさに贅沢な関係なんだなと思った。
大事な友達は、連絡を取り合い大事にしたい。
レビュアー 1469440
奇想天外やドラマチックな展開ではない、ひと語りの物語
長かった冬の終わりのようだった。
仲よしでいることや、つながことの善を 強いることも全否定もしない。
握りこぶしを掲げたり、声を張り上げてここにいますアピールをしない人の心地よさ。
作品としてストーリーを追う愉しみは勿論
参列した友人の結婚式 バージンロードを精神として遠めに見ているときの内なる声
暑くても、今日という日があったことへの感服
ひとりになってから思う、あーあのしんどさ
随所に「これ好き」なエピソードが散りばめられて
溶けちゃいそうだった。
「おとめぐり」という作品を読んでいるとき
ラジオで、女子ホッケー選手の及川しおりさんが
Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」をリクエストしていた。
「ルガっち」を読んでいるとき
ラジオで、くどうれいんさんが「カササギ」の話をしていた。
本というストーリーの余韻が、それぞれの日常に融けこんで
もうひとりの私を導きだしてくれるような出会いだった。
レビュアー 513020
大人になってからの友人関係が様々に描かれる。
男女での友人関係、幼き頃からの関係、大人になってからの友人関係、年齢差のある関係とそれぞれあるが、共通するのは何故か苦みが含まれることだ。家族愛とも違い、恋愛関係でもなく、当然強制されて結ばれた関係でもないのに、ままならなさによる苦みを感じてしまうのは、それこそ自身と同じように感じてる「筈」という思い込みで、それこそ究極のエゴイズム(自己愛)から眺めるからであろう。また齢を経るという経験を積んだ後では、「好き嫌い」といった数少ない単純な感情だけではなく、自分の心情を保つための障壁の役目を持たせる打算的な心情も、関係を構築する要素になることも含まれて来るからだろう。ただそれでも一瞬にして時空を飛び越えるような感覚を味わえるのも友人関係の大きな特典ともいえるのではないか。
家族や恋人よりも遠く、かといって仕事関係者(その取引先など)よりも近いという微妙だからこそ成り立つ有意義ともいえる友人関係を描いた心情作。
レビュアー 495038
とてもあたたかい話でした。
社会人になってからの友達との関係性にまつわる短編集。連作短編、とまではいかない感じの、でもちょっぴりずつ関係が繋がっている。
大人になると仲が良かった友達と、人生のステージが違ってきて疎遠になることがあるのはまわりをみていてわかる。
幸運なことに、私はいまだに小学校のときの友達グループで会う機会があるので、この短編集の登場人物と同じ立場にはないのだけれど
私が気づかないだけで、ちょっと違和感を持った友達もいるのかな?と思ったり
いやいや、さすがに50歳を超えてまで集まる私たちは大丈夫だよね?と思ったり…自分の環境を振り返りながらの読書だった。
短編の中で、一番好きだったのは最終話の
同窓会の話。
今の自分ではなく、昔の、当時の自分を演じるって
あるな〜と。
でも最後には、無理に当時に戻るのではなく
「戻ってしまう」行動をし、それを楽しむ主人公が
愛おしかった。
読んで良かったと思う作品でした。
レビュアー 1065457
様々な「友だち」の在り方を描いた五篇のこの物語を読了して、しばし、「私には友だちはいるだろうか?」と考えこんでしまった。「知人と友人の間」ではない、「友だち」。
冒頭におかれている話は異性の親友同士を描いた話で、この話を冒頭に持ってきたことに好感を抱いた。
友だちというのが、関係を維持しようと努力しなくては消えていってしまうのかもしれない、と思わせられた。だから、「友だち未満」かもしれないと思われる関係を「友だち」に格上げする努力も大事だし、「友だち未満かもしれないし友だちかもしれない」関係を捨てないことも大事なのだな、とも。
レビュアー 1582019
この本は、それ自体が読者にとっての友達になれる本だと思う。
私はこの本を初めて知ったときに、「たぶん刺さる」と思った。自分だけではなく、たくさんの現代人に刺さる。そう思った。
よく「大人になると友達が新しく作れない」とか「学生時代の友達と疎遠になる」とか、そんな話を聞く現代だからだ。
読み味は優しく、柔らかで、なんだか素朴な良さがあった。
するりと心に入り込んできて、寄り添ってくれる。
ちょっとしんみりとした気分になって共感したり、作品世界の空気が美味しく、景色が美しく感じられて、居心地のよさを感じたり。
この本を読んでいる時間は心地よい。なんだか友達といる時間って感じがする。
ひとりでいるのに、人といる感覚になる。だから、とても好きだと思った。
私は今、身近に友達がいない。
さみしい社会人だ。だからこの本に出合えて嬉しかった。
きっと私以外にも、同じ「よかった」という感想を抱きしめてにっこりする読者がいっぱい生まれるのだと思う。良い本だと思った。
レビュアー 1045834
子供とは一味違う大人の友だち関係を
多彩なバリエーションで描き上げた短編集。
そこかしこに新たな発見がある一冊ですね。
男女の友情を掘り下げた『音めぐり』では
互いを大切に思いながらも
真っ向対立する意見にハラハラ。
どちらの言い分もわかるから
彼らの困惑が嫌というほど伝わりました。
努力なくして友だち関係は続かない
という見方はしっかり胸に仕舞いましたよ。
『あかし』ではモブっぽい主人公に
気づけば自分を重ねていて共感が最高潮!
孤高の直言キャラとの遭遇から
変わる日常に心をもっていかれました。
ささやかな共感がもたらす歓喜や
時間を経て知る意外な一面が沁みる
ストーリーでしたね。
私も同級生を見かけたら声をかけて
みようって気持ちになれましたよ。
『ルガっち』は世代を超えたまさかの友情。
子どもと大人の距離感の違いが
鮮明に感じられました。
嬉しいことに前のめりな少女が
大人を巻き込む勢いにはビックリ。
嵐のような数日を経て
主人公が得る気づきに心が軽くなりました。
そうか、人との距離感に正解はないんだ。
あいまいでもいいんだ!
『崩せない光景』には
友だちっていったいなんだろうと
あらためて考えさせられました。
ジェンガのシーンはなんだかシュール!
『色めき同窓会』は一番好きな作品。
気づけばそこでの役割を演じてるって
私にも同窓会で似た経験があって
思わず息を呑みました。
この短編のよかったところは
夜の街を駆ける瞬間の躍動、
公園でのほっこりエピソード、
最終話にふさわしい爽やかな終幕。
この話だけでも読んでほしい・・
な~んて言ったら怒られそうですね。
結論!
大人になってもなくならない
友だちにまつわる悩みに
多方面からヒントをくれる贅沢な一冊!
(対象年齢は13歳以上かな?)
出版事業関係者 869218
仲良い5人組、4人組があって、集まる時は全員で!みたいなノリで。初めて集まった時と、その次の回、頑張って次の次の回までは全員で集まったりしてそのときは、「なんかずっと続くんだろな〜うれしいな〜」なんて思ったりしはじめて、じゃあこれやりたい!行きたいとかどんどん頻度上げてこう!みたいになった途端、少しずつ生活の変化やら恋人ができたやら実はちょっと仲違いしたやらで離れていく。そんな経験があったなと読み進めながら思ったりしました。だれも似たような思い出を話してくれないからずっと自分だけの事みたいに思ってた。でも違うんだなと肩の荷が降りたような読み終わりでした。電車の中ですれ違う人ももしかしたら出会いが違えば親友かもしれない。強敵かもしれない。その人は僕とは違う駅で降りていく。そして僕は友達に会いにいく。何が起こるかわからないことは人間関係にとってはどうにでもなってしまう不確かさは贅沢と呼べるのだろうか。
レビュアー 1114213
「友だちって結果だと思うんだよね。すきなものが似ていて話が合ったからとか、同じ経験をしたからなったとかさ」
30歳となった主人公たちを軸とした友情にまつわる短編集。
同窓会、もうすぐ結婚する異性の友人、結婚式。
ライフステージが変化する年代だからこその葛藤と友情。
レビュアー 1246685
川上 佐都さん、気になっている作家さんで本作で4冊目 今までと少し雰囲気が違うように感じられた短編集でした。
①音めぐり シバサキとニッタは高校時代からの親友 男女の親友は成り立つのか 今までも彼。彼女から良く思われないことがあった。シバサキが結婚することになり、ニッタは気を使って… 素敵な関係 ずっと続けばいいけれど、難しいのかな。シバサキちゃんがチャーミング ②あかし 結婚式での席順、役割、こんなことで友人ヒエラルキーを気にしたことなかった。でも、相手がどれくらい自分を友達と思っているか、高校時代は気になったなぁ。③ルガっち 小6のみつほちゃん、とても可愛いのだけれど、馴染み客とはいえ、外出したり大丈夫?って思ってしまった。可愛いだけにね。友達ってなんだろう、と考えさせられる作品でした。SNSの写真、同窓会…と誰でもが経験する場面も多く、自分なら…とか、〇〇さん、こうだったのかも…と昔を振り返って考える時間を持つことが出来ました。
図書館関係者 609141
色々な組み合わせの人間関係が面白かった。最初の、異性の親友関係は羨ましいけれど、やっぱり自分のパートナーにそういう人がいたら嫌かもなぁ…逆の立場でも遠慮するよなぁ…。作中の言葉を借りると「血縁にも性欲にも縛られない」大人の友情には努力と歩み寄りが必要だと思う。
それにしても、みつほちゃんがかわいかった。
レビュアー 1123234
とても読み心地が良かった。
”友だち”をめぐる5つの短編。
社会に出ると友だちとの関係も大きく変化して、大人になっても友だちであり続けられるのはほんとにとっても贅沢なことなんだって、どの話もすごく共感しました。
友だち関係が一瞬で消えてゆく儚さも。
男女の友情を描いた『音めぐり』の芝沙希がとても素敵でした。
図書館関係者 438921
初読みの作家さんでした。贅沢な関係とはどんな関係だろう、と考えた。人と人の間にはそれぞれの関係があって、それは各々違う。深かったり浅かったり遠かったり近かったり。そして、自分が感じているその距離と、相手が感じているそれは違ったりもする。そんな微妙な距離感が感じられる短編集だった。
教育関係者 468529
子どもたちって簡単に「友だち」という言葉を使う。
大人は「今はそんなこと言ってるけど、一生の友だちになるとは思えない薄い関係」だなどと、
内心思いながら子どもの言葉を聞く。
そんな大人になってしまった私は、「高校生のときの友だち」「大学生からの友だち」
「大人になってからの友だち」に対してついつい、心のどこの層を開くか調整しながら付き合ってしまっている。
そんな自分の姿をまたどこか醒めた目でみている自分。
この本のなかには、過去や今の自分がたくさんつまっていた。
友だちとの付き合いは、大人になると「贅沢」なんだな。ってずっと思いながら
友達と一緒にすごす、みたいな気持ちで読み進めてしまった一冊だ。