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ラスト・ワルツ 表紙

ラスト・ワルツ

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刊行日 2026/05/20 | 掲載終了日 2026/05/22


ハッシュタグ:#ラストワルツ #NetGalleyJP


内容紹介

恋愛小説の名手がつむぐ、4年ぶりの書き下ろし長編小説!

かつて裏切られた親友から届いた「死に際のメール」。アメリカ、京都、そしてアイスランド──。過去と向き合う、切なくも美しい赦しの旅が始まる。

ニューヨーク州の片田舎で夫と娘と穏やかに暮らす小説家・永遠子。ある夏の日、ラジオから流れてきたザ・バンドの「Tears of Rage」が、封じ込めていた記憶の扉を開けた。京都で暮らしていたときの若かりしころの恋人・凪、そしてその恋を奪った親友・弥生。ある日届いたのは、弥生からの、余命を告げる一通のメールだった。

〈人生とは儚いものです。人とは孤独な存在です。わたしはこれまで、誰といても孤独でした〉──その言葉に誘われ、永遠子は過去と向き合う旅へと向かう。行き先は、弥生がメールに「凪はそこにいる」と書き記していた最北の地・アイスランド。人生の“最後のワルツ”を奏でるように、過去の痛みと記憶に手を伸ばし、永遠子は「語られなかった愛」と「語りたくなかった罪」と向き合う。記憶の彼方から立ち上がる、哀しくも美しい恋の物語。

小手鞠るいさんからのコメント

たった一度でも、すり切れるほど激しく、ひとりの人を愛した記憶があれば、たとえその人といっしょになれなくても、人は残りの人生を幸せに生きていける。この小説を書き上げたとき、世の中にはこんな恋愛もあるのだと知りました。



恋愛小説の名手がつむぐ、4年ぶりの書き下ろし長編小説!

かつて裏切られた親友から届いた「死に際のメール」。アメリカ、京都、そしてアイスランド──。過去と向き合う、切なくも美しい赦しの旅が始まる。

ニューヨーク州の片田舎で夫と娘と穏やかに暮らす小説家・永遠子。ある夏の日、ラジオから流れてきたザ・バンドの「Tears of Rage」が、封じ込めていた記憶の扉を開けた。京都で暮らしていたときの若かりし...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784582840032
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 256

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人生においてこんなにも愛しい相手に出会えた永遠子が羨ましいとさえ思えました。若く激しい愛情は長くは続かないことを分かっていながら心に刺さった小骨のような後悔があったのも事実。自身の小説に昇華させながらも燻る想いを持て余していた永遠子に弥生が人生を掛けて罪滅ぼしをした、それもまた愛だと思えました。さながらロードムービーのように恋した昔の自分と向き合いながらアイスランドを直走る美しい物語に心酔しました。
こんな物語にずっと出会いたかった、そんな気がしています。

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主人公と共に旅をして異国の空気に触れながら、こういう恋愛もあるのだなあとじっくり浸りました。
幸せでいるから、幸せでいてね。そういう愛だったように思います。言葉にすると柔らかな印象だけど、主人公達はどちらかというと激しくて鮮やかな印象でした。けれど若かった彼らは年月を重ね出会いと共にしなやかな強さを身につけていた。傷ついたあの時の心ごと全てを愛おしいと思えるようになっていたのかもしれませんね。タイトル通り美しく、どこか晴れ晴れとしたラストでした。

私はノエルさんが可愛くて性格とかが身内に重なってなんとも好きです。末永く幸せでいてほしい。

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誰かの書評やあらすじで予習してはならない。
先入観ゼロで読んでこその没入恋愛小説。
エンディングを想像してはいけない。
せっかくの、感情の艶を台無しにしてしまう。

主人公の叶わなかった経歴
貸出期限を過ぎても返却されない本の借り主
良い感情を説く男、擦り切れるほど愛した男
目的に出会えなかった1日に夕ご飯を薦めてくれた二度と会わない人
欲っしたがる女
幸福よりも不幸が似合いたい女
誰の目線でも 物語のはじまりを想像させられる。
著者のひとりひとりの生への畏敬に感服する。

256頁の旅を終えて本を閉じる。
タイトルの意味に気づき、ためすがめつ本を撫でる。
ひとをすきになるって。

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「これは、正しい感情に基づく、正しい行為なのかしら」
かつての恋人を探すため、思い出のザ・バンドの歌とともにアイスランドを巡る。
今は夫と娘とのあたたかな家庭があるけれど、忘れられない思いが湧き上がる。
病床の友人に託されたから、と理由をつけながらもひと目会いたい気持ちを抑えられない。
心揺さぶられる恋愛小説。

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あなたがどう感じるか。それは読んだ歳やあなたの性格によるだろう。48歳、もうすぐ49歳の私から見ると昔の彼、不倫相手を思い募ることはない。ちなみに不倫経験はなし。この主人公とまーまー似た現在。アメリカ人旦那と米国東部暮らし。大学生になった娘にお母さんの昔の彼氏について聞かれても記憶が曖昧でどうやって付き合い始めたか、どうやって別れたかが忘却の彼方。「ママ秘密主義よ。」と娘に言われてもイヤイヤ秘密じゃなくて、マジ思い出せません。状態。こんな恋してこなかった平々凡々の人生もまたよし。

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知らない街の景色、感情が同化してしまうようなザ・バンドの歌詞が、私を物語のなかにぐいっと引き摺り込んでいきます。
永遠子の恋愛、凪との想い出は激しく熱く、切なくて…こんなにも痛みを伴うのに目が離せない…!
素敵なパートナー、義理の娘への愛情も本物で、でも凪へのどうすることもできない想いも本物で、読んでいて胸が苦しくなりました。
まさに大人の恋愛小説。綺麗事だけではない大人の情事に悶えます。
「ラスト・ワルツ」この物語の余韻から、しばらく抜け出せそうにありません。

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現在のアメリカでの温かな家族との生活と、過去の京都や東京でのドロドロとした不倫関係の愛憎劇。この対比が非常に効いていて、世界観に引き込まれました。永遠子の、嫉妬や執着といった綺麗事では済まされない泥臭い感情がとてもリアルで、時に身勝手さを感じつつも共感するところがあり、嫌いになれない魅力的な主人公でした。
そしてラストの極北の地での偶然の再会と、互いの現在を肯定して静かに別れる決断はとても清々しく、過去の呪縛から解放されて自分の人生を歩み出す彼女の姿に胸が熱くなりました。

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痛いのに、綺麗で、激しくて、美しくて、息を呑むような。そんな小説でした。
アイスランドなんて名前くらいしか知らなかったのに、その景色や光景が目に浮かぶような描写で、主人公の心理状態とリンクするようなところも素晴らしかったです。
そしてただひたすらに愛した人を辿る道中で流れるザ・バンドの曲を聴きたくなります。

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小手鞠るいさんの作品を初めて読みました。
作風も全く知りませんでしたので、「これは泥沼になるパターン?」と期待と不安を募らせました。
元カレとよく聴いたという「ザ・バンド」の歌が作中何度も登場しますが、その歌詞と元カレとの思い出が重ねられる度に思いも当時のものに引き戻され、音楽と記憶の結び付きを感じさせられました。
まるでこちら(読者)にも歌が聴こえてくるかのようでした。

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舞台となる遠い北の国の、厳しくも壮大な自然描写が、主人公の胸の奥に眠る冷たい悲しみや、かつての燃え上がるような思いと見事にシンクロしていて、まるで映画を見ているかのような圧倒的な没入感があります。大人の女性の複雑な心情と、過去の情熱的な恋の記憶が、美しく切ない文章で綴られており、一気に読むことができました。

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夫、義娘と穏やかに暮らしていた永遠子。作家として生計を立てる中、届いた一通のメールが過去の恋を想起させていく・・・。
一通のメールにて導かれる過去を辿りながら元恋人を探す旅は、古く活躍したバンドの曲に重なり愛しさと懐かしさが激流のように押し寄せる。現在の穏やかな幸せな暮らしと相反するような激情ともいえる過去の恋愛はまさに愛憎ともいえ、同じ人間が体感してるとは思えないほどの熱量を帯びるようだ。愛し続けながら憎み続けるという矛盾が、不合理さと同時にとても自然に思えてしまうのは豊かさでもあるのだろうか。
今の幸せに繋がっている筈がないと否定したい気持ちすらも肯定で上書きするような過去の恋愛の終着点。

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小手鞠るいさんは児童文学のイメージとエッセイのほっこりしたイメージが強かったので、大人な恋愛小説に著者名を確認しなおしたほどです。
不倫というワードを見ると本を閉じたくなるほど不倫が嫌いなのですが、凪と弥生の関係性のせいかそれほど嫌悪感を抱きませんでした。作中作のおかげで生々しい不倫というより、フィクション性が強かったかもしれません。
永遠子の心の澱になっていた想いが消化されてよかった。
間に挟まれる曲の歌詞が素敵で、聞いたことがないのに頭の中で音楽が流れているようでした。
過去と全力で向き合ったこそ、これからの永遠子の人生はもっと素敵なものになるのでしょうか。
若さゆえの激情と、家庭をもったいまだからこその穏やかさ。
しかしそれを凌駕するラスト。
アイスランドの景色とともに描かれる美しい恋愛模様でした。
文字でもこんなに素敵なので、映像化してほしいです。

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永遠子とは年齢も20は離れているし、男性の趣味も合わないし、凪との思い出の恋が理想の恋だとは全然思えなかった。それでも、永遠子と凪が再会できるのか、できたとしたら二人は何を語るのか、気になって夢中で読んだ。永遠子が凪を探して巡るアイスランドは、風光明媚で料理もおいしそうで、永遠子と一緒に旅をしている気分で読んでいた。読み終わってからネットで検索して街並みを見た。いつか訪れてみたくなった。ザ・バンドの曲を聴きながら、一人で旅してみたくなった。愛とは、愛するとは何だろうと考えてみたくなった。永遠子は凪にも弥生にも裏切られたと思った。けれど凪を愛する気持ちや弥生を妹のように大切に想う気持ちが消えたわけではなかった。もしもあのとききちんと話を聞いていれば、とはどうしても感じてしまう。ただ永遠子はそれができなかった人間で、だからといって非情なわけでも後悔しなかったわけでもない。永遠子の年齢に近くなったときに必ず読み返してみたいと思わされた作品だった。

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読み始めたら夢中になって一気読みしました。小手鞠るいさんの作品は他にも拝読したことがありますが、今回も、激しく、鋭く、けれど嵐の中で読者を受け止めてくれるような深さを感じました。日本、アメリカ、アイスランドと多岐にわたる舞台展開も魅力的です。主人公の性格、行動は好き嫌いが分かれるかと思いますが、私は共感して受け止めました。恋愛の傷にしみるいい小説です。

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主人公は家族と幸せに暮らしていました。
ある日、余命僅かな親友からメールが届きます。内容は謝罪と、あるお願いごとでした。

読み進めていくうちに苦しく切ない気持ちになりました。

登場人物それぞれに苦しみの年月があったけれども最終的にみんな重荷を下ろせたのでは…と感じさせる結末でした。
私はこれで良かった、ハッピーエンドだと思いました。

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かつて恋人の凪を親友に奪われた永遠子のもとに、その元親友からメールがくる。死期が迫っているという彼女は、別れた凪を探してくれと永遠子に頼む……

ドロドロするお話かとおそるおそる読み始めましたが、
アイスランドの景色の描写もあいまって
美しかったです。作中にある言葉のように
「美しいものは悲しい」「悲しいものは美しい」という景色がみえました。

愛しているのか憎んでいるのかわからなくなるほどの想いを抱いてずっと心に身体に住みついていた相手と…
永遠子と凪は、二人とも実に幸せな人だなと思いました。
悲しみはあっても、ずっと美しい悲しみというか。
永遠子は羨ましい人生だなと思います。

「ザ・バンド」の歌や歌詞の話が全編を通して出てきますが、年代的に馴染みがなかったので曲を聴いてみたり調べてみたり、この本をきっかけに知ることができてよかったです。「ザ・バンド」のドキュメンタリー映画のタイトルが「ラスト・ワルツ」だと知り
バンドや曲を知っていたらよりたのしめたのだろうと思いました。

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全く共感出来ない。まぁ、それが他人の恋愛なんだろう。どんなに時と言葉を重ねられても、裏切りが美しく輝く事はない。ある意味そういう点では、永遠子、凪、弥生は価値観が合うのかもしれない。
様々な感情を抱え、ひとり、旅する永遠子と、アイスランドの澄んだ空気が静かに融合していく。何だかんだこれで良かったのか、と清々しささえ覚えるラストに救われた。

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もう全く文章を書いていないので簡単な一文すら書ける自信はないですが、この本の文章は自分が若い頃書きそうな感じの文章で非常に親しみが湧きました。もちろん比べ物にならないほどこちらのほうが上手ですが、親近感が半端なく。ずっと読んでいたいと思わせてくれる本でした。
過去の三角関係については、むしろ親友の方が被害者では?と思えるし、男性は浮気した女性を憎むけど女性は相手の女性を憎むんだと嫌な気分になりながらも、なんとなくそういう気持ちになるのも仕方ないよねと思わせる複雑かつ相反する物が入り混じった感情が上手に描かれていて、他の作品も読んでみたくなりました。

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小手鞠るいさんの作品はいくつか気になるものがあったものの、今まで読んだことがなく、今作が初めて読んだ作品となりました。文体が外国作品を感じる文で、また詩的な描写も多く普段読まない文章で新鮮でした。主人公の永遠子が書いた作品からの引用と、永遠子の回想で凪の過去をしり、現在のアイスランドでの旅を共に楽しみ、楽しく拝読させていただきました。凪と再会し、そして別れるシーンは本当に美しかったです。凪と会えるのか、どう物語が終わるのか、ワクワクして読み進めましたが、個人的に最高に納得できる終わり方でした。最後の「ラスト・ワルツ」というタイトルの由来を知って、この作品に相応しいタイトルだなと感じました。素晴らしい作品をありがとうございました。

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現実と過去ともうひとつの世界を、そしてアメリカ、京都、アイスランドを行きつ戻りつしながら物語が進んでいくのは、まさにワルツのようだった。
人にはそれぞれ、目に見えない過去や語られることのない心情があって、それが時にどうしようもないほどに強く人を突き動かすことがあるのだと登場人物たちに教えられた。

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ラストシーン、驚きと涙がそして微笑みが。やっぱりこの成り行き期待してました。 アメリカの田舎で暮らす小説家永遠子、若き日京都で暮らしていた時の恋人凪、その恋人を奪った親友弥生。ある日永遠子の元に弥生からのメールには余命宣告の知らせが、そして凪はアイスランドにいると。人への想いとつながりはさまざまなで、恋心であったり友情だったり。凪との思い出にプレイバックするように永遠子はアイルランドに向かったように感じた。氷の国アイスランド、ザ・バンドのラストワルツ 凪の話す関西弁、そのどれもがストーリーの潤滑油になっている。

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愛とは、好きになるということとは。
考えなければ、幸せかもしれない。それでも人は求めずにはいられない。求められることを欲している。
誰かが幸せになる時は、きっと誰かが不幸せ。
両思いなんて一番の幻想で、そんな時間は長くは続かない。
何が悪かったと言うわけではない。
ただそういうものだったというような鵜呑みの仕方が出来るようになるまではきっと追い求めてしまうだろう。主人公のように。自分ももし記憶がはっきりとしているうちに最期が来るなら会いたい人がいる。もう名前すらもうっすらできっと友だちに探してもらうなんてしたら迷惑かけちゃうけど。
まるで歌詞のような言葉の中に自分の中の感情のコップに注いできた感情を吸ってくれるような言葉もあってわだかまりがほどけるような感覚がありました。とはいえ、愛とは筆舌しがたいものなのは変わりなくそれでいいんだと思いました。

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