半分の半分の半分
著/チョン・ウニョン 訳/米津篤八
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刊行日 2026/04/20 | 掲載終了日 2026/04/20
ハッシュタグ:#半分の半分の半分 #NetGalleyJP
内容紹介
≪韓国日報文学賞受賞!≫
何歳になっても、泣いて笑って怒って愛して。人生はきっとなんとか大丈夫!
あたたかくて生々しい傑作短編集。
【収録作品】
「私たちは私たちの味方となって」――旧友の娘に惹かれインタビューする小説家。
「父親になっておやり」――50年連れ添った父と「偽装離婚」した母の意外な言葉。
「半分の半分の半分」――チョゴリを脱いで水遊びする祖母。人生が輝く瞬間の記憶を描く。
「雲丹(うに)」――「おばあさん、すいませんが、この子をちょっと見てくれますか?」花見旅行は思わぬ展開に。
「ミョンジャさんに似て」――アメリカで父に守られてきた母。父を喪った後の人生の旅。
「私のやさしい乳首」――世を去ろうとしているキ・ギルヒョンさんの病室を訪れる女たち。
「春の夜」――老女二人の家に、ある日、赤ん坊を抱いた少女がついてきた。
「他の顔」――異国で暮らして30年、初めて盗難事件に遭って……。
「禁煙キャンプ」――年代も性格も生き方もさまざまな8人は、果たしてタバコをやめられるのか?
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著者/チョン・ウニョン
2000年、東亜日報新春文芸コンテストに短編「針」が入選して作家デビュー。2003年「申東曄創作賞」、2004年「今年の芸術賞」、2025年「呉永寿文学賞」を受賞。邦訳された作品に長編小説『生姜』(新幹社)がある。他の著作に小説集『針』『明朗』『彼女の涙の使用法』『母さんも知ってのとおり』、長編小説『さよなら、サーカス』、散文集『苦くて甘い職業』『ドン・キホーテの食卓』など。本作で2023年「韓国日報文学賞」を受賞。
訳者/米津篤八(よねづ・とくや)
朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家。ソウル大学大学院で修士、一橋大学大学院で博士学位取得(朝鮮韓国現代史)。訳書に『コレアン・ドライバーは、パリで眠らない』(みすず書房)、『チャングム』(早川書房)、『夫・金大中とともに』(朝日新聞出版)、『n番部屋を燃やし尽くせ』(光文社)、『不便なコンビニ』(小学館)など多数。
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065382516 |
| 本体価格 | ¥2,400 (JPY) |
| ページ数 | 281 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1582019
あたたかくて生々しい、という触れ込み通り、人間の体温やユーモア、リアルな感情がいっぱい感じられる短編集でした。
韓国ならではの表現や文化が出てくるのが面白い。
短編だけどキャラが濃いなと感じる人もいて、「この人、好きだな」とか「この子のこういう感情、わかるな」「こっちのお母さんの気持ちもわかる」みたいに感情移入しました。
人間ならではの複雑で繊細で臭みのある感じ。いい感じの人も綺麗なだけじゃないよね、嫌な感じの人も単に嫌なだけじゃないよね、みたいな。
人間の生きている肉感というか、人生の重みや匂いみたいなのがじわじわと感じられて、素敵なヒューマン作品だなと思いました。
なんていうか、(そういう表現があるわけじゃないけど)話しながらオナラをぷっとするとか、顔を見合わせてウフフって笑うとか、そんな方向性の人間同士の安心感とか、心地よさがある。
人生経験が豊富な読者様にぜひ手に取って味わっていただきたい、人の体温や匂いがある一冊です。
レビュアー 946550
時代や環境の波に翻弄されながらも、決して自分らしさを失わず、時に図太く、時にしなやかに生き抜いていく女性たちの生命力に圧倒されました。老いていく肉体や家族のしがらみといった重いテーマを扱いながらも、どこかユーモラスでカラッとした明るさがあり、読後感は驚くほど爽快です。ままならない人生をまるごと肯定してくれるような、温かい包容力に満ちた素晴らしい作品集でした。
図書館関係者 584759
韓国の、時代に翻弄されながら生きたこれは女性たちの物語。様々な人生が、9編の短編で描かれる。家父長制下の女性たちは、従うしかない現状の中で、それでも自己・女性のアイデンティティを築いてきた。年老いてから心のまま子どものように自由に振る舞う女性も出てくる。また各編幾つかに登場する、同じ名前の女性がいるが、その背景はそれぞれ同じではない。作者は、富裕も貧困も成功も失敗も、傍目からは決して分からない、時代が奪ったものや常識に囚われず、自分として生きる女性たちに光を当てたかったのではないか。表現の奥を感じる1冊。
図書館関係者 1038994
同じ名前でも性格などが違っていて連作なのかどうか混乱しながらも、生きぬく強さ「生」を感じました。
それぞれの章にユーモラスな人々が出てきて、日常に共感しながら読めました。
「人生を恐れず我が道を進め」精神の女性が強くしなやかで素敵でした。
レビュアー 1469440
理由はない。4月1日になったら読もうと決めていた。
巻頭作「私たちは私たちの味方となって」を読みながら
自分の直感に間違いがなかったことを悟る。
~わたしは我慢強いほう、難しければ難しいほど燃える、すべては経験~
他にはいない、自己肯定感に
どうして?誰の声?先を読みすすめたくなる構成に
フォントが変わるタイミングに
気持ちに張り付くことばに
本でなければ知り得なかった韓国の「貴女」を想う。
家族であっても家族だからこそ愛してるって多用や父の存在大
正直、理解できていないと思う。だって、私は貴方じゃない。
よくしゃべり、赤ん坊のぐずりやカルビスープの旨さに
時の儚さを感じていた。
いいのよ好きに生きて。
不意に羊文学の「OOPARTS」が流れて来た。
120%ないけれど、
私が映画にするなら、エンドロールはこれしかないと思った。
レビュアー 781279
どこかで緩やかに繋がっているような短編集だった。
繋がっているようでいて、少し違うことも織り込まれている不思議な短編集だった。
一話ずつ家族構成、来歴も異なる。
しかも中身が濃い。
時代背景も国も異なりながらも、登場人物たちは確実にそこにいるかのように語られる。
そして、生と死がとても近い物語だった。
亡くなった人を思うとき、どんな瞬間を思い浮かべるだろうか。家族はどんな行動をとるだろうか。その思いが強く伝わってきた。
必死に生きている人々たちがいる。だからこそ誰のことも否定できない。家族という形もそれぞれ違うが、深い結びつきを感じた。
レビュアー 530109
一番好きだったのが「禁煙キャンプ」です。
登場人物たちは、家族から頑固な人としか見られていないようだけど、そうなったのには理由があったのです。長年の喫煙は、ずっと耐え続けて来た苦しい生活の、せめてもの慰めだったと気がつく人たちが描かれています。
口が悪いのも、逆にしゃべりたがらないのも、耐えていたからこそなのだと思うと、こういう人たちのおかげで今の世の中があるのだと思えてくるのです。
レビュアー 1469380
好きな文体だなと思ったら、翻訳者が米津さんで納得でした。米津さんの訳は柔らかさのある日本語なので、この作品のほわっとした空気にとてもあっていました。
家父長制で女性が息苦しそうだなと感じる韓国の家族関係。でもそのなかでも男性なな負けないような芯の強い女性たちが多く出てきて、生き様がかっこいいなと思いました。
特に『父親になっておやり』は子供から見る親、親から見る子供と、視点が変わると生き様まで違って見える様子にハッとしました。
無意識に自分の親の気持ちをわかっている気でいましたが、親は自分とは別人格で、自分には知らない面があること。当たり前なのに忘れていたことを思い出させてくれました。
一度では理解しきれていないところもたくさんあるので、何度か読み直して深く理解したい作品でした。
お隣の国なのに意外と知らない韓国。国民性、食文化。街の喧騒やお皿や咀嚼音、スプーンが皿に当たる音まで聞こえてきそう。家族の繋がり、関わりそれぞれに織りなすそれぞれの物語。各所の出てくる場所や食べ物に興味しんしん。なんだか不思議でふわふわとした気分で完読。
書店関係者 940038
正しくないかもしれない感情、説明しきれない関係性、年齢を重ねてもなお揺れ続ける心。
そうしたものを否定せず、静かにすくい上げる。その揺らぎの中にこそ人間のリアリティを見出している。
読みながら、どこか自分のことを見透かされているようで、少しだけ痛くて、でも不思議と救われる気がした。
レビュアー 1114213
「記録が重要なんだ。文字であれ何であれ、集めて残しておかなくちゃな。記憶は信じるに足らん。よく嘘をつく」
著者の祖母と母の名であるギルヒョンさんとミンジャさんを軸とした短編集。
朝鮮戦争、軍事政権、ソウルへの上京、そして孫に好かれるための禁煙キャンプ。
世代と記録を受け継ぐことの決意に満ちた一冊。
レビュアー 1066163
韓国は私にとって近くて少し遠い印象がある。でも韓国の小説を読むと、何か懐かしいような心地になる。そういう心地になりたくて、つい手に取ってしまうと、どんどん引き込まれていく。私にとって訪れたことのない韓国は、ドラマも観ないので、唯一小説が入り口となる。本作も短編集だと思うのだが、同じような人物が出てきて、解説にあったように連作かと思うとちょっと違ったり。でもそういうデジャブ感じみたいなものも楽しんで読んだ。一人の人物をまたもう一人の人物を描いていくストーリーは、結局、人間の本質は、当人にも実はよくわかっていないのではないかと思わせる。老女が川で遊ぶ情景も、何か懐かしい古里の風景みたいな感じもする。同じ場所にいたはずなのに、人の記憶というのも、何かあてにならないし、実は覚えていても、しらばっくれて知らぬ存ぜぬを通すこともあるのではないか。読み終えて、不思議な後味の小説群だった。