めぐる糸 明治浪漫霊異譚
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刊行日 2026/05/18 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#めぐる糸明治浪漫霊異譚 #NetGalleyJP
内容紹介
あの世でも気がかりなのは、あなたのこと
霊が視える帝大生と、視えない心霊研究者。
二人に想いを託す、この世に未練を残した魂たち。
『木挽町のあだ討ち』の直木賞作家が明治を舞台に贈る、人情味あふれる霊異譚
【あらすじ】
時は明治三十九年。帝大生の斎木啓吾には誰にも言えない秘密があった。
それは、この世ならざる霊が視えること。
心霊研究に心酔する子爵家の次男坊である連翹寺正周にその体質を知られてしまい、以降、
正周の「目」として帝都で起きる、奇っ怪な事件に巻き込まれていく。
調査するうちに見えてくるのは、霊異の裏に潜む、ままならない人生を懸命に生きた人々の想いだった。
家族、友人、愛する人へ――この世に未練を残し彷徨う魂に、二人が託された願いとは。
霊が視える帝大生と、視えない心霊研究者が紡ぐ、人情味あふれる明治霊異譚。
【著者プロフィール】
永井紗耶子(ナガイサヤコ)
1977年、神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒業。2010年『絡繰り心中』で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。『商う狼─江戸商人 杉本茂十郎─』で21年に第40回新田次郎文学賞を受賞する。23年『木挽町のあだ討ち』で第36回山本周五郎賞と第169回直木賞のダブル受賞を果たした。『女人入眼』『秘仏の扉』『青青といく』など著作多数。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
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出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784575248890 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 320 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1582019
啓吾と正周のキャラが大好き。呼び方「若様」ってもう最高だなって。
この二人が並んで喋ってるだけで幸せになれるのは私だけじゃないと思うんです。
キャラ萌えできるだけじゃなく、明治時代の空気や文化に心地よく浸れて素敵。和風レトロ好きな方、怪異事件簿的なやつが好きな方、明治青年バディもの好きな方に全力でおすすめしたいです。
レビュアー 1030740
霊・呪・怪、子供のころから人外が見えるけど、面倒事から逃れるべく見ないふりをする主人公。彼に絡むのは華族のボンボン。良き相棒だ。
奇譚ではあるが、話にも周りの人にも温もりあるし、ふんわりしたユーモアは著者お手の物。特に第3話は江戸川乱歩のような世界観でどっぷり浸れる。
レビュアー 946550
「視える」けれど関わりたくない主人公と、「視えない」けれど好奇心旺盛な相棒という、正反対な二人の掛け合いがユーモアたっぷりでとても楽しく読み進められました。一見バラバラに見えた不思議な出来事が、やがてひとつの大きな謎へと繋がっていく伏線の回収もお見事で、最後までページをめくる手が止まりませんでした。
書店関係者 2058894
霊が視える啓吾と視えない正周のやり取りが楽しく読みやすいと思いました。
霊が出てきますが「怖い」という感じはなく人情味あふれる内容です。
明治時代、女性の生き方、扱いに対して悲しい気持ちになる場面もありますが、配偶者、子への愛情など心温まるエピソードが心に残りました。
凜のことが気になります。
続編が読みたいと思いました。
レビュアー 530109
帝大生・斎木啓吾には秘密がありました。彼には、普通の人には見えない「霊」が見えてしまうのです。自分に見えているものが、自分にしか見えないのかどうかなんて、瞬間に判断することはできません。時には会話できることもあります。そんな彼の姿を知らない人に見られてしまったら、啓吾自身が頭のおかしい人、怪しい人だと思われるかもしれません。
彼の母親にも同じような能力があるようで、それは他の人には見えないものだから、黙っているようにと言われて育ちました。
ずっと秘密にしてきたのに、心霊研究者を名乗る子爵家の若様・連翹寺正周(れんぎょうじまさちか)に知られてしまったのです。そして、彼の研究に力を貸して欲しいとまで言われます。でも、啓吾はちっとも嬉しくないのです。
この物語と同時期のロンドンで暮らしていたコナン・ドイルも心霊主義に深く傾倒していたということが知られています。ロンドン帰りの正周は、その影響も受けていたのかもしれません。
教育関係者 468529
「視える」主人公と「視えたい」若様とのバディが絶妙。
舞台は明治の帝都。路面電車が走り、車が珍しい時代。
華族の若様と帝大生の主人公が「視えてしまった」ために関わっていく様々な事柄。
それらは事件もあれば、誰かの心が傷つきながらも埋もれてしまいがちな出来事だったりする。
丁寧な筆致で心の動きや、場面がえがき出される様は、見事というしかない。
この二人組の活躍、続きを期待してしまいながら読了。
というか読み終わるのがもったいなくて途中からペースダウンしてしまう程だった。
レビュアー 781279
時代は明治。文明開化で江戸の頃から変わりつつある街。
霊が見える啓吾と、子爵家の次男である正周。
この二人のバディ最高です!正周の発言に対しての啓吾の突っ込みに何度も笑いました。
啓吾と正周が奇々怪々な出来事に巻き込まれていきます。
霊が見える啓吾だけが活躍するのかと思いきや、正周の存在があるからこそ事件が解決する方向へ向かうところも好きです。
連翹寺家の御家族の皆さんの、懐の深さもすごくいいですね。
霊が見えるということを否定するのではなく、啓吾と友達になる正周。どうしてそこまで受け入れられるのだろうと思ったら、正周にも深い思いがありそれも叶って欲しいです。
気になる終わりでまた二人に会いたいです。
きっと続編ありますよね?楽しみに待っています。
レビュアー 1114213
「怪力乱神を語らず」
幽霊や悪鬼の類を語る者は君子ではないと論語のなかで言われる。
貧しい帝大生の啓吾は怪異が視える。
そんな彼を物心両面で支援する学友の若様。
祈る猫や笑う写真の謎、行方不明となった令嬢を追う連作短編。
図書館関係者 841977
霊や怪異が見える啓吾と、熱心に心霊研究をする正周が、めぐり合った霊や、世間で話題になった不思議な出来事を調査することで、霊の遺した思いや、当時の女性の立場、弱いものを自分の重い道理にしようとする醜い悪意などが書きだされていて、つらい気持ちにはなるけれど、啓吾や正周がそれをすくい上げ、救われる結末になっていました。2人以外にも心ある人物たちがちゃんといて、温かい気持ちになる場面も多くあり、良い読後感です。凜さんの行方が気になるけれど、いつかきっと凜さんにも安らげる居場所が見つかるだろうと思います。続編は間違いなくありそうなので、楽しみに待っています。
書店関係者 1950242
「明治」という時代がとても気になるようになりました。
作品の中ではサラっと触れていただけですが、日本の歴史上最も大きな「内戦」の直後の東京が舞台ですね。
「上野戦争」という言葉にハッとしました。
政権が大きく変わり、「文明」というものが開花し、生活も変わって生き方も変わる。
変えられないのは「人の想い」。想いを残すということが霊異を引き起こす、それは無理のないことと思えました。
「若様」のキャラクター好きです。ライトノベルの風味がありますが、愛すべき図太さを感じます。
きっと違う時代、違い場所に生まれたとしても、ドキドキ ワクワク ニコニコしながら飄々と生活しているんじゃないかなと妄想してしまいました。
主人公には、大変だろうけど頑張れよ、本の外から応援してるよと言いたいです。
第二弾もあるといいなぁ。
図書館関係者 970815
明治の世、人と異界の者が今よりちかく在った世界。怪異とはいえ恐怖より切なさが勝る世界が心に沁みる。視える人の悩み、迷える霊の辛さが憑き物落としというより人情譚のようで、前作もよかったけれど今回もよい読書体験だった。シリーズになったらいいのにとも思う。
レビュアー 1246685
見たくないのに霊が視えてしまう帝大生・斎木啓吾と 見えないけど視たくて堪らない子爵家の若様・連翹寺正周
舞台は、明治39年の帝都 新万世橋、浅草十二階、銀座の街並み レトロな時代背景
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』とは、また違う世界観もとても良い
血みどろの武士、祈る猫、笑う写真、行方不明の令嬢 と、
視えてしまう啓吾と怪異好きば若様・正周の二人は
不可思議な事件に引き寄せられていく
会いたい、戻りたい… この世に想いを残した者たちは啓吾にすがりつく
正周と共に想いを叶えてやるために謎を解いていく
視えないけれど正周も何かを持っているのでは…
探偵コンビの二人のキャラクターがとても素敵
二人の出逢いが語られる「桐箱の糸」きっかけとなる人物・正周の祖母・御門跡様のキャラクターもとても良く、彼女を介して全てが繫がり始める構成もとても巧い
彼らのいる世界からまだこちらに戻ってこれない
まだまだずっとこの二人の活躍「奇事片々」を読みたい
ラスト、まだ謎がいくつか残っている・・・ シリーズ化?
調べてみると今冬シリーズ第2段刊行予定!って 何て嬉しい
書店関係者 1340786
すごく面白かったです。「霊異」が視えてしまう主人公啓吾と子爵家の若様・連翹寺正周。キャラクターも魅力的。それぞれの物語に繋がりがあり、人情と不思議が読者を惹きつけてくれます。まだまだこの二人を取り巻く物語が見たいと願ってしまいます。
レビュアー 1267630
霊が見えて話せる書生、しかし除霊は出来ない。霊が見えない高等遊民である若様、何故か除霊をしてしまう。異色のコンビが繰り広げる物語。そこに謎多き老人、時には怪しげな占い師、はたまた侯爵の付き人、元は陰陽師というなんとも不思議な人物が物語をかき乱すのか、良い方へ導くのか。
文明開化の明治を舞台に、ユニークなキャラが物語を紡ぐ。一度読み始めると、次が気になる事疑いなしの展開。ぜひお手にご覧あれ。
レビュアー 2049408
「あの世でも気がかりなのは、あなたのこと」
とても素敵なキャッチコピーだと思って読ませていただきました。
タイトルに「霊異譚」とあるから若干のホラー要素もあり?と思って読み始めたのですが、
全くそんなことはなく、とてもサクサク楽しく読了でした。
ちょっと切ないのに、でも読み終わるとなんだかポカポカしたものが残る。
そんな素敵な連作短編集。
啓吾が正周に振り回されるような、でもお互いがお互いを必要としているような、
そんな二人のコンビがとっても素敵でした。
霊だって霊になってまでやりたいことがあるんです。
やり残したことがあるんです。
めぐる糸って、言い換えればきっとそれは縁なのでしょう。
どんな出会いもきっとご縁。
そのご縁を辿っていけばまた大切なご縁に巡り合う。
続編も非常に楽しみです。
書店関係者 1816442
明治時代のレトロな雰囲気に、怪異と謎解き、そして正反対な二人のバディ!!もう、この組み合わせが大好きです!
霊が視えるのに面倒事には関わりたくない帝大生の啓吾と、霊が視えないのに心霊研究に夢中な華族の若様・正周。
この二人の関係がとにかく最高でした!
啓吾はできれば放っておいてほしいのに、正周は好奇心いっぱいでぐいぐい来る!
そんな二人の掛け合いが面白くて、しかも「若様」って呼び方がもう素敵すぎる……!
正反対だからこそ相性抜群な二人が、少しずつ事件に関わっていく姿にすっかり夢中になりました。
そして、霊が登場するからといって、ただ怖いだけのお話ではないところも大好きです。
この世に未練を残した霊たちにも、それぞれ大切な人がいて、伝えられなかった想いや叶えられなかった願いがある。
亡くなってもなお、家族や愛する人を想い続ける気持ちが切なくて、胸がぎゅっとなりました……。
明治という時代だからこその生きづらさや、特に女性たちが置かれていた立場にも考えさせられます。
怪異の裏側に隠されているのは、懸命に生きた人たちの人生なんですよね。
不思議な事件の真相が気になる一方で、一人ひとりの想いが明らかになるたびに、どうか報われてほしい!と願わずにはいられませんでした。
さらに、一見関係のなさそうな出来事が少しずつ繋がっていく展開も面白い!
謎が解けていくワクワク感と、人情味あふれる温かさの両方を楽しめるのが本当に魅力的でした。
明治の街並みや文化も素敵で、まるで自分も二人と一緒に帝都を歩きながら怪異を追いかけているような気分になります。
そして何より、啓吾と正周のコンビが愛おしすぎる!!
怖さも切なさもユーモアもあって、最後には人を想う気持ちの温かさがじんわり残る、とっても素敵な物語でした。
この二人の掛け合いをもっともっと見ていたい!ぜひ続編でも一緒に怪異を追いかけてほしいです!
レビュアー 752611
文明開化の明治といえど、世に人知れず残る霊異のあれこれが見えてしまう帝大生、啓吾となんとかそれらが見えぬものかと願う心霊研究家の子爵家の若様・連翹寺正周のチグハグコンビが織りなす人情溢れる霊異譚。各章がリンクしていき、読み進むほどに登場人物の造形がくっきりと象られていく。時にユーモアが覗き、啓吾の心中のぼやきがこぼれ、正周のすっとぼけた行いににやりとさせられつつも、謎が極まっていく最後半、この世に残す思いの深さに思わずほろりとさせられた凛の魂の彷徨。変わりゆく世と変わらぬ人の情。見届けた啓吾と正周のこの先をまだ見ていたいです。
教育関係者 528943
視える事を隠す帝大生の主人公と、視たくて堪らない心霊研究者の若様。正反対の二人が織りなす温もり溢れる時代ファンタジー。
兎にも角にも若様のキャラが素晴らしい。そりゃ人も人ならざる者も寄せ付けてしまうな、と納得の魅力。「視えないから」と人任せにせず、自ら率先する行動力が啓吾をも引っ張る。次第に若様の好奇心にも当てられていってる所がまた面白かった。
新しいものにまだ恐れがある時代背景も作品に色を加え、当時の感覚に思考を巡らせる貴重な読書体験が出来た。
連作短編でサクサク読め、それでいて少しずつ「糸」が見えてくる。幾重にも楽しめる続編希望の作品。