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さかさまの 表紙

さかさまの

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刊行日 2026/06/16 | 掲載終了日 2026/06/18


ハッシュタグ:#さかさまの #NetGalleyJP


内容紹介

世界がおぞましく”歪む”、因縁と執念のオカルティックホラーミステリ

■□■□絶賛の声多数!■□■□

「いったい、どこに向かうんだ」と読み進めて、わかればわかるほど、怖くなります。
―上條一輝(『深淵のテレパス』著者(東京創元社))

家族が生む最悪と、気づいてからの転がり落ちるような恐怖が最高でした。彼女が救われますように。
―寝舟はやせ(『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』(KADOKAWA)著者))

異形の屋敷、異様な死体、異常なゲーム実況、それらの謎がひとつになるとき
さかしまな恐怖の源泉が姿を現す。
―坂嶋竜(ミステリ評論家)

■□■□■□■□■□■□


夏休み、女子高生・百々果は身を寄せていた寺の住職・紫織の手伝いでオカルティストの館に行くことに。奇妙な館にはお供えがされ呪言が書かれた秘密の扉があり、中には密室の白骨死体があった。

その夜、百々果は動画サイトでインディーズホラーゲームの実況動画を見つける。前日、動画サイトにレコメンドされ、ゲーム内の写真が印象に残ったものの続編。なにか儀式のようなことを行うゲームには奇妙な文字があった。

百々果はそれが奇妙な館の呪言と同じであると気づき――

オカルトじみた館、ホラーゲーム、そして写真。

導かれるように、百々果のおぞましい七日間が始まる。

現代ホラーの隠し玉・木犀あこ、初の単行本作品にして、驚愕のSNSホラーミステリ!

世界がおぞましく”歪む”、因縁と執念のオカルティックホラーミステリ

■□■□絶賛の声多数!■□■□

「いったい、どこに向かうんだ」と読み進めて、わかればわかるほど、怖くなります。
―上條一輝(『深淵のテレパス』著者(東京創元社))

家族が生む最悪と、気づいてからの転がり落ちるような恐怖が最高でした。彼女が救われますように。
―寝舟はやせ(『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』(KAD...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784839990084
本体価格 ¥1,650 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

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あっ、やばい。
ドキッ、ハラハラ、ゾッ、じんわり……があるホラーです。

ホラゲー実況好きなひとに全力でおすすめしたいんですけど、この小説めっちゃホラゲー実況が出てきます。
しかもオフラインでも「え、怖っ」ってなる事件が起きて、オンラインとオフライン両方で「やばいじゃーん」って盛り上げてくれるの。現代的でおしゃれだなって思うし、楽しすぎる。

ももちゃんがすごく「好きだな」ってなる安心感や共感性のある主人公で、なんだか仲のいい友達を見守っているみたいな気分で「ももちゃんがんばれ」ってどきどきハラハラ読みました。
紫織さんは憧れる感じというか、頼もしくて格好いい。
キャラも好きなんだけど文体が心地よくて(ホラーに心地いいというのもへんな気がしますが)読みやすく、きれいで柔らかで、物語に没入させてくれます。

「あっ、そういうこと!?」みたいな気づきの瞬間もあって、続きも出そうな雰囲気があって気になります。

配信やホラーが好きなひとに読んで「ヨッシャ! 好きな作品だ!」ってなってほしいです!

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《最後まで本質は見えない。見えてからでは、遅い》

不可思議なタイトル。
菩薩のように穏やかな表情を浮かべながら、よく見ると、ぞっとするものに囲まれている女性の挿画。
どちらも、捉えどころがない。

そして、読み始めてもそうだった。

「この写真を見てください」
そう語りかける、「少女の写真」をテーマにしたゲーム実況配信の第1回。
不気味なイメージに包まれているのに、何が起きているのか、要領を得ない。

その配信に気づいたのは、高校生の百々果だった。

百々果は、いわく付きのものを焚き上げる「仕舞い」を行う、まだ若い女性住職・紫織が住む阿弥陀寺に間借りしている。

読み進めるうちに、配信は回を重ね、不気味さを増していく。
さらに、それは予約投稿であり、配信者はすでに亡くなっていることがわかる。

なぜ?
どんな意図で?

百々果と共に首を傾げるしかなかった。
配信を追っていくしかない。
百々果と読み手にとって、それ以外の選択肢はなかった。

一方、紫織は、奇怪な信条と素行歴を持ち、行方不明になって久しい清水陽隠が建てさせた「二魚亭」内を調べ、「仕舞い」をすることを依頼される。

同行する百々果の目を通して読み手が見るのは、建造物としてはありえない構造と、サイケデリックな内装。

それに対して、紫織は淡々と応じていく。
その姿は、まさに菩薩のような眼差し。
思わず、挿画の女性を思い出してしまった。

そんな紫織は、祟るのはこの世に残ったモノだけだと断言する。

言葉も、表情も、ボディランゲージまでも乏しい彼女。
百々果は全面的に信頼を寄せている。
けれど読み手は、なぜか少し距離を置いて見てしまう。

紫織はずっと捉え難い存在のまま。

それでも事態は否応なく進み、百々果たちは、どんどん異様な状況に飲み込まれていく。

このゲームを、初めてプレイしているように配信しているのは、制作した兄弟の弟なのか。
この兄弟は、なぜ何年も前に死んでいるのか。
二人は清水陽隠の息子なのか。
毎回、ゲームの中で異様な姿で現れる少女とは何なのか。

疑問が、どんどん積み重なっていく。

そんな中でも、紫織の言動にブレはない。

人は亡くなるとすぐに成仏する。
だから、悪霊はいない。
祟ることもない。

なら、なぜ「焚き上げ」をするのか。

やがて、陰陽道を歪めて解釈していた清水陽隠が行ってきた、「生まれなおす儀式」の一端が分かる。

まさに、おぞましき儀式。

その一方で、ゲームの配信は毎日追加されていく。そのたびに視聴回数は増え、高評価もつき始める。

この配信の意図は何なのか。
何年も前に亡くなっているのに、なぜ。

配信を見るというより、暗闇の中を手探りしているかのように読む。

そして、不安定になっていく百々果。呪いに汚染されていくように。

紫織が言うように、幽霊も、それによる祟りもないのかもしれない。
でも、自分の心そのものが怖いものになってしまったら?
そう。逃げることなどできない。

百々果は追い詰められていく。
読み手もまた、絡め取られていく。

そしてとうとう、「さかさごと」の意味が分かる。「二魚亭」の意図が分かる。

呪いが自らを拡散させていく、そのあまりの巧妙さに、ぞっとするしかなかった。

最後の最後にそれを知った時、読み手もまた、最初からそれに絡め取られていたことに気づいてしまった。

何も分からない宙づり状態で読まされていた分だけ、後から恐怖が襲ってくる。
それを実感した。

ただ、一つ。
「さかさごと」に完全に飲み込まれかけていた百々果の肩に、そっと手を添えた存在。
それだけが、救いだった。

読んでいて、これほど無明のまま謎に振り回されたホラーは、かつてなかった。

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『さかさまの』読了しました。

最初から最後まで、勢いが落ちることなく面白かったです。

特に印象的だったのは、ゲーム実況の描写のリアルさです。実況文化や配信の空気感の解像度が高く、序盤から自然に物語へ引き込まれました。

最初は「この要素がどう繋がっていくんだろう?」と思っていましたが、点と点が繋がってからの展開がとにかく速く、続きが気になって仕方ありませんでした。

終盤は心臓がドキドキどころか、バクバクするような緊張感のなか一気読み。

「呪い」「異形の屋敷」という好きな要素に惹かれて読み始めましたが、期待以上の読書体験でした。

ホラーや不穏なミステリーが好きな方に、ぜひ読んでほしい一冊です。

5 stars
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4 stars

知らない配信者のインディーズホラーゲームのゲーム実況中継。奇妙な館を探検するゲームの名は「この写真を見てください」・・・。
ゲームの配信が進むにつれ、ゲーム内で表示された写真の少女の謎が明かされていくが、ゲームでの謎の進捗と、現実世界の不思議な館での謎の儀式がリンクし、謎の混迷と怖さがましていく。拾い集めていく証言からある程度連想される真実の不気味さとそれでも明かされていかない写真の真実の落差が大きくより不安がましていくようだ。ましてや中々明かされない主人公とのリンクがより不安感を煽る。
明かされた写真の真実におざましさと人の妄執の醜さに慄くホラー。

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前半から中盤に至るまでの陽陰の足取りを追う中での不穏なサスペンス的雰囲気から、呪われた百々果の描写における(文字通りの)"前後不覚感"。そして、読後の"ゾクッ"とした感触。どれをとっても良質なホラーであり、非常に楽しく拝読させていただきました。続編展開等の可能性も残る終わり方で、個人的には百々果と紫織の続きの物語を読みたくてしょうがないです!!

3 stars
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