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失失失楽園殺し 表紙

失失失楽園殺し

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刊行日 2026/07/17 | 掲載終了日 2026/07/19


ハッシュタグ:#失失失楽園殺し #NetGalleyJP


内容紹介

21世紀の最先端研究施設で、キュートな天才が挑む、現代本格ミステリの限界突破!

●〇●清涼院流水、嫉妬! 天才たちが織り成すクローズドサークルミステリ!●〇●

天才たちの集まる匣の中の失楽園。

物語、人物、謎、解決……なにもかもが天才的。

作者は、嫉妬するほど大大大天才!

—作家・清涼院流水(『コズミック 世紀末探偵神話』(星海社)著者)

森晶麿の描く世界はいつだって尖っていて、どこかポップで、密かに哀しくて、だからこそ愛おしい。

これは“偉才”が描く“異才”たちの“異彩”のミステリだ。

—作家・南海遊( 『永劫館超連続殺人事件』(星海社)著者)

衒学的な言葉の煙幕の向こう側に見える、驚くべき真相。

「感情」とは、そもそもいったい何なんだ?

—作家・乾緑郎(『機巧のイヴ』(新著社)著者)

●〇●〇●〇●〇●

最先端の研究者が集まる瀬戸内無境界大学院大学。

アカデミックな孤島に一匹のカエルの死体が現れた時、知の〈楽園〉に崩壊の足音が聞こえだす。

事件解明に乗り出した〈暗号の魔術師〉坂口庵子と〈量子神〉幻月幽香だが、二人を嘲笑うように今度は

舌を切られた研究仲間の死体が密室で発見される──。

さらにはネズミの大量死。予測不能の死、死、死……。

知の〈楽園〉は犯人の手で〈失楽園〉となるのか?

すべての鍵を握るのは究極の問いかけ。

人の感情は本物か、模倣か? 

暗号、量子論、美学、生成AI、流体力学、異種対話…21世紀の知の限界を突き破る境界なき天才たちが

織り成す無数の論理の糸を手繰り、黒猫シリーズの森晶麿がしかけた知の企み。

特異と驚きに満ちたミステリ、ここに開幕!

【編集のおすすめポイント】

解釈とともに世界が開けるような作品を得意とする森晶麿先生。

近年は衝撃的な作品も発表されていますが、

本作は本格ミステリとして、上記を詰め込んでいただいた1冊です。

嵐の最先端研究施設

一人一人が特殊設定ミステリのような天才たち

そして”失楽園”の見立てと、大量死

輪郭もあいまいな事件に挑むのは

〈暗号の魔術師〉坂口庵子と〈量子神〉幻月幽香

ふたりの調査と推理はもちろん、その関係も必見です!

21世紀の最先端研究施設で、キュートな天才が挑む、現代本格ミステリの限界突破!

●〇●清涼院流水、嫉妬! 天才たちが織り成すクローズドサークルミステリ!●〇●

天才たちの集まる匣の中の失楽園。

物語、人物、謎、解決……なにもかもが天才的。

作者は、嫉妬するほど大大大天才!

—作家・清涼院流水(『コズミック 世紀末探偵神話』(星海社)著者)

森晶麿の描く世界はいつだって尖っていて、どこかポッ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784839989385
本体価格 ¥0 (JPY)
ページ数 272

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タイトルが非常に気になるものでした。
読み終わるとなるほどなぁ、と納得。
研究者がこの場所を楽園と感じていたなら、これは失楽園ですね。
カエルの死体が発見されたことから楽園の崩壊が始まっていきます。
個性豊かで優秀な研究者たちが集っているので、考察には事欠かない。ても、協調性はあんまりなので究明まではなかなか。
AIのミカちゃんも容疑者に入る?誰もが怪しく見えても動機はさっぱりわからない、と犯人の予想はとっくに諦めて、主人公の庵子ちゃんと幽香さんに推理は丸投げして読み進めてました。
初めの方で犯人がこの人だと睨んでいた幽香さんはすごいです。
いろんな角度からの推理へのアプローチが面白いお話でした。

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《特殊設定ミステリの果てで、解は感情へ到達する》

舞台は、台風の嵐に閉ざされた「瀬戸内無境界大学院大学」東館F類フロア。

その大学院大学は、異能と言っていいレベルの天才たちが集まり、交流の中で知の境界を超えることを目指して設立された楽園。

坂口庵子は、偶然性を呼び込む〈暗号の魔術師〉。
幻月幽香は、超実践量子力学を駆使する〈量子神〉。
入見那雄は話すアフリカツメガエルを飼い、脳の活動を視覚化する光学ニューロイメージングを研究する。

などなど、登場人物の一人ひとりが特殊設定ミステリそのもののように立っている。

嵐の中に孤立した十人。
そして、入見が密室死体として発見される。

楽園は、そこで失楽園となる。

庵子は幽香をパートナーに犯人を見つけることになる。
けれど、日常からかけ離れた特殊な環境の中、方向性がまったく違う桁外れの天才たちの中から、どうやって犯人を探すのだろうか。

そんな不安を抱きながら読み進めると、死体が次々と見つかっていく。
人だけでなく、アフリカツメガエルやハムスターたちまで。

しかも、そのすべてが無理数に関係していく。
そこに何が隠されているのか、皆目見当がつかない。

それどころか、ロジカルで整合性を重視した庵子の解は、通常の「実現可能性」を前提とする推理とは次元が異なっている。

正しい解に辿り着く。
けれど、その犯人はすでに死んでいる。

そうやって積み重なっていく多重解。
解に辿り着くほど、世界は安定するのではなく、さらに崩れていく。
失楽園の「失」の文字が、無慈悲に増えていく。

暗号、量子論、神経科学、無理数、植物、心理、AI、そして楽園/失楽園の神話的構造までが、ひとつの推理空間に詰め込まれている。まさに超現代版『薔薇の名前』。
慎重に読み進めても、十分に拾い切れたとは到底思えない。

それどころか、めまいよりも激しい、見当識さえ失うような感覚に襲われてしまった。

本当に最終解を得て、並いる天才たちの中から犯人を見つけることができるのか。

とにかく、読み進めるしかなかった。

とうとう最終的な解、すなわち真相に至る推理を提示する幽香。その口振りと使う言葉には、まさに飲み込まれるような感覚を覚えた。

人の気持ちを、量子的もつれと。
人の行動を、量子測定と。
想定外を、波動関数の崩壊と語る。

それはまさに、〈量子神〉が操る言葉。

でも、その最終解は感情について語っていく。
非感情的な表現で、これほどまでに感情へ迫っていくとは思わなかった。

〈真理〉は得られる。
でも、それだけでは真実とはならない。
だから〈推理〉をしなければならない。

そのことにやっと気づいて、幽香が〈量子神〉であっても人間であることにホッとした。
その人間性がもたらす悔しさに同情しながらも。

今までにないミステリだった。

楽園とは、本来、神が人のために創造したもの。
でも、この楽園は人が作ったもの。

中にいる人の死が、その楽園を崩壊させ、失楽園としてしまう。
さらには、それを観測している者までも死へと飲み込むたびに、失楽園は、失・失楽園へ、そして失・失・失楽園へと変質していく。

解は重なり、推理は多重化していく。

そして、楽園に住む神という矛盾した存在が、その最終解を提示する。

まさに、今までにないミステリ。
まさに、森晶麿先生の新境地だった。



付記

舞台となる、「無境界」大学院大学。
その名は、トランスパーソナル心理学の論客であり、のちにインテグラル理論を提唱したケン・ウィルバーの著作『無境界』を連想させた。
自己と世界のあいだにある境界を固定的なものと見なさないこの本を舞台名として置いたことに、ただの設定以上の意図を感じる。

さらに作中で、一言だけルパート・シェルドレイクに触れられているのにも驚いた。
彼は形態形成場やモルフィック・レゾナンスで知られ、生命・記憶・行動を個体内部だけで閉じずに、外部の場へ開こうとした人物。

ケン・ウィルバーもルパート・シェルドレイクも、心と身体、個と世界、科学とその外側という、それぞれの境界に問いを投げかけた存在と言える。

本作のタイトルや構造、殺人の原因さえもが「境界の崩れ」を扱っていることを考えると、これは偶然ではなく、かなり意識的に置かれた手がかりなのではないかと思う。

この独特なミステリの仕掛けの奥に、それを支える思想的な足場がちらりと見えた気がした。

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この堅そうで緩そうなタイトル!みんなが読んでみたくなるに違いなし!でお話の方ですが、正直初めはそれほど惹かれず、これは誤った?と思いながら読み進めて、お話の世界が徐々に理解できてくるとこのミステリーの解が知りたくてたまらなくなり、まんまとこの世界の沼にずぽッとハマってしまいました。登場人物一人一人が特に魅力的ということでもないのですが、この世界観がたまらなく良いです。

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閉ざされた空間で、動物と人間の死が続き…。
量子力学とか、暗号とか、もはや私はついていけない分野の単語が並ぶ。もうお手上げかなと思いながら読んでいたけれど、途中、そういう学術的なことではないところで読み進められるミステリーの面白さを見つけてからはペースアップ!学術的なお話が好みの方はもちろん楽しめること間違いなしだけれど、私のようにそういうものに疎い人も、最後はちゃんとミステリーとして納得の終わりを迎えられるのではないかと思います!
しかし、このお話を思いついてしまう作者さんの頭の中ってどうなっているのでしょうか??びっくり!

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天才だらけの閉ざされた「楽園」で起こった殺カエル事件。そもそも「楽園」とはなんなのか。密室と優れた才略と感情を駆使した本格ミステリ。

暗号に量子力学にと序盤とっつき難く感じるも、程好いコミカルさが手伝って置いていかれる事なく流れに乗る事が出来た。「感情」というなかなか証明できないものを盾に取った議論が興味深く、読んでいる内に「ひょっとしたら自分も…」と洗脳されかけた。話は入り組んでいるが焦点はずっと一つ。真実を導き出すための研究(追究)なのか、信じる結果に誘導するためのものなのか。考えない事も怖いが、考えすぎる事もまた怖いと感じさせられる一冊だった。

あとがきがとても面白く、こういう豊かで奇抜な感性の持ち主が創り上げたのか、と妙な納得感があった。小説版「生産者の顔が見える」作品。

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様々な分野の天才たちが集う大学院大学。ある意味特殊な環境下で奇妙な事件が発生する。被害者はカエルと人・・!?
少し理解し難いような天才たちの思考が交錯し、煙に巻かれるような感覚を味わいつつも、突飛さにも圧倒される。さらには神や原罪といった太古からの思索にAIといった最新技術も交錯しさらなる混乱をもたらすようだ。その中での真実への捜索はある意味複雑で、ある意味至極簡単な論理で成り立つようで面白い。
楽園を目指し追い求める筈の場が、喪われていく様子を体感してしまうような皮肉も込められたロジカルミステリー。

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森晶麿氏と言えばとんでもないミステリというイメージがあるが、本作もそのイメージにそぐわないとんでもないミステリなのである。
舞台は瀬戸内海に浮かぶ大学院大学。
天才たちが集う知識の楽園で、ある夜、カエルが死んでいるのを発見するところから物語は始まる。
なんとまあ珍妙な出だしではあるが、そこからまさかミルトンの『失楽園』へと話が繋がっていくから驚きである。

量子力学、数理、暗号、果ては人類の絶滅学.……
本作の深みはなんといっても彼らの知的な会話だろう。
はっきり言って、その内容の10分の1も理解できたとは言えないが、でもいいのだ。
そういうなんとなく知的っぽい会話の奔流を感じられるだけでも、本書の良さは感じられる。
そう、全体的に文章のテンポが良い。
また物語後半で語られるAIの感情論なんかは、非常に現代的であり考えさせられる部分も多い。

そのタイトルの通り、知の楽園が少しずつ崩壊していく様が体験できる。
物語は最後の最後まで分からない。
ぜひともこの破壊によって訪れるカタルシスを味わってほしいものである。

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登場人物たちの会話は非常に難解で、正直なところ最後まで理解しきれない部分も多くありました。途中で一度離脱しましたが、設定への未練があり再挑戦。読み進めるうちに、その独特な会話の応酬もだんだん癖になってきました。

もともと天才やAIを題材にした作品が好きなこともあり、近未来的な舞台や世界観はとても好みでした。特に後半は怒涛の展開が続き、ミステリーとしての推理や真相にも引き込まれます。難しさはありましたが、最後まで読んだからこそ味わえた面白さのある作品でした。

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『異形の本格ミステリ』なんて言葉は今となっては耳にタコが出来るほど謳われ続けた惹句だけれど、今作ほどその言葉が似合う作品をここ数年では挙げられない。孤島、密室、そして殺人――古今東西の作家たちが勇敢にも挑戦し続けたミステリの定石に、森晶麿は堂々と神話という名のスパイスをふんだんに振りまいた。それが本作『失失失楽園殺し』だ。
ライトな会話劇に最初は面食らうかもしれないが、事件が起こる頃には時すでに遅し、魔的な森晶麿・ミステリの虜になっている。そうして科学と神話がクローズド・サークルでグツグツとブレンドされる過程を読み進めていけば、いつの間にかミステリの新たな世界が拓けているだろう。そして気付くのだ、最初に抱いていた違和感の欠片さえ、森晶麿の手中での出来事であったことを。従来のミステリに飽いてきたハングリーな読者にこそ薦めたい、森晶麿の驚嘆の傑作。

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とっても魅力的な天才たちが繰り広げるハイスピードミステリーでした。読み始め、語り手が他人の言動に心中で一々茶々を入れるのが苦手だと感じたけれど、読んでいくうちに個性的すぎるキャラクターに親近感を抱かせる効果があると思えました。
 森先生の作品を今作はじめて読みましたが、会話文もミステリーもストレスなく読める作家さんだと感じます。
 キャラクターが推理していく様も読み応えがあり、満足度が高かったです。尖ったミステリーを読みたい方におすすめしたい一冊です!

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森晶麿さん初読み。
タイトルが気になり読ませていただくことに。
だって『失楽園』ってあの失楽園ですよね。
ともって読んだのが大間違い。
カエルの解剖に研修者たち。。。思っている以上に気持ち悪く・・・
途中で挫折しましたすみません。


#失失失楽園殺し
#NetGalleyJP

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カエルに続いて人が殺されるあたりまでノリに慣れず苦戦した。理系用語がポンポン飛び交うため半分も理解できたか怪しいが(多分できてない)、会話のテンポの良さで乗り切った。私も「失楽園」といえばミルトンより渡辺淳一しか連想できない不勉強者なので……。
でも、ミステリ部分は面白かったし、トリックは文系でも理解できて楽しめたので読後感の満足感は高い。
著者あとがきも面白かった。私も失失失念読者です。

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記号的な理系用語の応酬を繰り広げたりと独特なノリの天才キャラたちに最初は戸惑ったが、その掛け合い自体が軽妙でラノベを読む気持ちでするする読めた。真相や展開自体に大きな新規性があるわけではなかったが、確かに失楽園的と言えるそのトリックは、天才が集まるクローズドサークルという歪んだ世界の崩壊を感じさせるものだったと感じた。

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