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夜行堂奇譚 捌 表紙

夜行堂奇譚 捌

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夜行堂奇譚 第8巻

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刊行日 2026/06/15 | 掲載終了日 未設定


ハッシュタグ:#夜行堂奇譚捌 #NetGalleyJP


内容紹介

「大野木さん、右眼が見えない。——思ったより早かったな」

他人を救う人生の先にあるのは、確実な死。

毛髪が編まれた行李、亡者が這い出る六曲屏風、幻獣を造む深蘇芳のインク、禁足の実と樹化した男…

隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!

装画:げみ

【著者プロフィール】
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす。著作に『夜行堂奇譚』『木山千景ノ怪顧録』『穂束栞は夜を視る』『カナエトメイ』『天神さまの花いちもんめ』(産業編集センター)、『文豪は鬼子と綴る』(竹書房)など。

「大野木さん、右眼が見えない。——思ったより早かったな」

他人を救う人生の先にあるのは、確実な死。

毛髪が編まれた行李、亡者が這い出る六曲屏風、幻獣を造む深蘇芳のインク、禁足の実と樹化した男…

隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!

装画:げみ

【著者プロフィール】
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。20...


出版社からの備考・コメント

【NetGalleyをご利用の皆さまへ】
・読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
・いただいたコメントは各種販促活動に使用させていただく場合がございます。
※すべてのリクエストにお応えできない場合がございます。予めご了承ください。

【書店員の皆さまへ】
書籍のご注文や拡材をご希望の書店さまは、恐れ入りますが<産業編集センター出版部>まで直接お問合せをお願いいたします。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784863114913
本体価格 ¥2,000 (JPY)
ページ数 486

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今作もまたゲラ読みさせていただき、本当にありがとうございました!おおー…と、読み終わって声が出ました。
今回もかなりのホラーでしたが、冒頭の大野木さんの思いに泣きそうになりました。子猿のお皿のお話はほっこりしましたが、最後はほろり。
鷹元楸の母親千賀子のお話は木山のとんでもない倫理観にぞっとしました。身内にまで容赦がないところを読むと、若い時のまだましな木山千景とのギャップを恐ろしく感じました。
昔の夜行堂と木山と帯刀さんのシーンにワクワクしました。木山千景のスピンオフもとても好きなので、最高でした。
夜行堂の主人はいったい何者なのか、シリーズ通しての謎ですがここにきて少しずつ少しずつヒントが出てきてるような。
そして、今回も鷹元楸の悍ましさが半端なくて、変な笑いが出ました。偏光会の不気味さとその影響力がどのようにストーリーに関わってくるのか。
あー!次作が死ぬほど楽しみです!

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《恐ろしく、悲しく、けれど優しい。
怪異と人の物語は、終わりの気配を帯びはじめる》

『夜行堂奇譚』もとうとう第8巻。
巻数を示す「捌」の字を見るだけで、背筋が少し伸びる。
これはただの八ではなく、何かがきちんと区切られ、数えられ、逃げ場なく進んでいくような気配を帯びている。

そして『序』で、いきなり胸をつかまれた。

千早の状況は、そこまで進んでしまっているのか。
そして大野木は、それをここまで気遣っているのか。

一見軽いようでいて、自分より他人を優先してしまう千早。
お堅い公務員として振る舞いながら、1人で対策室を回している大野木。

普段は表に出さない2人の本音が見えたからこそ、この先に待つ暗雲を思わずにはいられない。
相手の勢力増強と攻勢が見えているのに、後手にしか回れない辛さ。
真綿で首を絞められていくような状況に、打開策はあるのだろうか。

それに加えて
「相棒が覚えててくれる」
その言葉が、現実にならないことを切に願った。

――――――――――

各話のタイトルの中には、時に造語が混じる。
そんな時は、その意味をじっくり考えてから読み始める。
タイトルに振り回されないように。
あるいは、こちらの心構えを整えるように。

――――――――――

「怪異」とは、人がいてはじめて成り立つもの。
だから、その関係によって人を害するものにもなり、人を助けるものにもなる。

人の悪意が呼ぶ『玄手』。
人の思いを叶える『幻獣』。
人が願いを汲み取る『去来』。
人の思いを人が受け継ぐ『雪光』。

人と怪異のさまざまなありようが心に染みる。
それが主旋律となる、大野木と千早による現在の物語。

けれど、そこに鷹元楸が奏でる不協和音が挟まる。
彼女は、この世をどこへ向かわせようとしているのか。
それに対する手立てはあるのか。
不安が増していくのを抑えられない。

――――――――――

副旋律は、帯刀と木山の物語。
時も場面も断片として示されるだけの、けれど現在を形作ってきた物語。

死を恐れる若き木山と、それを導く帯刀。
木山の気質をあれほど見抜いている帯刀は、なぜ2人の宿命を見抜けないのか。
いや、見抜いていて、なお受け入れているのか。

中年となった木山が仕掛けた手筈に戦慄する。
現在の状況は、まさに“ここ”から始まったのか。

葛葉が千早に向ける辛さ、悲しさ。
それを救う手立てはないのか。

――――――――――

主旋律は恐ろしく、悲しく、でも優しい。
そこに紛れる不協和音は、未来を静かに蝕んでいく。
そして副旋律として響く過去は、もう変えられないものとして現在に重なってくる。

この物語の行く末が、さらに気になってしまう第8巻だった。

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