法中毒学者 家達ルイ
髙津ナジミ
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刊行日 2026/07/08 | 掲載終了日 2026/06/30
ハッシュタグ:#法中毒学者家達ルイ #NetGalleyJP
内容紹介
人気料理家の女性がある日、外出先で突然死する。死因は心筋梗塞で事件性は低いが、被害者が著名であったことから、捜査一課の民間連携係とC.E.L.L(セル)が調査をすることに。セルとは、特定の分野の専門家が集まり、凶悪犯罪に関する捜査や分析をサポートする民間の研究機関。セルには家達ルイという風変わりな法中毒学者がいた。
民間連携係の若きエリート・九条は、自由奔放なルイの言動に振り回されながらも、彼女の鋭い着眼点により事件の真相に迫っていく。九条はやがて、ルイの父親にまつわる悲しい過去を知ることになる。そこには警視総監でもある彼の父親も絡んだ、ひとつの大きな事件が隠されていた――。
出版社からの備考・コメント
★2026年6月10日まで★
光文社書籍販売部
土田・土谷(☎03-5395-8112)までご連絡下さい。
初回指定承ります!
★2026年6月10日まで★
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おすすめコメント
身近にある毒を使用した事件を男女のバディが解決していくストーリー。フグ毒など古来のものから、データポイズニングという新しい「毒」を用いた事件まで、飽きさせない展開に引きこまれます。メイン2 人の「同僚以上恋人未満」の関係性も興味をそそる、ミステリーとしても人間ドラマとしても見ごたえのある作品です。
■この作家のココがすごい!
2025 年note 創作大賞で受賞者のうち唯一のW 受賞を果たしており、光文社でも編集部の満場一致でメディア賞に選ばれました。著者は法医学とは関係ない仕事でありながら「自分の好きなものをすべて詰め込んだ」ものが本作であり、本職の薬剤師の人に内容をチェックしてもらったとき、そのリアリティに驚かれました。本書がデビュー作ですが続編のアイディアもあり、今後が非常に期待される新人作家です。
販促プラン
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ(実業之日本社・知念実希人)や「京都寺町三条のホームズ」シリーズ(双葉社・望月麻衣)など、ライトミステリーが好きな方に届けたいと考えております。
シリーズ化を目指しておりますので、ぜひ応援をお願いいたします!
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シリーズ化を目指しておりますので、ぜひ応援をお願いいたします!
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784334110734 |
| 本体価格 | ¥900 (JPY) |
| ページ数 | 384 |
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NetGalley会員レビュー
メディア/ジャーナリスト 448563
まず「法中毒学」という学問が存在していることを知らなかったので、そこに驚いた。
最初は作者の創作とも思ったが、検索してみるときちんと学会も存在している。主たる研究者はもちろんアカデミアだが、実務家として警察の捜査関係者も多く参加しているようだ。
主人公の法中毒学者が所属しているのが民間の研究機関のセル。そしてセルと連携しているのが捜査一課の民間連携係という設定。
この警視庁の民間連携係という組織もまたユニークだ。物語に広がりがある。
ユニークでわかりやすい人物背景の設定はテレビドラマ向き。主人公のふたりの微妙な関係も魅力的だ。
令和のラノベのテイストが感じられ読みやすい。だが、根幹には骨太のストーリーもあり、興味の尽きない一作だった。
レビュアー 2092300
途中から読み応えが出てきたけど、そこまで長かった。家達ルイとタイトルについてるけど、どちらかというとバディかチームもの、あるいは群像劇の気を感じて、タイトルがミスマッチかなと思った。途中「メロってる」と使われていたが、「メロがってる」とかの使われ方のほうがよく聞くかも。Xなどで見かける言説が散見されて、いまどきの小説だと感じた。文体は落ち着いて整理されていてとても読みやすかった。
書店関係者 412917
「法中毒学者」って何だろう?と、文系の私にとっては全く馴染みのないタイトルが気になりました。
読んでみて「毒物や薬物の話になると何言ってるかさっぱり分からないけど、とにかく面白い!」となりました。
これはぜひともシリーズ化して欲しいです!
レビュアー 946550
特殊な専門知識を持つ型破りな専門家と、真面目でエリートな主人公のコンビ。
ふたりが難事件に挑む、スリリングで魅力的なミステリー作品。これはもう大好物です!!
目に見えない毒というテーマを通して、人間が抱える孤独や愛憎、そして時に残酷な一面が浮き彫りにされる展開に深く引きこまれました。バディの関係性の変化がとても丁寧に描かれていて、読んでいて自然と応援したくなりました。
読後感爽やかな素晴らしいエンターテインメント小説でした。表紙がでるのが待ち遠しい!!
レビュアー 1023567
キャラクター小説としてはとても面白かったです。
とくに九条とルイのキャラとか関係がよかった。関西弁キャラの宗吾もいいですね。
AIに飲ませる毒、ドーピング関係のドラッグデザインはとてもおもしろく驚きました。
ミステリーとして読むのはちょっと疑問のほうが多かったんですが、キャラクター小説としてはとてもおもしろかったです。
図書館関係者 1038994
これはぜひ映像化して欲しい。
人には色々な顔があり、どの部分を信じるかは自分で選ぶ。
ラボのメンバーがそれぞれの専門的知識を活かして事件を解いていくのが爽快。キャラも濃く、一見すると頼りなさそうなのに、専門分野では大活躍。
過去の事件も絡んで怪しさマックスの中、徐々に明かされていく真相。最後の最後まで楽しませていただきました。
教育関係者 645139
《毒が暴くのは、事件だけではない。
過去を抱えた者たちが、自分の人生を取り戻す捜査報告書》
捜査一課に新設された〝民間連携係〟に配属された九条。
それは、凶悪犯罪の捜査・分析を行う民間研究機関、Center for Evidence, Logic, and Life、通称〈セル〉と連携するための、わずか二人だけの係だった。
〈セル〉の「曽田研究所」に所属するのは、
法医学者の曽田、
法中毒学者の家達、
心理学者の檜山、
情報工学の角。
最初は、かっこいい専門家チームかと期待した。
だが、読み始めてすぐに、その夢はあっさり敗れた。
まとめ役の曽田を除けば、ほとんど性格破綻者ではないか。
互いの人間関係さえ上手くいっていないことに、呆れてしまう。
それでも、このチームは機能している。
互いのずば抜けた能力だけは、誰よりも正確に評価し合っているからだ。
まさに専門家としての価値観を持つ者達。
その一点だけは、認めることができた。
とはいえ、九条だって人のことは言えない。
今どき、親が決めた婚約者がいる。
相手が望むことを先読みするのが得意な、背広姿は完璧な二十九歳。
ただ、〈セル〉と共に成果をあげ、民間連携係の存在意義を証明しようとする意志が、単なる出世欲からではないことは、認めてやってもいいだろう。
そして、最初の事件が起きる。
そこからカウントされていく、ナンバー入りの捜査報告書。
それが各章に挟まれていく構成がかっこいい。
さらに、解明すべき謎がだんだんと難しくなっていく。
すぐには毒性を示さないフグの毒。
菌もウイルスも検出されないのに、兄弟の上の子だけに発生した集団食中毒。
事件の奇妙さに引き込まれながら読むうちに、家達と九条がそれぞれ背負っているものの重さが、少しずつ見えてくる。
ところが、その向き合い方は真逆だった。
偏見のすべてを取り払い、百パーセントの力で相対していこうとする家達。
一方で、粛々とレールに乗っていくだけの九条。檜山に甘えや妥協の生存戦略だと見抜かれても、それを否定さえしない。
この二人を軸に進んでいく物語を、これは成長物語なのかと思いながら読み進めた。
九条の婚約者である真由佳を交えた三角関係になっていくのではないか、という少しの心配も抱えながら。
だが、No.0という番号の捜査報告書が現れたところで、物語の様相は大きく変わる。
一気に群像劇、そして組織劇へ。
それまで見えていた事件の輪郭が広がり、人物たちの過去、家族、立場、組織の思惑が絡み合っていく。
読んでいて、全体像を把握しきれなくなっていく。
まさに、読み手さえも渦中に巻き込まれていく気分だった。
その中から、子を思う親の気持ちが立ち現れてきた時、自らの意思で生きる意味を決めることについて、考えさせられた。
この捜査報告書No.0は、最終的な解決に至ったとは言えないのかもしれない。
けれど、これから自分の人生を歩んでいく彼らなら、きっといつか胸を張って、すべてをあるべきところに収めることができる。
そう信じたくなる一冊だった。