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アンダーウォール 表紙

アンダーウォール

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刊行日 2026/08/17 | 掲載終了日 未設定


ハッシュタグ:#アンダーウォール #NetGalleyJP


内容紹介

生徒が教師を屠り、友が友を斬り裂く。

日本中を震撼させる究極のサイコホラー!

『スイート・マイホーム』の神津凛子が、あなたの理性を抉り取る!

生徒か教師か、だれが殺人鬼となったのか?

塀と堀に囲まれた学校は逃げ場のない監獄と化し、極限の殺し合いが始まる。


【あらすじ】

未曾有の感染症に日本中が震えるなか、長野県の名門全寮制高校・私立架純学園は「学園の完全封鎖」を実施する。外界から隔離され、感染ゼロを実現する理想の学園を実現させたカリス学園長の平等正文は拍手喝采を浴びた。だが、高潔な規律の裏側で、少年少女の心は密かに腐敗していた。野球部エースの精神崩壊、下級生への苛烈ないじめ、新任教師の禁断の恋……。出口を失った生徒と教師の「苛立ち」はいつしか「憎悪」へと変質し、狂気への扉が開く。いじめに遭った野球部一年生が学園を囲む堀で水死した事件をきっかけに理想郷は崩壊し、一夜の惨劇が始まる。


【プロフィール】

神津凛子(かみづ・りんこ)

1979年、長野県生まれ。2018年に『スイート・マイホーム』で第13回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。同作は映画化されて話題となる。著書に『サイレント 黙認』『ママ』『オイサメサン』『わたしを永遠に眠らせて 』がある。

生徒が教師を屠り、友が友を斬り裂く。

日本中を震撼させる究極のサイコホラー!

『スイート・マイホーム』の神津凛子が、あなたの理性を抉り取る!

生徒か教師か、だれが殺人鬼となったのか?

塀と堀に囲まれた学校は逃げ場のない監獄と化し、極限の殺し合いが始まる。


【あらすじ】

未曾有の感染症に日本中が震えるなか、長野県の名門全寮制高校・私立架純学園は「学園の完全封鎖」を実施する。外界から隔離され、感染ゼロ...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575249163
本体価格 ¥2,100 (JPY)
ページ数 448

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NetGalley会員レビュー

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読んでいて息が詰まるような緊張感が続く物語だった。
序盤の何気ない人物描写が、伏線としてきれいに回収されるのが見事。「なるほど」と唸らされる場面が多かった。
感染症によって学園が閉鎖され、生徒や教師たちの本当の姿が徐々にあぶり出されていく過程は、単なるサイコホラーではなく、人間そのものの怖さを突きつけてくる。
平常心を失ったとき、人はどこまで利己的になり、どんな方向へ転がってしまうのか。その問いがずっと胸に残った。
貴志祐介の「悪の教典」を読んだときと同じくらいの衝撃を受けた、強烈な人間ドラマだった。

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アンダーウォール/神津凛子 双葉社

【要約】
ゾッとした…想像以上に救われない、震撼の物語。
全生徒が寮暮らしで、文武両道の理想的な高校。
世界的パンデミックが発生し、カリスマ校長の一声で学園封鎖へ。
教師も生徒も最初は賛同していたが…
次第に閉塞感が高まり、抑えつけられていたものが爆発。
そう、あの惨劇の夜が始まる…

【感想】
群像的な複数の主観から語られていく物語
その複数の主人公達でさえも、次々と犠牲に・・・
想像以上に全く救われない物語に、
面白さと恐怖の両面のゾクゾクを感じながら読みました。

1人のカリスマを信奉する理事、教師、生徒たち
上手くいっていたものが、学園封鎖から乱れはじめる
不安や不満に蓋をして押し込めていたものが一気に弾ける
後半のストーリーは、完全にホラー入ってました。

人間のギラギラした欲望が、どばどば出てきて、
興奮して読みました。
素敵な物語をありがとうございます。

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神津凛子さんの作品、大好きです!
今回も人間の怖さと狂気をこれでもかと叩きつけてくるような物語で、めちゃくちゃ面白かったです!!
舞台は、感染症の流行によって完全封鎖された全寮制高校・架純学園。
外から感染症を持ち込ませないための「安全な場所」だったはずなのに、逃げ場がないからこそ人間関係の歪みやストレスがどんどん膨らんでいき、やがて学校そのものが監獄のようになっていくのが怖すぎました。
いじめ、禁断の恋、裏口入学、異常なほどの学園長への崇拝……。
最初はそれぞれ別々に見えていた問題が少しずつ絡み合い、一人の生徒の水死をきっかけに一気に崩壊していく展開には、「うわぁぁ、もう止まらない……!」とゾクゾクしました。
特に後半の勢いがすごいです!
生徒が教師を、友達が友達を……と、もう誰が誰を殺してもおかしくない。
「次は誰!?」「この人も何か隠してる!?」と疑いっぱなしで、殺るか殺られるかの壮絶な展開から目が離せませんでした。
しかも登場人物がみんな一面的ではなく、良い人に見えても秘密があったり、悪い人だと思っていたら違う顔が見えてきたり。
人間の嫌〜な部分を描くのが本当に上手くて、これこれ!この容赦のなさが神津凛子さんだ〜!とテンションが上がりました。
その中でも五明瑞月と熊谷勇人はすごく印象に残りました。
こんな狂った状況だからこそ二人の存在に救われる部分があって、「お願いだからこの二人は幸せにしてあげて……!」と思わず願ってしまいました。
そして何より怖かったのが、カリスマ学園長・平等正文。
教職員にもいろいろ問題があるのですが、読み進めていくと、それすら可愛く思えてしまうほどの存在感で……怖い怖い怖い!
「平等」と書いて「ひらと」と読む名前まで、読み終わったあとにはものすごく意味深に感じました。
感染症という目に見えない恐怖よりも、閉鎖された環境で少しずつ壊れていく人間のほうがずっと怖い。
憎しみや嫉妬、欲望、崇拝といった感情が積み重なり、ある瞬間に一気に狂気へ変わってしまう怖さにゾッとしました。
そして最後まで簡単には安心させてくれないのも最高です!
怒濤の展開に振り回されながら、ラスト1ページまでドキドキとヒヤヒヤが止まりませんでした。
やっぱり神津凛子さん、人間の心の奥にある「嫌なもの」「怖いもの」を抉り出すような描写がたまらなく好きです!
閉鎖空間×感染症×学園×いじめ×大量殺人というだけでも大好物なのに、そこへ人間の狂気までたっぷり詰め込まれていて大満足。
怖い!しんどい!でも読む手が止まらない!
こういうサイコホラーを待ってました〜!!という気持ちでいっぱいになる、濃密で壮絶な一冊でした!

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この本を夜に読み始めるのはお勧めしない。
余りにもの恐怖とアドレナリンで眠れなくなってしまうし、最後まで一気に読み続けたいと思わせてくるからだ。

読んでいて『屍鬼』を思い出した。
『屍鬼』は話としては全然違うのだけれど、読んでいるうちにバタバタと「推し」まで死んでいく絶望感が似ている。
登場人物がたくさんいると、「推し」が出てくる。
そしてこの本は私の「推し」を殺してしまった。

読み終わった後かなりの絶望感にとらわれてしまうので、読み始める前に覚悟をした方がいい。
この本はそういう本だ。

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思い出すあの頃。本当にありそうな環境の中、もうやめてと思うくらいの狂気に心臓がギュッとなりました。
他人の心の中は想像以上にドロドロだと思い知らされると共に容赦のない暴力にも驚きが隠せませんでした。
それぞれの目線で状況が書かれているので応援しながら読んでいた分、どんでん返しにショックが…

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《カリスマが消えた夜、学園は「それぞれの真実」に引き裂かれる》

人里離れた山中に作られた、全寮制の私立高校・架純学園。

平等校長には、明確な教育のビジョンがあった。
今は亡き妻の名前を学園名に冠するほどの強い自己愛はあるものの、遠大なビジョンに加え、人並みならぬカリスマ性があったからこそ、山中に学園を創設するという事業を成し遂げられたのだろう。

教員も生徒も保護者も、平等校長のビジョンを共有していく。
そうして文武両道の学園が、山中に築かれた。

この学園では、教員が長く勤めない。
平等校長の考えを外の世界へ広めるため、旅立っていくからだ。

もし、感染力が強く致死率も高いウイルスによる世界規模のパンデミックが起きなかったなら、彼は教育界の重鎮になっていたかもしれない。

でも、平等校長がパンデミックへの対策として行ったのは、前代未聞の〈学園閉鎖〉だった。

全寮制で、広大な敷地を壁に囲まれた学園。
さらに人の出入りを制限すれば、そこは城砦都市ならぬ、城砦学園となる。

遠大なビジョンと緻密な計画、そして人を惹きつけるカリスマ。
この三つが揃わなければ、成し得なかったはずだ。

全国から注目されたのも当然だろう。
しかし、それに続く学校は現れない。そこまで多くの人と地域を引っ張っていける人物など、まずいないからだろう。

だからこそ、危うさも感じざるを得なかった。
すべてが平等校長という、一人の存在に頼っているだけに。

そして始まる夏休み。

城砦学園の中で暮らす教師と生徒、そして生活を支える調理師たち。
これほど完璧な閉鎖状態では、人間関係は否応なく密になる。よい意味でも、悪い意味でも。

そして、不安や不満を抑え続けることも難しい。

一人の生徒が事故で溺死した後も、平等校長は学園閉鎖の継続を示す。
でも、調理師たちは学園を去り、夏休みでもあるため、生徒の数も五分の一にまで減っていく。

不安と不満はさらに高まり、人間関係も綱渡りの状態になっていく。
でも、そこから逃れることは、誰にもできない。がんじがらめとなっていく。

本作は最初から、多くの教員や生徒の視点によって描かれる群像劇だった。

だから、平等校長が物語の背景へ退いていくにつれ、教員や生徒たちの変質と、一枚岩だった集団が少しずつ歪んでいく様子が、否応なく不安を掻き立ててくる。

誤解。不信。偏った解釈。偶像崇拝。
客観性を失った思い込みと、極端なグループ化。

そして、狙ったかのように平等校長が不在の夜、それは起きるなんて。

真夜中の侵入者。

それをきっかけに、なんとか取り繕ってきた体制が一気に崩れ、カタストロフィへと転じていく。

そこから始まるのは、どこまでも転がり落ちていく一夜だった。

それぞれの思い込みが、自分にとっての真実となっていく。
醜さ、弱さ、優しさ、意志、歪み、欺き。
他者を優先する心、自分本位な欲望、隠し続けてきたもの。

すべてが混ざり合い、混沌と化していく様子を、呆然とし、吐き気をこらえながら読み進めた。

いつかは収まる。
どれが真相なのか、きっと分かる。

それをどうにか信じ続けながら読むしかなかった。

最後に、この言葉が心に残った。
「皆が未来を約束してくれたから、今の自分がいる。
だから前へ前と走って行ける」

朝日を迎えられた人たちが、その言葉のように前へ進んでいけますように。
そう願っている。

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理想郷かのような学園で徐々に登場人物の"隠された顔"が明らかとなる中盤までの不気味さ、そして終盤にかけての息もつかせぬサイコスリラー!!独語感まで含めて、底知れぬ力を持った小説であり、非常に読んでいて楽しかったです。

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