滅びの国の魔女紀行
灰と灯りのふたり旅
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刊行日 2026/04/01 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#滅びの国の魔女紀行 #NetGalleyJP
内容紹介
ほっこり切ない終末日常系ファンタジー
四日前に目覚めると、世界は滅んでいた――
『灰の魔法使い』リティが目覚めたら、『氷の年』によって生き物は死に絶えていた。リティはメイナとともに、師匠や人々の消息を求めて、『北の聖地ファナス』を目指す。触れたものを『灰』にする、自身の魔法を嫌うリティ。それをささえるメイナの『灯り』。
わずかな生存者。静かな世界。ささやかな奇跡。旅路の果ての真実とは。
▼レビューや評価
Kindle 最新リリースランキング2位(2026年3月9日)、総合ランキング29位(2026年3月10日)を達成(いずれもSF・ホラー・ファンタジーカテゴリー)
“ファンタジーノベルファンに刺さること間違いなしの作品” 書店員
“児童・YA文学の魔女ものが刺さった” 男性
“SNSで見つけてずっと気になっていた” 女性
“あたたかい元気をもらった” 女性
▼見どころ
終末日常系のほっこりとした、ときに切なくときにエモーショナルな『14篇』の旅路の中で、徐々に神話や災害の秘密が見えてきます。
わずかな生き残りの人々とのふれあいや、意外な事件を通して、二人は生きる意味や、お互いの痛みを知っていきます。
読み終えたとき、癒されるとともに、世界の見え方が変わるかもしれません。
▼登場人物
- リティ
14歳の『灰』の魔法使い。銀髪に黒い服。自己否定的な内気な少女。灰の魔法は、触れたものを灰にしてしまう恐るべき力だが、頭痛や吐き気などの体調不良や精神の損耗をもたらす。幼い頃に犬に襲われたことで発現した。
- メイナ
14歳の『灯り』の魔法使い。赤髪に白い服の、能天気な少女。灯りの魔法は、手などから灯りをはなって周りを照らす。明るい性格ではあるが、灯りの魔法には人には言えない秘密がある。
- アズナイ
リティとメイナの師であり、『結晶のアズナイ』と呼ばれる有名な魔法使いで、白髪に青い目の青年。氷の年を予期したアズナイは、二人を結晶の魔法で封じ込めて守ると、人々を連れて北へ向かった。
▼作品の舞台
レイゴルム王国と呼ばれる、『静寂と氷の女神ミュート』が見守るとされる世界が舞台。
南の端には『ラーニクの町』。中央に『王都』。北端に『聖地ファナス』がある。
神話には『女神ミュート』のほかに、『戦神レガーダ』『太陽神アルガーダ』という兄弟神が登場し、信仰を集めている。
おすすめコメント
出版社代表であり著者の浅里紘太(あさりこうた)です。
本作は2026年に設立されたミニ出版社『星嶺舎(せいれいしゃ)』の創刊作品のひとつです。
著者の浅里紘太は長年、文芸・ファンタジー・伝奇小説を愛読し、自身でも制作を続けてきました。
『おもしろく深い作品づくり』をモットーに、個性あるレーベルにしていきたいと思います。
今回刊行した本作『滅びの国の魔女紀行』は、
中学生以降から大人までライトに読めつつ、文芸的ハイファンタジーの深みや、どんでん返しを楽しめる作りになっています。
文章も平易で簡単に読めると思いますが、ときに心に刺さったり、常識を見つめなおさなければならない要素があります。そのため、中学生以上が推奨と考えており、それが伝わりやすい装丁にしています。
本作の主人公『リティ』は、『自分の才能を呪いだと思っている』魔法使いです。
実際の世の中でも、自己像と外部評価の乖離に苦しむことがあると思いますが、リティの旅を見届けるうちに、『自分の力と歩む』『可能性を運ぶ』という考え方に触れられるかもしれません。
まだまだ立ち上げたばかりの出版社ですし、著者も知られていませんが、ぜひ本作をお読みになって『新しいファンタジー』を広めるご支援をお願いできればと思います。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784991475801 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
| ページ数 | 358 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 781279
灰の魔法使いリティと、灯りの魔法使いのメイナはアズナイの魔法で結晶として封じ込まれた。二人が目覚めると見慣れた景色は変わってしまっていた。
「心を凍えさせてはならない」リティとメイナは、魔法使いの師匠であるアズナイの言葉を心に刻み北へ向かう。
「灰の魔法使い」と聞いてどんな魔法だと思いますか?
リティ自身もその強い力があるため苦悩しながら、メイナと北へ向かいます。
二人が辿る道は思いもかけない出会いや、冒険が待ち受けていました。一人ではできないことも二人なら克服できることもあります。
凍えるほどの寒さを感じながら、二人の頑張る姿、そして旅の途中で彼女たちを迎えてくれる人の優しさに心が温まりました。二人とともに旅路を歩いているような没入感があり楽しく読むことができました。ときに、自分のなかの苦悩と葛藤しながら旅する姿もあり、心が負の感情に囚われてしまわないよう応援していました。
読みやすいハイファンタジーで、中学生くらいから楽しめると思います。
どんな困難があっても「心を凍えさせてはならない」という言葉を心に留め、新しい旅に出かけましょう。
書店関係者 1816442
目を覚ましたら世界が滅んでいた、という始まりから一気に惹き込まれました。
とても寂しくて怖い世界なのに、リティとメイナの二人のやり取りや、旅の途中で出会う人たちとの交流には温かさがあって、ほっこりするのが素敵でした。
主人公のリティは、触れたものを灰にしてしまう強い魔法を持っています。
でも本人はその力を好きになれず、「こんな力なんて……」と苦しんでいて、その姿がちょっぴり切なかったです。
そんなリティのそばに、明るいメイナがいてくれるのがとても心強く感じました。
正反対に見える二人ですが、一人では乗り越えられないことも支え合いながら進んでいく姿が可愛くて、ずっと応援したくなります。
そして、師匠のアズナイが残した「心を凍えさせてはならない」という言葉も印象的でした。
世界がどれだけ冷たく寂しくなっても、人を思いやる気持ちや希望まで失わないことが大切なのかなぁと思います。
自分では嫌いだったり欠点だと思っていたものも、見方を変えれば誰かを助けたり、未来につながったりする力になるのかもしれません。
終末の切なさとファンタジーのワクワク感、そして二人の優しい関係が合わさっていて、心がじんわり温かくなる物語でした。
リティがいつか自分の力も自分自身も好きになれたらいいなぁ、と願いながら読みました。