2016年9月7日、設立の夜は雷雨でした。 この時代に出版社をつくるということは、雷雨の中を歩き出すようなものだとはわかっています。ただ、やっぱりわたしたちは、自分がおもしろいと思える本を、好きな場所で好きな仲間とつくり、大好きな本屋さんに届けて、読者に読んでもらいたい。 これから、わたしたちがつくっていく本は、旅の本、物語の1ページ目となる本、小説、図鑑などさまざまです。 ですが、出版業をとおして、やりたいことはひとつです。 「write」「right」「|ight」。 書く力で、まっすぐに、照らす。 本とは、凍りついたこころを解(と)かす光です。 それは、人が悩みもがくときに導いてくれる明かりかもしれないし、新しいアイデアが浮かぶ瞬間のひらめきかもしれない。その胸の中に生まれる小さな火かもしれないし、温かい木漏れ日や友達の笑い声のようなものなのかもしれない。そう考えています。 もしも、今日のみなさんの日が設立の夜のような雨の日のありようだったとしても、 「3つのライトでそのこころを 照らしたい」 という気持ちを掲げて、ライツ社は始まりました。

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