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カバー画像: おねぼうさんはだあれ?

おねぼうさんはだあれ?

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レビュアー 592770

春がきて、うさぎのミミナちゃんは、花をつみながら、冬ごもりしている友達たちを起こしにいく。でも、みんなおねぼうで、なかなか起きてくれない。ミミナちゃんは、つんだ花束を、それぞれの友達の家においていく。

 春が訪れる喜び、友だちと再会する喜びを、その匂いとあたたかさとともにとどけてくれる絵本。おひさまがにこにこと笑い、春の草花や小鳥、虫たちが、あちこちに顔をだして、明るくにぎやかだ。そして、なんといっても、うさぎのミミナちゃんはじめ、登場する動物たちがとてもかわいらしい。シロツメクサの臭いをかぐくまのフワくんのやわらかさ、くるっと丸まって眠るやまねのクルリくんの愛らしさ、おなかを出して寝ているかえるのピョントくんの無邪気さなど、見ているだけで、やさしくあたたかい気持ちになる。

 ラストのページの動物たちの楽しそうなこと! 素敵な世界。みんなと遊べるっていいね。生きているっていいねと、いっているようだ。元気をもらった。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。