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ガラスの海を渡る舟

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レビュアー 798056

「愛すべき、だって兄弟なんだから」を背負って舟を漕ぎだした兄、ガラスの中に佇む妹。祖父のガラス工房を継ぐことになった兄の道は発達障害(未診断)で人の気持ちが分からず、人とのやり取りが下手、実生活でも様々な困難がある、妹のことが苦手。でも才能に恵まれる。妹の羽衣子はしっかりしているところと純真なところが混じった普通の子、そして兄のことが大嫌い。道と羽衣子は言い争ったり折り合いをつけたりしながら寄り添うことを覚えていく。家族の中での自分をそれぞれ見つけてこのままで大丈夫と、さらなる未来に向かっていく。難しい話ではなかったので10代の子にも読んでほしい。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。