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カバー画像: 家守神 ①妖しいやつらがひそむ家

家守神 ①妖しいやつらがひそむ家

刊行日:

レビュー投稿者

レビュアー 547169

2022/10/10/29 NetGalleyで紹介されていて、表紙がちょっと面白そうなので読むことにしました。

主人公は、やさしく怖がりだけど好奇心もある わりと普通な少年、小5の拓くん。
さて、彼に怪奇現象が・・・。
最初に現れたのは、透けて見える鶴。
そのページのイラストは、表紙の華やかなカラー版とは大違い。
鶴の恩返しや雪女でも出てきそうな、暗く恨みがましい姿です。
これはもしかして 不気味な本なのかな? そう思いながら読み続けます。

拓少年は、新しい家族にも暖かく迎えられ、学校でもいじめられることなく ホッ!
しかし、曰く有りげな家に住むことになって、なんと 他の人が見えないものが見えるため、家の中や近所でも妖怪?に悩まされます。
 こわいよね。こんな家に住まなくちゃいけないってなると。!!(>д<)ノ

そんな 拓に心強い? 友人ができます。
クラスメートの雨宮風花という妖怪オタクの女の子。
ハリー・ポッターにでてくる ルーナ・ラブグッドを ちょっと思い出しました。

登場人物は、普通のいい人たちばかりなので、気持ちよく読むことができます。
文章も 自然で読みやすく グイグイと話に引き込まれました。

最初は怖がってばかりだった「妖しいやつら」に対抗しようとして、彼らと話をしその気持ちを知った拓は、腹にどんと重いものを据えたしっかりした少年になっていきます。
「妖しいやつら」は、古い家とそこに住む人達を守る「家守神」。
彼らがずっと古い家にいられるよう 勇気を持って祖父や家族みんなに気持ちを伝えます。

これから、拓少年と「家守神」たちとの暮らしが始まるよ! 続きが楽しみ!

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。