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レビュアー 781279
自分が生きる価値を感じる瞬間はありますか?
自分の存在を否定したり、希死念慮を持ったりすることはありませんか?
生きていると、嬉しいことも、悲しいことも、辛いこともあって、日々いろいろな感情が湧いてきます。感情は揺れやすく移ろいやすいものです。
中学2年生の体に飛び込んだ「魂」が主人公。
でもその体を使えるのは季節がひとめぐりするまで。
目にしたものに感動したり、友達との日々を楽しんだり、むかついたり。生きるとはなんと忙しいことでしょう。
この世に生きることに憧れた「魂」
最初はただ楽しんでいるだけなのに、次第に違う感情も湧き上がってきます。感情が揺れ動き苦しいこともありますが、これこそが生きるということなのだろうなと思います。
ただ生きていれば価値があるという安直な展開ではなく、苦しい思いをしている人に対してもぎこちないけれど精一杯の思いを伝えようとする姿にも心打たれました。
もしかしたら辛い思いをしていて『この世は生きる価値がある』というタイトルに抵抗感を抱く人がいるかもしれません。そんな人にはいつか感情が落ち着いたときに届いてくれたらと願っています。
無理に背中を押すのではなく、季節がめぐる中で揺れ動く気持ちを丁寧に描き、寄り添ってくれるような物語でした。
読後には私自身の視界もクリアになり、見上げた空がいつもより綺麗に感じました。
自分の存在を否定したり、希死念慮を持ったりすることはありませんか?
生きていると、嬉しいことも、悲しいことも、辛いこともあって、日々いろいろな感情が湧いてきます。感情は揺れやすく移ろいやすいものです。
中学2年生の体に飛び込んだ「魂」が主人公。
でもその体を使えるのは季節がひとめぐりするまで。
目にしたものに感動したり、友達との日々を楽しんだり、むかついたり。生きるとはなんと忙しいことでしょう。
この世に生きることに憧れた「魂」
最初はただ楽しんでいるだけなのに、次第に違う感情も湧き上がってきます。感情が揺れ動き苦しいこともありますが、これこそが生きるということなのだろうなと思います。
ただ生きていれば価値があるという安直な展開ではなく、苦しい思いをしている人に対してもぎこちないけれど精一杯の思いを伝えようとする姿にも心打たれました。
もしかしたら辛い思いをしていて『この世は生きる価値がある』というタイトルに抵抗感を抱く人がいるかもしれません。そんな人にはいつか感情が落ち着いたときに届いてくれたらと願っています。
無理に背中を押すのではなく、季節がめぐる中で揺れ動く気持ちを丁寧に描き、寄り添ってくれるような物語でした。
読後には私自身の視界もクリアになり、見上げた空がいつもより綺麗に感じました。