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スウィッシュ!

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レビュー投稿者

メディア/ジャーナリスト 1036613

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バスケットボールというスポーツを私は正直よく知らない。たまにテレビのニュースで映し出されるコート上の選手達の俊敏な動きとしなやかに伸びる手で弾き出されたボールが弧を描いてネットにストンと落ちる美しさに魅了されてはいたが、ルールも全く知らず、選手たちがどのような思いで動いているのかも全く知らなかった。この物語の主人公徳田竜介はスポーツドクターで地元(居間市)の女子バスケットボールチームの大スター天谷宙のリハビリも担当した。33歳というベテランの年齢で全治8か月の大怪我をした宙を11か月でプレー再開にまでもっていった竜介の力は本物だ。そんな時、一人娘の愛奈から持ちかけられた相談。愛奈のチームメイトで親友の羽瑠が春の大会で全治4か月の怪我をした、このままだと高校生最後の大会に間に合わない、お父さんの力で羽瑠を治して欲しい、というものだった。疎遠だった娘から2年ぶりに持ちかけられた相談。娘との距離を少しづつ埋めようと承諾した羽瑠の「リハビリ計画」だが、竜介はスポーツドクターという仕事を通して気づかなかった娘のもつ強い力を知り、仕事ばかりで家族のことを顧みなかった自分を恥じ、また選手たちの熱いプレーにバスケットボールというスポーツの新たな魅力に気がついていった。この物語はバスケットボールというスポーツをスポーツドクターであり、父親でもある竜介の視点から、見逃されがちな選手たちの栄養管理面や女子アスリートへのバックアップ体制など、医者でもある作者の正確な知識によって、分かりやすく描かれている。そしてもちろん、バスケットボールというスポーツの魅力も存分に知ることができる。バスケットボールに無知な私でも、ディフェンスのすごさや躍動感、司令塔の大切さ、チームワーク、そして何よりその美しさを感じることができた。スポーツ大国アメリカでは、バスケの人気も凄まじい。今度、テレビでバスケを観戦してみたいと思う。きっと今までとは違った見方で楽しめると思う。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。