リトルガールズ

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刊行日 2018/06/14 | 掲載終了日 2018/07/26

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内容紹介

第34回太宰治賞受賞作!
中学2年生の桃香には、最近悩みが多い。恋に目覚めた友人にはついていけないし、血の繋がっていないお父さんとは仲がいいけど、お母さんには他に好きな人がいるらしい。クラスメイトの美少女・小夜が少し気になっているが、それを知った幼馴染の勇輝は複雑そうだ。一方、家庭科担当の教師・大崎は55歳を超えて、人目を気にせず好きな服を着られる日々に満足していた。ところが、新任の若い美術教師が「あなたを絵のモデルにしたい」と迫ってきて……。「少女」たちの心の襞を描く群像劇。

第34回太宰治賞受賞作!
中学2年生の桃香には、最近悩みが多い。恋に目覚めた友人にはついていけないし、血の繋がっていないお父さんとは仲がいいけど、お母さんには他に好きな人がいるらしい。クラスメイトの美少女・小夜が少し気になっているが、それを知った幼馴染の勇輝は複雑そうだ。一方、家庭科担当の教師・大崎は55歳を超えて、人目を気にせず好きな服を着られる日々に満足していた。ところが、新任の若い美術教師が「...


出版社からの備考・コメント

第34回太宰治賞の最終候補作四篇を収める『太宰治賞2018』より、受賞作「リトルガールズ」を抜粋しました。(29頁から134頁)

第34回太宰治賞の最終候補作四篇を収める『太宰治賞2018』より、受賞作「リトルガールズ」を抜粋しました。(29頁から134頁)


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784480804815
本体価格 ¥1,000 (JPY)

NetGalley会員レビュー

そのコンテンツに含まれる要素をキーワード化したものを、個人的に「タグ」と呼んでいます。
「タグ付け」という言葉は、ツイッターやインスタグラムなどのSNSの流行によって一般的なものになりました。タグのおかげで、わたしたちはいまやそのコンテンツの中身を実際に見なくても、ある程度はどんな内容が含まれているかを予測することができます。
この小説にも「恋人」や「夫婦」、「ホモ」や「レズ」、「恋愛」「友達」「男」「女」「年齢」など、タグ化できそうな様々な要素が散りばめられています。
しかし、小説本編に描かれているのは短いタグでは表しきれない心や関係の微妙な部分。それゆえにどんな物語なのかを簡潔に説明することが難しく、だからこそ興味深い小説だと思いました。

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思春期の女の子同士。年上の女性と年下の男性のありえない組み合わせ。血の繋がらない父と恋する母親。
みんなみんな、性欲に振り回されてはちゃめちゃだ。恋=性欲、この図式に間違いはないが、欲だけじゃない純粋な気持ちもある。矛盾を抱えながら生きるのって、当たり前だし、なんかいいじゃん。

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中2の女の子が主人公、でいいのかな?
教師、父母、友人、全員が型通りではない登場人物達で、色々な愛情の形があり…
何ともレビューしにくい作品ですが、すいすい読める面白さがありました。
個人的には、芸術家と中年女性教師の絡みが楽しかったです。

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本になってるのかと思って探してしまった。この話だけで作者にも興味がむくむくと湧いた。新作が楽しみな著者が増えてうれしい。
中学生とその周りの大人の話。
色んな人が次々現れて、最初は驚いたけど、中身のない人は登場するだけだから、人数の多さはすぐに気にならなくなった。自分で考えて行動してるひとのことだけが書かれてる。自分で考えて行動する人が、いい!

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少女と少女の恋、50代の女教師に「絵のモデルになってほしい」と近づく男性。一筋縄ではいかない登場人物だらけの、一筋縄ではいかない物語でした。気になる点も若干あるものの、それでも「読ませてしまう」パワーのある作品だと思います。ジュブナイルではなく、また青春小説や恋愛作品なだけでもない、枠に収めるのが何て難しい作品なんだろうと実感しています。決して良く整ったバランスのいい作品ではないのですが、そのアンバランスさが読者を惹き付けてやまない。ここから先、どんな書き手に成長するんだろうと期待しています。

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世間には「なんとなく、してはいけない」の暗黙のルールがたくさんある。
女の子が女の子に恋をするのも、いい年をした大人がピンク色の服を着て教鞭をとるのも、美術の先生が学校で裸婦像を飾るのも、お母さんがお父さん以外の男の人を好きになってしまうのも、男の子が手芸にはまってしまうのも、みんなが言う「普通」からははみだしてしまうものらしい。
できれば、普通に迎合して、はみ出さずに生きていきたい。それが普通。
だけど、本書に登場する「普通じゃない人」たちの生き方なんと清清しいことか。
登場人物一人一人の「個」が描かれていて誰もが魅力的に感じた。

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非常に複雑かつ、繊細な物語だと思いました。
同級生の初恋、女の子同士の恋、親の不倫、優しくて愛溢れてるけどある意味ちょっと怖い父親、若い美術教師のヌードモデルをする更年期の女性・・・。これが同時進行で複雑に絡んできていて、初々しさと、なまめかしさと、少しの気持ち悪さが混在する不思議な話でした。

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