ヤンキーと地元

解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

この作品は、現在アーカイブされています。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。

出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。

1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのEメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2019/03/22 | 掲載終了日 2019/03/29

ぜひ次のハッシュタグを付けてSNS等へご投稿ください:#ヤンキーと地元 #NetGalleyJP


内容紹介

暴走族のパシリから始まった、沖縄でのフィールドワーク

気鋭の社会学者による待望のデビュー作 ! (岸政彦さん、上間陽子さんと共同研究者)

生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、沖縄の若者。その出会いを原点に、沖縄での調査は始まった。生きていくために建設業や性風俗業、ヤミ仕事に就いた若者たち。10年以上にわたって、かれらとつき合ってきた社会学者の、かつてない記録の誕生!

--------------------------------------------

沖縄の暴走族やヤンキーの調査を私が始めたのは二〇〇七年のことだ。その頃、ゴーパチ(国道五八号線)にいた若者たちは、二〇一七年にはサラ金の回収業、金融屋の経営、スロットの台打ち、性風俗店の経営、ボーイ、型枠解体業、鳶、塗装、左官、彫師、バイク屋、キャバクラ嬢、弁当屋、主婦になっていた。……彼らが就いた仕事も、生活スタイルも実にさまざまだが、その大半が過酷だ。こうした中で、彼らはどのように沖縄を生き抜いてきたのだろうか。――――「はじめに」より

--------------------------------------------

暴走族のパシリから始まった、沖縄でのフィールドワーク

気鋭の社会学者による待望のデビュー作 ! (岸政彦さん、上間陽子さんと共同研究者)

生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、沖縄の若者。その出会いを原点に、沖縄での調査は始まった。生きていくために建設業や性風俗業、ヤミ仕事に就いた若者たち。10年以上にわたって、かれらとつき合ってきた社会学者の、かつてない記録の誕生!

-----------...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784480864659
本体価格 ¥1,800 (JPY)

NetGalley会員レビュー

リゾート観光地としての光の面がよく取り上げられますが、最低賃金が全国に比べても安くその上物価は東京並み、DV率も離婚率も高い。そんな沖縄の影の面と若者の現状が伝わってきます。彼らなりにスジを通して考えて行動し、仕事も真面目に頑張っているんだなと思う反面、どうしてこんなに頑張ってるのに誰から見ても「幸せ」と言える状況にならないんだろうと読んでいて鬱々としてきます。

このレビューは参考になりましたか?

「単なるパシリですよ?」
 著者にお話を伺った際に少し照れ臭そうそういった。著者はヤンキーと呼ばれる若者たちの中に入り、時間を共有する事で彼らの状況、思考、行動を見てゆくという。研究というとアンケートを取って、統計的に行うものとばかり思っていたので、その体当たりぶりに驚いた。
 本書はその体験、そしてヤンキーと呼ばれる(呼ばれた)青年たちとの信頼関係の中で見えてきた事が記されている。そして彼らの状況から沖縄社会の歪みが見えてくる。
 「基地があることによるしわ寄せ」という言葉をよく聞く。本書は沖縄のヤンキー……末端にならざるを得なかった青年たちを追うことで「しわ寄せが一体なんなのか?」を明確にしている。そこがルポと一線を画すところではないだろうか。ヤンキーと呼ばれる人たち、そして大きなうねりの中にある沖縄を知るためにも、沖縄の人はもとより、全国の方に読んでもらいたい。

このレビューは参考になりましたか?