鵜野森町あやかし奇譚
猫又之章
あきみずいつき
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刊行日 2019/07/10 | 掲載終了日 2019/08/22
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内容紹介
ある事情で空手部を休み続けている男子高校生・朝霧夢路。嵐の日、彼は実家の神社に倒れていた霊獣・猫又のサクラを助ける。
サクラを居候させることになった夢路は、ひょんなことから無口な同級生・日野咲と交流するようになるが、サクラは咲から「陰の気」を嗅ぎ取った。
時を同じくして、鵜野森町には異様な雨が降り続け――。
心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、感動の青春ファンタジー!
文庫オリジナル。
ある事情で空手部を休み続けている男子高校生・朝霧夢路。嵐の日、彼は実家の神社に倒れていた霊獣・猫又のサクラを助ける。
サクラを居候させることになった夢路は、ひょんなことから無口な同級生・日野咲と交流するようになるが、サクラは咲から「陰の気」を嗅ぎ取った。
時を同じくして、鵜野森町には異様な雨が降り続け――。
心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、感動の青春ファンタジー!
文庫オリジナル。
出版社からの備考・コメント
投稿小説サイト・エブリスタ『現代ファンタジー×切ない』部門第1位の青春あやかしファンタジー、遂に書籍刊行!
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784569769462 |
本体価格 | ¥740 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
神社の息子夢路と地味で無口なクラスメイトの少女咲。夢路が拾った猫サクラは人に化ける猫又だった。サクラを間に交流する夢路と咲だが・・・青春というか若い子向けのライトノベルだなという感じがしました。エブリスタ発ということは新人さんだと思うのですが、読みやすい文章で特に違和感もなく良かったと思います。
私も手を差し伸べられる人間になりたい。
力強くはないけれど。
どうかどうか暖かな世の中になりますように。。。
この本がたくさんの人の勇気になれますように。。。
読み終えてそっと祈りました。
試合中の事故で空手から遠ざかっている夢路。怪我をしている状態で夢路に拾われた霊獣・猫又のサクラ。過去の出来事から他人に自分の心を見せない夢路の同級生・咲。
怪異な出来事の中で縮まっていく二人の距離感がほのぼのとした気分にさせる。重いテーマと暗い怪異談を淡々と笑いも交えて描く佳作である。
メス設定のサクラの語り口が夏目友人帳のニャンコ先生(斑)風で少々違和感である。
爽やかだった。友だちのことで悩み、自分にできることはないかと奔走する。また意図せず傷つけてしまった相手への呵責を抱え、好きな競技から自分も離れる。優しすぎるといえばそうかもしれないが、純粋に心優しい話もいい。その芽が少しでも増えればいいと願う。
あやかしものということで、正直食傷気味ではあるものの、なんとなく表紙が気になったのでリクエストを出してみました。表紙、大事です。
あやかしものとボーイミーツガール+学園ものという王道展開で、ひねりは弱いものの王道だけに入り込みやすいというメリットを感じます。
主人公の夢路が特別なスキルを持ってたりする展開ではないので、ボーイミーツガール部分も比較的等身大な印象で好感が持てました。時々自分が漏らした恥ずかしいセリフを咲にいじられて悶絶してる様が可愛いく、思わずニヨニヨします。
もちろん感情を失いつつあった咲が、少しずつ感情を出せるようになる様子を見守るのも楽しみでした。お父さん周りの設定はちょっともやっとする部分もありますが、多分執筆時期的なものかと。
連作とかになると細切れに読みやすい半面、ぼんやりした印象になりがちですが、こちらは長編という仕立てで、あやかしの数も絞ってあるというところがプラスポイントだったかなと思います。
いろいろと伏線残してあるので、続編もあると嬉しいですね。
読みやすくスルスル楽しく読めました
テンポよく事柄が進んでいくため軽快な感じがします
重苦しい内容もありますが前向きに進んでいくので嫌な感じはありませんので
万人受けする本だと思います
続編が出来てもいいと思います
空手部を休み続けている男子高校生・朝霧夢路は、ケガをしていた猫又のサクラを助ける。心情を隠し無表情な同級生・日野咲と交流するようになるが…。あやかしがきっかけではあるが、2人の距離も縮まっていき、過去に向き合い、前向きに進んでいく。「人に手を差し伸べられるだけの心の強さを持って」いられる人になりたいと思った。著者紹介によると本作でデビューのようだが、読みやすかった。続編が出たら嬉しい。
心に傷を抱えた少年と少女、神社、猫又、妖とかなり定番な感じですがそれでも面白かった。躓き迷いながらも誰かのためにその手を差し伸べてあげられる、そんな人に私もなりたい。何気に洋子さんが一番いいキャラ。夢路の母親についての謎がまだ残っているし続編待ってます。
神社の孫である主人公の少年。部活の空手で相手を傷つけてしまったことで、部活を休んでいる。そんなある日、しゃべる猫が現れ、家にいついてしまう。その猫をきっかけとして、周りから距離をおいている、クラスメイトの少女と交流を持つようになる。閉じ込めていた少女の過去を知り、人を傷つけ、人との関わりを恐れていた少年も変化していく。
心に傷を負った夢路と咲がお互いに過去に向き合い成長していく青春ファンタジー。猫又のサクラがいいキャラで面白くアクセントになって良かったです。まだ伏線が残っているので続編もあると思うので楽しみにしています。
中高生におすすめのファンタジー青春小説。
神社の息子の名前が夢路とはなかなか古風というか。
読みやすくあっという間に読了。
重い感じの話でしたが、そこまでの重さを感じませんでした。
優しい気持ちになれました。