夫婦幻想

子あり、子なし、子の成長後

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刊行日 2019/07/04 | 掲載終了日 2019/07/31

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内容紹介

実在の複数「夫婦」に20年間の密着取材

不安を抱えた夫婦のこれからのあり方とは  

元新聞記者でもある著者が20年にわたる取材の中で変遷していく実際の夫婦たちの姿を克明に記録し、戦後家族モデル崩壊後の混沌状況における夫婦のあり方を根本から見直しました。子どもを作るかどうかの選択、子の成長による変化などにも注目しながらその実態に迫り、不安やリスクを抱えつつ希望を見出そうと苦闘する夫婦に一筋の光を見出す渾身作となっています。

●目次●

第1章 「活躍」妻と「イクメン」夫の冷戦

第2章 大黒柱と内助の功という虚像

第3章 「恋人夫婦」の憂うつ

第4章 羽ばたく妻と立ちすくむ夫

第5章 「幻想」を超えて

実在の複数「夫婦」に20年間の密着取材

不安を抱えた夫婦のこれからのあり方とは  

元新聞記者でもある著者が20年にわたる取材の中で変遷していく実際の夫婦たちの姿を克明に記録し、戦後家族モデル崩壊後の混沌状況における夫婦のあり方を根本から見直しました。子どもを作るかどうかの選択、子の成長による変化などにも注目しながらその実態に迫り、不安やリスクを抱えつつ希望を見出そうと苦闘する夫婦に一筋の光を見出...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784480072382
本体価格 ¥880 (JPY)

NetGalley会員レビュー

この著者の作品を最初に読んだのは「男はつらいらしい」という題名の本。最初は何ふざけてんだ!とわが雄の直観から、いつしか本の魅力に引き込まれてた。10数年前だったか。なんだこりゃあ!読み進めるうちにジェットコースターに乗っているような気分になったのだ。ノンフィクションのリアルのなかにこんな臨場感を感じれる世界があったか、次々と映像が浮かんできた。その後も「男性漂流」「男という名の絶望」「女性活躍に翻弄される人々」などこの人の書いた本(学術書除く)は読破した。実にすばらしかった。
 今回の「夫婦幻想」はさらにパワーアップ!!取材力、筆力、観察・洞察力、きぜんと社会の問題をただす姿勢・・・そしてジャーナリストとしてだけでなくて、社会学者としての分析も1章分割かれてて、新書で堅ぐるしくなく、こんなに分り易い解説は他の学者の追従を許さない。今回の(再)発見だったかもしれない。
 念のため、パワーアップというのは、ごく普通のすぐ近くにいるような、いや自分自身かもしれないような普通の人たちが普通に生きている中で苦しみ、怒り、悲しみ、そして喜ぶ――様々な感情がまじりながら、必死に生きてる、凄まじい姿が綿密な取材に基づいて再現されている点だ。長くてなんと20年、同じ人たちを追っている。もちろんそんなの他にない。フィクションを上回る人間ドラマがある、それは決して稀有でない日常なんだ。だから僕ら普通のサラリーマンや主婦や働く女性や、高齢者やそれに若者も・・・きっと感動するのじゃないかと思う。大書店ならもう並んでるかと思って今日会社帰りに寄ったがまだだった。最初は気軽に入店したが、必死に探してた。というようにやはり作品として手元に置いて何度も繰り返し読みたい作品なのだ。

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名もなき数十組の夫婦をこんなにも長い期間に渡って追いかけた本は今までなかったのではないでしょうか。
その点にとても価値のある本だと思いました。

どの夫婦も気持ちや状況が時を経るごとに変化していきます。たとえば、最初は上手くいっていたけれど子どもや仕事のことで次第にギクシャクし、その後和解していく2人もいれば、すれ違いを深めて離婚する2人もいる。そんな様々な夫婦の人生模様が、長期にわたる丁寧な取材から掬い取られていました。そして彼らの人生の後ろには日本社会の変化も感じられます。

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