はぐれくん、おおきなマルにであう

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刊行日 2019/11/11 | 掲載終了日 2020/01/15

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内容紹介


かけらの「はぐれくん」は、自分では動けないので、だれかにくっついて動きたいと考えます。

そこで、ちょうどはまることのできる相手をさがしますが、なかなか見つかりません。

ある日、ぴったりなのと出会いますが、なぜか、自分が大きくなってしまいはずれてしまいます。

相手さがしにくたびれてしまったところで、「おおきなマル」と出会います。

「はぐれくん」は、自分がさがしている相手のことを話すと、 「 おおきなマル」は言います。 「でもきみは たぶん、じぶんだけでころがれるよ」 それを聞いた、「はぐれくん」は 「ぼくみたいなかけらは、じぶんだけじゃころがれないよ」と。

そして、おおきなマルは一言「ためしてみたことあるかい?」 言い終えた「おおきなマル」は、どこかへいってしまいます。

その後、「はぐれくん」は、長いこと考えこみます。 そして決断します。

少しずつ立ち上がって、パタンとたおれ、また立ち上がってパタン……と。 少しだけ前に進めました。 そのうちにカドが丸くなってきて、ころんとこけるようになり、 こけているうちに、形が変わってきて、こけるのではなく、ぴょんとはねるようになり。

ついには、ころがれるようになったのです。

ころがっているうちに、「おおきなマル」と再会し、二つのマルは、いっしょにころがっていきました。

読者の「気づき」をよび、一歩ふみだすことで世界は変わることが伝わる物語です。 また、「村上春樹」のあとがきは、この物語を深く楽しむヒントをくれます。


かけらの「はぐれくん」は、自分では動けないので、だれかにくっついて動きたいと考えます。

そこで、ちょうどはまることのできる相手をさがしますが、なかなか見つかりません。

ある日、ぴったりなのと出会いますが、なぜか、自分が大きくなってしまいはずれてしまいます。

相手さがしにくたびれてしまったところで、「おおきなマル」と出会います。

「はぐれくん」は、自分がさがしている相手のことを話すと、 「...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784751529577
本体価格 ¥1,500 (JPY)

NetGalley会員レビュー

村上春樹訳ということで手に取った。 訳者あとがきも深い。 はぐれくんとマルくんが自分に足りていないものをどう埋めようかと試行錯誤するお話。 なるほどね、考えさせられるところはあるなあ。 絵もシュールで可愛い。

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ありがとう。自分の欠けている一部を探していた○くん。今回はかけらの視点。それをはぐれくんとした村上さんのセンスも、ありがとうございます。しっくりしました。みんな何かを探して相手に求めすぎて生きてるのかもしれないと、改めて思いました。相手ではなく自分を見つめること、そうですね。自分を愛することなんだと思います。

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子どもの頃感じた、はやく出会ってまぁるく収まって欲しい!というヤキモキ感。
大人になった今、はぐれくんが探している姿を見るとまた別の想いが、心を駆け巡ってしまい、こんなにシンプルな絵なのに、なぜかざわざわします。

それはきっと自分が、はぐれくんのようにさまざまな場面や場所で、たくさんのチャレンジをしてきたから。そしてようやく道は自分で選んで進むものだと気づいたから。

そこにまた村上春樹さんの言葉が心に楔のように、少しずつ打ち込まれていきます。

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ピザの一切れのような姿をした「はぐれくん」は、誰かが通りかかって自分をどこかに連れて行ってくれるのを待っていました。
 いろんな相手に出会ったけれど、自分にピッタリな相手がなかなか見つかりません。

 ある日、「おおきなマル」くんに出会いました。
 おおきなマルくんは、はぐれくんをどこかに連れて行ってはくれませんでしたけど、大事なことを教えてくれました。

 誰かに助けてもらいたい、誰かに導いて欲しい、そんな気持ちで毎日を過ごしている人はきっと大勢います。だから会社があったり、趣味のグループがあったり、宗教があったりするのでしょう。

 もちろん、誰かの助けを借りることはあります。
 でもね、自分から動かなかったら、自分の理想とするところには行けないんじゃないかしら?
 試してみる前から諦めちゃってることが多いんじゃないかしら?
 自分の力を勝手に小さく評価しちゃってるんじゃないかしら?

 そんなことを考えさせられる本でした。

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この絵本のような寓話の意味が、最初は良く理解できなかったのだが、訳者の村上春樹さんのあとがきを読み納得した。はぐれ君とは、僕たちであり、おおきなマルは組織だったり、居場所だったり、理想だったりして、僕たちは、常に希望を抱きながら、そんな世界に吸収されることを願っているのだ。だから、それを探し続ける。はぐれくんが最後、マルになるのは、それは自分が作るものなんだよという意味に思えた。何かを求めて自分探しをするのではなくて、自分が心地よい世界を作るべきなのかもしれない。

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●「捉え方は千差万別」

凄く良かったです。
自分の今の置かれている状況にあってるかも……

私はこの本から、
結局誰かを待っている
他力本願では
自分らしさみたいなもは見つからず
自分の生き方も見つからない。

自分が行きたくない方向になんて合わせなくて良い
それで目の前に壁がある?
壁を越える努力をしたのか?
っていうメッセージに思えました。
そして、最後に自分らしく生きていくと一緒に
歩いてくれる人がいると

すごい心の奥の方にじーーーんと響いた
良い本だと思いました!!!

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パートナーシップと願望実現

潔くシンプルだが、深い。
パズルのピースのようなパートナーシップは、変化すると聞いたことがある。
はぐれくんは変わらず待っていたが、自分自身を変えることを選んだ。
選んだというより自然にそうなった。
村上春樹氏の訳ということで手にする人も多いはず。
東洋思想や哲学に近いと村上氏。
大きなマルとは誰であろうか?
それぞれの人生で出会う形とは、皆一様に違うようだ。

本が好き!倶楽部
せいちゃん

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モノクロで描かれる世界の中で生きるはぐれくんに、自分を重ね合わせて読み進めました。
変わっていくことがあって良いんだということを、改めて気づかせてくれる1冊です。
思っていた以上にページ数が多く、絵本ですが読み応えがありました。

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ぴったり合う相手を見つけました、めでたしめでたし。
…で終わらないのが、良い。
1人でも転がれるよ、1人でも転がれるようになってはじめて誰かとちゃんと出会えるんだよ、みたいな。
子どもの頃に出会えてたらどうだろうと思うけど、今読めたからこそ良いのかも。
村上春樹の訳も良い!はぐれくん。

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倉橋由美子さん訳の「ビッグオーとの出会い」と読み比べてみました。
個人的には「はぐれくん」も「かけら」もどこかピッタリこないのだけれど、だからといってこれという言葉も思いつかず、でもどちらかというと「はぐれくん」の方が好きかな…
通して読むと受ける印象も違い、こちらの村上春樹訳の方が軽快で愛着を感じる気がしました。
内容は、読み手によって色々な解釈ができるような、ちょっと哲学的な感じ。
いつの時代でも、子どもから大人まで年齢を問わず受け入れられる絵本だと思います。

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2020年、1冊目に読んだ本は、この本になりました。
これはいろいろ考えさせられる本ですね。私ははぐれくんの気持ちにすごく共感しました。
さらっと読もうと思えば読めてしまいますが、じっくり噛みしめて、自分と「はぐれくん」を重ねて読み出すと、かなりエネルギーを使いそうです。何度も繰り返して、どんどん読み方を深めていったら、自分のモヤモヤ前に進めない葛藤が解決するかもしれません。
メッセージはシンプルでも、読み手によって刺さるところも違うでしょう。
倉橋 由美子先生は「かけらくん」と訳したのを、村上春樹先生は、「はぐれくん」と訳したところも面白いと思いました。「はぐれくん」という言い方をすると、そこでまた捉え方も少し変わります。
文章も平仮名なので、子供でも読めます!大人も年齢関係なく楽しめます!

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前作の『ぼくをさがしに』がとても好きな絵本で、どこか、欠けているように思えても、それでいいや、それがいいや。と思わせてくれる作品でした。
今作は、似ているけれど少し違って、他者に欠けている部分を埋めてもらうんじゃなくて、自分を変えていくことで、自分がなりたいと思っていた姿に近づいていく物語。
できないよ、と思っていた所から、少しずつ、立ち止まらずに動いていったはぐれくんに、共感できる生き方をしたいと思いました。

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かけらの「はぐれくん」と、「おおきなマル」との出会い。もともと、この作品が好きだったので、翻訳には違和感がありました。こっちを先に読んでいたら、こっちの方が良かったのかもしれませんが。村上さんは、いくつかの翻訳のバージョンが並行してあって、どちらも手に取れるのが良いと言っていたから、選択肢が多いのはいいことだと思います。

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