きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章

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刊行日 2020/02/21 | 掲載終了日 2020/04/21

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内容紹介

母を看取らない選択をした7人のリアルストーリー。
母の過干渉、身体的な暴力、精神的虐待、育児放棄、親の依存症……、

娘たちが受けた傷はさまざま。

彼女たちは、その現実をどう受けとめ、介護という最終段階でどのような選択をするのでしょう。


「謝罪は求めない。だけど赦さない」というエリコさんから始まるストーリー。


家族問題の専門家であるカウンセラーの信田さよ子さんは、

「人生の優先順位で最初にあげるべきは、親ではなく、自分の人生。大切なのは、世間の常識でも評価でも、ましてや親の人生でもない」と喝破します。


「親子という特別な縁がありながら、ついに出会うことのなかった母娘。 ものわかれは、解放の地点でもある。」 本人も当事者である著者の最後の言葉に胸がつまります。

母を看取らない選択をした7人のリアルストーリー。
母の過干渉、身体的な暴力、精神的虐待、育児放棄、親の依存症……、

娘たちが受けた傷はさまざま。

彼女たちは、その現実をどう受けとめ、介護という最終段階でどのような選択をするのでしょう。


「謝罪は求めない。だけど赦さない」というエリコさんから始まるストーリー。


家族問題の専門家であるカウンセラーの信田さよ子さんは、

「人生の優先順位で最初にあげるべきは、...


おすすめコメント

本書に登場した人の話はどれも壮絶です。彼女たちに問いを投げかけ、語ってもらうことができたのは、著者が当事者であったことも大きいでしょう。「母娘関係に困難を抱えてきたあなたは、母の介護にどう向き合いますか?」という切実な問いから始まった取材。その答えのなかに、家族がかかえる病、時代背景、被害と加害のからくりが溶け出しています。

本書に登場した人の話はどれも壮絶です。彼女たちに問いを投げかけ、語ってもらうことができたのは、著者が当事者であったことも大きいでしょう。「母娘関係に困難を抱えてきたあなたは、母の介護にどう向き合いますか?」という切実な問いから始まった取材。その答えのなかに、家族がかかえる病、時代背景、被害と加害のからくりが溶け出しています。


出版情報

ISBN 9784074384693
本体価格 ¥1,500 (JPY)

NetGalley会員レビュー

題材的に心がどんよりしてしまいます。
そして特に「母娘」関係のバランスが崩れている人は
母親の介護は苦痛に感じるのだと思いました。
そしてより強く感じたのは親子関係は切っても切れないものなのですね。

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虐待や過干渉による弊害。命あるものを私物化しようとする恐ろしさを思う。果たして生んで「もらった」ことは、礼を尽くさなければいけないものなのか。自分が相手に「してやる」ことを誇張し自分の力を必要以上に主張する。支配欲と見捨てられることへの恐怖心なのか。親子といえどもできないことはある。まだ生きていくのだから。

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母との関係に苦しんだ娘が母の晩年に何を思うのか、インタビュー形式で語られています。
相手が母ではなく姑であれば所詮他人だからと割り切れるのに、血の繋がった肉親であるがために罪悪感や周囲の圧力と戦わねばならず、ただでさえ大変な介護の手続きをより困難なものにしているように思えました。
中にはうまく折り合いをつけているケースもありましたが、母との関係の悪さから、姉妹の仲まで悪くなってしまう人もいて、やるせない気持ちになりました。
例え母娘の関係が良好でも、介護や看取りで娘の生き方が制限されてしまうのは望ましいことではなく、公的な制度がもっと充実してくれればいいのにと感じます。

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本書のポイントは2つ。母親と娘の関係。そして娘(女性性)と社会の関係。日本において「親子」「女性」にはいくつもの呪縛があると示される。確かに思い当たるものがある。

6人の娘(女性)のストーリーを読みながら、「どうだろう。私にはできるだろうか?」「私はどうするだろうか?」と考えた。父母が80を越え「介護」が他人事ではなくなってきた。父母と私の関係は悪いものではない。しかし、私と家族との関係、私という女性性と社会との関係というところから見れば同じ呪縛の中にいる。
 
個人にフォーカスしつつ、現代日本の抱える大きな問題を指摘している本書。実際に親の介護が始まる前に出会えてよかったと思っている。

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僕みたいな男性ほど読んだほうがよい

直感にそう感じたのは、
この手の話題に男性は積極的にかかわらないからだ。
それぞれのエピソードに胸の奥をえぐられるような感覚になり、
正直レビューを書くのも躊躇ってしまうほど考え込んでしまった。

これは僕にとってもある意味リアル。
息子と母の関係は、本書で見られるような娘と母の関係より、時に歪である。
本の中に登場する男性(父や夫)もやはり歪んでいる。
大きなくくりで彼らもまた被害者なのかもしれない。

妻のことを考えた。
娘のことを考えた。
母のことを考えた。
家族とは何かと考えた。

考えれば考えるほど深みにハマる。
最終章で介護や相続について弁護士とのQ&Aがあるが、そこがまたリアル。

褐色した湖に水を求めることはないだろう。
家族とは不変ではない。

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