[グラフィック版]アンネの日記

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刊行日 2020/05/18 | 掲載終了日 2020/07/07

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内容紹介


世界で一番有名な日記、「アンネの日記」が、グラフィック版で登場です。

コミック感覚で大変読みやすく仕上がっています。

隠れ家での2年間の雑居生活、異常な環境で思春期を迎えた13歳のアンネ。

芸術家のような感受性で周囲をとらえ、それを少女とは思えない的確な自己認識で咀嚼し繊細な文章で書かれた世界的名著です。

原作は500ページ近い大作ですが、「アンネ・フランク財団」監修のもと、150ページにまとめました。まとめているとはいえ、アンネの文学的才能に胸を打たれる1冊です。

本年は、戦後75周年です。改めて、先の戦争を振り返ってみてはいかがですか。



世界で一番有名な日記、「アンネの日記」が、グラフィック版で登場です。

コミック感覚で大変読みやすく仕上がっています。

隠れ家での2年間の雑居生活、異常な環境で思春期を迎えた13歳のアンネ。

芸術家のような感受性で周囲をとらえ、それを少女とは思えない的確な自己認識で咀嚼し繊細な文章で書かれた世界的名著です。

原作は500ページ近い大作ですが、「アンネ・フランク財団」監修のもと、150ペー...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784751529638
本体価格 ¥2,000 (JPY)

NetGalley会員レビュー

新型コロナ禍で不要不急の外出を控えるようにと言われる状況下でこの「グラフィック版アンネの日記」を読むことになった。家の裏側の狭い空間での全く外出ができず、追っ手におびえる生活は、私たちの状況とは比べ物にならない逼迫した生活である。しかしそうであるにもかかわらず私たちは、「コロナ疲れ」などの言葉が生まれるように自由にならない生活に飽き飽きし、働けない、稼げない状況に先の見えない不安を感じている。アンネの不安や焦燥はいかばかりかと思わずにはいられない。

誰にも理解してもらえないんだというアンネの想いは、「キティー」と名付けられた日記との対話によって日々深められていく。彼女のすばらしさは常に前向きであるということだ。母親が常に口にする「世界中のあらゆる不幸のことを思い、自分がそれと無縁でいられることに感謝なさい」と言うのではなく、自分の中や周囲に残っているあらゆる美しい物を考え、不幸の中にさえある美しいものを探すという主体的な姿勢である。これはその後の読書を通じて、自分と言う存在に向き合い、常に男の判断に従うという母のような女の生き方を否定し、自立した個人としての生き方を強く望むのである。思春期の女の子としての恋愛もし、厳しい現実に逃げようとする恋人の姿にそれではいけないのだと書く。

私たちは、外に出かけ多くの体験をすることができる。この狭い空間で悩み、思索したわずか16歳の少女がそんな私たち以上に、自立した女性の在り方を求め、虐げるもののいない世界をあきらめることなく求め続けていたことに驚き、敬服する。アンネの日記が変わることなく読み続けられるのはその常に前を向き生きる姿勢に共感するからに他ならない

このグラフィック版は邪道と言うよりも、視覚化したことによって、アンネが暮らした状況が理解され、具体的な人間関係の中で何が問題であったのかも明確になる。その中でアンネが本当にキティーに伝えたかった想いの部分を文章としてきちんと載せてあるので彼女の葛藤がより深く読者に伝わったと思う。グラフィック版を手掛かりによりアンネの言葉に触れたいと願う若い世代が増えればこれ以上に素晴らしいことはない。

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素晴らしい。アンネのユニークな表現、自立心・自尊心と周囲の人間との葛藤を苦悩する気持ち、隠れ家生活前の思い出、社会そして将来への思い。原作を再構成し、事実関係やエッセンスを損なわないよう最大限の注意を払ったと推測された。多くの文章も引用され、原作の印象を鮮明に思い出すことができた。悲劇のヒロインとしてよりむしろ、思春期の悩み多き一人の少女としてアンネを感じられた。

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あの「アンネの日記」のグラフィック版。この絵がいい。スタッフを見るとアニメ映画「戦場でワルツを」の美術監督、イラストレーターだった。悲惨な状況の中で、思春期の悩み、苦しみ、悲しみがユーモアを交えながらビジュアルだから出来る表現で描かれる。自由に出来ない現状だからこそ、グラフィックで見ることにより、 アンネの気持ちがより感じられるような気がする。

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大戦下のユダヤ人迫害の象徴的な存在としてのアンネではなく、苦しい環境の中で生き生きと才能を花開かせた作家としてのアンネをより感じることのできる一冊です。
冷静な視点で大人の社会や女性の生き方などを考察し、あるべき世界の姿を描く早熟な洞察力は驚くばかりだが、のみならず自身の内面の問題も曝け出し思春期の生き生きとした感性で表現していることが、鮮やかなイラストでビジュアル化することで、わかりやすく新鮮なものとして読者の心を打つものとなっていると思います。中高生にも手に取りやすくまた、アンネの真の姿を伝える意味ではとても良いと思います。
途中で途切れてしまうアンネの日記、最後のページの生き生きとしたアンネの表情が深く印象的です。

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アンネに出会ったのは、小学校の図書館。本棚で、その背表紙のタイトルに興味を惹かれて、赤面し人目を気にしながら手に取った(その頃の女子なら意味がわかるかも)。中身を読んで驚いた。そして、私はアンネと友達になった。心の友に。あれから半世紀近くの年月が過ぎた。このグラフィック版は素晴らしい。真実のアンネが、児童向けに出版社された本のアンネより、もっと理知的で傲慢だと言われていたことは知っていたけれど、このグラフィック版で、アンネは生き生きと輝いていた。見開きの箇所が片面ずつしか見れないのが残念だが食に関しての部分に特に興味を持った。こんなにユーモアのセンス、日本人にはないなぁ。また、別のアンネに再会できて幸せ。この作品に関わった全ての人に感謝します。

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恥ずかしながら、今までアンネの日記を文庫版で読んでこなかった私ですが、この漫画版は1時間半で読めました。
中学生には手に取りやすい作品です。アンネが日記の中のキティーに語りかけながら自分と向き合い、苦悩に翻弄されながらも自分を信じ、自己を確立していく姿に大変励まされました。
漫画とはいっても、アンネの心境に関わる部分は、文章を充実載せて、社会情勢や生活の貧しさなどは繊細な描写で伝わりやすかったです。
アンネの力強さのおかげで悲しさだけで終わらずに、どのように生きていくか読者に考えさせられる素敵な作品です。

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13歳のアンネがスケッチした内側と外側のパラレルワールドを垣間見る。
メインはアンネが書いたであろう日記であり、閉ざされた空間の中で必死でサバイブするしかなかった少女の健気さに胸が苦しくなる。
その中でも、さまざまな闘いや葛藤を繰り返しながら13年の青春を精一杯に謳歌していたんだと、そんなふうに捉えていたいのは僕だけではないはず。
実際に母との確執やペーターとのはかない恋は、自己分析をくり返す極限状態から少し乖離したところにあり、普通の少女と何ら遜色ないではなかろうか。
オリジナルの「アンネの日記」からギュッと凝縮はされているが、当時の社会情勢が伺えるアンネの心情を描いた絵はユーモアにあふれ一見の価値がある。

親愛なるキティー、戦争はやっぱりひどいものです

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絵柄がどことなく手塚治虫さんに似ているように感じて、うれしくなりました。原作にとても忠実で正直びっくりしました。なるほど、この本なら原作にはとても手がでない中学生でも、しっかり読めるような気がします。アンネの自由奔放な想像力がしっかり描かれているので、原作とは違ったユーモアが感じられました。

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もちろんあのボリュームをすべてグラフィック化はできないし、していないけれど、読み切りやすいボリュームにとてもよくまとめられていると思う。日記の「ここは」という部分はすべて文字でぎっしり載せていて、その緩急のバランスが上手。部屋の様子、暮らしの様子、私は写真などでイメージを補ってきていたけれど、丁寧に書き込まれたこれらの絵を見てから日記を読み直す、というのもよいと思うし、日記を読んでからこちらを読んで、想像の隙間を埋めていく、というやり方もありだと思いました。

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アンネ・フランク財団監修のもと、 500pもの原作を150pのグラフィック版で刊行。この作品を視覚化するのはとてつもない作業だろう。本を読む子供達が劇的に減りほとんどは映像の魅力の虜になっているという問題に直面している今だからこそ生まれた。ビジュアルの力は強い。だが彼女が残した文字の全てを表現できず多くの文章で補完せざるを得ない。読んでいる間その切り替えが出来ず流し読みしてしまった。でもこの本は何度も読むに値する。多くの子供達が手にとってくれますように。

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ああこういう形のアンネ・フランクの本があるのか!というのが正直な気持ちです。文字ではなくイラストや漫画の方を手にとりやすい今の子どもたちには、こうしたグラフィック版というのもいいのかもしれません。アンネの日記そのものはなかなか読まれませんし、かなりボリュームもあります。そのあたりを適切にまとめて編集されていると感じました。写真が全くないのにはびっくりしましたが、そうした資料は今までも出版されているので、かえって新鮮かもしれません。自分の国の利害ばかり口にするようになってきている現代において、広く若い人たちに読んでもらいたいですね。

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文章だととっつきにくいと感じている子どもたちには、よい機会が増えることと思う。時代が変わり戦争が遠い過去の話になってしまったような現代において、平和教育は非常に難しい。その一つの取り掛かりになれば良い。はだしのゲンのように、絵の与える力も大きいのわだから。

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アンネの日記、恥ずかしながら読んだことがありませんでした。
ぼんやり、なんとなくしか知らないアンネ。
グラフィック版ということで、これなら読みやすそうだと思い、ゲラを拝読しました。
私が13歳の頃、こんなに自分と向き合っていただろうか?
今もあの頃も日記を書いているけれど、いつも日々のたわいもないことばかりで恥ずかしい(笑)
隠れ家に住むという特殊な状況下だったことをさておいても、アンネの洞察力やユーモラスな文章は飛び抜けて素晴らしい!
また、イラストにもすごく深い愛情を感じますね。眺めているだけで生き生きと動き出しそうで楽しい。
これは子供から大人まで楽しくアンネを知ることのできる作品です!

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グラッフィック版という事でアンネの隠れ家の様子、一緒に暮らしていた家族たちの表情が視覚から入り、より内容が伝わりやすいものになっています。ただ、文字だけのページもあり、そこにはふりがなが無いので小学生には難しいと思いました。

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子供の頃、アンネの日記は読んだことがあった。
まだ、ヒトラーもユダヤ人という言葉も意識したことのない頃だったから
この日記が、なぜ本になり受け継がれていくべきものなのか
恥ずかしながら何の理解もしていなかった。

成長し、学ぶ中でこういう事だったのかと知ることになっても
敢えて読み直そうとは思っていなかった。
この世には、面白い本、読みたい本が溢れている。
そんな中、もう一度読み返すには時間と労力が要る。
今回のグラフィック版が無ければ
私は彼女の日記を読み返すことを後回しにするどころか
一生再び開くことは無かったのかもしれない。

グラフィック版を読み終えた今、今までの自分を心から恥じた。
歴史的背景を知った後に何故読み返さなかったのか。
一人の少女は、国も境遇も違えど
私と同じように恋に悩み、家族関係に悩み、日々を生きていた
それがどんなに幸せなことか
私の日常と同じながらも、確実に違う一面の何と恐ろしいことか
私はちゃんと受け止めておかなくてはいけなかった。

こう感じられたのは、イラストも要因の一つだろう
独特のタッチに、思春期の不安定さがとても良く似合い
彼女の思考が瞬時に脳内に入ってくる。

グラフィック版は読んでない人だけでなく
読んだ人にも改めて読んで欲しい一冊だ。
ただ読みためにではなく、感じるために読んで欲しい

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隠れ家での日々がどう描かれているのかとページをめくってみると、多彩なグラフィックによってイメージが広がる。ときにナチスによる厳しい迫害が姿が見せるも、アンネの描く世界は、ユーモアがあふれている。グラフィックは外国の風刺画のようで個性的だが、だからこそ当時の空気を描けている。

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知っているつもりで知らなかった「アンネの日記」を読むいいきっかけになった!

アンネと同じ13歳〜14歳の頃、私は両親に買い与えられて「アンネの日記」を一度読みましたが、今回あらためてこのグラフィック版を読む機会を頂き、当時は理解できていなかったところもたくさんあったことに気づきました。「アンネの日記」がこんなにも長い間人々に読まれ、そしてユネスコの記憶遺産に認定されるほど大切にされる理由がよくわかった!

13〜14歳の少女が書いたとは思えない、発想の豊かさと知識の深さ、そして言葉の選び方や表現力、芸術性の高さ、今の私でも到底かなわない文章力。かと思えばあるときは少女らしく幼さを感じさせる恋心や、妄想で少々ドキッとさせることも!ユダヤ人迫害の歴史を知るとともに一人の少女の内面を思うと胸が痛くなる。

このグラフィック版を読んだことで、さらに原作への興味がわいた。そして、13歳当時の私がこのグラフィック版を読むことができたなら、もっと早くにアンネの日記の素晴らしさに気づくことができたのに…。
これから手に取る小・中学生はもちろん、読むことにしりごみしていた大人達にも読んでほしい!

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子供の頃読んだが、わがままな女の子だという印象しかなかった。このグラフィック版は、とても陽気で、恋をしたり、男女差別を考えたり、大人たちのダメさとか、社会の矛盾と蚊14歳の少女なりに色々と考えていたことがわかる。今の14歳よりもよっほど思考が濃密であり、きちんとしていると思う。このように隠れて暮らさなきゃならなかった現実は知るべき歴史の事実であり、ナチスのやっていたことに反発を強く感じる。絵が多く、それでいて内容を変えてないところがいい。人物像がはっきりしてきて、とても読みやすかった。とても良い本だと思う

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アンネの日記を読んだことがなかったので、こんな内容だったんだと初めて知りました。13歳の女の子が、こんなにいろいろなことを冷静に深く考え、それを文章にして残していたことに驚きました。アンネの表情豊かな絵がとても良く、活きいきとしていて、重い内容で読むのが辛くなっても、読み進められました。グラフィックノベルになっていることで、子供達も手に取りやすいと思うので、読んで欲しいと思います。

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元が日記であるがゆえに情緒的色彩が色濃いものを、漫画という媒体に合うようにうまく変換されている。
なによりうれしいのは、戦時下の街並み、隠れ家の構造、さまざまな人間関係など、ヴィジュアル化されることでアンネの状況がよくわかること。
アンネの文章をそのまま載せているページは文章の過剰な詰め込み具合が気になった。ページが増えてもいいから行間に余裕を持たせてほしい。

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