大江戸火龍改

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刊行日 2020/07/06 | 掲載終了日 2020/07/05

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内容紹介

禍々しきは、吾の出番。――妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。

江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。
専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 

満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う。

禍々しきは、吾の出番。――妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。

江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。
専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 

満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。


おすすめコメント

●吉川文学賞をはじめ三冠を達成したあの名作、『大江戸釣客伝 上・下』とゆるりと繋がる、江戸時代のイケメン事件簿ものです。 

●主人公、遊斎は「万(よろず)怪(あやかし)事(ごと)相談」をなりわいとする、年齢不詳で美しい謎の男。どうやら、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織「火龍改」の一味のようだが、本当のところはよくわからない。平賀源内や飴売りの土平とともに、奇怪な事件を解明していきます。

●装丁はクラフト・エヴィング商會、スカイエマの艶っぽいイラストをふんだんに使用した、現代版絵草紙。

●長編「桜怪談」のほか、短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」の併録。


●吉川文学賞をはじめ三冠を達成したあの名作、『大江戸釣客伝 上・下』とゆるりと繋がる、江戸時代のイケメン事件簿ものです。 

●主人公、遊斎は「万(よろず)怪(あやかし)事(ごと)相談」をなりわいとする、年齢不詳で美しい謎の男。どうやら、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織「火龍改」の一味のようだが、本当のところはよくわからない。平賀源内や飴売りの土平とともに、奇怪な事件を解明していきます。

●装丁...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065203996
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

夢枕獏作品は、『陰陽師』が好きで読んでいたのですが、こちらは江戸時代版の陰陽師といった感じ!

妖怪退治をなりわいとする火龍改である遊斎による江戸の怪異事件簿。

描写は残虐な部分もあるけれども、ホラー感がなくて、おどろおどろしさがありつつもどこか優雅さを感じるような不思議な世界で面白いです。

キャラクターもそれぞれ個性的で、作中の言葉遊びに夢中になってあっという間に読んでしまいました。

イラストも本の雰囲気にとても合っていると感じました。

少し残念に感じたのが、陰陽師であったような、読み手がくすっとしてしまうキャラクター同士の掛け合いがもっとあったら良かったなと思います。

あとがきも興味深く読みました。夢枕獏先生、おいくつになっても持ち味の独特で面白い本をたくさん書いて頂きたいです!

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紅い眸が暴くのは深淵の真実か!
有名な火附盗賊改には裏組織があった。扱うは「妖」が関わるとされた案件。今日も白髪・紅い眸を宿した遊斎が妖案件を取り仕切る・・。
妖しい飴売りや凄腕の剣士といった中に、平賀源内といった実在の人物も登場し現実感を増してゆく。描かれる江戸の様子は今よりも闇と表の境が色濃く、奇怪な事件に人の心がより剥き出しにされているようだ。
新たなダークヒーローの登場!

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小説現代に連載されていたものを単行本化。
火付盗賊改の物の怪版、火龍改という名前から期待したが、そこは意外にあっさりと。
主人公遊斎は物の怪相手の万屋といった風情で謎の多い人物。
今回は大店にとり憑いた物の怪との捕り物でお手並み拝見といったところ。
御大にとっては十八番の舞台だけに、「大帝の剣」好きとしては続編にも期待したい。
あとがきも興味深く拝読しましたが、チラ(本の)裏に書かざるを得ない氏のもどかしさが感じられました。

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遊斎さんが退治する憑き物やバケモノたちの正体は、みんな人間なのです。人間の愚かな気持ち、嫉妬や欲や憎悪がそういうものを生み出しているのです。誰かを貶めたいとか、殺したいとか、黒い気持ちが増幅されて生み出されるものなのです。

 いつの世にも、妖怪やバケモノがはびこるのは、そういうものを生み出してしまう愚かな人間がいつの世にもいるということなのです。

 このお話の中に源内さんが登場するんです。鰻が大好きで、変わったものが大好きで、今でいうコピーライターのようなこともしていた源内さん。これがシリーズになったら、また登場してくれるのかな?

 「あとがき」に書かれていた夢枕先生のキッパリとした宣言は、今の世にはびこるバケモノたちへの対決姿勢なのかしら。わたしも激しく同感です!

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「陰陽師」お好きな方は読みましょう、以上!
…と言ってしまいたくなるぐらい、陰陽師を愛する私としては、この夢枕獏さん独特の文章といい、雰囲気といいに最初のページから既に惹かれて終始ニヤニヤしてしまっています。こういう新作を読めるなんて、読者冥利に尽きますね。
江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織。対峙するは専ら人ならざるもの、麗しき年齢不詳の男、遊斎…ほら、もう、好きな要素ばかりなのですよ。面白いですよ~!
しかも、それを彩るは数々の素敵な装丁を担当したイラストレーター・スカイエマさんです。しかも挿絵多い。最高かな?

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面白い。どこか陰陽師と通ずるような部分もあり、新しくはあるが懐かしい不思議な感覚になる。人の世にあり人の奥底に眠る鬱々としたものや禍々しいものを晒し、人の世の切なさや儚さ、人の愚かさや可愛さを示す。そして哀愁漂うこの世界を愛おしむ人々。シリーズ化するといい。

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最近、「もののけ」や「あやかし」といった人ならざるものを扱う小説が多い。しかし、本作は、あの『キマイラ』や『陰陽師』の夢枕獏が著者だ。いやがうえでも期待は膨らむ。まずは設定を紹介する『火龍改の語』と遊斎の紹介である『遊斎の語』の短編から入るところが上手い。世界観がつかめてきた所で軽く短編をもう2編。そして最後に長編という構成も読みやすくて良かった。稀代のストーリーテラーの夢枕獏であるので、物語の面白さは言うまでもないが、この一連の作品はバランスが良い。もっとグロテスクに、もっとバイオレンスに書けるところをあえて書かない。まるで遊斎が、にいっと笑って「知りたいですか?」と言っているようだ。寸止め感が鮮やか。それでもやはり夢枕獏である。絵になるところは外さない。戦闘シーンも「もののけ」も並じゃない。読むべし!

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「火龍改」率いるのは白髪に赤い眸の謎の男・遊斎。
妖退治のエキスパートであり、見る者の目を釘付けにするような麗しい容姿ではあるのだけれど、
どこか飄々としていて、話をしていても「どうでしょうか」「知りたいですか?」と
のらりくらりと掴みどころがなくて、なんだか面白い人です。

そんな彼の元へ持ち込まれる依頼は近所の子供たちと芋泥棒を探索するような
微笑ましいものから、人死にが出るような物騒で怖ろしいものまで様々。

「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」と穏やかな短編が続き、
てっきりもう少し派手な妖退治を想像していたのだけど…と思い始めところで、
長編「桜怪談」で魅力的な登場人物たちがわらわらと出てきて、
緊迫感漂う大捕物が始まり、さらにそこで一気に惹きこまれてしまいました。

事件の終息後には再び和やかな日々の訪れ。
読み終えてみれば、ド派手な活劇も格好良くていいけれど、
惨い事件が起きる日もあるからこそ、子供たちに囲まれる
平穏な日常がいっそういとおしく感じられました。

遊斎をはじめ、土平や右近先生たち他キャラクターも
物語が醸し出す雰囲気もとても好きになりました。
シリーズ化したら、続きもぜひ読みたいと思います。

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江戸時代に凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織として
人外のものを退治する火龍改のお話
謎が多い遊斎が飄々と退治していく人外のものは元々は人間が内から作り上げたもの
人の愚かさや弱さを表現しつつバッサリと切っていくそんな作品でした
話の順番も遊斎の話から短編と続き、十分この世界に溶け込めたところで長編となるので
すごく読みやすく浸ってしまいます
是非とも続きが読みたいおすすめの作品です

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夢枕獏の新キャラクターだ。江戸時代、人外の怪しきものを狩ったり鎮めたりする。白髪で長髪を束ねた遊斎は、怪しきものに立ち向かい、謎を解決していく。平賀源内の力も借りながら。怪しきものは、人の心の奥底より生まれ出るのか。今後の展開にも期待。

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とにかく面白かった!白髪を赤い紐で束ね、道服を着ている男の眸は兎のごとく赤い…。これだけでワクワクしてしまう。部屋には様々な摩訶不思議な物が所狭しと置かれている。ユニコーンの髑髏とか猿の骸骨とかがね。他にも与力、剣の名手、飴売り、謎の老人などなど。どのキャラも興味を唆られる。何かシリーズ化しそうだな、して欲しいな。それぞれのキャラメインの物語なんて読みたい。過去なんかが語られたりしたら最高なんだけどな。陰陽師も相当好きだけど、このタイプの妖退治もかなり面白くもっともっと読みたい。

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陰陽師シリーズで人気のある作者の新シリーズ。やっていることは同じです。妖怪退治。今回は長編は「犬神」でした。殺人事件を解決するミステリー的な側面と、妖怪退治的な二面性のあるエンタメ小説。主人公の白髪の術師を中心に、剣豪に小役人に、飴売りとキャラが濃いい。一人の超人的な呪術で解決するというものではなくチーム力でやるところがいい。話しはとても面白くエンタメとして楽しめた。陰陽師が好きなら楽しめると思います。

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私の大好きで集めている途中の「陰陽師」シリーズと同じような世界観。
この日本語感大好きです。
江戸なのでもう少し陰陽師よりは先の話ですが。
そして途中でちょっと博雅もでてきました!ちょっとうれしかった。

一番面白かったのは最後の話。犬神のいでたちがもうやばい。
そんで「え!!そこ切っちゃうの!!」と男性は悶絶しそうな感じ。
「赤い蝋燭と人魚」の話も出てきたり、とても楽しめました。

とても面白くて新しい「遊斎」シリーズになるのかな。期待しています。

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夏に読みたい本

大好きな『魔獣狩り』あたりに比べると、ヌメっとするような怪談話が並んでいる。
そう感じたのは江戸を舞台とした世界観のせいであろう。
それがまた物語を揺らぎ、主人公をより妖艶に際立たせている。
挿絵のイケメンが探偵のように事件を解決し、ヌメッとしたものと対峙する。
そのさまが非常にスリリングで面白かった。
多くを語らない。
そこに最高の悩ましさと熱を感じる1冊で、カラッとした暑い夏に読みたい本である。

本が好き!倶楽部
せいちゃん

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久しぶりにイッキ読みしました。
主人公初め、全てのキャラクターが魅力的で、読んでいてワクワクしました。
途中途中に挟まれるイラストも、作品の雰囲気をよく表していて良かったです。
実は『陰陽師』で挫けた経験があり、苦手意識があったのですが、今回は楽しく読ませていただきました。何より、擬音が独特で何とも言えません。
シリーズ化されるのでしょうか。とても楽しみです。

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