捨て猫のプリンアラモード 下町洋食バー高野

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刊行日 2020/07/15 | 掲載終了日 2020/07/15

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内容紹介

人って、ご飯って、 

こんなにあったかかったんだ……。

昭和37年の古き良き東京・浅草。平日の昼間から多くの人が集う、下町の社交場「洋食バー高野」を舞台に描く、17歳の少女の上京物語。

オリンピックまで2年、昭和37年の東京。17歳の郷子(きょうこ)は、2年前に集団就職で上京したものの、劣悪な労働環境から工場を逃亡した。そのまま上野駅でうろうろしていたところを、浅草にある「洋食バー高野」のおかみ・淑子(としこ)に拾われ、郷子はそこで働くことに。工場での食事のトラウマからずっと食べられなかったカレー、初体験! 揚げたて熱々カツサンド、心に沁みわたる感動のプリン……。美味しく温もりあふれる絶品料理と人びとに出会い、郷子は新しい“家族”と“居場所”を見つけていく。 

人って、ご飯って、 

こんなにあったかかったんだ……。

昭和37年の古き良き東京・浅草。平日の昼間から多くの人が集う、下町の社交場「洋食バー高野」を舞台に描く、17歳の少女の上京物語。

オリンピックまで2年、昭和37年の東京。17歳の郷子(きょうこ)は、2年前に集団就職で上京したものの、劣悪な労働環境から工場を逃亡した。そのまま上野駅でうろうろしていたところを、浅草にある「洋食バー高野」のお...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758413558
本体価格 ¥1,500 (JPY)

NetGalley会員レビュー

お店のモダンで闊達な空気感、電気ブランの刺激……まるで自分がタイムスリップして1960年代の神谷バーにいるような気分になりました。
主人公の響子のみならず、同僚の勝と兄嫁、常連客の小巻、先輩の真澄…様々な人物が時代や背景に翻弄され、なお前向きに地に足つけて生きる姿も頼もしく、読後感も爽やかです。
早くも続編が読みたいです。読ませていただきありがとうございました!

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オリンピックまであと2年。昭和の東京浅草にある、極上の料理と人情味溢れる「洋食バー」。
過酷な状況から逃げ出し、心も体も行き場のない主人公のキョーちゃん、そして、様々な事情を抱え、心の葛藤と闘いながらもひたむきに生きる人々。この時代を生き抜くことの厳しさを痛感しました。人懐っこさと生きる強さを秘めるキョーちゃん。周囲に支えられながら、どん底の人生から希望の光りが見えた瞬間、とても晴れやかな気分に。心が温かくなる料理と人々のさりげない優しさが胸にしみます。

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危険です!この本、決して夜中に読むべからず。
おいしそうな料理が次から次へと出るわ出るわ…
一品目のカレーから早速やられてしまいました。
牛肉と野菜が溶け込んだとろりと濃厚なカレーのルーをほかほかのごはんにかけて…
その描写だけで真夜中にもかかわらず、よだれが止まらなくなってしまいます。
寝て誤魔化そうと目を瞑っても、瞼の裏に浮かぶ…ちょこんと可愛らしい紅葉型の
お麩が載せられた醤油出汁のあんかけうどん、切ればざくざくと音がする熱々の
ハンバーグ、分厚い揚げたてのとんかつが挟まった食べ応え十分のカツサンド、
黄色い卵をたっぷりとお肉に絡ませて食べる牛鍋、揚げ玉や梅干し、青じそと
色とりどりの具の混ぜご飯おにぎり、締めは真ん中のプリンの周りにアイスクリームや
生クリーム、果物が贅沢にのったプリンアラモード!
と、挙げ出したらキリがないのでこの辺でストップ。ああ、またよだれが…

お料理の魅力は上記の通りですが、郷子の働く「洋食バー高野」もまた
個性的で賑やかな従業員や常連たちが集う素敵なお店でした。
一人一人がひと癖あって、だけど、誰もが温かい。
逃亡中のところをとしこに拾われて突然やってきた郷子に対しても、邪険に
扱うことなく自然に受け入れてくれ、下町で生きる人々のぬくもりを感じました。

そして、出会って早々「キョーちゃんと呼んでください!」という郷子の図太さも意外と好きです。
苦境の中にあっても諦めることなく幸せを求め、食らいついて離さない必死さに少女の生きる強さを感じました。

郷子の物語をもっともっと読んでみたいと思いました。
もし、続きがあるならとしこや料理長など他の登場人物一人一人に焦点を当てたエピソードも読んでみたいと思いました。

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舞台は、東京オリンピックを2年後に控えた昭和37年の東京浅草。
戦後の復興がまだまだおぼつかないそんな様子が伺える。
集団就職の工場から逃げ出した主人公郷子。
おかみさんに拾われて働き始めた郷子は、いろいろな人と出会って自分の居場所を見つける。
思い出となるような美味しそうな料理に周りにいる人たちは、皆んな温かくてイイ人たちばかり。
ほっこりさせられました。😊

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「敬語で旅する四人の男」と「世話を焼かない四人の女」が面白かったので、読んでみたくなった麻宮作品。集団就職で上京したものの劣悪な労働環境の工場を逃亡した郷子が、「洋食バー高野」のおかみに拾われ、店で働くことに。そこで知るカレー、カツサンド、プリンアラモードなどの美味しそうな料理や人々の温かみ。オリンピックを2年後にひかえているとは言え、まだまだ戦争の影を引き摺っている厳しい時代、親や就職先に恵まれないながらも前向きに生きようとする郷子だからこそ、色んな人たちが手を差し伸べてあげたんだろうなと思いながら読了。郷子をめぐる人たちの背景や人物描写も丁寧に描かれていて、非常に人間味溢れた物語だった。そしてめちゃめちゃプリンアラモードが食べたくなる!

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ぐああっカレーライス食べたい。流行のスパイスカレーではない、肉と野菜のうまみが溶け込んだあの洋食カレーを食べたくなりました。主人公郷子ちゃんの精神的な強さは“生きる力”だと思う。必死さが私達とは違うのだ。図太いな~キョーちゃん、だけどそんな彼女だから物語はこうして進んでいったんでしょうね。
彼女以外の登場人物の話ももっと知りたくなりました。
老舗洋食屋さんに行きたいな、食べたいなあ。

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