サンクチュアリ

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刊行日 2020/11/26 | 掲載終了日 2020/12/02

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内容紹介

『さようなら、オレンジ』の岩城けい最新作!

異なる文化を抱え込みながら、家族は生きていく―ー

イギリス系の夫、イタリア系の妻。倦怠期の〈オーストラリア人〉夫婦のもとに、日本人女子大生がやってくる。文化ギャップに軋む家族は、果たして再生できるのか?

【著者略歴】

大阪生まれ。『さようなら、オレンジ』で2013年、第29回太宰治賞を受賞しデビュー。同作で、第8回大江健三郎賞受賞。2015年に刊行された『Masato』で、第32回坪田譲治文学賞受賞。『Masato』の続編『Matt』、『ジャパン・トリップ』がある。

『さようなら、オレンジ』の岩城けい最新作!

異なる文化を抱え込みながら、家族は生きていく―ー

イギリス系の夫、イタリア系の妻。倦怠期の〈オーストラリア人〉夫婦のもとに、日本人女子大生がやってくる。文化ギャップに軋む家族は、果たして再生できるのか?

【著者略歴】

大阪生まれ。『さようなら、オレンジ』で2013年、第29回太宰治賞を受賞しデビュー。同作で、第8回大江健三郎賞受賞。2015年に刊行された『Mas...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784480804983
本体価格 ¥1,450 (JPY)

NetGalley会員レビュー

誰しも、外向けの顔があって、心の内では違うことを思っている。
一般的な印象通りでいたほうが、感情は波立っても物理的には楽なことも多いから。
でも波もいつかは岩を侵食して形を変えていく。
そんな心の動きの重なりを、そっと、でも確実に届けてくるな、という印象。

麦茶は、どうしても文章だけからでは麦茶だとわからず、
自分の頭の固さが残念になりましたが、
まったく知らない概念だった「カレン」については、
ニュースで取り上げられているのを聞いて、
「そんなもの?」程度の思いが「そうなんだ…」に変わりました。

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オーストラリアに暮らす、イギリス系の夫、イタリア系の妻、に息子二人。
結婚生活も長くなると当たり前のようにやってくるのか倦怠期夫婦の不仲描写から物語は始まります。
妻に関心のない夫、ママ友との付き合いやホストファミリーを断り切れない妻、自分達のことで精一杯な息子たち、どんどん離れていく家族はいつまでこの形を続けるのか…続けたいと思っているのか…。

国民性や宗教観も絡んでくる外国人家庭の壮絶なケンカを臨場感たっぷりに見せつけられ、うわーうわードラマ見てるみたいだーと思った瞬間、これも小説や、ドラマの脚本みたいなもんや(似非関西弁やめろ)と突っ込んだところで、翻訳ものではなかったよな、日本の方の作品だよな、留学経験あるのかななどと初読だった著者の経歴におもいをはせました。

体を拭いたタオルを洗濯に出す夫に、一度使ったくらいのタオルをすぐに洗濯に出すな!とキレる場面なんかはお国柄(水に対する意識がちがう)の違いですよね。

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結婚生活というのも長くなると、当然のようにやってくる。その問題が倦怠期です。不仲描写はなるほどとおもいました。妻に関心のない夫、ママ友との付き合い断り切れない妻、自分達のことばっかな子供たち。
家族って何やろ?

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イギリスとイタリアからの移民のルーツを持つ夫婦。出会った時はさまざまな考え方の違いが個性的な魅力に見えるが、結婚して時が経つとそれが鬱陶しく諍いの元になったりする。倦怠期を迎えたこの夫婦のお話は実は日本人にも当てはまるところが多い。そこに日本からやって来た日本人女子留学生の言動は奇異見える事が多い。なかでも「麦茶」のエピソードは驚愕だ!麦茶が馬のションベンの臭いとは。

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移民国家のオーストラリアで生活するイギリス系とイタリア系の夫婦とその子供たち。愛おしかったものも、長年一緒に暮らしていると徐々に気持ちも冷め、すれ違いや諍いが耐えない日々へと変化してしまう。国によって文化は違い、日本人との異なる習慣にも驚いた。そして、夫婦の互いにため込んでしまった鬱憤は、我慢しているだけでは決して解決しない。絆を取り戻すきっかけになった行動には衝撃を受けたが、最後は家族のあたたかさを感じさわやかな気分になった。

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岩城けいさんの作品は「さようならオレンジ」で注目してからいくつか読んできています。
いつも目線が面白く、特に現在海外で暮らしている私には「あるある」ネタであったり、共感が多いです。

今回は留学生を受け入れているオージー家族の物語。
日本人留学生の入れる「麦茶」、そんなに受け入れがたい匂いなのかと思いましたが、たしかにうちの仏人夫も麦茶は飲まない!馬糞のにおいがするのかな・・・。と面白く感じました。

イタリア系妻の言い分はすごく共感でした。夫婦喧嘩でのこういった言い争い、絶対私国際結婚あるあるだと思います。

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今までの作品と同様に異文化がテーマ。
イタリア系とイギリス系の夫婦とその子たちが暮らす家に日本人留学生が迎え入れられる。
それぞれの文化や宗教の違いがリアルに描かれていて、湿度を抑えた筆致がクールでユーモラス。
文化以前の夫婦や人間同士の間での差異について考えさせられた。

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