晴れた日にかなしみの一つ

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刊行日 2021/05/14 | 掲載終了日 2021/05/05

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内容紹介

切なくて苦しくてどうしようもない【現実】の先にかすかに見える【一筋の光】……ザ・ドキュメンタリー


ひき逃げ事件で新婚の息子を亡くした父親、人間関係につまずき転職を繰り返す会社員、アルコール依存症の母親を憎んでいた息子、夭折した部下にファクスを送り続ける元上司……誰の隣にもいるような“普通の人々”が、心の中に特別なドラマを持っている。挫折から立ち上がろうとする姿に心震える、20編のノンフィクション・コラム。

切なくて苦しくてどうしようもない【現実】の先にかすかに見える【一筋の光】……ザ・ドキュメンタリー


ひき逃げ事件で新婚の息子を亡くした父親、人間関係につまずき転職を繰り返す会社員、アルコール依存症の母親を憎んでいた息子、夭折した部下にファクスを送り続ける元上司……誰の隣にもいるような“普通の人々”が、心の中に特別なドラマを持っている。挫折から立ち上がろうとする姿に心震える、20編のノンフィクション・コ...


おすすめコメント

1949年、神奈川県横浜市生まれ。エッセイスト、コラムニスト。著書に『友がみな我よりえらく見える日は』『喜びは悲しみのあとに』『こころ傷んでたえがたき日に』『君たちはどう生きるのかの哲学』などがある。

1949年、神奈川県横浜市生まれ。エッセイスト、コラムニスト。著書に『友がみな我よりえらく見える日は』『喜びは悲しみのあとに』『こころ傷んでたえがたき日に』『君たちはどう生きるのかの哲学』などがある。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784575714890
本体価格 ¥630 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

#晴れた日にかなしみの一つ #NetGalleyJP #上原隆
上原隆のゲラpdfを読んでいる。3年ぶりくらいの新刊、5月刊予定。劈頭が、新婚早々に飲酒運転に轢き逃げされ亡くなった男性の遺族の話。リストラ、パチンコ依存…重く簡単に逃げ先の見つからない話が続く。
打ちのめされながら読む手が止まない。

上原の取り上げるテーマは容赦なく私たちの痛いところを衝くが、突く上原自身がその痛みを知っているからか、突きながら僕ら読み手と一緒に痛みを感じているのがわかる。僕らは上原と一緒になって、もともとの痛みの主……年老いた遺族の父親や、リストラ宣告を受けた中年男性、妻のパチンコ癖がやまない夫らの苦しみを我がこととして感じる。

この痛みの先に何があるのか。何か得られるものはあるのか。
ある。私たちの住むこの世界の真実が、上原の筆で明らかにされている。
私たちは、厳しい真実に触れることによってのみ、癒やされる。
真実の厳しさ、真実の痛みが、私たちを束の間、生の苦しみから救ってくれる。
真実のみが、私たちを癒やす。
上原は無言だが、そう言っているに違いない。

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もし上原隆さんに自分の人生について打ち明けたなら、どんな物語になるのだろう。そう、思わずにはいられない。どこか遠い世界ではなく、現実に生きる人々の抱えているものを色濃くあぶり出していく。

その後の彼らや彼女達は、今どこでどうしているのだろう。今もどこかで、苦しみの中にいるのだろうか。それとも、私達の知らない幸せの中にいるのだろうか。どうか後者であってほしいと、空を見上げたくなる。

黄昏時の街の明かりと夜の匂いが、ふいに浮かんだ。この街並みのどこかに、紛れもなく彼らや彼女達は存在するのだ。

市井の人々の姿を、乾いた筆致で見事に切り取ったノンフィクション。

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