ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで

さよならする日まで自分らしく生きる

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刊行日 2021/07/01 | 掲載終了日 2022/02/24

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内容紹介

■いつか、この世にさよならする日まで自分らしく生きる

■すべての人に読んでほしい 大切な命の物語

■「ねことじいちゃん」の大人気のマンガ家 ミューズワーク(ねこまき)さんのマンガで贈る

「生まれることと、死ぬことは 人の自然な営みです。

できれば、住み慣れた場所で さいごまで自分らしく安心して

生きていきたいですよね。

これは、実際にあった 私の患者さんのお話です」(著者 永井康徳)

(もくじより)

第1話 あこがれの「ゆうの森」見学  

第2話 じゃがいものきんぴら

第3話 102歳の大往生

第4話 余命1週間からの復活  

第5話 最期の入浴 

第6話 人生会議をしよう 

第7話 枯れるように逝きたい  

第8話 ママのクリスマスピーチ  

第9話  92歳のバースデーケーキ   

第10話 エピローグ

いのちの物語マンガ10話とともに、

『住みなれた自宅でさいごまで生きる』在宅医療について、

たんぽぽ先生が、やさしく、丁寧にお話します。

■いつか、この世にさよならする日まで自分らしく生きる

■すべての人に読んでほしい 大切な命の物語

■「ねことじいちゃん」の大人気のマンガ家 ミューズワーク(ねこまき)さんのマンガで贈る

「生まれることと、死ぬことは 人の自然な営みです。

できれば、住み慣れた場所で さいごまで自分らしく安心して

生きていきたいですよね。

これは、実際にあった 私の患者さんのお話です」(著者 永井康徳) ...


おすすめコメント

病院ではなく、住み慣れた自宅で安心してさいごを迎えるという選択肢があります。瀬戸内の実話をねこストーリーマンガで。

病院ではなく、住み慣れた自宅で安心してさいごを迎えるという選択肢があります。瀬戸内の実話をねこストーリーマンガで。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784074467013
本体価格 ¥1,350 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

猫も好きですし、医療ものも好きなので、すぐに拝読させていただきました。
涙なくしては読めませんでした。
在宅医療、看取り。。。深く深く考えさせられました。
誰にも訪れる死。。。
避けては通れない道。
どのように迎えるか、考えなくてはなりませんね。

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日本で一般的に行われている終末期の治療では、病院で点滴や経管栄養を受けて苦しみながら死んでいく例が多いという現状があるそうです。この現状を変えたいと願った本書の筆者である永井医師は、在宅医療により、できる限り、本人の力で食事を摂るように介護士らと協力体制を取りながら、本人の「食べたい」という要求を叶えられるようにし、患者が死に近づくのにつれて食事が取れなくなっても、点滴はせず、自宅で穏やかに死を迎えられる
「在宅医療」を目指すという著者のこれまでの体験が本書に書かれています。

本書のP135に、「現在は、ほとんどの人が絶食でなくなる時代で、病院では食べられなくなったら点滴をし、胃ろうや経管栄養で最後まで水分や栄養を補給するのが一般的です」と書かれています。その後に続く説明によると、点滴を行うと、栄養過多で食欲が減り、また過剰な水分が体に入ることにより、唾液やたんが増え、誤えん性肺炎のリスクが高まるため、医師から「絶食」という指示がなされ、このために点滴や経管栄養を続けざるをえず、この処置は患者が死ぬまで続いてしまうそうです。また、中には点滴のチューブを外そうとしてしまう患者がおり、そのような患者には拘束が行われてしまうそうです。このように、苦しみながら点滴が続けられ、口から食べることができずにそのまま病院で亡くなっていくこの悪循環を、著者の永井医師は「終末期の点滴の悪循環」と呼んでいます。

本書の中には、点滴をされ弱っているために「余命一週間」と医師から告知された患者が、永井医師のクリニックで点滴を止めることにより、食事ができるまで回復し、穏やかな死を迎えることができた事例が書かれています。病院で点滴をされ苦しみながら死を迎えるのと、点滴を止め、患者が自分の力で食事を行い、死を迎えるまで徐々に食が取れなくなっても自然の成り行きに任せて自宅で「枯れるように」穏やかに死を迎えていくのとどちらが患者にとって幸せなのでしょうか?

このことに関係する「誰のための医療なのか」という著者の言葉は、今の日本の医療にもっとも欠けていることではないかと考えさせられました。

新型コロナ感染の第1波の際、民放テレビ局では「日本の病床数は世界トップクラスなので医療崩壊は起きない」というデマを連日、放送していました。この言葉がおかしいと思ったのは、日本では世界的に見て異常と思えるほど「精神科の病床数が多い」という実態があり、さらに、精神科に入院した患者の長期入院、長期拘束が
社会問題化している現状をテレビ局が無視していたからです。数年前、オーストラリアから来日した30代男性が精神科病棟で長期間拘束されたために、エコノミー症候群を発症し、これにより亡くなってしまうという痛ましい事件が起きました。通常、身体拘束は短期間に限って認められているにもかかわらず、日本においては、看護師の少なさから長期間の拘束が一般化してしまっています。この長期拘束は、精神科病棟だけでなく、高齢者の入院患者に対しても行われており、患者に対する人権が守られていないと感じます。精神医療の先端的なEUの国では、精神病を患う患者は入院させず、社会の中で治療を行うのが一般的になっています。それに比ると、日本の精神科治療が長期入院と長期拘束という世界常識から外れた異常さが際立っていると感じます。

このことは、高齢者に対する終末期医療に関しても言えます。欧米諸国での終末期医療では、自宅や介護施設での「緩和ケア (ターミナルケア)」を中心に行っており、日本のような入院して胃ろうや経管栄養で強制的に治療を施すという治療方針は奇異に映るそうです。このような日本の終末期医療に関して、日本においても、本人が胃ろうなどの延命措置をやめる意思を示す「尊厳死」の問題が社会問題化しているのは、当然の成り行きと言えます。本書で書かれているような「在宅治療」が進めば、「尊厳死」の問題も解決するのではないかと感じました。

また、QAサイトである Quora では、医師から「生産性の低い高齢者に医療を施すのは社会の無駄」という意見が出されています。このような「生産性」を基準とした「命の選別」はファシズムや人種差別につながる危険な考えです。しかし、新型コロナで明らかになったのは、欧米諸国と比べて、日本においては、公立病院の割合が少なく、民間病院の割合が高いことでした。この民間病院においては、高齢者が病院経営の中心的な役割を担っており、病床を空きにしておくよりは、長期入院させた方が経営上の利点があるため、高齢者を長期入院させているのが実態です。一方、日本政府は、このような高齢者の入院長期化に対して医療費抑制策を取ったり、高齢者の治療費負担を増やすなど、高齢者の医療費削減の政策を長年取ってきています。これら、医師の医療方針や政府の政策から根本的に欠けているのは、著者が書いている「誰のための医療なのか」という疑問に直結する、医療を受ける終末期の患者本人の幸福に対する意識の欠如だと思います。

国政における医療費の抑制ではなく、また医師による病院経営のためでもなく、終末期の患者である高齢者の「生活の質 (QoL)」を最優先するという観点から、著者の言う「在宅医療」が進んでいくことを願っています。

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人生の最後を病院ではなく家でと考える方は、たくさんいると思います。
でも、どうしたらいいのか分からない、迷惑をかけてしまうのではと実現にはなかなかできていないというのが現状ではないでしょうか?
そんな方にぜひ読んでいただきたい!!
さまざまな方の経験談と、アドバイス、どういったサービスをどこで受けたらいいのか、その答えがありました。
『100人いれば100通りのやり方で亡くなる日まで自分らしく』
とても心に響き、さいごの、、なのに、なぜかホッコリと感動をさせてくれる本です。

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ドキッとするタイトルです。
終末期医療という重いテーマを扱っているのにそれほど深刻な本にならなかったのは、ミューズワーク(ねこまき)さんのほのぼのとしたマンガのおかげでしょうか。
登場人物がみんな猫の姿をしているので、やさしく読めました。

患者さんの、さいごはお寿司とビールが飲みたい、という要望にこたえたのは流石でした。普通の医療機関だったら、叶えられない願いだと思ったので。
クリスマスピーチの話も印象的でした。自分が亡くなるとわかっているから、のこされた息子にメッセージカードを送る――素敵です。

点滴は絶対に打たねばならぬわけではないんですね。
終末期の在宅医療も、少しずつ増えている気がします。
重いテーマをわかりやすく取り扱っている――そんな印象を受けた一冊でした。

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患者に寄り添う医療とは何か?
いつかは自分も看取る側、看取られる側になるかもしれない。
その時どうするか?何を望むのか?
他人事ではなく身につまされました。
たんぽぽクリニックのような場所がもっともっと増えるといいなあ。
可愛いマンガだけでなく在宅医療についてきちんと学べる。
医療系や看護師を目指す子どもたちにすすめたい本です。

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イラストはかわいい猫のマンガですが、終末期の在宅医療というとても深いテーマの本です。
人生の最期にどんな日々を送りたいか、自分ならどうするかを考えながら読みました。
特にクリスマスピーチのさゆりさんの事例は、子どもの年齢が近いので、涙なしでは読めませんでした。
どの事例も患者さんの願いを叶えるために、全力でサポートする病院スタッフの奮闘に目頭が熱くなります。
きっと風通しが良く働きやすい病院なんでしょうね。ゆうの森が近くにある松山の方が羨ましくなります。

病院死が在宅死を上回ったのは1970年代で、それまでは自宅での看取りが普通のことだったと聞いたことがあります。
高齢化が進む現代では、50年前の日本と同じように考えるのは難しいかもしれませんが、点滴で溺れるように苦しむよりは、食べたいものを食べ、枯れるように逝く選択肢を誰もが選べるようになるといいなと思います。

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予想をはるかにこえた(失礼な言い方で無ければよいが)で感銘を受けた。在宅医療の在り方、をわかりやすく、ひとつひとつ、顔の見えるような体験談をあげながら、患者と家族とケアするもののそれぞれの立場からの思いをまじえて紹介。これまでの経緯や、現状、問題点などが整理されている。なんの違和感もなく読みすすすめ途中でみんな猫なのにきづく。深刻なテーマを柔らかく描くのに成功している。親の世代の生の終わりに何度か立ち会ったが、在宅医療、こうしたらよかった、と今さら思うことががあった。痰の吸引はとても苦しそうだったが、口から栄養が取れないと諦めて、点滴やいろうなどをして水分をとりすぎた結果なのか。とても考えさせられた。
友人に看取り士がいるのだ、今度この本について話をしてみたいと思った。

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最近増えてきた在宅医療、お家での看取りのお話。
マンガベースなので読みやすいし、やわらかくなっている。

本も出されるような方たちは志も高く、
このような方ならお任せしたい…!と思うような方たちばかりですが、
実際自分のこととして考えるとまだまだ開拓中の分野でもあり、
「本当にこんないい診療所&先生、見つかるのか…?」と不安になります。

枯れるように死ぬ、が人の死の中心に戻ってくるように、
死に方の選択肢を増やしてくれる医療が広がることを願います。
そして、そんな一助に、この本はなってくれると思います。

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死期が迫っている人に点滴が苦しいものだとは知りませんでした。26年前に父を見送ったので、入院が当たり前。医師に言われたままの治療をしていくものだと信じていました。
 この本を読むと誰でも避けることができない「死」について考えさせられます。でも、とっても優しい猫の登場人物たち。たんぽぽ先生の表情も優しくて穏やかな気持ちで読めます。
自分の最期を選択出来る幸せ。そんなことを考えさせられた本でした。

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たまに出会う、身近に起こる病気も、死も、いつもいつも、わたしには突然にやって来るように感じます。
だから、急には何も理解出来ず、医療従事者にいただく判断が全てで、それに不承不承でもすがるしかなかったです。考える前に病気も死も受け入れられない状況で、延命治療を望まれますかと聞かれて答えられるでしょうか?
手持ちの選択肢などないに等しいわけですから、ちゃんとした後悔だってしようがありませんでした。
でも・・・本当にこれが最善だったの?心のなかに、なにかしこりが残ります。
いつからか、病気も、死も、この国では日常ではなくなってしまいましたね。なんとなく、それを当たり前に話すことは避けられ、いざという、その時には、私達の多くは、まったくの準備不足であるように思います。

この『最後はお家で』という本は、終末期医療にとどまらず、誰にとっても「日常である死」への準備の よすがが丁寧に綴られています。
永井康徳先生とゆうの森スタッフの皆さんのたくさんの経験と、たくさんの後悔、たくさんのトライアンドエラーが産み出した、最期までより自分らしく生き切るための(=自分らしく死ぬための)、あたたかな指南書です。
逝く人の満足は、送る側の満足。だからきっと、大切な人を送る側の準備、導きにも必ずなる参考書です。
ビールの話、お風呂の話・・・涙が出ました。ありがとうございました。

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介護はいろいろと大変なことがありますが、最終的にすべての方が最期を迎えるわけです。なのに、その点についてこれまでは余りにも考えないで来てしまいました。介護される方本人の希望よりも、介護する側のエゴが前に出てしまうことがとても多いのです。ご本人の意志とは無関係に「死なせない」ことばかりをやってしまってよいのでしょうか。それによって、ご本人を無駄に辛い目にあわせてしまっているかもしれないのです。

 どんな状態であっても身体に栄養を補給することは大事です。でも、点滴や胃ろうに頼ってしまって、自分の口から食べるということをないがしろにしがちなのが、今の日本の医療の悲しい所であると思います。

 少しでも自分の力で食べることが、生きる希望につながるのだということを、この作品は教えてくれました。

 家族がいなくても在宅介護が可能であることなど、最期を迎えるまでをどう過ごしていくのか、人生会議をちゃんとやっておく必要性を強く感じました。とても、いい本でした。

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介護や看取りに不安がある方に読んでもらいたい1冊。
親はいつまでも元気でいるものだと思っていたが、年毎に不具合が増えてきて、今年に入ってから日毎に衰えを感じる。いよいよ80代に突入し、介護は目の前かと思い身構えてしまった。。
数年前から心の準備をしようと、介護や認知、看取りをテーマにした本を読み始め少し知識は増えたが、精神的にも経済的にももちろん物理的にも自分が対応できるのかなど不安は増すばかりだ。
しかし、本書でたんぽぽ先生はじめ、スタッフの皆さんがどのような心持ちで在宅医療に臨んでいるのか、まずは地域包括センターに相談すればいいとわかり不安が少し和らいだ。
何よりも、介護や看取りは子の義務とかなり気負っていたのだが、両親が希望した最期をどうコーディネートするかと思えるようになり、気持ちが楽になった。
たんぽぽクリニックでの看取り例や、たんぽぽ先生の経験を共有してくれたことに感謝したい。
これだけで完結でなく、今後も連載してくれたらいいのにと思う。

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終末期の在宅医療。誰しも「亡くなるまで、よりよく、より楽しく、より自分らしく生きつづけたい」と思うのが当然で、その患者さんの気持ちを大切にして「楽なように、やりたいように、後悔しないように」サポートする医療が在宅医療の魅力と言えるのだろう。点滴を続けることがむしろ患者さんの苦痛になるとは思わなかった。枯れるように逝くのが1番楽で悔いのない死の迎え方なのかもしれない。自分や家族の死について考えて話し合う「人生会議」を皆が普通にできるようになったらより良い死を迎えられるのかもしれないと思う。

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避けて通れない死というものを、最期まで自分らしく生きることと大きな声で伝えてくれる本。こういう医療が、どこの地域にも普及すればいいのに。と思う反面、医療従事者への負担を考えると葛藤が生じる。それでも、こういうサポート体制がどの自治体でも整えば、お医者さんだけでなくて多くの人で支えていけるようになればいいのに。高齢化で確実に人口が下降に向かう中、サポートの仕事はますます増えると思う。自分のできることを出し合って、その人らしい生き方ができる世の中。そんなのがいい。

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こんなにあたたかい在宅医さんが、近くにいてくれるといいなと思いました。
今までの知識を超える選択肢が用意されていて、感激しました。
こういった在宅医さんは、多くはないかと思いますが、増えていくといいなと思います。

中学校では学べる漫画を集めています。
子どもたちが老いを見つめるとき、こんなに優しい絵で、柔らかく知ることができる。
学校図書館にぴったりです。

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在宅介護の家族は日々悩んでいますまた、医療従事者としての仕事への心構え、役割などがマンガという手法でわかりやすく書かれています。家族から目線、介護を職業として知っておきたいこと、日本の介護の現状と理想を知ることができる一冊です。

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「さいごはおうちで」これはみんな同じ気持ちではないでしょうか。
でも無理でしょう、とあきらめの気持ちがあるのもきっと同じ。
絶対に可能とは言い切れなくても、最初から諦めなくてもいいかもと、ちょっと前向きに思えたら…
少しだけ肩の力を抜くきっかけになったらいいなと思います。
優しいタッチのイラストもとても癒されます。

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地元の病院ということもあり、とても興味がありました。いつかはくる「死」について、考えさせられました。看取りという重いテーマだけど、ネコたちがとてもほっこりと伝えてくれ、すごくよみやすかったです。住み慣れた自宅で看取るという選択があることをわかりやすく伝えてくれています。

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私の祖母は、母の「自然に逝かせたい」という希望で、物を食べられなくなっても点滴をしなかったそうです。私は臨終に立ち会うことはできませんでしたが、母や看取った方の話によると、穏やかに最後の時を迎えたそうです。初孫で可愛がってもらった私が死目に立ち会えなくて申し訳ない気持ちもありましたが、この本によって救われた気持ちになりました。

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在宅医療に関わっている医療従事者も馴染みのない方にも読んで欲しくなるような、そんな作品でした。
ほのぼのとするタッチで描かれている漫画にほっこりと、時にはじんわりと感じながら優しい気持ちで読み終えました。
私も病院で終末医療に関わっていた時、もっと患者さんやご家族の想いに寄り添うことが出来たら良いのに、と考えていた日々もありました。
延命治療も自然の摂理に任せるケアも患者さんやご家族が望まれるのであればどちらも正解だと思います。
人を見送ることにひとつの後悔が無いと言えば嘘になるけれど、故人の想いや願いに寄り添えたかというところが悔いが少なくなるポイントでもあるかと思います。
枯れるように逝きたい、とても素敵な言葉だと思いました。
死ぬことは生きることと対極にあるように感じるけれど、ひとつの線で繋がっていて切っても切れないものだと思います。
私も家族と人生会議をしたいと思います。

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そんな選択肢があったんですね!

父がガンでなくなって数年が経ちました。
そして、義理の父も……。
人が亡くなることについて考える機会が増えたことが、この本を読みたいと思ったきっかけです。

かわいいねこのマンガのおかげで気軽に読むことができて、情報としてもすんなりと頭に入りました。
人生会議などの、知らなかった言葉も知ることもできました。
点滴については「そうだったのかー」と納得しました。

自分の人生の最後について考えている人、親の人生の最後について悩んでいる人はもちろん、
年齢に関係なくたくさんの人に読んでほしいです。

本当にいろいろな選択肢があることを知ってほしい!

こういう本が、小学校や中学校の図書館にもあってほしいですね。

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とても納得できる内容で、たんぽぽ先生の方針に感銘しました。私ごとですが、昨年、父を在宅看取りしました。病院での看取りの選択はなく、癌の末期になる前に在宅へと移行。医療を学んでいたのと、色んなケースを看ていたので、自分なりのスタンスを持ち、親族にも説明しながら、父が最期までしたいと願った畑仕事を叶えるべく、自分の仕事と両立出来るように、看護、介護スタッフとの連携しながらでした。食べられなくなっても食べれるだけ、飲めるだけと思っていたので、自然に枯れるように(最期は30kg代に)、がん疼痛も全くなく眠るようになくなりました。先生は診療で来れなかったので家族だけに見守られながら。最期まで自分らしく生きれたかなぁと思っています。食べられなくなり点滴しなかったので、周りから「なんでしないの?」と色々言われましたが、この本を読み、実体験からこれで良かったと思います。親の介護や、病気の家族のいる方には参考、ヒントになると思うので、是非とも手にとって欲しいです。在宅でその人らしく最期まで生きる手助けが出来るように、学ぶ事も大切だと感じました。

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可愛いイラストと、ほんわかとした登場人物がとても魅力的!「たいせつな家族を看取る」というテーマだが、手に取りやすい。漫画なので、わかりやすい説明で描かれているところも有り難かった。
様々な事情で自宅での看取りを選んだ様子や、その気持ちに寄り添うため全力を尽くす先生、スタッフの熱意、そして何より最期まで安らかに過ごしてほしいと願う家族の愛が溢れていて、胸が一杯になった。

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誰もがある命の最期をどう感じ、考えるかはとても大切なことだし、身近な人と普段から話し合っておくべきだと強く感じました。一人一人の考え方があるからこそ、何度でも話す機会があった方がよいかと。
「在宅医」という選択肢がもっと普及すればいいと思いました。

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在宅医療と聞くと、もう治療をしても治る見込みがなくただ死を待つしかない人に対して、特に何もせずに見守るものという印象を持っていました。病院で手厚く看護をしてもらって最期を迎えるか、ある程度自由に過ごせる在宅を選ぶのか、本当に難しい選択だと考えさせられます。また、「食べられないから弱る」のではなくて「体が必要としないから食べられなくなる」という言葉が特に印象に残っています。治そう治そうと無理にあれこれ手を尽くすよりも、患者さんの意志を尊重して看護を行う方がいい場合もあるのだと学びました。在宅医療は何もしないのではなくて、患者さんがどうしたいか、その気持ちに寄り添った思いやりに溢れた医療なのだと、この作品を読んで強く感じます。

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一昨年、曽祖母が在宅医療で家族に見守られるようにして亡くなったこともあって、非常に身近なテーマに感じたため読んでみました。ねこまきさんのほのぼのした絵のおかげで読みやすくはなっていますが、著者であるたんぽぽ先生が実際に関わってこられた患者さんたちのお話なので、とても重たい話題です。ところどころグッときます。人が生きるとは何か、死ぬとは何か、生きることと死ぬことに、そして患者さんとその家族に、ちゃんと向き合うとはどういうことか、非常に考えさせられました。また恥ずかしながら、曽祖母の介護には私はあまり関われなかったため、在宅医療について初めて知ることも多々ありました。日本の終末医療の現状も書かれています。どんな人にもいつか必ず訪れる死を考える上で、「さいごはおうちで」という選択肢もあることを、もっと多くの人に知ってほしいと改めて思いました。今介護をしている方や、病気で苦しんでいる方、元気な若者も、在宅医療は考えていない人も、医療関係者も、人と関わり合いながら生きて、そして死んでいくのなら、一度は読んでおいてほしい一冊です。

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最期は家でゆっくりと過ごしたい、そんな患者たちの願いを叶えるべく在宅医療を行う永井医師の経験を、かわいらしい猫の絵で読むことができるマンガです。医療用語にも分かりやすい説明があるので、素人にも読みやすいです。患者さんが最期に幸せであれば家族もその死に納得ができるとし、少しでも長く生きてもらおうと無理に治療を受けさせるのではなく、本人の意思を尊重し、やりたいことをできるだけ叶えてあげるという医療スタッフたちの想いが非常に温かく、感激しました。在宅医療がもっと普及して、入院して点滴や手術をしながら病気を治そうとする外来診療と、入院をやめて家で過ごしたいという患者の願いを叶える在宅医療、他にも沢山の医療の選択肢を多くの人が自由に選べるようになることを願います。

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イラストが可愛く手に取りました。訪問医による在宅医療が存在することは知っていましたが、どのような仕事かは全く知識として無かったため、漫画で分かりやすく学ぶことができました。患者を生かすためだけに治療をするのではなく、本人の意思を尊重して穏やかな最期を迎える方法をとることに感動しました。

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最近私の祖母も体調が悪く、色々と考えさせられる内容でした。世の中では病気になったら入院して、残りの人生を病院で過ごすことが多いですが、最後をおうちで過ごしたいという患者さんの想いを第一に在宅医療が存在しています。今回初めて在宅医療について知ることになりましたが、思い出の味や行きたい場所、お医者さんがいることの安心感など様々な面でサポートされていることに感動しました。
安全面を考えて病院に入院してほしいと思う家族の気持ちもあるかと思いますが、ここまでサポートしてくれる在宅医の方がいらっしゃるならば、コロナ禍ということもあり主流になってもいいのではないかと感じました。私が見送る側でも、見送られる側であっても本人の希望を最後は答えたいと強く思わせていただきました。

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介護、終末期医療、「死」への向き合い方といった難しいテーマを扱っていながら、優しいイラストでわかりやすく、読みやすかったです。最期の形は人それぞれで、色んな形があるんですね。

あくまでも患者さんの希望にみなさんで寄り添おうとし、患者さんのやりたいことを全力で叶えようとする姿勢に、当事者でもないのに嬉しく、優しい気持ちになりました。私もこんな最期が迎えられたら幸せだろうなと思います。

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可愛らしいねこ達(たんぽぽクリニックの方々)の漫画の体験と、詳しい文字の説明とを通して、「在宅医療」について詳しく、そして「人生の最期」について深く知れる一冊です。
特に、「介護する側の家族のこと」や「点滴のメリットとデメリット」など、きっと多くの人が必ず直面する深刻な問題にも、たんぽぽ先生が優しく助言・提案をしてくれています。
テーマは重い話ですが、漫画のねこ達の表情がとても可愛く、また漫画と説明が交互に進んでいくので、とても読みやすかったです。
自分自身「死」について、とにかく怖いイメージがあったのですが、この本を読んだことですこし楽観的に、希望的にとらえられるようになりました。
「在宅医療について知りたい方」、「家族や自分が介護される時がくるのが不安な方」、いずれ訪れる大切な人の最期を、前向きにまっすぐに考えられる素敵な本です。年齢問わず全ての方におすすめします。

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私たちが普段避けている「死」や「最期」という話題は、もっと家族や身近な人と話してもいい話題なのだと気づかされた。
 この本は、「死」という一見暗い話題を扱っているが、マンガの登場人物が全員猫で、優しいタッチで描かれているため、読みやすかった。一方で、解説もしっかりしており、点滴のメリット・デメリットは、自分が将来、点滴による延命と最期まで口から食べることのどちらを優先するかを考える際に非常に参考になると思った。また、自分の最期をどうしたいか、家族がどうしたいと思っているかなど、日ごろから、フランクに話しておくことで、自分の思う理想の最期に近づけるのかもしれないと考えた。私も今のうちから、まずは家族で「人生会議」をしていきたいと思う。

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私自身同じような経験があり、何度もうなずきながら読みました。それと同時にこんな選択肢が、こんな未来があったんじゃないか、と何度も後悔の念が押し寄せました。無知であるが故に苦しませてしまったのかもしれない、と。しかし「患者さん自身が望むこと」が必ずしも「生きていけること」と繋がっていないのではないかと思いました。私は家族が望む事と私の願いが分かれてしまった時、きちんと納得して選択肢を選ぶことが出来るのかどうか不安に思いました。
患者さん、そのご家族に対して選択肢を与える、他の道を増やす、視野を広げる、このことがどんなに大切なことなのか本を読むと改めて認識させられました。
どんなに話し合っても後悔はするもの。生きているからこそ後悔をするが、最後にその後悔が減らせるような話が多く、感動しました。この本を読んで、患者さんご本人だけでなく、そのご家族への不安や後悔の思いが少しでも前向きになることを願っています。

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死に方について深く考えさせられる漫画でした。はっとさせられる言葉はいくつもあったのですが、中でも「枯れるように逝く」という言葉がとても印象的でした。かわいらしいイラストでしっかり学ぶことができ、どのように逝きたいかを決めるのに良い判断材料になると思います。

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「さいご」をどう過ごすか、という20歳の私にはあまり身近に感じられないかもしれないテーマですが、可愛らしいイラストのおかげでどんどん読み進めることができました。1つ1つのエピソードがとてもリアルに描かれており、読んでいてとても考えさせられる内容だと思いました。特に点滴ではなく自分の口で食事を取りたいという患者さんの話にはとても共感しました。私も数年前に祖父が他界したのですが、病院医療で食事もずっと点滴で、何度か病院に会いに行きましたがほとんど意識がはっきりしておらず、そのまま真夜中に永眠してしまったので、この作品を読んで、在宅医療という選択肢があるということを知り、将来、自分の両親や自分自身の「さいご」をどのように過ごすのが良いのかを考えるきっかけになりました。

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二世帯住宅で、頻繁に病院にお世話になっている祖父と、認知症気味の祖母と共に暮らす身としては、とても心に響く作品でした。「ゆうの森」さんの、死を無理やり遠ざけるために苦しい点滴や治療を行うよりも、患者さんファーストで、亡くなるまでにどう生きるのか、という考え方に、そういう事も出来たのかと、目から鱗が落ちました。これからの高齢化社会を迎える人々、介護世代の人々に是非読んで欲しいと思います。

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余命十日を宣告されたおじいちゃんが、点滴を負担としているので点滴をやめるという選択をし、奇跡の復活を果たします。入院をすると点滴というイメージが強いですが、口で食事をすることが患者さんの心にどれほど影響していることがわかります。自宅療養についての不安にも答えているので、高齢化が進んで老人ホームに入りたくても入れない人に自宅で療養できるという選択肢を与える、今こそ読んで欲しい一冊です。

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私は、ずっと、医師は病気を治すために最善を尽くすのがお仕事だと思っていましたが、この作品を読んで、その考えが180度変わりました。なぜなら、この作品の著者である永井先生の患者さんの気持ちを一番に考えた治療を行うという姿勢にとても感銘を受け、この姿勢こそが何よりも大切なことだと感じたからです。永井先生は、他の医者が点滴をし続けていた患者さんでも、患者さん本人が点滴を打ちたくないと言えば点滴をせずに治療を進めていきます。また、永井先生は、患者さんの要望を聞き、それを叶えるたに尽力します。永井先生のこのような行動は、病気を治すというのを第一の目標にしているわけではなく、患者さんに寄り添った治療を行うことを第一の目標としているからこそできる行動なのではないかと思います。そして、住んでいる地域に永井先生のようなお医者さんがいるというのは、地域の住民の方々にとってはとても嬉しいことなのだろうなと作品を読んでいて感じました。作品を読んだだけでも、永井先生が多くの人に愛されているということがすごくよく分かりました。
また、この作品は、在宅医療という新しい医療の形を提示している作品だなとも感じました。コロナ禍になり医療現場が逼迫したことで、止むを得ず、家で治療をしていかなければならないという状況が増えているのではないかと考えています。そのような状況になったとき、在宅医療というものがあると知っていれば、在宅医療を治療のための手段の一つとして選択することができると思います。もちろん、在宅医療も大変なものであり、全国的に普及しているかと言われれば、まだ完全に普及しているとは言い難いかもしれません。しかし、何も知識がないよりかは、在宅医療という医療の形を知っているだけでも、心強いのではないかと思います。在宅医療がどのようなものなのかということを知るためのものとして、この作品はとても役に立つと思うので、コロナ禍の今だからこそ読んでいただきたい作品だなと思います。

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温かな気持ちになった一冊でした。ありがとうございます。
 標題にもあります「さいごはおうちで」。患者さんの希望に沿った医療や介護。ささやかな願いであっても、それを叶えるのには多くの人の協力が必要なのだなと改めて意識させられました。  
 柔らかいタッチで描かれた「ねこマンガ」には思わずホロリとしてしまったり。「在宅医療」に関する解説の頁からは先生方が、患者さんや、そのご家族と真摯に向き合っている様子が伝わり、たんぽぽクリニックでのこうした活動は、大変ありがたいものであるなと感じました。
 看取る側も看取られる側も、どちらも励ましてくれる内容であり、多くの人に読んで頂きたい本です。

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産まれてくるタイミングは選べない、ならせめて最期は自分の選んだ場所で向かえたい。そう願うことは誰もに許された権利ではないでしょうか。
本書を読み、大切な人との最後の思い出をこんな風にたくさんの人に支えられて彩れたら良いと心から思いました。
昨年、コロナ禍で満足なお見舞いも行けず、1人点滴を続けながら家に帰りたいと願う祖父をなんとか家に戻せたのは亡くなる2日前。もっと違う選択があったんじゃないか、私達は祖父のために何ができただろうか、読みながら何度も考えてしまいました。同時に1日でも祖父が家に帰れたのは、多くのヘルパーさんや病院の方々に協力があったからこそなんだと感謝でいっぱいです。
内容はふんわり可愛いイラストであまり暗くならずに読めるし、読み物も分かりやすく詳しく書いてあります。
大切な人のために、自分のために、必ず来るその時に向けて是非手に取って欲しい1冊です。
最期に向き合うことは、今どう生きたいのかを教えてくれる事なんだと気づくことが出来ました。

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在宅医療や終末期医療についての知識は全くなく、表紙に描かれたかわいらしい猫のキャラクターに惹かれて手に取りました。よくある感動もののお話だろうと軽い気持ちで読み始めたのですが、患者さんとの触れ合いやその最後を描く漫画部分は死の残酷さと生きることの楽しさや喜びを教えさせられる内容で、予想外に重かったテーマに驚きました。
けれど、かわいらしいキャラクターが登場するためか読んでいる間、暗すぎる気持ちになることはなく、在宅医療の用語の解説、体験談などの文章部分の内容も専門的ながら非常にわかりやすく書かれていたための本自体はすらすらと読むことができました。
ですが、あまり医療に関わる機会もなく、終末期医療という言葉については知っていてもその実態や深い意味について考える機会を持たなかった自分にとって、この本を読むことで終末期医療について知り、よく考えさせられるきっかけになりました。

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人間は誰でも死ぬ。
自分の人生が終わりゆく時にこんな風に自然に枯れるように死んでいけるのは理想的だなと思いました。
治療して治る病気なら入院して治したいけどもう治らないなら痛みや苦しみだけ取り除いてやりたい事や食べたい物の希望を聞いてもらった方が私は悔いがないと思う。
死ぬことは怖いけどこんな終わり方もあるんだと知識として知っていればいたずらに怖がらなくてもいいのかなと目を背けがちな死に向き合える本でした。

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母と子どものいない伯母夫婦が高齢なので他人事ではないので読んでおこうと思いました。

私が会ってきたお医者さんは診察室での時間はとても短かったので、ゆうの森でひとりひとりと向き合いご家族と話し合う姿を読んで治す医療と寄り添う医療とのギャップが凄くてこの診療所では出来るけど、私の地域でここまでしてくれる所はあるのか不安になりました。

このことについて時期が近いから気になるのと同時にこの話題を避けたい自分もいますが知らないよりは本人と話すときに助けになると思いました。

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