仮面家族

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刊行日 2021/07/30 | 掲載終了日 2021/10/17

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内容紹介

『絶望を見せてあげる』

母親は高校1年生の娘に毎日詳細な日記を書かせると、「助言」と称して彼女がやるべきことを命令してくる。隣に住む女子高生と仲良くなれと指示したかと思うと、嫌われろと言ったり。「新しい父親」は母親よりかなり年下で画家らしいのだが、家来のようにすべて言いなりだ。ふたりを支配下に置くのは、いったいどんなたくらみがあるのか!? その狂気にも似た行動には驚愕の理由があった……。

新鋭の描く長編ミステリー!

『絶望を見せてあげる』

母親は高校1年生の娘に毎日詳細な日記を書かせると、「助言」と称して彼女がやるべきことを命令してくる。隣に住む女子高生と仲良くなれと指示したかと思うと、嫌われろと言ったり。「新しい父親」は母親よりかなり年下で画家らしいのだが、家来のようにすべて言いなりだ。ふたりを支配下に置くのは、いったいどんなたくらみがあるのか!? その狂気にも似た行動には驚愕の理由があった……。

新鋭の描く長...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575244243
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

「絶望を見せてあげる」
諦観した娘、浮いた父、異彩を放つドライな母が操縦する歪な家族の戦慄のサスペンス。得体の知れない不穏な空気がずっと纏わり付き、読み進めるほどに謎が深まり、どんどん思考を洗脳しミスリードを誘う【厭ミス】。他人の自己顕示欲を上手く刺激し悦に浸らせ、SNSを駆使し周囲を操るリアリティには認めたくない共感があった。自分の中の“共感”という疚しさに「絶望を見せられる」恐ろしくも痛快な作品。心の歪みを測りたい方は是非!!

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あまりにも不自然な家族が隣家をじわじわと蝕んでいく様子に、薄気味の悪さを感じながらもページをめくる手が止まらない。そして、真実が見えた瞬間、まるで自分自身がドン底に突き落とされたかような感覚に陥った。まさにイヤミス中のイヤミス。

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おかしい。全てが狂っている。高校生の栄子は母の言う通りにしなくてはならない。誰と仲良くし、誰と付き合い、何をするのか、全て母の書いたシナリオ通りに日常を過ごし、日記に日々の行動を全て書いて見せる操り人形のような暮らし。父も実父ではなく母の言いなり。隣に住む同い年の美湖との関係も母の指示通りに進めていくが、やがて…。母の狙いは、この暮らしの意味は。壊れていく家族、狂気と疑心暗鬼に満ちた日々の末に絶望を見るのは誰なのか。一気読み、二度読み必至の家族系イヤミス。やっぱり人間が一番怖い…。

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