奇跡のミシン 天国の声、届けます

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刊行日 2022/05/19 | 掲載終了日 2022/08/19

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内容紹介

遺品リメイクでミシンをかけているとき、遺品の持ち主が話しかけてきた!

亡くなった方の〝真実のラストメッセージ〟

2021年放送のNHKラジオドラマを名脚本家(『あぐり』『すずらん』)みずからが小説に!


東京で服飾の仕事をしている中村みどりのもとに、物心つく前に別れたきりの父親が突然死したとの知らせが入る。佐賀県唐津市でテーラーを営んでいた父は、ネクタイをポーチに作り替えたりして、どうやら「遺品リメイク」の仕事をしていたようだ。残った注文を引き受け、父が使っていた年代物の足踏みミシンを動かし始めると――ここには自分ひとりのはずなのに〝誰か〟が話しかけてきた……。


●著者プロフィール

清水有生(しみず ゆうき)

1954年東京都生まれ。1974年に板橋区役所に入り、福祉事務所でケースワーカーとして10年間勤務した後、1984年に退職。1987年に「正しい御家族」が「第1回TBS新鋭シナリオ賞」を受賞したことをきっかけに脚本家デビュー。以降、TBS『家栽の人』『3年B組金八先生』、NHK朝の連続テレビ小説『あぐり』『すずらん』ほか多くの脚本を手がける。1998年、「第6回橋田賞」を受賞。著書に『プラチナエイジ』(全3巻/双葉文庫)など。

遺品リメイクでミシンをかけているとき、遺品の持ち主が話しかけてきた!

亡くなった方の〝真実のラストメッセージ〟

2021年放送のNHKラジオドラマを名脚本家(『あぐり』『すずらん』)みずからが小説に!


東京で服飾の仕事をしている中村みどりのもとに、物心つく前に別れたきりの父親が突然死したとの知らせが入る。佐賀県唐津市でテーラーを営んでいた父は、ネクタイをポーチに作り替えたりして、どうやら「遺品リメイク」...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575245240
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

湿っぽくなくてカラッとしていて、でもホロっとくる、ちょうどいい温度のあたたかい作品でした。
亡くなった方と話すことができる、不思議なミシン。故人の思いを残された人に伝えられるって、本当にあったら素敵だなぁと思いました。
きっと主人公はこれからも両親の思いを繋いだいくのでしょうね。
そして佐賀の方言が自分の方言と似ていることもあり、登場人物たちの会話が心地良いのもよかったです。
凪ちゃんが作ってくれる料理もとても美味しそうで、食べてみたいものばかりでした。あと、私の実家のお雑煮も絶対にカツオナが入っているのでちょっと親近感が湧きました。
唐津くんちにも興味が湧きました。活気があって元気いっぱいですごそうですね。
あたたかくて優しい作品をありがとうございました!

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連作短編集で読みやすく一気読みでした。

故人の遺品をリメイクして依頼者、
もしくは依頼人から渡して欲しい人に渡す。

親子関係、部活動の選手とマネージャーなど
様々な人間関係と依頼者の思いが重なり、
リメイクしながらも主人公のみどりの心境の変化にも
興味深く、どの話もつい涙腺が緩んで涙ぐみながら読みました。

おもわず唐津くんちの動画を見て
個性豊かな山車に魅せられました。
機会があれば唐津くんちを生で見てみたいと思いました。

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遺品をリメイクして遺された人の側で見守る…、なんて優しくてあたたかいお話なんだ!と思っていたら、そもそも、“くんちのぼせ”が原因で父親に見切りをつけて、母娘で生きてきたが母が死に、記憶も朧気な遠い土地で父も死に、なぜか遺品リメイクを流されるように引き継いでいた、という展開。みどりさん、人が良すぎるよ…。
ミシンの魔法なのか、様々な故人と意思の疎通をしながら、彼や彼女らの心残りを解消していくうちに、みどりさんの凝り固まっていた気持ちも少しずつほどけていく。

美味しそうなご飯と、くすっと笑わせてくれる凪ちゃんとの会話。ほろりとさせつつ、前へすすむ元気がもらえる作品でした。

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この物語には興味をある要素があります。そこがさらに魅力をひきたてています。
一つ目は服飾というかミシンを作ったリメイク(といっていいのかな?)。その過程がいきいきとしていて、読んでいて楽しくなってきます。
もう一つは、佐賀県の唐津という土地の特徴を生かしているところ。博多くんちを舞台にしたものであれば、けっこう読んだような気がしますが、唐津や唐津くんちを舞台にしたお話ははじめてだったような。北方謙三先生が大喜びしそうですね。ただ、唐津という要素については表紙絵にもなくて、ちょっともったいないような気もしましたが。
ミシンを通して、死者の声が聞こえて、場面を転じてその亡くなった方々の別ストーリーが差しこまれることで、物語の奥行きが増し、展開に無理がなくなっています。まさに、これって、テレビドラマのような作りですよね。
とってもよい物語を読ませてもらいました。ありがとうございました。泣かせてもらいました。

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幼い頃に別れたきりの父親が遺したミシン。父親のやり残した遺品リメイクの仕事を引き継ぎミシンを踏むと、故人の声が聴こえてくる。怖さは全く無くて、むしろほっこりします。リメイク品と共に故人の想いも伝える事ができるのはとても素敵です。とても読みやすくて、優しくてあったかい気持ちになるストーリーです。

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遺品リメイク、何と素敵な仕事でしょう。自分にも裁縫やミシンの腕があったら、こんな奇跡に立ち会えるのかな…。どんな世代の人でも感情移入できるし、飾り気のない文章がとても伝わりやすい。そのあたりに、人気脚本家の力量を感じました。シリーズ化されたらいいなぁ。

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NHKラジオドラマで放送された作品の小説化。
亡くなった人と会話ができるようになるミシン。そのミシンを使って、亡き父親が引き受けていた遺品リメイクの注文をこなすみどり。みどり自身、父親には許せない思いを抱いていましたが、注文の依頼主へ完成品を届けていくにつれ、そして亡くなった人たちとの会話を重ねるにつれ、その思いも変化していきます。
さらっと読めて、温かな、もしくは強い思いに触れることができる、そんな作品です。

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亡き父のミシンで遺品を縫うと、亡くなった持ち主の声が聞こえてくる…という話。

怖くはなくて、温かいほっこり系。連作短編になっていて、読みやすい。
故人が遺族に伝えたかったこと。遺品から、故人の本当の思いが浮かび上がる。
ただ処分してしまうのではなくて、リメイクして使い続けるって素敵なこと。

この作品は、もともとはラジオドラマの脚本だったそう。ミシンの音から聞こえる声…ラジオドラマでも聞いてみたかった。

父の遺品がいくつかあるけど、しまいこんじゃってるので、使ってあげなきゃな…。

お祭り『唐津くんち』の話もすごかった。いつか見てみたい!

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唐津くんちぐるいの父の残した遺品リメイクの仕事を思いがけず引き継ぎ、ミシンから聞こえる亡くなった人との交流とリメイク品をめぐるその結末。どの遺品からもそれぞれの想いや関連するお話がほろっときたり、考えさせられたり。そんな仕事、これからも続いていくといいなぁと思いながら読みました。

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幼い頃に別れてからずっと恨んでいた父の突然の訃報。生前父が請け負っていたのはミシンを使い大切な人の遺品をリメイクすること。突然亡くなってしまった人の最後の気持ちは二度と知る事ができない。でも、もしそれが叶うとしたら、遺された人々の悲しみや後悔、わだかまりがどれだけ解きほぐされることか。遺された人が知らなかった意外な真実、涙が止まらない結婚式。私が、もし、どちらかの立場になったとしたら、この優しい奇跡に出会いたい。知りたいことや伝えたいことがたくさんあるはずだから。不思議なミシンが亡き人と遺された人の想いを結ぶ奇跡の物語。感動します。

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NHK FMのラジオドラマで
ミシンの音色をもう一度
と言うタイトルで放送されたドラマだそうです。
舞台は唐津。唐津の町は一度歩いたことがあるだけなのだけれど、九州の地に親戚や友人がいたので、海辺の松並木や玄界灘の風景が遠く懐かしく感じられた。
おくんち、が大きなお祭りだということは九州育ちの友達から話を聞いたことがある。
この不思議で暖かく切ないお話の真ん中にあるのは
「くんちのぼせ」と「ミシン」だろうかと思う。
ここから始まるお話は、亡くなった人とのつながり、人と思い出をつなぐ、大切にしていたもの、そこにミシンが絡んで展開する(どう展開するかは書いてしまうとおもしろくないので、ぜひ手にとって!)

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ファンタジーは苦手なはずなのに、スンと設定が自然と入ってきて,当たり前のようにミシンの声を自分も期待して読んでしまう、とても不思議な空間ではあるけれど、気持ちがあったかくなるような、人間の根源を見せられるような、そんな物語だった。カタカタカタとミシンが動けば、その布の持ち主の声が聞こえてくるなんて、私なら誰の布を縫おうかな、と楽しい想像でいっぱいになってしまった。

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絶縁していた父の遺品整理に向かったみどり。
生前はテーラーにて遺品リメイクをしていた父。亡くなる前に引き受けた仕事を仕方なくやることになるのだが、、、
そこにあったミシンを動かすとなぜだか亡くなった人の声が聞こえてくる。
架け橋となり亡くなった人や残された人の想いに触れ、父へ抱いていた気持ちも変わっていく。
勿論感動エピソードもあるし、故人の勘違いから肩透かしをくらう場面もあったりして飽きずに楽しめた。
リメイクはただ形にするのではなく、故人の想いを込めたり生地の相性を考えたり
贈る人のことを思って作る作品は温かいものなんだろうなと改めて思いました。
いつも思い出と一緒にいたい等、遺品リメイクを頼む方の気持ちも分かる気がします。
同居人の凪ちゃんの作る料理がとても美味しそうですし、くんちに人生をかける方がいる唐津という場所にも興味が湧きました。
読み終えて心に温かな火を灯してくれるそんな優しいお話です。

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タイトルはなんとなくちょっと怪しげな雰囲気がしましたが、ほんわかした
内容の本でした。思い残すことがある人たちと残された人の間をつなぐことができるミシンが本当にあったら、多くの人の人生が変わり、良い道を歩むことができそうです。亡くなったお父さんとの確執も最後は解消され、主人公も前向きに暮らすことができそうで、応援したくなりました。

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亡くなった人の声が聞こえるミシンを使い、遺品でリメイクをするお話。
最初の話からめっちゃ号泣。
結婚式のピアノ演奏とか、ほんとぼろぼろに泣いてしまいました。
野球部のキャプテンのユニフォームでお守りを作るお話もとても甘酸っぱくてきゅんとしました。
どのお話もとても楽しめました。

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亡くなった人が伝えたいことと、残された人が知りたいことが、必ずしもイコールではないかもしれない。
それでも、こんな奇跡があるとしたら、私もきっと伝えたいし、聞きたいと思う。
逝ってしまった人は心残りをなくし、残された人はこれからも歩くために。

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泣けました。旅立った人とのわだかまりが消えるだけではなく、リメイクしたものが手元に残るところが私は好きです。主人公の頑固さにはちょっと辟易しましたが、凪ちゃんの作る料理が素朴で温かくて心がホッコリしました。母から譲り受けたミシンで何か作ってみようと思います。

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ミシンと亡き人の声を合わせたのは素晴らしいですね。だばだばではなくほろりほろりと泣けてきます。
人の思い出をどう扱うか、これはとてもとても難しい問題だと思います。好きだった人とも嫌いだった人とも、想いが染み込みすぎてしまったものはたくさんあります。わたしはそんな局面でどうするだろうと考えました。

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パタンナーの中村みどり。業績不振のため解雇された。みどりは、3歳で別れた父の死をきっかけに「テーラー坂口」で遺品リメイクを請け負うも、ここのミシンはちょっと不思議で…。自分の死期は誰にもわからない。逝った人と遺された人の想いはそれぞれ違っていて、時には伝えられなかった心残りがある。みどりはそんな人に寄り添うテーラーになるのかな。彼女だって、亡くなった父と母の想いを知ったのだから。天国の私からあなたへ「ありがとうございました」。しかーし、現実は甘くない!くんちバカの父が残した85万円はどうなることやら。
亡くなった人の想いを繋ぐミシン、ステキですね。

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