ジャッジメント

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刊行日 2018/08/08 | 掲載終了日 2022/11/22

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内容紹介

大切な人を殺された時、あなたは「復讐法」を選びますか?

20××年、凶悪犯罪が増加する日本で、「復讐法」という法律が作られた。この法律は果たして被害者たちを救えるのか。小説推理新人賞を受賞した衝撃のデビュー作!


小林由香(こばやし・ゆか)

1976年長野県生まれ。数々のシナリオ賞受賞ののち、2011年「ジャッジメント」で第33回小説推理新人賞を受賞。16年、受賞作に4章を加筆した連作短編集『ジャッジメント』でデビュー。他の著書に『罪人が祈るとき』『救いの森』『まだ人を殺していません』がある。

大切な人を殺された時、あなたは「復讐法」を選びますか?

20××年、凶悪犯罪が増加する日本で、「復讐法」という法律が作られた。この法律は果たして被害者たちを救えるのか。小説推理新人賞を受賞した衝撃のデビュー作!


小林由香(こばやし・ゆか)

1976年長野県生まれ。数々のシナリオ賞受賞ののち、2011年「ジャッジメント」で第33回小説推理新人賞を受賞。16年、受賞作に4章を加筆した連作短編集『...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784575521399
本体価格 ¥620 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

正義とは?正義は誰の為に何の為にあるのか?
聞き慣れた言葉だとは思いますが、正解の無い言葉だと思います。立場によって簡単に変わってしまう怖い言葉。「復讐法」が施行された現代日本で、復讐をする人とされる人。そして、それを見届ける人。連作短編の形で、執行する側される側が章毎変わっていきます。それを見届ける主人公,鳥谷。
貴方の考える正義とは?何ですか?

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復讐は復讐しか生まない。とか言うけれど、それは外野の声だよな〜とまざまざと突きつけられた。
もし私が応報執行者に選ばれたらどうするだろうと考えたけどきっと正解はないんだと思う。
自分の意志が世論とかに左右されるのは単純に怖いと思った。

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一言で感想を言うことができない
軽々しく書くことができないほど重く難しいテーマにしばらく放心してしまった。
昔の仇討ちは本当に憎しみを持って敵を撃つために全国を探し回ったのかといえばそればかりではなく、ほとんどは御家再興や名誉のためだったそうだ。
それとは全く違う。
まさに目には目を。
被害者遺族が殺人者に、加害者と同じ立場になる事を決意して臨む応報室。
それをただ見守る応報観察官。
この異様な空間にまず緊張した。
被害者と同じ方法で報復を受ける犯罪者の姿に当然だと思いながらもそれを執行する遺族もまた同じ様に、それ以上に痛み苦しんでいるのが伝わる。
しかし時には殺人を犯した人間が一番悪いし全ての元凶であるのだから報復は当然と思っていいはずなのに、応報室で殺人犯と対峙した被害者遺族が会話の中で自分の罪にも気付かされ犯人ではなく自らを罰する選択をする事もある。
ただ淡々と執行を見守ることしかできない監察官の視点から語られる言葉の端々に何もできない苦しみが感じられ、同じく読み手として見守るこちらも胸が苦しくなった。
罪のない人などいない。
皆何かを背負って生きている。
だが殺人は悪だ。
罰せられて当然だ。
私がもし被害者遺族だったら、そしてこの法があったなら、きっと私も選ぶと思った。
だから復讐法を支持したいと思ったがそれによって暴かれ更に傷ついていく被害者遺族の姿を見るとこの法が本当に遺族にとって必要なのかと悩んでしまう。
恐らく答えは出ないだろう。

本当にすごい小説だった。

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