ニュー・ダッド

あたらしい時代のあたらしいおっさん

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刊行日 2022/07/28 | 掲載終了日 2022/08/04

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内容紹介

おっさん好きのゲイが真面目に、ときめきながら考える

これからの「父性」「男性性」


時代は変わった。だからこそ、〈男らしさ〉を乗り越える「ダッド」たちを愛したい!

成熟の先にある優しさこそが、セクシーだ。


「僕はおっさんの見た目だけでない何か、おっさんが表象する何かにいまも惹かれているのである。若い男には似合わない、ふさふさとした髭が暗示している何かに……。(…)どうやらそれが英語圏で「ダッド」と呼ばれている要素であることがわかってきた。」

(「はじめに」より)

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【目次】

(はじめに) あたらしい時代にふさわしい魅力的な大人の男性とは

【Section1】 キュートなダッドたち

 いま、たるんだお腹が熱い (『ストレンジャー・シングス』)

 呪いを断ち切る魔法は「楽しむこと」 (-)

 変わりゆく「古き良きもの」( 『カーマイン・ストリート・ギター』)

 ときにダッドはウザくならねばならない? (『ありがとう、トニ・エルドマン』)

 「男子」ノリを乗り越える(『ロングショット 僕と彼女のありえない恋』)

  (個人的なこと①) 「女の子みたいな男の子」だった僕はこうして育った

【Section2】 あらゆる立場をこえて

 ゲイがダッドになるのに必要なもの (『キッド――僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか』)

 マイノリティの味方をする体育会系 (ベン・コーエン)

 女性たちから少年が学び育つ物語 (『20センチュリー・ウーマン』)

 ダンディズムを引き受け、新しくする (ザ・ナショナル)

 「大きなお友だち」が立派なダッドになるとき (-)

  (個人的なこと②) 痛みを抱える隣人と生きていくのは簡単じゃないけれど

 弱さを見せることは感情の奥ゆきを知らせること (『Detroit: Become Human』)

 「男らしさ」に変革をもたらす黒人スターたち (『WAVES/ウェイブス』)

 日本には料理が得意なニュー・ダッドがいる(『クッキング・パパ』)

 「弱さ」と向き合い、変わろうとする「強さ」 (ブルース・スプリングスティーン)

  (個人的なこと③) ダッド好きの僕が子供っぽい彼と付き合っている理由

Section3】 成熟の先にある優しさ

 「ダッド恋愛ゲーム」に男性同士のケアを学ぶ (『Dream Daddy』)

 生きることを肯定するユーモアと想像力 (ウェイン・コイン/エトガル・ケレット)

 「男らしさ」も「男らしくなさ」も豊かに共存しうるもの (ボン・イヴェール)

  (個人的なこと④) バーベキュー・パーティと「多様性」 

  ( おわりに)

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【著者プロフィール】

木津毅(きづ・つよし)

ライター、編集者。

『ele-king』『ユリイカ』などで音楽や映画、ゲイ・カルチャーを中心に執筆。『ミュージック・マガジン』にて「LGBTQ+通信」を連載。編書に田亀源五郎『ゲイ・カルチャーの未来へ』(ele-king books)。


おっさん好きのゲイが真面目に、ときめきながら考える

これからの「父性」「男性性」


時代は変わった。だからこそ、〈男らしさ〉を乗り越える「ダッド」たちを愛したい!

成熟の先にある優しさこそが、セクシーだ。


「僕はおっさんの見た目だけでない何か、おっさんが表象する何かにいまも惹かれているのである。若い男には似合わない、ふさふさとした髭が暗示している何かに……。(…)どうやらそれが英語圏で「ダッド」と呼...


出版情報

ISBN 9784480815682
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

新パパの育児日記なのかと思ったらトキシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)を捨てた新しいおっさん像を論じた良書だった。
著者は映画、ドラマ、音楽などに明るく、おっさん好きゲイとしての視点が加わったカルチャー批評として読むのも面白く新鮮。
また「個人的なこと」というコラムでは、カミングアウトをした時の話や、こどもみたいなおっさん彼氏の話などが書かれていて興味深かった。

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本当に好きな事を真面目に語る人の話って、面白い。著者の愛情あふれる文章を読むだけで、その映画もドラマも本も音楽も、知らないものの方が圧倒的に多いのに、すごく親しみを感じてしまう。本文内で推されてた『あの素晴らしき七年』を読み始めた。良書だわ。

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紹介されたダッドたちがことごとく知らない方々だったので想像しにくい部分も多かったのが正直なところですが、害悪の象徴のように使われるオッサンという言葉ではなく新たな定義づけをしようとしている心意気は伝わってきた。彼氏とのお話もとても微笑ましく、周りとのやり取りもステキだなと思ったし、少しずつ閉じた輪が広がっていくのは当人たち以外にとってもよいことだと思う。
ただ、これを書けるのは男性に対する根源的な恐怖心がないからだろうな、とは思ってしまった。
それからダン・サヴェージの『キッド』については、個人的には続編にも触れてほしかったです。

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語られる内容が、ほぼ海外のドラマや映画の中のおじさん達の話で、正直知らない俳優さんたちだったので、今ひとつ馴染めなかったのですが、そういう方面がお好きな方ならきっともっと楽しめるのだろうなと思いました。ここまで、掘り下げて語れるのは素直にすごいなと感じる。愛ですね。

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