目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

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刊行日 2021/09/03 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

【2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 受賞作】

【第53回大宅壮一ノンフィクション賞 ノミネート作】


一緒に見る、その先に見えてきた世界とは──
心がほぐれるノンフィクション!

白鳥建二さん、51歳、全盲の美術鑑賞者。年に何十回も美術館に通う──。

「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
友人マイティの一言で、アートを巡る旅が始まった。
絵画や仏像、現代美術を前にして会話をしていると新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。

アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒に笑うこと。
白鳥さんとアートを旅して、見えてきたことの物語。

[著者略歴]
川内有緒(かわうち・ありお)
1972年10月9日東京都渋谷区生まれ。
映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。大学卒業後、行き当たりばったりに渡米。中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学て中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010 年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『白い鳥』の共同監督。現在は子育てをしながら、執筆や旅を続け、小さなギャラリー「山小屋」(東京・恵比寿)を家族で運営。趣味は美術鑑賞とD.I.Y。「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。

【2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 受賞作】

【第53回大宅壮一ノンフィクション賞 ノミネート作】


一緒に見る、その先に見えてきた世界とは──
心がほぐれるノンフィクション!

白鳥建二さん、51歳、全盲の美術鑑賞者。年に何十回も美術館に通う──。

「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
友人マイティの一言で、アートを巡る旅が始まった。
絵画や仏像、現代美術を前にして会...


出版社からの備考・コメント

本作品の発行元は集英社インターナショナル、発売元は集英社です。

本作品の発行元は集英社インターナショナル、発売元は集英社です。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784797673999
本体価格 ¥2,100 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

目の見えない白鳥さんと美術館巡り。目の前のアートについてあーだこーだと伝えるうちに、今まで見えてなかったところまで見えてくる。敷居の高かった現代アートも構えずに見たくなるし、仏像鑑賞も楽しそう・・と、浅く考えていたら、優生保護法のことや歴史の闇に葬られた人種差別のことなど重たい問いを突きつけられる。けれど著者の葛藤の向こうで、当の白鳥さんはいつも飄々と穏やかだ。過剰な気遣いもお節介もせず一緒に笑うこと、それに尽きるのだなと。読みやすく面白く、目を開かされることの多い本だった。

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目の見えない人とアートを見に行くことは、作品を言葉で紹介する際に普段なら見過ごしてしまうことまで注意深く観察できるという、案内者にとってのメリットのみがある、自己満足に近い行為なのではないかと思っていました。
でも、その考えは、目の見えない人も視覚的イメージをふくらませて作品を見ようとしているという先入観からきていて、どこかで、目の見えない人に楽しめるわけがないと思っていたのがわかりました。
もちろんもともとは見えていた人など、そのように楽しむ人もいるとは思いますが、白鳥さんは、私が知覚する視覚とは違う見方で、作品を見ているのでしょう。
仲良くなければ聞けない質問がいろいろ出てきたので、目の見えない人との垣根が少し低くなったように感じました。

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たまたま今、自分の小狡さや、みっともなさを眼前に突きつけられ、ウツ一歩手前にいる。心臓を鷲掴みされたような痛さの中、この本を読んだ。
そして思った。
あぁ、因果応報なんだな、と。
自分を自分のカタチのまま受け入れ、その姿をひらくことができた人の周りには、そのようなエネルギーが満ちるんだな。
頑なな自分を捨てよう。
一番やりたいと思ったところを手から放さないままに。

読んでよかった。

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アート好きな著者と友人の日常を描いている。これだけ聞くと普通なのに、そこに盲人がいるという著者の日常が作品になっている。それだけこの著者の日常は多くの人にとって非日常で、自分と縁のない世界なのだろう。私自身も最初、見えない人がアートを見ると、見える人には見えない素晴らしい何かが見えるのかもしれないと思い読み始めた。そんな思いを本の中の白鳥さんはバッサリ一刀両断してくれる。多様性とかマイノリティとかSDGsとか、わかっているつもりなだけだった自分に気付かされる。違うこと、わからないことを素直に聞ける、それ自体を楽しめるって生きる醍醐味だなぁと思った。

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この本に巡り会えて本当によかった!
私の中で美術鑑賞は静かに鑑賞する事が堅苦しく感じ、また学生時代の美術の授業のイメージが強く、作者の年代に何を感じ考え何を伝えたのかという正解がわからず無意識のうちに避けていましたが、この本を読んで美術館に行ってみたい!と自分の中の新しい扉を開けたような気がします。
静かに鑑賞するなんてもったいないですね。同じ絵を見ているはずなのに言葉にしてみると感じ方や焦点が全く違ったりする事、考えたこともなく、目からうろこでした。
美術鑑賞だけでなく、それは日常色々なことに通じているのではないか、つい「普通」が先走りしてしまう世の中でみんなにおすすめしたい1冊です。
文章が明るくて、その会話に私も同行しているのではないかと思わせてくれるような自然体で、読了後小さな旅行に行ったような興奮がありました。

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全盲の白鳥さんと美術作品の観賞をするという体験から始まり、幾度となく交流を重ねながら、その中の雑談からいろいろな問題提起がなされていて、度々読むのを中断して自問自答しました。とはいえ、あまり堅苦しくなく、白鳥さんたちのおしゃべりの仲間に勝手に入れてもらってるような感じでした。もちろんいろいろな美術作品の紹介も面白く、興味が持てました。白鳥さんが、「自分の記憶だと思っているものは、常に新鮮な状態の過去の記憶」と言ったところが、記憶って古くなるものだと思っていたわたしには衝撃でした。

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これまで視覚障害のある方と接することがほとんどなく、アートを見に行くという行動にまず驚き、
そしてアテンドされる側のメリットだけではなく、アテンドする側のメリットの多さにも驚きました。
美術館に行き、そこに白鳥さんがいるような気持ちでアートを鑑賞をしてみたくなりました。
しかし、後半は優生思想や差別意識に目を向ける描写があり、何気ない自分自身の考えは果たして差別なのかどうなのかを再考するきっかけとなりました。

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全盲の方がアートを見るとはどういう事?!という偏見塗れな疑問がまず頭に浮かび、ものの見事にぶっ飛ばされました。
白鳥さんと様々なアートを見て言葉に出していくことは、感じ方も見え方もグッと自由に広がりを見せ、それは楽しそうで、一緒に美術館を巡っているような高揚感を感じます。
その一方で、人のどこかに潜む偏見や差別、障害者への感情やそれを持ってしまう葛藤にも触れていて、そこを強く否定せず、ある様に受け止めるゆるやかな姿勢にハッと目が醒めるようでした。
結局は、全盲だとか相手が誰だとかではなく、一緒に居たい、笑っていたいという、簡単で心からの厚い気持ちなのだなと思いました。
『目の見えない』白鳥さんの『目の見えない』ことを、読むにつれて、つい忘れてしまっていて、その境目の無い振る舞いがとびきり魅力的なのです。

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目の見えない人とアートを見る??私にとってアートとは目で見るものなので、どういう事なのか興味深々で読み進めた。まず、アート云々の前に白鳥さん自身がとても魅力的だ。私が一番心引かれたのは、やりたいと思うことをどんどん実行する行動力。目が見えないから諦める、という選択肢は白鳥さんにはないようだ。作者の川内さん、友人の佐藤さん、白鳥さんを軸に一緒にアートを見る人も、見に行く美術館も多岐に渡る。読み進めるにつれて、私が最初に抱いた疑問は段々とけてくる。そして、そこはどうでも良くなってくる。白鳥さんを交えたアート鑑賞の様子は本当に楽しそうなのだ。誰かと一緒に同じものを見て、感じたことを話すって素敵だ。また、それはどうやら自分と向き合う作業でもあるらしい。

ちょっと変わった美術館や展示も紹介されていて、アートの自由さや奥深さを垣間見ることができる。

読み終わった後、しばらく会ってないあの人に会って話したくなる。今ある繋がりはもちろん、新しい出会いを大切にしたくなると思う。

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目の見えない人とアート?どういうことかわからず読んでみました。見るということができていなかったのは私だったことがわかりました、いえ世の中の人ほとんどがそうかもしれないということに気づける本です。
 白鳥さんはさわれるアートだけではなく、絵も仏像も見に行きます。その時には目の見える人に説明してもらうのですが、できる限りそれらについて詳しくない方が楽しめるようです。まさに見たまま。「何かなこれ。◯◯みたい」という話が面白いようです。私もエア白鳥さんがいるつもりで美術展に行きましたが、事前に情報を入れずそのままの絵画を楽しむというのは新鮮です。
 話は優生思想にも広がります。そんな思想、軽蔑していたのに私の中にも能力主義的な思想があることにも気づかされました。障害や認知症の人をアートの題材にするということに抵抗がありました。有名人の展示なら進んで見に行くのに。
 白鳥さんが幼い時から疑問に思っていた「どうして盲人が『見える人』に近づけるよう努力しないといけないんだ」この問いになんと返すのか。この本は見えるひと、見えないひとみんなに薦めたいです。

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超本好きさんからオンライン読書会でオススメしていただきました。とても面白かったです!

アートも好きなので興味深く読みました。「わかることではなく、わからないことを楽しんでいる」白鳥さんにハッとしました。いつも「わかろう」「理解しよう」と必死になっている自分の肩の力がフッと抜けました。

著者の有村さんや白鳥さん、マイティさんと同じバスの仲間となって、アートを通して「差別」や「優生思想」にも踏み込み、遠く深い今まで見ることのなかった景色を見れました。

オススメしていただけて良かったと思いました。
私もオススメしていきます。

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目の見えない白鳥さんとアートを見に行く。どうやってという気持ちを鮮やかに裏切ってくれる。白鳥さんに絵を語るうちにその人が現れてくる。複数いれば見方もぶつかりあうこともあるがそれも含めて楽しんでいる白鳥さんが描かれる。今まで知らなかった新しい世界を味わった感覚が本当に楽しかった。

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あまり行く機会がないが、
美術館に行ったとしたら、どう絵を鑑賞するだろう。
まず、絵を観る。
いい絵だとか、好きな絵だとか、凄いだとか感じる。
そして、絵の横に掲示されている解説を、理解しようとし熟読する。
それで満足して次の絵に進む。
なにか機械的で味気ない。

何か難解なイメージがある絵画鑑賞なのに、
全盲である、白鳥さんと絵画鑑賞が結びつかなかった。

「白鳥さんと絵を見ると面白い。」
ますます持ってわからなかった。
だが、本書を読むと、一人で黙々と絵画を鑑賞するよりずっと、
視野が広がり、知識も豊富になることがわかる。
逆に見ているのに、実は見えていなかった、ということが、いかに日常で多いことか。

現代美術をはじめ、様々なアートであふれている。
そのアートに取り込まれ、経験することもアートだと、知った。
見たい、知りたいの欲求の前には、
見える人、見えない人の垣根など要らないのだ。

是非是非、読まれることをお勧めしたい。

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目の見えない人とアートを見にいく…?私の頭では理解できない状況です。
目の見えない方に、たくさんの豊富で正しい知識を持って、一つの作品を隅から隅まで解説するのかと思ったら、全く違いました。

作品一つでも、観る人の数だけ見方も解釈も違って、時に真逆だったり、角度が違ったり。アテンドする側が自分の経験や感情を織り交ぜて色んな話をしながら、混乱してカオスになっていく過程をむしろ楽しむ白鳥さん。こんな愉しみ方があったんだ、と驚きました。
絵画だけでなく、映像・音・オブジェに仏像まで、さまざまなアートに触れる白鳥さんと、作者の交友関係の広さがうかがえるたくさんの魅力的なアテンド側の方々。
とても興味深く読ませていただきました。

また、さまざまな作品を観ることから、優生保護法や、哲学的なお話にも発展し、自分の中に物心ついた頃からある無意識の差別意識の種のようなものにもしっかりと気付かされ、胸が苦しくもなりました。
読んでよかったです。ありがとうございました。

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新刊として入荷した時から『目が見えない白鳥さん』と『アートを見にいく』?そのタイトルの意味がわからなかった。
自分にとってアートは『見て』そして『感じる』ものだ。
それがノンフィクション大賞にノミネートされていると言う。益々気になった。 
白鳥さんとの鑑賞体験をとおして、自分にも無意識の差別意識やあるレベル以上の優生思想があったのではないか?と不安になった。気づきの多い読書体験だった。
久々に美術館に行こう。よくわからないアートがいい。
誰かと鑑賞体験を共有したくなった。

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見えることが当たり前のひとが、案外「見ていない」ことに気づく。アートというものを味わい尽くすには、視覚情報にだけ頼らないほうがいいのだと改めて思う。発見の連続。美術鑑賞というものを、捉え直すヒントになった。

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かつて愛知県内の美術館で、子供向けに絵の見方をアドバイスする企画があった。絵を見てもなにも感じない、なにを感じればいいのかわからないという子供のためのガイドラインということだったと思う。
それは絵の中の世界について問いかけるもので、「いま何時?」「季節はいつ?」「絵の中に誰がいる?」「何をしている?」「どんな色が使われてる?」画家が一番描きたかったところはどこ?そこにはどんな色が塗られてる?」といった具合で。
そう問われてみると、これまでは絵画を見てはいても脳の表面をつるんと滑っていっていただけだったと思い知った。
ひとつひとつの筆致を追って脳に刻んでいく作業をこれまでしてこなかったことに我ながら驚いた。
白鳥さんとアートを鑑賞するとこれと同じことが起こるのだろう。
一体自分はこれまで絵画のなにを見てきたのかと愕然とするとともに、全く新しい世界が開ける喜びを感じられるのだと思う。
白鳥さんを心に抱えてわたしも絵を見にいこうと思う。

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『福祉』とか『ボランティア』とかそんな言葉をなんとなく予想して読み始めるととんでもないところへ連れて行かれた。画面越しのやり取りで成立する生活に慣れさせられて、直接の対話から生まれてくる「わくわく」する気持ちを忘れさせられていたことに気づいた。語り合うことで笑顔が生まれる。白鳥さんは世界を平和にできるんじゃないか?

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この本を読んでよかったです。

初めてタイトルを見た時、どういうこと…? と思いましたが、読んでいくうちに美術館で作品を見るその行為の多様さを知りました。
読書を通して、白鳥さんが人生で学んでこられたこと、川内さんが人生で学んでこられたこと、を知れてこうして本にしてくださったことに感謝しています。
私も含めて、きっと多くの人が“こうするべき”、“こうあるべき”というものに縛られていたり、自分で縛っていたりしていると思いますが、川内さんの自問や考えを読んでいるとちょっと気持ちが楽になりました。

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