君といた日の続き

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刊行日 2022/10/19 | 掲載終了日 2022/12/27

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内容紹介

すべての過去の答えは、今の僕が持っていたんだ――。

心揺さぶる辻堂ゆめの代表作、遂に誕生!

リモートワークを言い訳に引きこもっていた僕はある日、ずぶ濡れの女の子を拾った。

1980年代からタイムスリップしてきたらしい彼女は、

僕の大切な人の命を奪った少女誘拐事件に関係しているのか……。

終わりがあると知りながら過ごす、僕と君のひと夏の物語。

すべての過去の答えは、今の僕が持っていたんだ――。

心揺さぶる辻堂ゆめの代表作、遂に誕生!

リモートワークを言い訳に引きこもっていた僕はある日、ずぶ濡れの女の子を拾った。

1980年代からタイムスリップしてきたらしい彼女は、

僕の大切な人の命を奪った少女誘拐事件に関係しているのか……。

終わりがあると知りながら過ごす、僕と君のひと夏の物語。


おすすめコメント

辻堂ゆめさんは第13回『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビューし、『トリカゴ』で第24回大藪春彦賞受賞・『十の輪をくぐる』で第42回吉川英治文学新人賞候補になるなど、ネクストブレイク必至の作家さんです。

そして10月、辻堂さんの新たな代表作が生まれようとしています。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。


「#君といた日の続き」で応援してください!どうぞ宜しくお願い致します!

辻堂ゆめさんは第13回『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビューし、『トリカゴ』で第24回大藪春彦賞受賞・『十の輪をくぐる』で第42回吉川英治文学新人賞候補になるなど、ネクストブレイク必至の作家さんです。

そして10月、辻堂さんの新たな代表作が生まれようとしています。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。


「#君といた日の続き」で応援してください!どうぞ宜しくお...


販促プラン

ゲラをお読みいただいた方、特に書店員のみなさんはぜひ感想と一緒に希望数を書いた用紙をFAXしていただけないでしょうか?

応援してくださる方のいる書店さんで置いていただければこれほど嬉しいことはないです!

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784103547914
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

大切な娘を亡くした主人公の感情がとてもリアルで、いろんな場面で胸を抉られました。いつまで経っても納得できないし、現実を受け入れることなんで出来ない、めちゃくちゃ共感しました。
深い哀しみの中にいる主人公とちぃ子が出会って、少しずつ自分の感情と向き合っていく様子がとてもよかったです。
子供の頃に起きた殺人事件や、タイムスリップしてきたちぃ子の謎が解けて、全てが繋がった時に改めて作品のタイトルをみて、心をぎゅっと鷲掴みにされました。
そして、「この世を去った大切な人を想い、過去の記憶という再会の場を守り続ける。脳内を探れば、またいつでも会える。」ここを読んだ時、大切な人を亡くした譲がそう思えるようになった事に安心しましたし、大切な人を亡くしたことがあるかもしれない読者に寄り添ってくれるようで、心がじんわり温かくなりました。
決して明るいだけのお話ではありませんが、今の自分を大切にしよう。前を向こう。と、そっと背中を押してくれるような、すごくすごく心に残る作品です!
読む事が出来てよかったです。素晴らしい作品をありがとうございました!

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そういうことか…
ちぃ子と譲のひと夏が終わるとき、物語は終わりを迎えながら、始まりへと向かう。途中、昭和の懐かしい小ネタがちりばめられていて、共感しながら楽しみました。
最後まで先が読めない展開で、物語にグイグイ引き込まれていきました。
最後、爽やかな気持ちで読了出来て良かった。

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ちぃ子の秘密がすべて明らかになった時涙腺が決壊しました。
ラストにむかって思い出が絶え間なく押し寄せ、飲み込まれそうになりながら真実に辿り着いた時にやっと前を向けた主人公。
大切な人を失った痛みや苦しみなんてどれだけ時間が経ってもなくなるわけがないけれど自分も他の誰かにとっての大切な人だと気付かせてくれるとても素敵な物語でした。

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過去からタイムスリップしてきた少女・ちい子と、彼女を拾ってしまい一緒に暮らし始める中年男性・譲。
舞台は新型コロナ禍の日本。運命の二人。
作品の半分を過ぎるくらいまでは、「未来ってこんななの?!」といろんな意味で驚き、過去の時代のクセや流行語が思わず出てくるちい子の言動に、(ちい子と同じ年代に小学生だった私は)面白く読んでいました。もちろん、ストーリーは、残虐な事件について触れられたりして、不穏な空気も残していましたが、この2人、どうなるのだろうと思いながら読み進めることになります。
途中に、コロナ禍のテレワークについても触れられますが、「テレワークって、あれ?そんな感じ?」と現実との相違に不思議に思う場面もありましたが、ラストまで読んだところで、それも解決。
もう一人の登場人物である、さゆりって強いな、と思ったり、ちい子はどうなるのだろうとヤキモキしたりしましたが、最後には前を向けるような、そんな小説でした。

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最愛の娘を病気で亡くし、妻を失い、生きる気力をなくしたまま漠然といきる譲の前にあらわれたのは1980年代からタイムスリップしたきたとしか思えない女の子、ちぃ子。
とりとめのない会話をし、一緒の時間を過ごすうちにある可能性が譲の中で広がっていく。それは彼が幼い頃に経験したショックな事件に起因することだった。

“終わり”を意識しながらも、日増しに本当の娘のように感じ、後悔があるからこそ、たくさん愛情を注ごうとする譲の幸せな気持ちと切なさが波のように寄せては返し、何度もぎゅっとしぼられるようでした。
タイトルの“君”といた“日”の“続き”の意味に気づいた瞬間、暗闇のなかで見つけた灯りのような希望がふわっと広がって、この作品を読むことが出来たのに嬉しくなりました。ありがとうございます。

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どんなに辛いことがあっても人生は続いていく。
縁を繋ぎ、想いを繋ぐ
どんなことがあっても変わらない
自分の芯を持っていればこそ奇跡はわたしたちに微笑むのだろう。
わたしも大切な想い出の続きを生きていこうと、前を向かせてくれる本です。

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令和の今と、昭和の子供時代が、譲とちぃ子の二人を通して垣間見れ、懐かしさとともにいろいろなことを思い出しながら読みました。
二人の出会いが偶然でなく、全てが真実に向かってつながっていたことの分かる後半、ぐっときました。
止まっていた時間が、前に向かって進んでいける、そんなきっかけになる本で、読めて良かったです。

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先日」ボクらの時代」というテレビ番組に東大法学部卒のミステリ作家として辻堂ゆめ、結城真一郎、新川帆立が出演していた。ほぼ同時代の同じ学部にこんなにミステリ作家が揃っていたとは驚きだ。
その中でも先輩格が辻堂ゆめだという。
残りの二人の作品は読んでいたのに、この人の作品は全く読んでいなかった。なぜか出逢えていなかった作家はいっぱいいる。そんな人の作品とたまたま出逢えて、しかも心に残れば、それはステキな出来事になる。この作品はそんなステキな出逢いとなった。
タイムスリップものはSF設定の定番だし、映画ならば多くの作品に登場し、人に感動を与えがち。しかし小説でここまでせつなくなれる作品は珍しい。
前に、今の時代の人が過去にタイムスリップするバラエティ番組の企画書を書いたことがある。昔は道路に都電が走り、町角では傷痍軍人がアコーディオンを弾いていた。そんな光景に驚くギャップバラエティだが、それとは逆の設定だが、この作品には時代のギャップを楽しむ喜びが満ちている。
まさに今の時代の気分にピッタリだ。

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自分の子ども時代からタイムスリップしてきた女の子。記憶を失っているので、自分が誰で、どこから来たのかも分からない。彼女はどうして自分のところに来たのか?元の時間に戻れるのか?たくさんの「?」から始まる物語に、どんどん引き込まれていった。
子どもを持つ親としては、自分の子どもを喪った主人公の気持ちが痛いほど分かり、読むのも辛いくらいだったが、ちぃ子ちゃんの明るさに救われた。きっと主人公もそうだったのだと思う。絶望を乗り越え、悲しみを受け入れ、今の幸せに気づけるようになるまでに、ちぃ子ちゃんとの時間が必要だったのだ。
そして、未来にきたちぃ子が発した「未来って、そんなことになっちゃうの?」という言葉にも、胸が痛くなる。コロナ禍、不況、少子高齢化…楽に生きられない時代だからこそ、子どもの頃の自分に胸を張って「幸せだよ」と言えるように生きていきたいと思う。そんな気持ちを奮い起こさせてくれた物語だった。

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夢中になって読みました。
謎解きももちろんですが、娘を亡くした譲が、ちぃこと出会って変わっていく様がていねいに描かれていて、胸が苦しくなりました。ネタバレをしないで感想を述べるのは難しく、もどかしいです…!
辛くて、苦しくて、やるせないときに、希望を見出し、一歩進む力になるような、そんな本だと思います。

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初めて読む書き手さんの作品で、どんなお話なのか分からず読み始めたこともあり、先は気になるし、文章は読みやすいし、あっという間に読み終わってしまった。
孤独と喪失感でいっぱいになっていた主人公が、期間限定とはいえ「守りたい」存在を得て、ゆっくりと立ち直ってゆく姿と、それとはなく散りばめられた謎が、だんだんと明らかになってゆくさまが圧巻。
素敵な物語、素敵な作家さんに出会えて嬉しいです。ありがとうございました。

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タイムスリップをしてきた少女と中年男性のひと夏の物語。
少女はいったい誰なのかという真実を知りたいのに、二人の夏が続いたらいいのにという思いもあった。

そうだったのか......
どこかで予想していたような、全く想像もしていなかったような展開に複雑な感情が押し寄せて泣いた。
足踏みしている時にそっと背中を押してくれるような物語でした。

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娘を10歳で失い妻とも離婚する事となった譲の前に現れたずぶ濡れの女の子、ちい子と過ごす夏休み。

自動車のディーラーなのにテレワーク?とか小さい子だからちい子かと思ってたのに千佳ちゃん?とか違和感を感じるところはいくつかあったんだけど結局気付かずにラストまでそのまま読んでしまいました。

そして最後に明かされるちい子の正体とタイムスリップしてやってきた理由には、うわっ、そうきたか!と驚きしかなく…。
すっかりしてやられました。

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これは愛の物語。
娘を亡くし、妻と離婚した男のもとにタイムスリップした少女がやってくる。
少女と親子ごっこをして過ごす男。
少女は誰なのか、タイムスリップした目的は何なのか。
全てが明らかになったとき、温かいものがこみあげてくる。

辻堂ゆめは多彩な作家だ。時空を超える話があったり、社会問題に切り込んだ作品があったり、いつもわくわくさせられる。

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切なくて優しくて暖かい物語でした。昭和生まれの私にはとても懐かしい光景が、出てきました。細やかな昭和を丁寧に切り取って描かれた、おじさんと少女の現代での奇妙な生活が、本当に心に沁みました。最後まで一気に読み切りました。とても良いものを読ませていただいてありがとうございます。

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いろんなところで評判を耳にする著者の作品を読むのは初めてで期待大。
スッと話に入り込みやすく、登場人物は感情豊かにいきいきしていて、自然に共感できるように描かれているからだろうか。
大きな伏線となる、ほんの少しずつ感じる違和感のようなものも、気持ちを落ち着かなくさせることなく、心地よく感じられたのが不思議だった。
先が気になってとまらなくなる。
子どもをめぐる事件やはり心痛む。でも未来につながるあたたかい物語だった。悲しみが深いぶんだけ、希望を求める気持ちも深い。日々を大事にしようと思えるお話だった。

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過去からやってきたびしょ濡れの女の子。子ども時代にあった連続少女殺人事件。
謎が不穏な空気を醸し出す反面
娘を失い、妻とも分かれ生きる気力を失っていた譲は過去からきた元気で明るいちぃ子にエネルギーをもらい再生していく。
亡くなった娘の代わりになって欲しいとさえ思う譲だが、ちぃ子が自分と同世代の子どもであること、さらに同一エリアで生活していた可能性に気付く。

ちぃ子の子どもらしさ、大らかな明るさがふと、自分自身の子ども時代を思い出す。

譲がちぃ子に注いだ愛情がしっがり実をつけ譲に戻ってくるエンディングは感動の一言。

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1980年代からタイムスリップしてきたらしい10歳の女の子、ちぃ子。
雨の中、記憶をなくしたちぃ子を拾うことになった友永譲、47歳。
譲はちぃ子と同じ歳の娘を1年前に亡くしていて、深い悲しみの中にいた。
ちぃ子と生活し、心通わせていく中で、譲は希望を取り戻していく。

前半の2人のやり取りは、
幸せに満ちていて、
特に、2人でのお絵描きは、
ほんとにほんとに素敵で、
自分もそんな風に子供と過ごせば良かったと、
キラキラした思いで読みました。

しかし、そこは辻堂ゆめさん。
後半不穏な空気が動き出します
ちぃ子はどこから来た誰なのか。
いつか、元の世界に戻ってしまうのだろうか?
少しずつよみがえる譲の記憶。

謎解きあり
驚きあり
感動あり

先が気になって読む手が止まらず、
一気読みしてしまいました。
とても面白かったです。

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コロナ禍でリモートワーク中の譲は、アパートの近くでずぶ濡れの女の子に出会う。ちぃ子という名前以外何も覚えていないという挙動不審な少女は、今ではない過去から来たと言うのだが……。
成り行きとは言え、50近いおっさんが10歳の少女を連れ帰るのはまずかろうと思うが、巧みな筆運びで不自然さは感じなかった。現実的にはアウトでも、譲の置かれた状況が非常に特殊なので許せてしまうのだ。その後の展開もどうかなあと思いながら読み進めた。すべての謎が明らかになると涙があふれた。
伏線の張り方も回収も巧みで、さすがだなと思わされた。

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誰かへの思いやりを重ねてきた人には奇跡が起こるのかもしれない。
この少女はいったい何者なのか。何が起きているのか。まったくわからず、謎だらけでした。でも、思い違いの記憶がつながった瞬間、あたたかい時間が流れ出し、心がやさしい驚きに包まれました。
ラストに近づくにつれ、予想もしなかった素晴らしい展開に感動で胸がいっぱいになりました。
この世界では、私が知らないだけで不思議なことがたくさん起きているのかもしれません。
過去にも新しい明日にもそっと寄り添ってくれるぬくもりを感じる作品でした。

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辻堂ゆめさん初読みです。
自分の好きなタイムスリップ物なので、とても興味を持ちました。
譲は自分と同年代なので、昭和のギャグや当時の世相など「あったあった!」と思う物ばかり。
以前読んだ小説と内容が似ているため、ちぃ子の正体は序盤で何となくわかってしまいましたが、避けられない別れとそこに行きつくまでの過程を楽しむ事ができました。

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主人公の譲はタイムトリップしてきた少女と出会うことにより、過去にやらなくて後悔したことを
やり直し新しい経験を積み上げ、生きる喜びのない生活から幸福を予感させる展開に。
結局自分の行いは自分に返ってくるのですね。
ファンタジーのようなオカルトのような、不幸な事件もあるけれど、読後感は良い作品でした。

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ほとんど予備知識なしで拝読しました。ディズニーランドの翌日、ラストスパートが始まってからの謎解きは本当に驚いて、なにを読まされているんだろう、と思いながら大急ぎで読みました。まさかあの子がちぃ子じゃなくてこの子がちぃ子だったなんて、しかも奥さんが全部知った上で何年も胸にしまっておいたなんて。感動したり切なくなったりしそうだな、というのはある程度覚悟していましたが、これまでの決して短くは無い奥さんの耐え抜いた日々を思うと、このあと夫婦に戻らなくてもいいからおだやかで幸せでいてほしいと思います。良い小説をありがとうございました。

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大切な人を亡くした心の痛みは想像を絶する。そんな痛みを抱えた譲の前に過去からやって来た少女、ちぃ子が現れる。思いがけずちぃ子との夏休みを過ごすうちに譲の気持ちが癒されて少しずつ前を向いてくる所がとても良い。時を越えた美しい再生の物語。

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最愛の娘を亡くし、妻と離婚した男が、ずぶ濡れの少女と出会った。その少女は、1980年代からタイムトラベルしてきたようだ。コロナ禍の現代と1980年代のギャップが面白おかしく描かれるが、その少女には、とても不思議な因縁があった。少女との関係が巧みに描かれ、孤独感に襲われる主人公の救いのドラマにもなっていく。現在の自分は過去と繋がっていて、救いも自分を見つめるところから生まれるものかもしれない。

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自分の子どもを失ってしまうことは、私が考え得る限り最大の不幸だと思います。
譲が亡くなった娘美玖を想うときの、苦しみ、喪失感、後悔、すべての感情がリアルで、経験したことがないのに手に取るように伝わってきて、痛かったです。

ファンタジー風な始まりで、もしかしたら私は苦手かもなんて思ったけれど、そんな事はなく。
喪失により色彩を無くしたような譲の生活が、少女の出現でどんどん色付いて勢いがついていくさまに救われました。

わりと序盤でちぃ子の正体?に譲が気付いたり、でもところどころ謎があったり、テレワークも不思議な感じがしたり、会話は噛み合っているようで噛み合っていなかったりと、いわゆる伏線となるような部分が強調されるかのようにしっかりめに描かれていて、なんか不思議な感じの文章だなーと思いながら読み進めましたが……最後まで読めばわかる、深〜い愛の物語でした。

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大災害、感染症、戦争、失われた数十年、かたやネット社会皆無ても、まだまだ世界に向けて誇らしかったあの時代、同じ日本ではあるが全く違ってしまった時代を飛び越えて、出会ってしまった二人。無邪気に現代の文明社会に驚き喜ぶちぃ子に、「色々あるけど、今の日本もすべてが悪いわけじゃないよ」と言ってもらえた感じがして救われた気持ちで読み終わった。ちぃ子の秘密の過去が近づく度に二人の別れもリンクしていくのがとても切なく、どうかこのままで、、と願ったが、楽しい思い出を胸にひと夏の夢から覚めた譲が、タイトル通り、夢の続きに向かって歩いていくエンディングがとても印象的だった。

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なるほどなあ、こういった展開もあるんだと目から鱗。
もっと禍々しい物語展開になるとばかり思ってたら、ハートウォーミングな着地で、個人的にはあーよかったって思った。
タイムスリップ、殺人事件、少女と来れば、どうしても似たような物語が浮かんで来るが、それらをかわしつつ、みごとなラストへとたどりつくあたりが、さすがにこの作家さんはうまいなあと思いました。
ありがとうございました。

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過去からタイムスリップしてきたかもしれない通称、ちぃ子。年齢、十歳。とちぃ子と同じ年の娘美玖を亡くした友永譲。2人のそれぞれの何かを取り戻すコロナ禍の夏の物語。

全てが明らかになった時、いい意味で裏切られた!

どんなつらい日もいつか終わる。それはこのコロナ禍だって。
だから、前向きにあの日続きを始めようーー。

心が疲れがちな今だからこそ、響くストーリーだった。読めて良かった。

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いくつもの引き出し、それも揃った向きの引き出しだけでなく、思わぬ向きの引き出しが次々現れては、物語の意外性を差し出す。
登場人物、時間、場所ともに、幾重のトリックとフィルター。
愛娘を病気で亡くし、妻とは離婚。傷が癒えないままの暮らしに突如現れた過去からタイムスリップしてきた少女。ちぃ子と譲のひと夏の擬似父娘を懸命にこなすうちに見えてきた自分の心。再生はゆるゆると、しかし確実に始まっていった。
なくしたと思っていたものが実は大きな決意と愛に包まれていたと知る場面では、胸を衝かれた。
喪失の悲しみが教えてくれた真実。出会いが必然であったことが踏み出す一歩を支える。

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後半、涙を堪えて読みました。
一緒にその場にいるように楽しませてもらった夏休みの一ヶ月。
めいっぱいの楽しさとどこかに滲む哀しさを意識しながら読んだ作品でした。
そして後半の長く降り続いた雨が上がって、だんだんと空が明るくなり、虹が出そうなくらい綺麗な空を見ることができた時のような明るい予感のするラストがとても好きでした。
改めて購入して、手元に置いておきたいと思います。

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ちぃ子がとっても魅力的な女の子でした。娘の美玖が亡くなって、生きることをやめようとしていたところに現れたちぃ子。その子は未来の妻だったとは。ファンタジーでありながら、ちょうど、譲と同じ時代を生きてきたので現実感も感じられた。娘を失った喪失感と、あれをしてあげれば、これをしてあげればという後悔は読んでいてとても切なかった。子どもが成長して手離れしても後悔はある。孫に無条件で甘くなってしまうというのは、自分の子どもにやってあげられなかったことをやってあげたくなるからではないだろうか?伏線回収も見事でした。

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過去からタイムスリップしてきた10歳の少女ちぃ子と、同じく10歳の娘を亡くし妻とも別れ、失意の中の譲、47歳。譲はちぃ子の中に亡くした娘の面影を重ね、コロナ禍の暑いひと夏を共に過ごすが…少しずつ見えてくるちぃ子と譲の過去は絡み合いながら、やがて一つの大きな現実に手繰り寄せられていく。1984年と現在の生活様式の違いや気が付かないうちに進んでいたデジタル化の波などが、面白く話を繋いでくれる。が、タイムスリップの経緯や、その間の記憶の扱い等、かなり無理やり感が否めない設定に違和感が付きまとってしまうのが残念。モヤモヤしながらも、見えてくる真相は夫婦、家族の愛情が溢れ終着地点へ心地よく導き出してくれた。

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辻堂さん2冊目かな(なぜか遠田潤子さんや澤田瞳子さんと、区別がつかなくなる)。大変読みやすい。最初はその設定は無いだろうと突っ込んだものの、途中でそれもアリかと思わされる。伏線回収やラストも満足。辻堂さん、若いのにノスタルジックな作風なんだな。次は何を読もうか。

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辻堂ゆめさんの作品は過去と現在を行ったり来たりするストーリーの印象が強い。
こちらもまたその雰囲気を持つ。
既刊は「あの日の交換日記」しか読んでいませんが、同様にそれぞれに散りばめられた欠片が少しずつ繋がってひとつになっていく様は胸が熱くなります。
譲は娘を早く亡くしたことで夫婦仲がぎこちなくなり離婚し独り身にも慣れてきた。
そんな中現代とそぐわない昭和な格好をした少女ちぃ子に出会う。
過去から来た少女は誰なのか。
なんのために来たのか。
色々と想像を巡らせて胸が痛くなる場面もあったけれど
最終的には胸が熱くなり涙が溢れてきた。
運命ってこういうことをいうのかな、って。
今回も辻堂さんの素敵な作品を読めて良かったです。

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まさに譲、ちぃ子と同年代です。
前半、昭和の懐かしさに、幼いころを思い出し、あの時代から今の時代にタイムワープしたら
きっとちぃ子のような反応になるんだろうなと思いながら読みました。

最愛の娘を亡くし、後悔と寂しさに明け暮れていた譲の元に過去からタイムワープしてきたちぃ子。
亡き娘・美玖と作れなかった思い出を埋めるかのようにちぃ子と様々な体験をする。
ちぃ子は一体誰なのか…

後半、全てが繋がった時やるせない気持ちと同時に希望が持てた。
最終章、涙が止まらない。
そう、まだ終わってなんかいない。

「生きてさえいれば。生きて。生きて。」

後悔も絶望も、希望だって生きているからこそできること。

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タイトルに納得です。
読み始めは、37年前からタイムスリップ?
犯罪者に殺された女の子の霊? 
と戸惑いながらも、友永譲と一緒に、突然現れた“ちぃ子”との夏休みの思い出作りを楽しめました。
ヨウタの勘違いは読んだときに違和感があったので、ラストで明かされる半分は思考が追いついたのですが、残りの半分は全くの予想外。
最後の最後に、ちぃ子が現れた理由が分かったときは温かい気持ちになりました。

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申し訳ないことに、読み終えないうちに期限切れとなってしまいました。刊行日を勘違いしていました。辻堂さんは今注目の作家さんで、中学生にも薦めています。単行本で読み直して、改めて感想を書かせていただきます。タイムスリープした少女の過去と事件との関連を是非知りたいです。

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娘を亡くし、妻を失い、独りになった主人公の前に現れたひとりの少女。
過去からタイムスリップしてきたらしい少女はなぜ主人公の前に現れたのか?

「いま」は永遠ではないからこそ、「いま」ある幸せを当たり前と思わずに大切にして生きていかなきゃいけない。
全く後悔しない人生なんてそうそうないけど、大事な人に気持ちをちゃんと伝えたり、やりたいことを思う存分やってみたり、そうして日々を少しずつ積み重ねて、一日一日を大切に生きていきたいと思った。

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私が大好きなタイムスリップの物語。
大切な人を亡くした人の心の傷は深い。
苦しくて悲しくて寂しくてたまらない。
そんな主人公の男性のもとに、
タイムスリップしてきた少女。
その少女と夏を過ごすことにより
主人公の後悔だったり悲しみが癒され、
少しずつ前を向いて歩んでいく。
孤独感に襲われていた主人公が
救われていく描写が美しい
再生の物語だと思います。
心が疲れてしまった時に読みたいです。

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最初はツッコミどころある設定だなあと思いましたが、読んでいくうちにだんだん違和感がなくなる展開に夢中になって読むことができました。
過去との繋がり方や、辻堂さんらしい伏線回収が爽やかで、よい読後感でした。

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主人公は10歳の娘を病気で亡くし、妻とは離婚、無気力にアパートで1人暮らす男性。彼が出会ったのは亡くなった娘と同じ10歳の少女。『ちぃ子』という呼び名の他の記憶は無いと言う。少女と擬似親子となり亡き娘の為の思い出作りを始めるのだが…。少女は誰で何処から何故来たのか?少しずつ謎が解けてゆく中で2人の絆は強くなってゆく。悲しく切ない、そして心暖まる物語。何にも替え難い大切な大切な我が子を亡くしてしまったが、どうか少しでも幸せになって欲しいと心から願いながら本を閉じる。

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40代後半のバツイチ男とタイムスリップしてきたちぃ子。現代の観点から見ると通報されてもおかしくない二人のひと夏の物語。けれどそこにはそれぞれにある確かな意味。傷ついた心を癒やしてゆくことにも繋がって、そんな二人が出会ったからこそ迎えられたその結末にはぐっとくるものがありました。

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譲は、ちぃ子と話をするうちに、自分の昔のことを思い出すことによって、少しずつ自分を取り戻すのですが、もし出会っていなかったら、どうなっていたのかと思うとドキドキしてしまいました。

 ちぃ子とふたりきりの、今しかない大事な時間をどう使うのか?徹はやっと前向きに考えられるようになったようです。

 愛の力がふたりを引き寄せたのかなぁ。ふたりの未来が明るくなりますように!

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10歳の娘を失った譲と、1980年代からタイムスリップしてきた10歳のちぃ子。前半はちぃ子の目線を通して、携帯、テレビ、ショッピングモールなど、 40年間の日本の変化を振り返る。後半はちぃ子の正体が分かり、限りある日の大切さを感じる。10歳の女の子と40代の男性の組み合わせという、何か良からぬことが起こってしまうのでは…という思いが杞憂に終わってよかった。最後は前向きになるファンタジー。

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▪綺麗な伏線回収
絵具でお互いに肖像画を描いてみる。ディズニーランドにもう一度行く。きれいな服を一緒に買いに行く。
チィコと譲が一緒に夏休みを過ごすシーンは少し地味に見えるかもしれない。しかし、このようなシーンは結末の為に作家が巻いていた伏線だった。作家は結末でこの伏線を綺麗に回収した。
まさか、そのシーンがそんな意味合いを持つとは想像もできなかった。

▪喪失感を慰める夏の思い出作り
1年前に最愛の娘を失くし、喪失感ですべてを手放した譲。
譲は自殺しようと思って、コンビニに買い物に行くところだった。その時、道端に座り込んでいたチィコに出会った。チィコを拾わなかったら、チィコと一緒に夏を過ごさなかったら、譲はそのまま生を終えただろう。
娘を失くした父、友を失くした少女。二人の喪失感は一緒に過ごして作り上げた夏の思い出で温かく満たされていく。
類似家族でその喪失感を満たしてくれたチィコ、譲の心が少しずつ癒され、生に向かって一歩踏み出していけるような力を与えてくれる。

▪過去から飛んできた女の子の正体は?
タイムスリップとしら普通現在から過去に戻ることが多いのではないか?しかし、この作品では1980年代から未来である2020年代に女の子がタイムスリップする。女の子はなぜこの時代に飛んだのか?
女の子が戻るべき過去にはどんなことが待っているか。主人公が予測したどおり、女の子は過去に戻れば決まっている結末を迎えるのか。
読者の好奇心を刺激し続けながら、決まった軌道を走って、最後に私たちを待っているのはどんな結末だろうか。
この本を読んでよかった。単なるヒーリング物語だけでなく、ミステリーとしても立派に成立していた。その最後のところが本当によかった。

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タイムスリップものですが、それだけではありません。
「タラレバ」「もしも」の話かもしれませんが、それだけではありません。
心温まるお話ですが、それだけでもありません。
 
 1980年代からコロナ禍の現代にやってきた少女、ちい子。大切な人を失い、喪失感の中で生きていた護は彼女と出会い、ひと夏を父娘として過ごしていきます。なぜ彼女は護の前に現れたのか、なぜこの時代だったのか。

 ミステリーよりミステリー。伏線回収が凄いことになっています。読み終えてから改めて表紙を題字も含めて見返してしまいました。

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娘を失い、妻と離婚し一人暮らしをしている譲は、ある日10歳の女の子と出会う。どうやら女の子は1980年代からタイムスリップをしてきたようで…。女の子とおじさんの組み合わせって大丈夫なのか…とついつい考えてしまったけど、こういう偏見を持ってしまっている自分に反省。ほっこりじんわり読後感の良いお話でした。ミステリー要素もあり、最後にそういうことだったのか!と思わせてくれるところもよかったです!

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この二人と同級生の私は、所々しみじみしながら読んだ。連続殺人事件は現実に近隣の町で起きてたので、なんだか不思議な気持ちで読み進めた。ちい子の優しさと聡明さ、譲の優しさと不甲斐なさ、ひと夏のきらめく日々が皆の心を過去に未来に救うんだな、と思ったら温かい気持ちで読了。

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娘を亡くした結果、自ら離婚を切り出し、人生に希望が持てなくなった主人公が、1980年代からタイムスリップしてきたという女の子に出会う。成り行きで擬似親子をする内に、主人公の過去についての真相を知る事になる話。伏線回収が鮮やか。終盤真相が分かる辺りを読んだ時「ああ、そういう事だったのか」と心揺さぶられた。元奥様カッコいいです。

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娘を亡くし妻と離婚し、リモートワークを理由にひきこもっていた譲は、びしょ濡れの小学生の女の子を拾う。ちぃ子と名乗った彼女はどうやら1980年代からタイムスリップしてきたらしい…。譲はちぃ子を家に置き、二人は親子のように過ごすのだが、この先どうなっていくのか、心配し気をもみながら読み進めた。昭和の時代からここまで本当にいろいろなことが変わっていったのだと実感する。娘を亡くした譲自身の気持ちは想像するだけで胸が痛い。コロナ禍は人々をどれだけ疲弊させただろう。伏線がきれいに繋がり、開いた扉のやさしさに涙腺が緩む。読後見るタイトルがたまらない。

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主人公の譲(47歳・男性)は、ある日、小4位のちぃ子という女の子と出会い、
ひょんなことから、ひと夏を一緒に暮らすことになる。
譲は10歳の愛娘を病気で亡くし、その後 妻ともギクシャクし離婚して、現在一人暮らし。
ちぃ子は1980年代から来たというが、何処からどうやって何ため譲の前に現れたのか?
譲と関係のある人物に違いない‥と推測するが、果たして誰なのか?
読者が推理するための、いろんなピースが巧みに散りばめてあり、読み手は答えのピースを捜し歩くこととなる。
怪しい人物が複数登場し、推理しながら読み進めるのが楽しい。いろんな箇所に興味をそそる仕掛けと見事な筆致は 辻堂ゆめさんならではだ。最後まで読んでようやく気持ちよく各々の問題が絡めとられ回収されていく筋立ては圧巻!と言わざるを得ない。
「あの日の交換日記」「十の輪をくぐる」「トリカゴ」などにも共通することだが、
昭和を生きる人の時代背景描写が正確で、身近な人たちへとても丁寧に取材されていることがわかる。

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娘を亡くし妻とも別れた譲の前に突然現れたずぶ濡れの少女。彼女は過去からタイムリープして譲とひと夏を過ごすことになる。コロナ禍での生活は少女の夢見た未来ではなかった。彼女の目的は一体何?少女連続殺人事件など不穏な空気を醸し出しつつ、父と娘の何気ない日常を描き過去と向き合う中で少しずつ真実が見えてくる。ラストはちょっとしたどんでん返しもあり、伏線も回収し無事着地。生きてさえいれば人生はリスタートできる。ハートフルなミステリもなかなか良い。

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寂しさと苦しさがひたひたと迫ってくる。
失ったかけがえのない命・・・喪失感を抱えながら生きていくのは、本当につらい。
現れた女の子は?
予想してはずれて、また予想してはずれて・・・を繰り返し、
ああ、そうだったのか、と光を感じた。
読み手も、小さく救われた。

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娘を亡くし妻とは離婚した譲のもとへタイムスリップしてきたちぃ子。
ちぃ子は娘と同じ10歳。
何のために現れたのか、ミステリーなのかと思いきやそうでもなさそう。
娘とできなかったことをちぃ子とやっていくことに。
子どもの頃の記憶、妻子との記憶、すべてがつながった時大きな感動が押し寄せる。
これはファンタジーでもありラブストーリーでもあるではないか。
え そうだったの、気づかなかった、感情があちこち渋滞中。
ラストには希望が見えるいい物語だった。

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読み終わる前と後とで、タイトルが違って見える。泣きそうな、気持ちになる。

想像さえしなかった喪失を私も経験した。大きな喪失は、自身の存在意義を見失うには十分だ。
それでもそう、この本を読んだタイミングも良かったのかもしれない。そうだ、続きなんだと思うことができた。
あの日々の続きなら、無碍にはできない。続きを編んでいくことが、大切な人たちに私ができるわずかなことかもしれない。そう思えた。
ありがとうございました。

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子供を亡くし、生きる希望も失った僕を救ったのは、昭和の時代からタイムスリップしてきた少女だった。

中年の男・譲と小学生の少女・ちぃ子が親子ごっこをして過ごした夏休み。

ちぃ子と亡くした娘をどうしても重ね合わせてしまう譲の気持ちが切なくて苦しくなった🥺

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

昭和の子供がコロナ禍の令和にタイムスリップしてきたら…
こうなるかもね、というのも面白くて!
世代的に、ちょうど自分にもはまり、昭和ネタも懐かしく読みました🤭
聖子ちゃんカット、ひょうきん族、ママレモン、な~んちゃって!🤣

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

過去と現在が繋がり、譲が少しずつ前を向けるようになるところはとてもよかった。

過去は変えられないけど、未来は変えられる。

最後にタイトルの意味に気付かされるところも素敵でした。

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タイムスリップしてきた女の子は誰?娘を亡くし希望を失っていた中年男性のひと夏の夢は、もしかしたら現実にもこんな不思議な出来事があるのかもしれない過去と明日を繋ぐ必然という名の奇跡だったのだ。そして伏線が回収され真実にたどり着いた時のフワッとした心の温もりはファンタジーだけど希望を与えてくれる。オススメです。

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