聞く技術 聞いてもらう技術

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刊行日 2022/10/06 | 掲載終了日 2022/10/26

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内容紹介

聞かれることで、ひとは変わる――。

カウンセラーが教えるコミュニケーションの基本にして奥義。

「第19回大佛次郎論壇賞」「紀伊國屋じんぶん大賞2020」W受賞『居るのはつらいよ』著者・東畑開人、初の新書!

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【目次】

まえがき 

この本の問い/対話が難しい時代に/「聞く」を回復する/聞いてもらう技術?/いざ、

「聞く」の世界へ

聞く技術 小手先編 

1 時間と場所を決めてもらおう/ 2 眉毛にしゃべらせよう/ 3 正直でいよう/ 4 沈黙に強くなろう/ 5 返事は遅く/ 6 7色の相槌/ 7 奥義オウム返し/ 8 気持ちと事実をセットに/ 9 「わからない」を使う/  10  傷つけない言葉を考えよう/ 11 なにも思い浮かばないときは質問しよう/  12 また会おう/小手先の向こうへ

第1章 なぜ聞けなくなるのか 

届かなかった言葉/社会に欠けているもの/聞くは神秘ではない/「対象としての母親」

と「環境としての母親」/ほどよい母親/「対象としての聞く」と「環境としての聞く」

/失敗とは何か/痛みを聞く/聞くのが難しい/首相に友達を/聞くはグルグル回る

第2章 孤立から孤独へ 

連鎖する孤独/孤独と孤立のちがい/孤立とはどういう状態か/手厚い守り/個室のち

から/メンタルヘルスの本質/他者の声が心に満ちる/安心とはなにか/孤立したひと

の矛盾/一瞬で解決しない/心は複数ある/第三者は有利/個人と個室の関係/象牙と

ビニール/「聞いてもらう技術」へ

聞いてもらう技術小手先編 

日常編/1 隣の席に座ろう/2 トイレは一緒に/3 一緒に帰ろう/4 ZOOM

で最後まで残ろう/5 たき火を囲もう/6 単純作業を一緒にしよう/7 悪口を言

ってみよう/体にしゃべらせる ― 日常編まとめ/緊急事態編/8 早めにまわりに言

っておこう/9 ワケありげな顔をしよう/ 10 トイレに頻繁に行こう/ 11 薬を飲

み、健康診断の話をしよう/ 12 黒いマスクをしてみよう/ 13 遅刻をして、締切を破

ろう/未完のテクニック ― 緊急事態編まとめ

第3章 聞くことのちから、心配のちから 

心に毛を生やそう/素人と専門家のちがい/初めてのカウンセリング/2種類の「わか

る」/年をとってわかること/それ、つらいよね/世間知の没落/シェアのつながり/

世間のちから/世間知と専門知の関係/心配できるようになること/カウンセラーの仕

事は通訳/診断名のちから/バカになる/世間知の正体/理解がエイリアンを人間に変

える/時間のちから

第4章 誰が聞くのか 

対話を担う第三者/食卓を分断する話題/「話せばわかる」が通用しないとき/幽霊の

話/聞いてもらおう/第三者には3種類ある/聞かれることで、人は変わる/当事者で

あり、第三者でもある/聞く技術と聞いてもらう技術

あとがき ― 聞く技術聞いてもらう技術 本質編 

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【著者プロフィール】

東畑開人(とうはた・かいと)

1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰。著書に『居るのはつらいよ』(医学書院、第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋2021)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)など多数。


聞かれることで、ひとは変わる――。

カウンセラーが教えるコミュニケーションの基本にして奥義。

「第19回大佛次郎論壇賞」「紀伊國屋じんぶん大賞2020」W受賞『居るのはつらいよ』著者・東畑開人、初の新書!

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【目次】

まえがき 

この本の問い/対話が難しい時代に/「聞く」を回復する/聞いてもらう技術?/いざ、

「聞く」の世界へ

聞く技術 小...


出版社からの備考・コメント

今回アップしたデータは校了前のものです。刊行時には内容が異なる場合があります。ご了承ください。

今回アップしたデータは校了前のものです。刊行時には内容が異なる場合があります。ご了承ください。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784480075093
本体価格 ¥860 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

『居るのはつらいよ』ほか著作も多い臨床心理士である著者が誰でも実践できるコミュニケーションの基本をやさしく伝授してくれる作品です。「聞く技術」と「聞いてもらう技術」は全く別のものではなくループのように繋がっていると知ったことは目からウロコでしたね。あとがきの「聞くことのちからは、聞いてもらったときこそ深く実践されるもの」というクダリは説得力がありました。

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色々な人を思い浮かべながら読んだ。
今まで私の気持ちを聞いてくれたたくさんの人たち。
あの時、もっと聞いてあげればよかったと思い出した人たち。
これから『なんかあった?』『大丈夫?』と一言声をかけてみようかなと思う人たち。

『聞く』は循環する、という考え方はとてもしっくりきた。うまくいっている人間関係では、そんなことまったく意識する必要がないくらいにぐるんぐるんと循環しまくっているし、ギクシャクしている相手には『聞いてくれないなら聞いてあげない』という気持ちになりがちなので、循環は切断されたままなかなか繋ぎなおされない。

コロナ以前は聞いてもらう小手先テクニックをけっこう使いまくって、帰りに一杯とかやっていたけれど、最近はめっきりできなくなった。つまり、聞いてもらう機会も聞く機会も劇的に減っているんだろう。コロナ禍の今こそ、意識的に積極的に聞き、聞いてもらう必要があるのかもしれない。

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姿を隠したまま一方的に攻撃する言葉が目につき、目の前の人より端末の向こうの人を優先しているかのような今日、コミュニケーション不全は多くの場面で起こっていると思う。コミュニケーションは大事!と掲げながら、私たちは聞くこともせずに、わかってくれないと嘆いているのかもしれない。
信用していない人の話を聞くのは、確かに素直に受け取るのも難しい。
直接的な会話は気を遣うから端末越しが安心、という感覚の人もいる。
SNSだけのつきあいで「つながっている」という感覚が、私には持ちにくいのですが、あなたはどう思いますか?(聞く技術小手先編を使用)
声色や表情など、文面で伝わらない情報を得ることも「聞く」には含まれてると思う。聞いてほしい人がいることにも、目の前に相手がいてこそ気がつける。

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聞いてもらうことで、聞く力も養われる。
小手先のやり方だけでなく、聞いてもらって聞くという循環が成り立つことで、より聞く力を持てることが、本書を通じて伝わりました。
さりげない変化を見逃さず、「なにかあった?」と聞ける人になりたいです。

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聞く技術と聞いてもらう技術は、二つで一つの技術なのだということがわかった。
聞いてもらう技術に至ってはそんなふざけた小技!?と思うものもたくさん。
でもこれって実はすごく大切だ。こんなダサい、ダメな自分を見せるってなかなかできない。
こんな自分も見せられるような関係を、自分が大切にしたい場所では作っておけたらいいんだな。

「心にとって真の痛みは世界に誰も自分のことをわかってくれる人がいないこと」
自分がこういう状態になったら聞いてもらう技術を、聞いてもらう技術を使っている人がいたら聞く技術を。
そして、技術だとか意識しないでできるように、普段から心にダムを。
いい本だった。忘れないよう手元に置いておきたい。

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「聞く」と「聴く」は同じようでいて異なるという意見はコミュニケーションに関しての本ではよく目にする。しかしながら多くは「聴く」ことが難しく重要である、という主張がほとんどである。しかし本書は異なり、むしろ「聞く」ことが難しいとしている。それがいったいなぜ難しいのかを事例と共に取り上げると同時に、「聞く」ことの重要性と難しさを併せて気づかせられる一冊と言える。

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東畑先生の新刊新書。
新聞で連載されていたコラムを中心に。
「聞く」と言うことに、独自の視点から光をあてる。
聞くこと

聞いてもらうこと
の関係。丁寧に、語りかける調子で解き明かしていく。

心理士としてカウンセラーとしてたくさんの人の話を聞いてきた先生が、私たちみんなにわかるところまで降りてきて、一緒に心の話をしてくれる。

聞くこと、聞いてもらうこと。
「小手先」と彼が呼ぶ、具体的な技術から、どうやって聞くか、誰が聞くか、etc、の核心へと。聞く、聞いてもらう、はぐるぐる回ってなんぼ、と言うこと。誰もが人生の主役、誰にだって回ってくる役割。聞くこと、聞いてもらうこと。世間知。専門家でなくても私たちができること。日々やっていること。
わかったようなわからないような・・・

いつものように先生の語り方は軽妙で、軽快で、でも優しい。
寄り添ってくれる感が、やっぱり病みつきになってしまう読み物でした。
これからもジャンジャン書き続けてください。ついていきます☺️

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話すことのマニュアル本とか、プレゼンの仕方のノウハウとか、そういう本を読んだことはあるのですが、本書で印象に残ったのは聞く力。聞くということの難しさだった。阿川さんの本と雰囲気が似ている感じもしたが、これはこれで読む価値がある。

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手元に置いておきたい1冊だと思いました。聞くには聞いてもらわないといけないこと、最初は何を言ってるのだろうと思いましたが、読んでいくうちに腑に落ちました。大切な人と上手くいってないなぁと感じた時、きっと開く本になると思います。

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聞くための余力が持てるのは、聞いてもらえているから。だから「聞く技術」単体ではなく「聞いてもらう技術」も必要というのは、たしかに納得。聞いてもらう「小手先」技術は、「それやるの?」と思わなくもないですが、他人にやられたら「どうしたの?」と聞かざるを得ない感じはするので、聞いてほしいときには役立ちそうです。
「聞いてほしい」ばかりに傾きそうな子に、そっと手渡せるといいなと思います。

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聞く力を付けたい、と肩に力を入れて読み始めました。でもそんな必要はなく、話を聞くためには誰かに聞いて貰う必要がある、という言葉に安心しました。私も聞いて貰って良いんだと思えるだけでほっとします。「何かあった?」と「ちょっと聞いて」が気軽に言えるよう私も小手先から始めてみます

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