画像が語る診えない真実

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刊行日 2023/01/25 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

溺死が先か病死が先か? 

CT、MRI、PETの画像から、

目の前にいない患者の真実、事件の真相を見つけ出す、

緊迫の医療ノンフィクション。

完治を可能にする治療には、前もっての正しい画像診断が欠かせない、犯罪を立件するためにも、冤罪を防ぐためにも、画像診断は重要な意味を持つ。

そこに関わる放射線科専門医を、もっと増やさねばならない。

本書では、画像読影の意義を理解してもらうべく、私が取り扱った事例を、

ごく一部ではあるが画像付きで紹介していく。

(本書「はじめに」より)

放射線診断医がCTやMRIなどの画像を読み解く「読影」をテーマにしたノンフィクション短編集です。

診療科の専門化が進む中、放射線診断医は主治医とは別の広い視野で

全身を診る重要な役割を担っています。

米国では「ドクターズドクター」と呼ばれ、地位も報酬も高い。

しかし日本では、患者と接する機会が少ないためか、一般への認知度は低くとどまっています。 

「主治医が判断できない画像から答えを導き出す」

「主治医の見立てに対して幅広い知識と読影の技術で間違いを指摘する」。

人の生死に直結する判断だけに、責任は重いがやりがいのある仕事です。

また、画像となった患者の背景には、病気や怪我に至る人間ドラマがあります。

放射線診断医が画像やデータを駆使して、目の前にいない患者の真実を推理していく過程は大変興味深いものです。 

それぞれのストーリーの冒頭にCTやMRIなどの画像を掲載し、画像の解説から背景となる患者を取り巻く人間模様へと展開していきます。

【本書主な内容】

・画像は語れど医療は動かず

・出血が先か転倒が先か

・湯船に浮いた死体

・刺さったのか自分で刺したのか

・つくられた後遺症

・消えた乳がん

・AYA世代の白血病

・見つかりっこない乳がん検診

・汚部屋が呼んだがん疑惑

・PETに惚れ込んで医療施設をつくった患者

・悪化の原因はリハビリにあり

・痣はなくても画像は知っている

・高次脳機能障害を抱えて生きる

・あやうく声を失うところだった

・四通の遺言書

・糖尿病なら画像診断を定期的に

・あっという間に死に至る脳の感染症

・「腹を開けてみればわかるだろう」

・美容施術は思いのほかリスキー

・がんより先に別の症状が

・「去年の画像」に救われた命

・画像が示す副作用としての血栓

・自作のプログラムでがんを発見

溺死が先か病死が先か? 

CT、MRI、PETの画像から、

目の前にいない患者の真実、事件の真相を見つけ出す、

緊迫の医療ノンフィクション。

完治を可能にする治療には、前もっての正しい画像診断が欠かせない、犯罪を立件するためにも、冤罪を防ぐためにも、画像診断は重要な意味を持つ。

そこに関わる放射線科専門医を、もっと増やさねばならない。

本書では、画像読影の意義を理解してもらうべく、私が取り...


出版情報

ISBN 9784788718654
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 200

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NetGalley会員レビュー

現役の放射線科医である著者が、自らが手がけた数々の症例を通して“画像読影”の重要性を示す本。テレビドラマにもなった『ラジエーションハウス』の現実版ともいえる。
各扉には患者さんのCT・MRI・PETの画像が掲載され、そこから何が読み取れるか、どのように治療が進んだかを示していく。医者の診断で見落とされていた病気を画像だけで特定するプロセスは論理的かつエキサイティングで、非常に説得力がある。ただまあ、実績に裏打ちされた自信の現れだとは思うが、若干自慢げにも感じられてしまった。

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前に、医療分野での「画像解析」の未来について話を伺う機会があった。
今は各種の検査画像を人の目で読影している。これをビックデータを読み込ませたAIで代用していくというものだ。
しかしAIに全ては任せない。やはり人の目も必要だ。
画像はまずAIが「下調べ」する。そこで異常が見つからなかった場合、次は人の目で二重チェックする。
読影はリモートでできる。なのでたとえ僻地の医院で撮影された画像でも、読影に長けたプロフェッショナルが画像を見てくれるというわけだ。
どこでもできるという利点を活かせば、空いている時間にプロがチェックすることもできるし、出産や子育て、介護などで現場を離れている休眠医師がトレーニングを受けてチェックすることも可能だという。
画像から異常を発見できるかどうかは想像力の問題も大きい。
AIとリモートが読影の未来を変えていく日も近い。

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現役医師による実際のエピソードが、読みやすい文書で構成され、最後までいっきに読みました。
あらためてCT、MRI、PETの画像、放射線医師の重要性を認識しました。
著者の仕事と患者や依頼者の人生が交差するひとときに、さまざまな人生が垣間見えて、
心をうちます。よけいな記述はないのに、へたな小説より、怒り、悲しみ、感動など、心が動きました。
また、最後の著者自身のことは、感情的にならずに現実と向き合う医師としての姿勢を感じました。
自分の頭に新しい引き出しができたことに、感謝いたします。
大変重要なお仕事の記録であり、すばらしい著作だと思います。
貴重な原稿をありがとうございました。

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放射線科の専門医による、CTやMRI、PETなどの画像を読み解く「読影」をテーマにした事例集。画像を交えて経緯を解説されており素人にもわかりやすい。ただ、スーパードクターなのは間違いないと思うけれど、読み進めるうちに少々自慢気な語り口が気になっていった。/年に1,2度脳のMRIが必要な私は画像をみながら説明を受けるけれど、当然素人にはよくわからずすべて主治医にお任せ状態(もちろん信頼してます)。著者のように読影力や診断力のある医師がどんどん増えていって欲しい。

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テレビドラマにありましたね、放射線科の画像診断のお話が。
現役の放射線科の医師である著者が重ねてきた体験の数々は、筆致が非常にわかりやすく、読みやすく、画像を使用しながら素人の読者でも興味深く、また身近に潜む様々な危険を意識してほしい、との願いが込められているように感じた。このテーマで読みやすい、ということは簡単なことではなかろう。専門用語ばかり並んでいたら興味を持てそうな題材でも読み続けることは困難だっただろうから。引きこまれるのは、病気と画像から浮かび上がるのが、人間の生き様だからだろう。これはほとんどドラマのようだ。病気を診断して治療する、という単純なものではないのだ。
人生の様々なシーンで画像診断が求められるのが、例えば当時は気づかれなかった後遺症が出た場合の保険の審査、遺書が有効かどうか争われる遺産相続、虐待が疑われる場合、等多岐にわたる、が治療そのものというより、派生して起こる人間的な問題。
真実が見つかってよかった、という例は技術の発達への期待をもたせるが、見る人が見たから助かった、この出会いがなければ見落とされていた、ということが相当多いのだということに、気分は明るくなりきれない。
よい医者がたまたま知り合いにいた、かかっていた病院に優秀な医者がいた、ということがないものは、一体どうしたらいいんだろう。。。
さらに、美容整形など、どうしても健康に必要のないことは、やっぱりしないほうが体のためにはいいんだろうなとも思った。

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放射線科の医師っていらっしゃることを初めて知った。
技師ではなく医師。
解剖する前にCTやMRIを駆使して診断する「読影」
どんどん広まって欲しいし駆使してほしい。
そして判断力のある医師が増えていってほしいです。

#画像が語る診えない真実
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