愛媛県新居浜市上原一丁目三番地

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刊行日 2023/03/24 | 掲載終了日 2023/03/23

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内容紹介

物語は終わる。けれど、人生は続いていく。
少年時代を過ごし、父母を見送った愛媛県新居浜市の家、劇団「第三舞台」を立ち上げた早稲田大学・大隈講堂裏。かけがえのない〈場所〉を通して人生の物語を描く、初の自伝小説集!

「愛媛県新居浜市上原一丁目三番地」
家族の家がなくなる前夜、僕はこの家の物語を書き始めた。
今から五十四年前に始まった、緑の家の物語を。

「東京都新宿区早稲田鶴巻町大隈講堂裏」
大学二年の四月、大隈講堂の裏広場に通じる鉄扉を押した。
愛媛から出てきた無名の二十歳の若者が、何者かになるために。

「東京都杉並区××二丁目四番地」
演劇を仕事にして四十年。
六十三歳の僕は、終の住処になるかもしれない家で、次の物語を書き始める。

作家・鴻上尚史の原点とともに、一つの時代を描く傑作小説集。


著者/鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)
作家・演出家・映画監督。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1981年、劇団「第三舞台」を旗揚げする。87年『朝日のような夕日をつれて87』で紀伊國屋演劇賞団体賞、94年『スナフキンの手紙』で岸田國士戯曲賞、2007年に旗揚げした「虚構の劇団」の旗揚げ三部作戯曲集『グローブ・ジャングル』で第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。著書に『「空気」と「世間」』『不死身の特攻兵』(以上、講談社現代新書)、『ベター・ハーフ』(講談社)、『人間ってなんだ』『人生ってなんだ』『世間ってなんだ』(講談社+α文庫)、『鴻上尚史のほがらか人生相談』(朝日新聞出版)、『同調圧力のトリセツ』(中野信子との共著、小学館新書)など多数。


物語は終わる。けれど、人生は続いていく。
少年時代を過ごし、父母を見送った愛媛県新居浜市の家、劇団「第三舞台」を立ち上げた早稲田大学・大隈講堂裏。かけがえのない〈場所〉を通して人生の物語を描く、初の自伝小説集!

「愛媛県新居浜市上原一丁目三番地」
家族の家がなくなる前夜、僕はこの家の物語を書き始めた。
今から五十四年前に始まった、緑の家の物語を。

「東京都新宿区早稲田鶴巻町大隈講堂裏」
大学二年の四月、大隈講...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065302910
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

著者さんの別の本も読んだことがあるので
とても興味を持った
幼少期はこんな風に育たれ
演劇に興味を持たれた方だったのだと
点と点を線でつなぐような気持ちで
読みました
両親を亡くされて、自分の実家がなくなるという悲しさの表現が共感しました
両親が使っていた冷蔵庫をどうしても使いたいという気持ち、自分がそうだったらと想像しました

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そもそも演劇をあまり見たことはなかったのだが、タイトルの面白さと、名前は知っていた著者に興味を持って読んだ。著者とは年齢差もわずかで、そういえば就職した先の先輩が劇団好きで、よく観に行っていた事を思い出した。
 時代背景は、最初の子供時代から、大体自分とかぶるので時代背景もよく分かったのだが、やはり地方色があるのだなぁと、校則や演劇部の活動などでは思った。
 2部の大学時代になって、タイトルは住んだ住所なのだと分かるも、いきなり演劇一色になる。大学の演劇部からやがてはプロになっていくのだが、プロになる人は、やはり最初から根性が据わっている。熱血というのか、本当に若さと情熱と青春が迫ってくる。大学の演劇部といっても、想像を超えたすごい人間関係や世界に、ただただ唖然とするばかり。
 そして最後は今の、一人暮らしをスタートさせた自分。一人暮らしの中古の家に、亡くなった実家の両親の位牌を置いて、冷蔵庫や机も新居に入れての新しい生活の始まりである。
 前編を通して、一気に思いを書き上げたかのような勢いのある筆致で、演劇ど素人の私にとっても、非常に興味深い作品だった。

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鴻上さんは高校生の時に生徒会長になりました。当時は制服に関する規則が厳しくて、それに疑問を感じていました。そこで、学校には内緒で県内の他の高校と協力して、それぞれの学校の校則を比べていったのです。すると、矛盾だらけだということがわかりました。

 大学に入ってからは、演劇部内での、上級生からの圧倒的なパワハラの話とか、鴻上さんが主宰している第三舞台が認められたとたんに、それまであれこれ文句を言っていた人たちが手のひらを返してすり寄ってくる様とか、生々しく語られています。

 鴻上さんがずっと、こういう理不尽なことと戦い続けてきたんだなということがよくわかります。でもそんなことよりも「コロナによって舞台を続けることができなくなった」ことが、一番ツライ出来事だったというのは、とても悲しいです。

 いろんなものを失くしたけれど、鴻上さんはきっと力強く生きて行く方だと思います。だって演劇の火を消すことはできないのですから。

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人生相談や、校則や理不尽な同調圧力への揺るぎない立場のルーツを垣間見た思いがする。わたしは4半世紀前に教員をしていたが、その当時でも組合に入っている人は、校内にひとりだった。その人が職員会議で語り出すと、みんなが「またか」というような顔になったのを思い出す。そして、いまもわたしは別の形で学校にいるが、あの時と同じくらい教員は疲弊し尽くしているし、そもそも定員数に足りていないほどに、なり手がいなくなった。その遠因も、明らかになっているが、こんなあからさまに酷いことを文部省がしていたのかと驚愕した。そしてそれが成功していることに、今の国の教育の崩壊のはじまりだったのか、と。

私は趣味が観劇なので、素晴らしい芝居を観た後のロビーの熱気の描写や、演劇とはをひとことで表している部分に、激しく頷いた。だからこそ、同じ芝居のチケットを11枚も買うほどに、そして毎回新しい発見をすることに、至上の悦びを感じるのだ。

劇団を背負うということ、劇団員の人生も考えるということ、その覚悟の程も伝わってきた。

両親の死、新居の誕生から再生までは、これからの自分もいつかは必ず通る道であるがゆえに、心穏やかには読み進めることができなかった。だが、この作品を読者が読むことで、自分の人生に同じことがあったときに、ああ、これか、と二度目のように受け止めることができる、という一点においてだけでも、この本は全ての人が読む価値がある。

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第三舞台の芝居を初めて観たのはもう20年以上前だったと思う。それが鴻上作品との出会いだったのですが、つかこうへいさんや野田秀樹さんとはまた違う尖った魅力があった。そんな鴻上さんの自伝的作品なので、興味深く一気に読んでしまった。たぶん、もっと迷いや葛藤や悲しみがあったと思うようなことも意外とさらりと著しているのが著者らしさなのかもしれませんがね。

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大抵の人は人生の節目で住まいが変わるのではないか。著者も実家、大学生時代の家、現在の家と住む場所が変わっている。中でも実家というものには格別の愛情を抱いているのが分かる。その強い想いには亡き母への愛情故というのが泣かせる。大学生時代には本格的に劇団活動が始まり、現在の舞台への熱意が構築されていく経緯が伺える。また、両親の影響もあるのか理不尽な事に立ち向かう姿は勇気を貰える。今では絶対に出来ないような事が出来ていた当時はある意味良き時代だったなぁと思った。家が変わっても大切な思い出は終わる事なく続いてゆく。

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以前、作家のブレイディさんとの対談本を読んでから鴻上さんに注目していました。色々読んでいくとどうしてこのように考えるのか不思議に思っていたので、自伝小説と聞いて飛びつきました。
 
 三章に分かれています。両親と過ごした家。早稲田大学に通っていた東京での暮らし。劇団を旗揚げしてからの東京での生活、そして一人になった現在の家。
中でも、一章で書かれている実家の物語は終盤にいくにつれて泣きました。親族でも聞けないような両親への愛がそこにはありました。
穏やかそうなのに熱いものを持っているルーツがわかり、この人は常に戦う人なのだと、また今の日本では滅多にお目にかかれない「腹をくくって、責任をとる」という親分肌な人なのだと勝手な解釈かもしれませんが感じました。

 5年半とはいえ、よく卒業できたと思う大学生活。そこで学んだこと、理不尽なことも、泣いたことも全て今の作品に活きているのですね。舞台を観に行きたくなりました。

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いつものように題名をメモ帳にコピー。突然地図アプリが目の前で開き
愛媛県新居浜市上原
が眼前に。意図していないのでびっくりした。
著者が暮らしていた場所の現在の姿は、家々が立ち並ぶどこにでもありそうな住宅街に見えた。航空写真に切り替え拡大してみる。瀬戸内海に面した市街地は唐突に終わりそこからは地図の上では一面緑色が広がっていた。

地名を冠する四章。著者が生きてきた道、場所がかわると舞台がかわるようにガラッと空気がかわり、小説のようにワクワクしながら読めた。

そうか、鴻上さんはこの町から大隈講堂裏にたどり着いたのか。
第三舞台の公演に実際に足を運んだことは残念ながらないのだが、あのあたりの空気は知っていた。学生時代、終電がなくなると大隈講堂の近くに下宿している友達のところによく泊めてもらった。

一昔まえ、の話になる。
スマホもインターネットもなかった頃。
「いつでも連絡が取れる」「会わなくてもどこかでみんなとゆるく繋がる」「世界中の人とつながることができる」

世界はそんなふうに広がってきたけれど、ひたすら「出会い、その場所にいき、ともに動く、一緒に居て感じる」ことしかなかったころ。

その時に生きた場所を柱にして、そんなふうに生きた時代、出会った人々との関わり、縁。筆致は淡々としているようで心揺さぶられる場面が多かった。

鴻上ファンならずともおすすめ一冊。

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私は幼稚園から高校まで私立の内申のエスカレーターで、学習指導要領の中の1部分だけなのかな、教科書はほとんど使わずに(なのに買わせる)教科担任の作ったプリントを中心とした授業が普通だったので大学受験であまりの範囲の広さに愕然としました。鴻上さんが過ごした中高生生活とは時代が違うとはいえ、ほんと真逆だったんだなとびっくりしました。

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何十年も前に「スナフキンの手紙」で好きになった筆者。
それからなかなか舞台は観に行くことができないけれど、筆者のSNSはフォローしているし、エッセイ/評論はいくつか読んでいるけれど、自伝的なものは初めて。
人の心を動かす作品を創ることができる人の青春時代はどんなものだったのだろうという野次馬心で覗き見た。
演劇に係る部分も、そうでない部分も、読み応えのある内容だった。
あんまりいうとネタバレになるけれど、演劇に興味がある人にも、ない人にもおすすめしたい。

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