魔女の原罪
五十嵐 律人
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刊行日 2023/04/20 | 掲載終了日 未設定
内容紹介
【あらすじ】
法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。
一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。
映画化が発表された『法廷遊戯』など注目を集める現役弁護士作家の書き下ろし特殊設定リーガルミステリー。
【担当者より】
現役弁護士作家として、これまでも
法律の奥深さや法に関係する人間ドラマを魅力たっぷりに描いてきた五十嵐律人さん。
今回は「法律だけが重視される、校則のない高校」が舞台です。
特殊な設定ですが、なぜそんな高校が出来たのか?を探っていくにつれ
街ぐるみで大きな秘密を抱えていることが明らかになっていきます。
「特殊設定ミステリ」「リーガルミステリ」と聞くと
ややハードルが高いように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
抜群のリーダビリティで一気読みを保証します!
生き生きと動くキャラクター、 中盤から漂う不穏な空気、 そして衝撃の結末……
ぜひご一読ください!!
出版情報
ISBN | 9784163916880 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー

五十嵐先生の描く少年少女は、まるでそこに存在するかのように迷い、悩み、脆さを見せる。そしてその中にひとすじの光と強さを見せてくれる。
魔女と魔法使いの違いはなんなのか?その問いからこんなに恐ろしい結末に向かうとは。
疑うこと、信じること、親子の間だからこそ、そこに愛や願いがあるからこそ心を曇らせてしまうのだろう。
でもただまっすぐな彼を信じて欲しかったと願わずにはいられない。
彼女を追い詰めたのは誰だったのか、何度も自分に問いかける。
それはわたしだったのかもしれないから。

小さな町とそこにある学校という閉ざされた世界のみがほとんどの舞台であるにも関わらず壮大なスケールの本作。まさに圧巻のひとこと。
町自体がもうひとりの主人公であり一人の少年が背負うには重すぎる十字架をいつか再生した町が優しく見守ってくれることを願いながら読み終えた。
今最も旬な作家であろう五十嵐律人の新たな代表作を目の当たりにしゾクゾクとワクワクが止まらない!

「魔女と魔法使いの違いを知ってる?」という問い掛けから始まる物語。
続きが気になって気になって、一気読みしてしまいました。
学校、町、カツテ、大人も子供も全ての違和感が繋がっていくのが恐ろしくもあり、面白かったです。
今まであまり考えてこなかった犯罪を犯した加害者の家族や、その血が繋がった子供のこと。
読んでいくうちに、もしかしたら私も彼らを追い詰める側になってしまうかもしれない。この物語のような町や学校を作らせてしまうかもしれないと、ゾッとしました。
そして最後まで読んで、また最初のページに戻ってしまいました。
深く考えさせられる、重たくて面白い作品でした。ありがとうございました。