27000冊ガーデン

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刊行日 2023/04/17 | 掲載終了日 2023/09/19

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内容紹介

いつかこの本が、あなたの力にきっとなる。

舞台は県立高校の学校図書館。

次々と持ち込まれる本にまつわる謎を学校司書と書店員のふたりが解き明かすーー。

本への愛に満ちた図書館ミステリー!


【あらすじ】

星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。

ある日、カウンターに置いた「本について 相談したいことがあったら なんでも声をかけてね」

というプレートを見た男子生徒から、転落死体が発見された場所に本を落としてしまったと相談を受けた。

駒子は出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。

そんなふたりのもとには、図書館や本にまつわる謎が次々と持ち込まれる!?

本への愛に満ちた図書館ミステリ-!


【著者プロフィール】

大崎 梢(オオサキ コズエ)

東京都生まれ。元書店員。2006年『配達あかずきん』でデビュー。『サイン会はいかが?』『平台がお待ちかね』など書店や出版社を舞台にしたシリーズが多数ある。他の著作に『クローバー・レイン』『忘れ物が届きます』『本バスめぐりん。』『もしかして ひょっとして』『バスクル新宿』などがある。

いつかこの本が、あなたの力にきっとなる。

舞台は県立高校の学校図書館。

次々と持ち込まれる本にまつわる謎を学校司書と書店員のふたりが解き明かすーー。

本への愛に満ちた図書館ミステリー!


【あらすじ】

星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。

ある日、カウンターに置いた「本について 相談したいことがあったら なんでも声をかけてね」

というプレートを見た男子生徒から、転落死体が発見され...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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【書店員様へ】

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575246223
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 272

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

本好きにはたまらない一冊!もちろん私も大好きな一冊になりました。
学校の図書館が舞台のミステリーで、学校司書と書店員が次々と謎を解いていくという、設定もストーリーもめちゃくちゃよかったです。
実は学生時代から本は大好きだけど、図書館に通ったことはありませんでした。図書館はただ本を借りる場所だと思っていたからです。読みたい本はどうしても自分の手元に欲しくて、バイト代を本に注ぎ込んでいました。
でもこの作品を読むと、もう一度学生に戻れたら絶対に図書委員になって図書館に通い詰めたい!と強く思いました。
図書館はただ本を借りるだけの場所ではなく、いろんな人との出会いやもしかしたら謎にも出会えるかもしれない!そんな素敵な場所だと改めて気付かされたからです。もしも私が中学生や高校生の時にこの作品に出会っていたら、間違いなく図書委員になっています!(影響されやすいタイプなので)
そして所々で実在する作家さんや本のタイトルがいくつも出てきて、これ読んだ!好きなやつだ!と、にやにやしながら読みました。
私が高校生の時に出会った作家さんで、一番好きな作品のタイトルも登場していて、すごくすごく嬉しかったです!
そして私の心に深く響いたのは終盤で針谷さんが言っていた、「本から得られるものは無限であり、それは誰にとっても平等だと思うので。」のところです。
そうなんです!私もこれをたくさんに人に伝えたいのです!この事に気付いたらきっと誰もが本好きになると思います。
そしてこの本が誰かの大切な一冊になると思います!素敵な作品をありがとうございました!

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とても面白かった!高校の学校図書館を舞台に、生徒や本が関わるミステリーを、司書や出入りの書店員などが解き明かしていくストーリー。その中に、司書の雇用・異動問題、学校の方針と図書館の役割、過去の赴任校や学校間の横の繋がりのことなど、学校図書館司書あるある的な様々な事柄が散りばめられている。また、たくさんの本のタイトルが出てきて、読書熱、再読熱も高まる。作者が元書店員ということもあってか、謎を解き明かす書店員・針谷さんの着眼点・発想・推理力が冴え渡り思わず唸る。そして悩みながらも"居場所としての学校図書館"を大切にする司書の星川さんの思いには共感しきり。職場では司書は1人で仕事することが多く、同業者や分かってくれる人に話せること、聞いてもらえることがつくづく大事だなぁと思った。こんなに立て続けに事件が起こる学校は、現実ならとても大変(笑)!だけど、ストーリー展開が秀逸で、問題があっても皆が協力的でハートフルなところも良く、夢中になり一気読み!楽しかった!

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学校司書と、本を納品している書店員が協力して、生徒や先生達の本にまつわる謎を解き明かしていく連作短編集。冒頭の作品では、謎解きが想像頼りで根拠がちょっと心許ないかな?とよぎったものの、2本目以降はもうさほど気にならず、持ち込まれる謎の面白さや、主人公の司書・駒子さんらの人柄、書店員・針谷さんの洞察力など、魅力的な内容に引き込まれた。特に駒子さんの学校図書館にかける想いに惹かれた。閉校間近の工業高校、厳しい進学校という、極端に違う過去の赴任先での経験も事件に関わってきて、物語に深みが出ている。学校図書館は単に本の貸し借りをするだけの場所ではなく、教育の場でもあるという特殊な環境。本が心の支えに、図書館が居場所になれたらという想いで奮闘する駒子さん。本にまつわる謎と言っても、殺人事件や密室、暗号のような言葉、盗難紛失事件の謎かけに、正統派レファレンスまで。事件の謎は解けても、生徒達の抱えた問題までが一挙解決するわけではなく、モヤモヤが残ることも。それでも、駒子さんや仲間の司書さん達がいる図書館があれば、きっと大丈夫なんだろうな、と思える温かい読後感だった。

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私もトヨ高の図書館に通いたい。そう思わせる一冊でした。知っている作品が次々と登場するので、本好きとしては嬉しいですね。読んでいない作品もこの『27000冊ガーデン』がきっかけで読みたいと思いました。
謎解きも興味深かったのですが、何より駒子さんの司書教諭としての想いがとても素敵だった。そしてユーカリ書店の針谷さんみたいに謎を解いてみたい!同じ書店員としてうらやましいかぎりです。
図書館を通して経験したことで登場した生徒さんたちが素敵な大人に成長してくれるといいなと願うばかりです。

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教室に居場所がない生徒もいる。学校という閉じられた狭い空間にいるうちに、どんどん追い詰められていく子もいるだろう。
そんな時に気軽に行ける場所が学校の中にあってほしいと思う。
生徒の相談事を書店員の針谷の力を借りて解決していく司書の駒子。教師ではないからこそ、教師とは違う角度から生徒の気持ちに寄り添うことができるのだと思う。
若い頃に出会った1冊は、その後の人生を変えるかもしれない。その本にまつわるエピソードごと宝物になるかもしれない。
本が持つ力のすごさを改めて感じた1冊です。

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学校司書あるある満載の作品。タイトルがまず素敵。

高校の図書館を舞台にしているけど、生徒の視点ではなく、学校司書・駒子の視点でストーリーは動いていく。
そこまで深刻でない謎から、これはきついかも、、、と思うような謎まで出てくるけれど、生徒と本に対する愛の詰まった物語となっている。
出入りの書店業者・針谷が良い味を出している。
本好きの人にはぜひ読んでほしい。

感情移入しながら読んでしまったので、途中で冷静なレビューはできないかもと気づく。
学校司書、図書館司書以外の読者は、どんな感想を持つのだろう。
そんなことも考えた一冊でした。

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学校図書館司書のお仕事小説でもあり、日常の(?)謎小説でもある。学校図書館司書の目線で読むと、学校現場での司書の微妙な立ち位置やジレンマなど、共感でき、時には、感情移入して涙ぐむこともありました。読書が何かの助けになることを知っていて、それが伝わってほしいいという願いがひしひしと伝わってくるようです。推理小説好きの目線で読んでも、気になる展開に惹き付けられます。書店員さんとのコンビネーションも楽しいのでシリーズ化熱望です。

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元書店員で書店での日常のミステリ、「本格書店ミステリ」の開祖的存在の大崎梢先生が、今度は舞台を高校の図書室に移しての作品と知り、早速読み始めた。

まずは高校の図書室の司書は全てを一人でやらなければならない日々の大変さを知ることになった。でもそんな駒子の、図書室と本への愛着と利用者拡大への熱意と行動力に敬意を感じた。
ただ、その熱意の現れ、「本について 相談したいことがあったら なんでも声をかけてね」が事件が持ち込まれるきっかけになるとは。
それに対し、図書室に本を納入している書店員の針谷が、アームチェア・スクールライブラリ・デクティブ(?!)として挑む。そこから、図書館のあるべき姿と利用者を守るために、駒子と針谷のタッグが始まった。
唸ったのは、読書週間にちなんだ他の委員会や部活と図書委員との様々なコラボ企画。例えばクッキング部が「真夜中のパン屋さん」のパンを販売する。琴子がやってきたことが、図書室を超えてここまで広がるとは。さらに圧巻なのは、そこから始まる「あるもの」の記述を探すための本探し。これだけの作者のこれほどの著作の中に、本当にあるのか? それだけの本を挙げられることが自ら掘る落とし穴、本好きだから本好きに仕掛けられるものだったとは。

図書室は平均27,000冊の本とそれを愛する者達が憩う、心のガーデン。駒子はそのガーデナー(庭師)/ガーディアン(保護者)。辛い過去を受け入れて、今ある本と皆を優しき瞳で見守り後押しし、露払いする。そしてそれを支える針谷。
さり気なく散りばめられる、作家やその著書。幸い読んだものが多かったので、本に浸ることへの賛歌を充分に堪能できた。

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高校の図書館で働く司書の駒子が、出入りの書店員・針谷と一緒に、図書館で起きた謎を解明していく。本好きが食いつく要素がたくさん詰まった本なので、速攻で読みました。
本作の中で様々な事件が起こるけれど、読後に感じたのは、地域の図書館と学校図書館では、利用者との関わり方が大きく違うんだなということ。言わずもがな、学校図書館の利用者は主に生徒で、司書は彼ら彼女らの成長に責任の一端を担う立場である。だから、謎を追うにしても、謎が解けたとしても、生徒たちの感情や今後の成長に配慮しなければならない。
何より、学校図書館は生徒にとって思い出深い場所になる。それは、卒業してからも心の片隅で拠り所になり、孫の代まで影響を及ぼすかもしれない。特に最後の話を読んでそう思った。
そんな大事な場所で働く駒子が羨ましくもあり、常に生徒と図書館を守ることを考えている駒子を尊敬する。
もっとこの図書館の話を読んでみたい。シリーズ化希望です!

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主人公と同じく学校図書館司書なので、うなづけるシーンが随所に。
はらはらドキドキではなく、ワクワクするようなエピソードが多くて、その世界に
引き込まれました。
この3年間、図書委員の活動が制限されていたため、これからの図書委員には
この作品の図書委員たちのように伸び伸びと活動してもらいたいと強く思いました。
長い人生のうちの学生生活はわずかな期間ですが、その期間にしたこと・考えたことは
その後の財産ですから。
司書としては友好的・協力的な書店員さんの存在が羨ましく、他社の人との
そういった繋がりを活かせるコミュニケーション能力を自分も培いたいと思わせてくれた
主人公駒子さんに感謝します!

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県立高校の学校司書として働く主人公・星川駒子が、生徒たちからの相談を受け、出入りの書店員・針谷敬斗と共に謎を解いていく連作ミステリ。
可愛らしい表紙やタイトルから、学校にまつわるほのぼのとした謎解きかと思いきや、いきなり最初の謎から高校生が遭遇するような内容ではないことに驚きました。しかし、誰がどんな場面に出くわすかは全くわからないので、どのような出来事に遭遇しても、相談できる相手がいるというのは心強いと思います。
この作品の場合、高校生(こども)が学校司書(おとな)に頼るという構図ですが、家族以外に相談できる身近な「おとな」がいるのは、「こども」にとって大切なことだと思いました。実際には時間のやりくりも大変だと思いますが、駒子のように生徒たちの声に耳を傾けてくれる先生がいれば、生徒たちは安心して過ごせるのではないでしょうか。物騒な事件には出くわさないに越したことはありませんが・・・。
自分が学生だった頃を思い出すと、図書室や図書館を利用していた記憶はほとんどありません。あの頃に戻ってやり直せるなら、図書委員になって図書室や図書館を大いに利用して、先生や仲間たちと読んだ本の感想を語り合ったり謎を解いたりしたいです。同じ思いの読者さんや、現役や過去に学校司書や図書委員だった読者さんにも読んで欲しい作品です。もちろん、現役の高校生諸君にも。
作中に登場した作品は、個人的にはどれも聞き覚えのあるタイトルで、ここから興味を持ってそれらの作品にも手を伸ばしてもらえたらいいなと思いました。

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県立高校の図書館が舞台。本にまつわる謎を学校司書と書店員のふたりが解き明かす。
高校時代の図書館を懐かしく思い出しながら読みました。きっと私の通った高校でもこうやって学校司書が選書し、生徒が興味を持つように並べていたのでしょう。あの頃は考えたこともなかったけれど、そういった司書の仕事を知ることができました。
主人公の駒子が選ぶ本は私も大好きな本がたくさん登場し、また読み返したくなりました。
書店員と共に本にまつわる謎を解いていくところもとても面白かったです。

ただ一つ違和感を感じたのは、疑われている生徒がよく読んでいる作家の名前をあげたとき司書同士で「いい趣味してる」「信頼できます」と表現されていた場面です。本が好きな人が、どの作家の本を読んでいたとしても個人の信頼度は変わらないのではないでしょうか。この作家の本を読んでいたら趣味が悪い、信頼できないという思いがあるのだろうかと心に引っ掛かりました。

生徒が安心して利用できる場所を作ろうとする駒子の思いは、図書館と本への愛が溢れていて、本好きにはたまらないですね。

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大崎さん、大好きです。
今回も本好きが喜ぶ仕掛けたっぷりで、しかも司書の仕事も知ってもらえる内容で最高でした。
9ページ目の最初から「なんでこんな事まで分かるの?そうなの。そこが大変なんだよね」という司書目線で語られる部分はまさに異動の時期を迎えた自分にぴったりでした。
159ページ、徳島先生の「本好きの生徒を守るのと、増やすのが学校司書の役目」という言葉もしびれました!
本当に書店員?というほどの推理力を持った彼が解く数々の謎は驚きの連続。
本に関わる全ての人に読んで欲しい。

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本書の駒子さんと同じく学校図書館に勤務しているので、生徒とのやりとりを微笑ましく思いながら読みました。
学校関係者ではない針谷さんに生徒の情報を漏らしすぎなのが若干気になりますが、図書館で起こる小さな謎を2人で解決していくのが痛快で、『本バスめぐりん』のテルさんとウメちゃんのコンビを思い出しました。
100頁の「(生徒が心の)扉を開いてくれるときが来るかもしれない、来ないかもしれない。どちらでもかまわないと思えるのは司書の特権」という杉浦さんの言葉には強い共感を覚えました。私の勤務校は駒子さんの二校目の勤務校と同じく「勉強のはかどる自習室」に主軸が置かれている状態ですが、秋坂高校ほどの進学校ではなく西沢先生ほど極端な教員もいないので、うまくバランスを取りながらフラッと立ち寄ってくれる生徒を受け入れていこうと思います。
発売されたら真っ先に出入りの書店員さんにお薦めしたいです。

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高校を舞台に、学校司書が書店員の力を借りながらちょっとした事件を解決していくストーリーです。

先生とは異なる立ち位置で、子どもたちを温かく見守る主人公。

普段は深く立ち入らないけど、いざというときには進み出ていく彼女の活躍が微笑ましいですね。

そして、出入りの書店員の慧眼ぶりには驚かされっぱなしでした。

先生とは異なる立ち位置で生徒に関われるというのは、意外に可能性を秘めているのではないかと気づかされました。

馴染み深い作品が次々と登場するところも、この作品の魅力だと思います。

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作中に登場する本と作家さんの
名前が多く読んでいて楽しかったです!
大好きな青山美智子先生、原田マハ先生の
名前や辻村深月先生の作品の名前もあって
何度も「おおっ!!」っと思わず
頬が緩むのを感じました😂
図書室という閉鎖的な空間の中に
無数の世界が詰まっていて自分が望めば
いつでもその世界の中に入っていける。
「27000冊のガーデン」という題名から
本への愛が伝わってくるし、
中身ももちろん本と作者への愛に
溢れていました💐
「本を読むことは、自由になること」
だとこの本を一冊通して感じました。

内容はミステリー形式になっていて、
一冊の本から謎が生まれることもあれば
図書室の本が校内で起きた事件の解決の
手がかりになることもある。
司書の駒子さんの膨大な知識量と
書店員、針谷さんの洞察力が
上手く噛み合って謎が解けていく様は
読んでいて気持ちが良かったです👏

本好きの方なら必ずときめく一冊だと思います☺️

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学校図書館司書が主人公とのことで、それに近い仕事をする立場として気になりリクエスト。司書目線で読ませていただきました。
本にまつわる事件や謎とはどのようなものなのか、その謎を、学校司書と書店員がどのように解き明かしていくのか…
初めはあまり現実味は感じられなかったけれど、話が変わるにつれて、特に最後のお話に関しては歴の長い司書さんならもしかしたら似たような経験がおありなのでは…?などと想像しました。

印象に残ったのはミステリーの解決に協力してくれる書店員さん。彼の推理力が「刑事並み」に鋭く、話の展開の仕方に一度読んだだけではついていけず、所々ページを戻りながら読み進めました。なぜそんなに鋭い推理できるのか、彼の過去が気になります。

そして、謎の解決も面白いけれど、学校図書館司書の置かれている環境についてもまさにいま自分が実感していることと同じような内容で、共感するところがたくさん。
読後は心があたたまり、仕事で悩むことはあるけれど、まずは生徒のために、と向き合う姿勢が大事だなと再認識。私も駒子や先輩司書を見習って、気持ちを込めて仕事をしたいなと思いました。

その後のお話もぜひ。

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本が大好きな人は勿論ですが、「これから本を読みたいけれど、どれを選べばいいか分からない」と悩んでいる人にも是非ともお薦めしたい作品です。作中で取り上げられている作品を順番に読んでいくだけで読書の楽しさを知ることができます。そこから色々な作品にチャレンジして読書の幅を拡げていってほしいと思います。

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本の可能性の大きさをより実感できました。
あの頃は学校の図書室が1番落ち着く場所だったのはあの司書の方のおかげだったんだろうなぁと当時を思い出したり。そうやって思い出す時に必ず思い出す本や匂いにクラクラしました。
駒子さんが本のことだけじゃなくて生徒ひとりひとりといい距離感で向き合ってるのがすごくよかった。
伊坂幸太郎、米澤穂信らが好きな人は信頼できるのわかる笑

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高校の図書室を舞台に謎解きをしていく中、主人公の心の傷も徐々に癒やされていく素敵な話でした。
小学校のときは毎日図書室に通っていたなぁ…と懐かしく思い出しました。
中高と部活に明け暮れて図書室から足遠くなっていましたが、こんな素敵な司書の先生が居たのなら、通っておけばよかったと悔やんでます。
人とも本とも出会いは自分の糧になります。
様々な知識だけでなく、いろんな価値観を知ることは、生きていく上でとても大切だと思います。
この本を読み終わったあと、他者を思いやる気持ちをもつ温かさが伝わってきました。
温かい気持ちになれて幸せな時間でした。
ありがとうございました!

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星川駒子さん、神奈川県立戸代原高校の司書教諭。
「駒子」、何て古風な名前。『雪国』が出てくるのかな、加納さんの駒子シリーズかも。どちらの出てこなかったが、ここ最近の本のタイトルが次から次へと出てくる出てくる。
高校生が好みそうな作品が沢山! 栗本薫さんの名前まで出てきて、おまけに本筋とも絡んできてと、とても楽しめました。
名探偵ユーカリ書店の針谷さん、ステキです。
3話目の「せいしょる せいしょられる」は嫌な話でしたが、とてもリアルに感じました。
気に入らない人を排除の標的にして潰す。
学校に限らず、集団の中にそういう人は存在します。残念なことに。

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司書と書店員のコンビが新鮮でした!
著者の大崎さんは元書店員とのことで、その経験があるからこその作品なのかなと思いました。

「居場所のあるなしは誰にとっても重要だ」のひと言もぐっと重みがあり、まったくそのとおりだと頷きました。
私は高校での図書室は居心地があまり良くなかったですが、この場所によって読書好きが増えていけばいいですね。

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高校の図書館司書と、そこに本を納品する書店員が、様々な謎を解いていくという、サクサク読めるミステリー。
面白かったです!知っている本がたくさん出てきてワクワクしました。本好きさんは、かなり楽しめるのではないでしょうか。
私自身はほぼ学校図書館を利用しなかったので、もっと使えばよかったなぁと思わずにはいられませんでした。図書委員をやってもよかった。そして豊かな本生活を学生のうちに送りたかったな。
ぜひ学生さんに読んで欲しいですね。

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成風堂、井辻くん、めぐりんシリーズ、どれも本の謎は書店員(司書)が解く!という所が大好きだ。今回は高校図書館が舞台。最終話がとても良かった。書店員も少ないキーワードで検索する事は多々あるが、個人的な思い出が絡んでいるとネットではなかなかたどり着けない。今回は人間同士のリアルネットワークから本が見つかったのだと思う。
経済的な事情から本が買えない、あるいはお金はあっても読む本の制約を受けている子どももいるだろう。そういった子ども達にも届いて欲しい、と選書された27000冊の本。豊かな実りのある庭に是非、足を踏み入れて欲しい。本を提供する側の人間として祈るような思いが詰まった物語だ。

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図書館司書には、レファレンスと言われる仕事があります。「相談したいことがあったら、何でも声をかけてね」と書かれたプレートのせいでとんでもない相談事が舞いこみます。
これは本当に司書の仕事だろうかと思いながら読み進めていくうちに、司書の駒子さんや書店員の針谷さんの名推理に引き込まれて行きます。駒子さんの生徒を思う気持ちと針谷さんの頭脳明晰で謎に満ちた雰囲気がこの物語を魅力的にしていると感じました。
難題を解決していく上で、二人の本に対する知識が凄くて、作品の中に出てきた本で、私の知らない本を読んでみようと思いました。
気持ちが暖かくなる作品です。ぜひ、シリーズ化して欲しいと思いました。

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次々と持ち込まれる本にまつわる謎を学校司書・駒子と図書室に本をおろしている書店員・針谷のふたりが解き明かす連作短編集です。
実に、面白かったです!
図書室で事件なんておこる?
そう思いませんか?
おこるんです。
殺人事件に巻き込まれそうなヤバ目の話から、
図書本を使った謎かけ、などなど。
謎を解きながら、図書本の仕組みや図書館が抱える悩みも知る事が出来ます。
駒子は司書になって今の学校は3校目。
1校目は廃校が決まっている工業高校、
2校目は進学校、
それぞれの過去の経験も物語で活かされていて、学校ごとに抱える問題が違うという事も知りました。
そして、
好きな作家さんや、読んだ事のある本が沢山登場!もう一度読みたい!その本未読、面白そう!と、読書欲にかられまくります。
ストーリーそのものも面白いし、
様々な課題に対して「本が持つ力」を再認識出来るところは、読書をしている自分にとって胸熱ポイントでした。
ハートフルな、素敵な物語です。

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学校図書館の司書・駒子が遭遇する謎を、出入りの書店員・針谷らとともに望む日常の謎系のミステリ作品。
市民図書館などと違って、学校図書館ゆえの葛藤とともに主な読者である生徒との遠くて近い関係性が優しい視点で描かれています。

学校ごとによって、学校図書館の役割も異なっており「せいしょる せいしょられる」では進学校での学校図書館や司書の扱い、そんな中でも、本を読むということに魅力や可能性を感じている司書の思いがあって、本編のミステリと共についつ共感を覚えてしまいました。

様々な作品のタイトルが物語の中で登場しますが、読んだこともない作品もあり、ここからさらに読書の幅が広がっていくのもいいですね。

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大崎梢さんの、図書館にまつわるお話はとても心地良くて大好きです。
学校司書の仕事の難しさ、厳しさとともに喜びや気概が随所に感じられてとても興味深い。その上で図書を絡めた謎解きが軽やかに展開され、よく知られた本や作者が登場して、楽しく読み進められました。
主人公の学校司書と書店員のバディも良くて、どんどんシリーズを増やして欲しいです。

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初めての勤務地は閉館予定の図書館で、次は自習室のような場所になっている進学校の図書館、中堅ながら酸いも甘いも経験している司書の駒子。
敏腕刑事並みの思考力を持ち合わせ、名推理で解決の糸口へ誘う書店員の針谷。
ここに名コンビ誕生です!
登場人物たちの本への深いふかい愛情を感じることが出来、同じ本好きとして嬉しくて、読んでいる間、ずーっと心がスキップしているようでした!
たくさんの魅力的な本が登場し、作品を彩ります。既に読了しているものもそうでないものも、まるで、目の前に27000冊のわくわくの一部が次から次へとあらわれては消えていくようでした。
『せいしょる せいしょられる』内にある
“本好きの生徒を守るのと、増やすのが、学校司書の務め”
という言葉に、学校司書さんたちの懐の深さと奮闘っぷりがぎゅっと凝縮されているようで、同じように本に関わる仕事をしているので仲間として、とても頼もしい気持ちになりました。

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学校の図書館、懐かしいなぁ。わたしは高校までずっと図書委員だったので、暇さえあれば図書館のカウンターに座っていました。本の貸出や返却、書架の整理などの作業も楽しかったけど、本が好きな友達や先輩たちと話をするのがとても楽しかったのです。

 学校は勉強する場所というだけでなく、友達と話をしたり、部活をしたり、自分の時間を楽しんだり、将来への夢を見つける場所でもあるのです。でも、それだけではないのが現実です。家庭に問題があって学校だけがホッとできる場所だという子もいます。

 何らかのプレッシャーがあって教室へ入れないので、図書館や保健室へ登校している子もいます。避難場所としての役目も図書館が担っているというのは、もっと多くの人に知ってほしい事実です。

 この本の中に登場した「本好きの生徒を守るのと、増やすのが学校司書の役目」という言葉がとても印象に残りました。

 図書館で出会った1冊の本が、その人の人生を変えるかもしれないのですから。

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高校の図書館司書と書店員が、なぜか舞い込んできてしまう謎を次々と解き明かしていくミステリー!針谷さんは書店員なのにいったい何者?と思ってしまう名探偵っぷりが素晴らしかったです。司書の駒子さんが謎解きに関わりながらも生徒たちの心に真摯に向き合う姿勢に心打たれ、学校図書館の役割の大切さも知る事もできました。本から得られるものは人それぞれ。でもそれはいつか成長していく過程で心の糧になっているのだと思います。つい声をあげてしまいそうになる本のタイトルもたくさん出てくるので、本好きにはたまらない1冊でした。

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県立高校の学校司書・駒子と出入りの書店員・針谷が、生徒が関わった本にまつわる事件や謎を紐解いていく連作。事件現場に落としてしまった本、鍵のかかった図書室内で起きた事件、遺失物とともに見つかる図書館の本…。謎解きはもちろん楽しいが、駒子が本当に等身大に描かれて、生徒たちとの関わりもとても素敵。登場する本も近年の有名なものが多く読んでいる本が出てくると嬉しくなった。本をどう読むかは本人次第だ。だが「本から得られるものは無限であり、誰にとっても平等だ」というセリフが響く。本好きでよかった。
また、学校によってどれだけ図書館の位置づけが違うかは駒子さんの勤めた三校だけでもリアルに伝わってくる。自分の高校生だった頃の学校図書館を思い出してみたが、ちゃんと文芸書を読んでいた記憶はあるのに図書館を利用した記憶がほとんどなかった…思い出がないのが寂しい。駒子さんがトヨ校に赴任できてよかったし、どの学校も司書さんが普通に活動できることが当たり前であってほしいと思う。学校司書という仕事をあらためて知ることができてとてもよかった。

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高校図書館の司書の星川さんところに持ち込まれる色々な問題。探偵役は出入りのユーカリ書店の針谷さん。
学校図書館に27,000冊も本があったんだという驚きから今度は最近利用している市立図書館にはどれくらい蔵書あるんだろう?という興味をかき立てられました。(広島市立図書館で文学だけで21万冊とのこと)
また作中に出てくる色々な本のタイトルを見ながらあぁこれ読んだなぁと懐かしんだり、これ知らないなぁと思ったりちょっとした作品紹介としても楽しめました。
物語そのものは謎解きの後があっさりしててあれ?これで終わり??と思うような拍子抜けする感じもあったけど現実の事件ってそんなもんかもしれないなぁ…と。
最初の方は実はページめくるのが中々進まなかったのですが(これといって理由はないのですが)、3話めくらいから馴染んだ感じがありそこからはすいすいと読むスピードも上がりました。

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ミステリーとして、
本の魅力を知る手段として、
図書館を好きになるきっかけとして、
その全てにおいて抜群の本だと思った。

自分の学生時代に、主人公のような司書さんに出会えていたら
今よりもっと本を好きになっていたかも。

読書が好きでよかった、と思える一冊。

本が好きな人にはもちろん、
あまり得意でない人にも読みやすく、おすすめの作品。

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県立高校の司書さんが主人公という設定が、同じ司書としてうれしかった。学校内で起こった不可解な事件や、生徒の身に起こった事件を、学校に本を納入する書店員の針谷の協力を得て解決していく5編からなる連作短編集。学校図書館の司書の立場や仕事の様子、生徒との交流など、リアルに描かれていたと思います。司書という仕事を知ってもらう意味でも、ぜひ多くの人に読んでほしい1冊です。

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図書室でのミステリー
いろんな謎が繰り広げられるが
学校の図書室の司書という仕事に
すごく興味が湧いた
その学校ごとに特徴があり
司書の役割も学校のルールによって
変わる
多感な時期に本によってよい
影響を受けてほしい
途中出てくる本のタイトルも
すごく興味深く多感な年齢の子が読んでほしい
タイトルだった

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大きな本棚に色とりどりの背表紙。
使い込まれた椅子と机。
遠くに聞こえる部活の声。
学校だけどなんだかちょっと違う。
そんな懐かしさを思い起こさせてくれる本でした。
持ち込まれる謎は胸が痛むものも…
そんな痛みを受け入れ包み込む様な優しさを持つ司書の駒子と謎を華麗に解き明かす針谷のコンビがとても好きです。

学校で家庭で
きっと色々な事と戦い続ける生徒たちが
自分らしく自由になれる本のガーデン。
今日も本のガーデンでその物語に胸を焦がす生徒がいるのかなと思いを馳せるのだ。

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県立高校の学校司書と出入りの書店員が、本にまつわる事件や謎について解き明かしていくミステリー。
ものすごくおもしろかった!大好きな作家さんの作品がたくさん出てくるので、ラストまで夢中になって読みました。
もし中学生や高校生がこの本を読んだら、学校の図書室に行って作中に登場する本を探したくなると思います。
本好きの方にはもちろん、あまり本を読む機会がなかったけれどこれから本を読んでみたいと思っている方にもとてもおすすめです!

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司書が主人公という小説は、あまりないと思う。図書館が舞台の「図書館戦争」だって、主人公は図書隊員という自衛官みたいな職業である。ましてや学校司書などというのは、その存在も知らないひとが多いのではなかろうか。学校図書館には図書教諭は置かなければならないが、学校司書は努力義務になっている。私などは小中で図書委員の経験があるが、どうも司書職員がいたかどうかの記憶もない。

本書は、短編連作で書かれているが、正直最初二編はちょっと謎解きが強引かなという印象。しかし、主人公の学校司書、星川駒子と出入り書店の担当書店員、針谷敬斗のコンビのキャラクターがなかなか面白いので、飽きることなく読み進めることができた。学園ミステリーという趣の本だが、学校図書館の役割や課題がうまく描かれている。学校図書館は保健室と同様に生徒のサードプレイスとなり得るのである。個人的には保健室より図書館の方が楽しいと思うのでサードプレイスにふさわしい。さらに、学校司書は教員ではないので、生徒にとって教員と違った形で接する事ができるというのが大事だと思うのである。
そんなことも考えさせてくれる本である。

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大崎梢さんの本に纏わる話で、学校図書館が舞台とくればおもしろくないはずがありません。県立高校の学校司書の駒子の元に、次々持ち込まれる本絡みの謎。出入りの書店員の針谷とともに謎に迫る過程はどの章もぞくぞく。現実の書物がたくさん登場するのも興味深かった。学校図書館はわたしも小学校から大学まで入り浸り、いろいろな思い出がある場所。その図書館を運営していく司書の意気込みを駒子に見ました。あるべき姿の図書館を目指して、本を生徒に紹介していくことの意義を信じる駒子のまっすぐな気持ちに打たれる。27000冊の本の園は皆に開かれている。

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県立高校司書の星川駒子を主人公とした5篇からなる連作短篇集。駒子の勤める高校の図書館に本を納品する書店員・針谷が全篇に登場し、「名探偵とその助手」というパターンを形成している。
最初の2篇は“学園ミステリー”とでも呼ぶべき王道の展開で辟易したが、3篇目からは少々様子が変わり俄然興味深いものになった。特に最後に収められた「空を見上げて」は、文化祭のために「春雨づくしの料理」が載っている本を探してほしいという依頼を生徒から受け、駒子と針谷が知恵を絞る話で、ぼくの中では文句なしのベストだった。
同じ高校の図書館を舞台にそうそう何度も事件が起きるはずはないが、本作は駒子を軸にしてそれをうまく回避している。また現代の高校生が抱える問題も盛り込まれている。もう少し踏み込んでほしい気もするけれど、作者の狙いはそこにはないのだろう。
本にまつわる話はとても楽しい。自分の読んだ本や好きな作家が登場するだけでわくわくする。
駒子の経歴は少しずつ明かされ本篇にも関わってくるが、学生時代や私生活には触れられていない。針谷に至ってはまったくの謎だ。ぜひシリーズ化して、そのあたりを書いていただきたい。

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高校の図書室を舞台に、本にまつわる謎を解くブックミステリー。
あたたかな話が多く、謎解きは司書ではなく、本を入れてくれる書店員さんという点が魅力的です。
個人的におすすめなのが、「せいしょる せいしょられる」。その話に出てくる徳島さんが、(台詞がほぼありませんが)素晴らしい。長年勤めて、ベテランになることで、本や子どもたちを守れる……私にはそれが衝撃的に思えました。
ブックミステリーとしても素晴らしかったです。

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高校の学校図書館司書と、そこへ本を届けに来る書店員が謎を解く!

何事も一人でこなさずを得ない学校司書となって8年目の駒子。
苦い思いをした職場もあったが、生徒に寄り添い相談に乗る。
置き去りにされた本、不穏な隠語など5つの謎。
実在する小説名がたくさん出てきて、それらの本も読みたくなります。

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実在する作家さんや作品が物語の中に多数登場していて、本好きにはたまらない一冊だと思いました!
何かに悩んだり、苦しんでいるときに、本が救いになり得るということを改めて信じさせてくれました。
登場人物達のように熱い思いを持って、これからも本に携わっていきたいと思います!

個人的に、本をどう読むかは本人次第だ。だが「本から得られるものは無限であり、誰にとっても平等だ」という部分が心に残りました。
特に学生など若い世代にオススメしたいです!

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憧れの司書さんのお話というこよで興味を持ちました。司書さんと言っても、高校の司書さんで、高校生との触れ合い、教師ではなくても教師と同じ、もしくは教師ではないから生徒も相談できる貴重な存在なのだと思いました。
ちょっとしたミステリーを解いていく中で、書店員さんとの絡みもあり、今後の関係が気になります。

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楽しく読ませていただきました。
高校の図書室が舞台で、普通の司書さんと普通の書店員さんが(洞察力は半端ないですが)、様々な謎を解いていく連作短編集です。
こんなに身近な範囲で、こんなに色々本や図書室に絡んだ出来事が発生して、本に詳しい人達ならではの知識を駆使して答えに辿り着く。有名どころの本のタイトルも沢山出てきて、本好きにはたまらない作品でした。
限られた予算とスペース。赴任する学校によって全く異なる図書室に対する考え方。司書さんの苦労などもわかって興味深かったです。学校司書さん達を応援したくなりました。

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著者である大崎梢さんの”本への愛”が溢れた物語でした。

 『本好きの生徒を守るのと、増やすのが、学校司書の務め(p.159)』
学校司書は、ニーズに合わせた選書と購入の検討・学校関係者との関わりなど、全て一人で対応しなければならない。一方で、本を通じて生徒と関わり合い、より多くの生徒に読書が好きになってもらえるように魅力を伝えるという大きなやり甲斐もある。このような、”学校司書における苦労とやり甲斐”、”どのような思いで本と向き合っているのか”が伝わってくる一冊。

 この作品の最大の魅力は、 実在する本のタイトルが数多く登場すること。読書歴が浅い私でも、読んだことのある本が6冊(東野圭吾さん作品二冊、青山美智子さん・辻村深月さん・三浦しをん さん・小川洋子さん作品各一冊)登場しました。読了本や、知っている本が出てきたときは嬉しく、「これ読んだことある!」「これ読んでみたかった作品」「この作品は知っているけど、まだ読んでなかったな」などと感じながらこの作品を楽しみました。

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高校の学校図書館に勤める司書の駒子さんとそこに本を納品する針谷さんが謎を解いていくストーリー、おもしろかったです。
図書委員になって一緒に関わりたいと思える作品で、出てくる本の作品にも興味をもちました。

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作者は元書店員だという事だが、納得の内容だった。高校の図書館司書の駒子が主人公だが、そこに納品する書店員の針谷、高校生、司書仲間、卒業生といった面々が出てきて、毎回難問を解決していく短編をまとめたものだ。その中で駒子の司書としての過去の苦悩も徐々にわかっていく。最初の一話こそ殺人事件だったけれど、あとは高校で起こる不可解な事件だったり、本を探す話だったり。毎回事件は解決するのだが、書店員の針谷がいい味を出している。また要所要所で駒子が学生にさらりと勧める本も、どれもが読んでみたい話題作だったりして、そういう本の指南書みたいな意味合いでも楽しめた。まだまだ続きがありそうな予感もする、本好きには、とても楽しい小説だった。

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子供の頃は地域の公民館に定期的にやってくる「移動図書館」を楽しみにしていた記憶があります。自分で歩いて行ける場所でたくさんの本が借りられるのが嬉しかった。それなのになぜか学校図書室というものの記憶はほとんどありません。今思えば不思議です。
娘が小学生の頃によく学校図書室で本を借りてくるようになり、その中に私もあの頃読んだ赤川次郎の本を発見し、懐かしく嬉しくなったのを思い出しました。家庭を持ち子育てに仕事にと日々慌ただしくすぎていく中で読者という行為そのものから離れていました。そうだ、私は本を読むのが好きだったってやっと思い出したくらいでしたね。
その頃の娘は司書という職業に興味を持ち憧れていました。私はその時飲食店で働いていましたが転機があり書店員となり、今現在も勤めています。娘は今年、司書とは全く関係のない職種で社会人となりましたが、また時間ができたら読んでみたい本はたくさんあるようです。
この作品を読みながら自分が本と関わってきた歴史のようなものを思い出し、作中に出てくる作品にも何冊か既読のものがありその時のことを思い出したりしました。
これからもたくさんの本を読みたい。そう思わせてくれる作品でした
司書という仕事は尊敬しますし憧れますね

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県立高校の図書館に勤める学校司書の駒子さんが出入りの書店員・針谷と生徒が巻き込まれる事件を解決する連作学園ミステリでしたが、今の学校図書室の現状も踏まえながら、実在する本に対する想いも絡めて丁寧に描かれたエピソードや、どうすれば生徒のためになるのか、学校司書として何ができるのか、自分にできることを懸命に考える駒子さんの真摯な姿勢はなかなか良かったです。

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デビュー作である「配達赤ずきん」がとても面白かったので既出作品を色々読んでいます。
選んだものはほっこりする話が思いの外多くて
お仕事推理小説もあまり考えずに読めるものが多かった気がしてもう少しピリピリするものがもっと好みだなぁと。
こちらは私と同じような考えを持つ方にお勧めしたいです。
ミステリもさながら作中に出てくる現実にも出版されている作品を読みたくなりますし、
既読のものに対しては共感を多く感じます。
自分自身の学生時代は学校図書館にあまり足が向かなかったのでどんな仕事をしているか謎が多かったけれど学校司書さんは生徒や先生、協会に挟まれて大変な職業なんだなぁと思いました。
娘に聞いたら地元の図書館だとだいぶ待つ本も学校だとすんなり借りられるらしいです。羨ましい。自分が今学生だったら足繁く通うのに。
読書に馴染みの無い学生さんも本が好きな大人の方にもお勧めしたい本でした。

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元書店員が描く、高校図書館司書と出入りの書店員が、溢れる本への愛を活かし、生徒から相談された謎を解き明かす図書館ミステリ。通常のレファレンスから殺人事件まで、話し難い突飛な想像を相談するにはもってこいの距離感の司書。その立ち位置と豊富な本の知識をうまく活用して、生徒の心に寄り添う5編からなる連作短編集。

小学生の頃に通い詰めた学校の図書館を思い出し、懐かしさも相俟ってワクワクした。中学からは図書館ではなく書店通いになったので、学校の色によって図書館(司書)に求められる事が大きく違う事にまず驚いた。あらゆる所に大人の誘導があり、そこに近年のポリコレもプラスされたら、そのうち学校の図書館にはアカデミックなものしか並ばなくなるのではという不安も感じた。
謎解きメインではなく、高校生のまだ成長途中の繊細な心の描写や、実在する小説が沢山出てくる親しみやすさがオススメポイント。
作中の「本そのものが密室」という台詞がとても面白くて好きでした。
「せいしょる~」では、最後には真逆の意味になったこの隠語の使い方もとても奇抜で印象に残りました。

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高校の図書館司書と書店員が本に纏わる謎を解くミステリー。タイトルの『27000冊』は蔵書の平均冊数だという。私の記憶にあるよりもかなり多いのに驚いた。本に纏わる物語を読むと『名作』とか『古典』などが登場する事が多かったが、本作は宮部みゆきや、伊坂幸太郎、原田マハなど年齢、性別問わずに楽しめる本が沢山登場するのも本好きとしては嬉しい。司書と書店員の素人探偵も良い味を出している。日常ミステリーよりももう少しヒヤリとするミステリーも面白かった。1番心に残ったのは司書の本に対する愛情と情熱。すごく共感出来た。

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高校生の時、学校の図書室に行った記憶が全くなく、校舎の何処にあったかも思い出せない私が学生の時に図書室に行っておけばよかったと思ってしまうくらい、本と図書室とそこに来る生徒たちへの愛に溢れている作品でした。
数々の名作の名も登場しているので、ミステリー作品であると同時に、読書案内の側面もあるので、大人はもちろんヤングアダルト世代にもおすすめしたいです。

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本にまつわる作品をたくさん執筆している大崎梢さん。
今まで読んだ本バスめぐりん。やだいじな本のみつけ方も大好きだったけど、この27000冊のガーデンもすてきな作品でした!

高校の図書館には27000冊も本があるとのこと。
たしかに、私の通っていた高校は図書館がとっっても大きくて納得でした。
ただ自分が高校生の時は吹奏楽部が忙しすぎて、朝、昼、放課後はすべて練習、図書館に行く余裕がなかっ
小学生の頃は、"委員会"というものが始まってから最後まで毎年図書委員だったんですが、図書館の先生が本当にだいすきで。仕事のある日はすぐさま図書館に向かってたなあ〜!カウンターでの本の返却の仕事もだいすきだったし、細々した作業とか本の戻し作業とかとっても楽しく活動していたことを思い出した。そして私の心を救ってくれていたのも図書館。居場所を作ってくれていて、本当に助けられたな。そんなことを思い出させてくれる作品でした。
作品の中にも図書館司書の日常がぎゅっと詰まっていて、そして図書館を居心地の良い空間にしようと頑張っている姿が好印象でした。図書館司書になりたかった過去の自分が「どうして大学生の頃に資格を取らなかったんだ!!」と心の中で怒るほど司書がすてきに描かれていて(笑)

また作品の中にたくさんの本が登場しているので、それを順番に読んでいくのもおもしろそう!ぜひ学生のみなさんに読んでほしいな。
そして行ったことがなかったら、学校の図書館に一度行ってみてほしい!市立図書館とはやっぱり違って、学校の図書館って絶対的な味方なんですよね。そんなすてきな空間をぜひ楽しんでください!

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県立高校の図書館を舞台に、学校司書・駒子と、本を納入している書店員・鉢谷が、図書館がらみで起きた事件の謎を解いていく連作ミステリ。やはり大崎作品は本と出版にまつわる小説が面白い。個人的にはミステリとしてより、生徒からは先生とも呼ばれる学校司書のお仕事小説として興味深く読めた。タイトルの「27000冊」とは、高校の学校図書館における平均蔵書冊数とのことで、新設校で図書館ない高校生活を送った人間としては驚き。司書の仕事は多岐にわたっていて1人出こなすのはとても大変そうだけれど、生徒の為にと真摯に仕事に取り組む駒子は素敵だった。

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読んでいると、大好きな小説が次々出てくるので嬉しくて楽しくて「そうそう、ですよね、分かる、これすすめるのか、嬉しいだろうな、いいな」と頷きながら読みました。謎解きも勿論面白かった(時にほろ苦くも)のですが、なにより駒子さん達の人柄に胸が温まります。
私が本格的に小説読むようになったきっかけも、学校司書の先生でした。
とりあえず今は最後に紹介されていた本を読みたくて仕方ありません。

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書店が舞台のミステリで著名な大崎先生、今回はビブリオミステリ、期待どおりの面白さ!学校司書×書店員という珍しいバディだが、書店員針谷さんの司書の駒子の謎解きをサポートする姿にきゅん。学校司書の仕事や現状についてよく取材されていると感じる。作中で本のタイトルが次々と紹介されるのも嬉しい仕掛け。その本が未読でも既読でも嬉しくなってしまいます。図書館員として私も背筋が伸びるエピソードが多々ありました。是非多くの人に読んでもらいたい作品です。

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初めて自分で本を選んだのは学校の図書室という人は多いのではないですかね。
今回の舞台は高校の図書室。
念願叶って学校司書になった星川駒子
理想の図書室を目指し奮闘。
そんな日々の中、よく図書室を利用してる男子学生が相談を持ちかける。
学校に本の搬入をしている書店員に助けてもらいながら、生徒の相談事を解決へと導く。
思春期の学生が集まる学校を懐かしく思い、ちょっとミステリー調な相談事にドキドキしたり。
書店員の推理が鋭く、そして頼もしい!

図書室を利用して欲しい。
本を読んで欲しい。
時には避難場所にして欲しい。
学校司書の思いが切々と伝わる素敵な本でした。

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県立高校で働く図書館司書・星川駒子が出入りの書店員・針谷敬斗の鋭い推理の力を借りて高校生達の相談に潜む日常の謎を解明する推理の面白さと、より良い人間関係の向上を実感できる学校図書館ミステリーの秀作ですね。本書では凶悪な犯罪事件ではなく学校生活の中で起きる些細ながら見過ごしにはできないテーマに関する事件が巧みに描かれ著者の並々ならぬ情熱に感心しましたね。全5話は単独の話ですが読み進める内に内容が深まってさらに面白さが倍増するように思えました。本書で取り上げられる実際の名作本に読書意欲をかきたてられましたね。本書を読んで私自身は小中学で図書室に親しみましたが高校では疎遠になり全く利用しなかったことを思い出して反省しましたね。本書は日常の謎解きミステリーの面白さと読書の素晴らしさについて改めて実感させてくれる読み物ですので老若男女全ての方にお奨めしたいですね。また本書がシリーズ化されるのであれば、ぜひ続巻も読みたいなと思いますね。

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本を愛する大崎さんのならではの話でした。
たくさんの実在する小説が出てきて、「これ読んだ!これは読んでない」などと、思いながらページをめくりました。
同業者としては、駒子のように親身になって、レファレンスしてるかな、と、ちょっと反省したり、参考になったり…。
これは続編が出そうな予感ですね。

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学校の図書室ミステリー
図書室の司書と出入りの書店員ペアーが
謎を解き明かす。
生徒と図書を守るため
軽いタッチでとても読みやすく、過去に読んだタイトルが出て 再読しよう!と思わせてくれる。
学生時代もっと図書室を利用しておけばと
後悔してしまいました。
この本は課題図書としておすすめしたい!
本好きになる生徒さん多くなりそうです。

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最初のお話からすごく引き込まれました。とても面白い物語でした。
ちょいちょい出てくるいろんな本。私も高校生の時にこういう本読みたかったなあと思いました。

というのも私も高校生の時は星川先生がいたような高校で、授業も一日9時間あるし帰ってからも最低5時間は勉強しなさいという学校で、学校まで自転車で1時間弱かかっていて部活もしていたし長い休みとかもずっと学校で普通に一日中授業があったのでとにかく毎日の宿題をするので精一杯で本を読む時間なんてほとんどなかった。

読んだことがある本が出てくるとなんだかちょっと嬉しくなって、読んだことない本は読みたくなる。とにかくすごく本が読みたくなる物語だったと思います。ミステリー部分もとても面白かった!

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高校生という大人でも子どもでもない年齢の人たちと司書さんの距離感が絶妙。
付かず離れず、言葉も表現を選んで接するって結構難しいから。
そういえば私の高校の司書さんもこんな感じの人だった。
この本を読んであの頃を懐かしく思い出しました。
あと、学校司書さんが想像以上に忙しいことを知りました。朝礼、配架、整理、貸出、そして謎解き。優秀すぎる。

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高校図書館が舞台の日常ミステリー系。
本愛にあふれる作品でした。
作中に出てくる本は、どれも聞いたことがあったり、読んだことのあるもので「あーあれね~」と思いながら読み進めることができました。
学校図書館ならではのことも多く、知らない人にとってはそうなのかと感じるのではないでしょうか。
「本から得られるものは無限で平等」という言葉が心に残りました。
子どもたちが、たくさんの本に出会ってほしいとしみじみ思いました。

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司書が取引先の書店員に協力してもらい、日常の中で起こった謎を解いていく。本がより好きになる本でした。
熱いというよりあったかい。教師ほど深く踏み込むわけではない、踏み込めるわけではない。だけどきっと、その距離感にこそ救われる生徒がいるはずだと感じました。
有名な作品、作家さんの名前が出てくるので、本が好きな方なら、きっと反応してしまうでしょう。私も未読本が読みたくなりました。
個人的に一番好きなのは「過去と今と密室と」
過去のある光景を目の当たりにし、それを直さなくてはならなかった司書は気の毒ですが、強烈な怒りの表現として衝撃的でした。

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本好きにはたまらない至福の読書タイムでした。昨今の司書事情も合わせながら、生徒ではなく駒子さんの視点で、読んでる側の私も学校の小さな謎たちに翻弄されました。駒子さんと書店員さんとのほのかなロマンスも期待しつつ、次作を楽しみに待ちたいと思います。

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気になっていた作家さんの本が読めて幸せです。
高校の司書と書店員が、高校で起きるミステリーに挑む。
初っ端から危ない事件!?と驚きあり、高校の学校図書館司書のお仕事に、そうそう!と共感あり、高校の図書館に本を納品する書店員の推理っぷりに脱帽あり、大変面白く最後まで拝読しました。
読ませていただき、ありがとうございました。

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神奈川県の高校図書館を舞台にしたほっこりミステリー。学校司書の駒子と出入りの書店員針谷さんが、本の情報を駆使しトラブルを解決する。高校時代全く図書館を利用しなかった私。あの時出会えていたらと思う本はたくさんある。駒子の司書としての働きぶりもいい。読書の力を信じて、多感な高校生に寄り添い本を選ぶ。27000冊のどれかが彼らを救うかもしれない。そんな場所に私も居たい。司書の存在意義を改めて考えさせられる。

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高校の図書館で司書を務める駒子が、出入りの書店員である針谷とともに本に関わるちょっとした謎を解いていく。知っている本がたくさん出てきて、本好きにとってはたまらなくワクワクさせられました!読んでいない本はメモを取りましたよ。おかげでこれから読む楽しみができました!謎解きも面白くてとても良かったです。

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高校に勤める図書館司書と本の納入書店員が小さな謎を解き明かす短編集。
作中にはさまざまな本が出てくる。読んだことのある本なら、内容を思い出しながら、読んでいないものは読みたくなる。ミステリ-と読書案内、そして、人のあたたかさを感じられる本。
学校司書の苦労と喜びもわかり、学校関係者にはぜひ読んでほしい。

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