わかれ縁

狸穴屋お始末日記

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刊行日 2023/03/08 | 掲載終了日 2023/08/21

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内容紹介

夫婦となって5年。

定職にもつかずに浮気と借金を繰り返す亭主に絶望した絵乃は、

身ひとつで家を飛び出し、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」に流れ着く。

夫との離縁を望むも依頼できるだけの金を持たない彼女は、

女将の機転で狸穴屋の手代として働くことに。

果たして絵野は個性豊かな狸穴屋の面々とともに

一筋縄ではいかない依頼を解決しながら

念願の自身の離縁を果たすことができるのか⁉

夫婦となって5年。

定職にもつかずに浮気と借金を繰り返す亭主に絶望した絵乃は、

身ひとつで家を飛び出し、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」に流れ着く。

夫との離縁を望むも依頼できるだけの金を持たない彼女は、

女将の機転で狸穴屋の手代として働くことに。

果たして絵野は個性豊かな狸穴屋の面々とともに

一筋縄ではいかない依頼を解決しながら

念願の自身の離縁を果たすことができるのか⁉


おすすめコメント

いつの時代も家族円満は難しい⁉

『心淋し川』で直木賞を受賞した、

人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様


いつの時代も家族円満は難しい⁉

『心淋し川』で直木賞を受賞した、

人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様



出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784167920081
本体価格 ¥660 (JPY)
ページ数 288

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

お金に、女にだらしない亭主に愛想を尽かした絵乃。家を飛び出した絵乃は、離婚調停を得意とする「狸穴屋」で働き始める。

連作で描かれ、夫婦の問題や家族の問題は現代に通じる。
絵乃の亭主のだらしなさに、もう別れてしまえと思うのに江戸時代では離縁は亭主だけの権限だった。
そんな江戸時代の離婚問題や財産問題など、なるほどと思いながら楽しみながら読むことができた。
やはり西條さんの描く江戸の人情物は面白いですね。

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自らの離縁を成就させるために、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」に手代として働くことになった絵乃。
人生経験豊富な女主人をはじめ公事宿の皆に見守られながら、元々の気質もあり、
見事に人の気持ちに寄り添える手代に成長する絵乃。
「狸穴屋」の奉公人それぞれの見守り方の優しさにほろりとさせられます。
女主人・桐の過去だけでも続編ができるのでは?ぜひお願いします。

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「三行半」がたとえではなかった江戸時代。
離婚がままならず絶望していた絵乃が飛び込んだ
離婚調停専門の宿?公事宿で
様々な離婚模様が繰り広げられる。

嫁姑問題、後継ぎ問題
今も昔も変わらない離婚問題を
解決に導き、最後はすっきりほっこりさせる
さすが西條 奈加さんだなぁと読ませていただきました。

江戸時代の意外としっかりしている法律も面白く
またこのシリーズも読みたいと思いました。

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離縁の調停をする公事屋なんてあるんだな。三行半って夫が妻に別れろ、と渡す物ってだけじゃあない色々な意味を含んでいるのもよくわかったし、最後は女性に判断させられないってこういう事も含めてなんだな、と胸が空く思うになった。椋郎とか桐の話ももっとありそうだし、続きが出たらいいな。

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親子、夫婦、きょうだい、男女…そしてその人間関係には、良縁、悪縁、因縁、所縁、血縁…等々、今も昔も人間が生きている限り色々な縁が付きまとう。
そんな縁に、今で言えば離縁専門の弁護士か代理人の事務所みたいな場所なのだろう公事宿の「狸穴屋」の面々が、時には人情深く、またある時はバッサリとたずさわっていく。
西條さんらしい読みやすさと安心設定に心和む読書時間であった。

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江戸時代、離縁する権利は夫側にしか認められていなかったということ、
離婚弁護士が当時から存在していたということに驚きました。

公事見習いとして、苦しむ女性や子供の力になりながら、自身も女とお金に
だらしなく妻に寄生する夫からの離縁を望む絵乃。
最初と最後の絵乃の印象が随分変わり、公事として女性としての成長と心の変化
が見られます。
公事宿のメンバーも頼もしく、キャラ立ちしていてとてもよかったです。

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公事宿とは、江戸時代に、裁判や訴訟のために地方から江戸にやって来る人を泊める宿屋でした。それだけでなく、訴訟のための書類作成の代書や、手続きの代行もしていました。

 今で言うと行政書士や弁護士が常駐する宿という感じです。こういう場所が成り立つということは、江戸時代にも事件や訴訟問題がたくさんあったということなのでしょうね。

 江戸時代の話だけれど、そこで問題になっている人間関係は、昔も今も変わらないことばかり。困っている人を助けようという気持ちと、仕事としての範疇の間で悩んだり、調べ物をしたり、役人と張り合ったりする狸穴屋さんで働くことになった絵乃さん。女将さんの桐さんや椋郎さんや優しい花爺に助けてもらえるんだもの、今度こそ幸せになるんだよ。

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江戸時代、まだ男からしか「三行半」を突き付けられなかった時代の話。
現代に置き換えれば金遣いと浮気癖の酷い夫に苦しめられている妻が法律事務所でパラリーガルとして働きながら離婚と自立を目指す話と言ったところでしょうか。
安定の西條さん、読みやすい筆致です。舞台となる公事宿も魅力的なキャラクターだらけで、主人公絵乃が新しい道に歩み始めたことだし、まだまだ続編も作れそう。

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夫の浮気と借金に悩まされる、主人公絵乃が、夫との離縁のために、奮闘する物語。最初は頼りない絵乃ですが、周りの人に助けられながら、様々な問題に懸命に取り組んでいく姿に、好感が持てます。続きがどうなるのか気になって、最後まで一気に読みました。

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公事宿という、江戸時代にあった離縁を調停する役所が舞台の物語。ひどい亭主に苦しめられていた絵乃は、ひょんな出会いから、公事宿に住み込みで仕事を手伝うことになる。手伝いながら、自分の離縁が果たせるようにという、はからいである。一つ一つは短編で、一口に離縁といえども、いろんな事情が裏にある。物語の中で、江戸時代に重婚は認められていなかったり、今に通じるような制度がきちんとあったことにも驚かされる。そうこうするうちに、絵乃本人に関わる事件に巻き込まれていくことになる。公事宿で働く中で、成長していく絵乃の姿もいい。時代小説ながら、今にも通じる部分がたくさんあり、読みごたえがあった。

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わかれ縁 楽しく読ませてもらいました。江戸時代に現代の家庭裁判所のような存在公事宿があったんですね。そこで働く絵乃は、今の調停委員ですね。絵乃がこの仕事する経緯も良く考えられてますし、公事宿で働く人達もとても魅力的に書かれています。ぜひ、シリーズ化して下さい。楽しみに待ってます。

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離縁調停を得意とする公事宿「狸穴屋」を舞台に、江戸時代のさまざまな家族の縁を描いた人情時代小説の文庫化。
連作形式で夫婦不和や嫁姑・親子問題など、江戸時代の生々しい離縁事情が、今の時代にも通じる身近さで描かれていて素直に面白かった。
男女間の気持ちの切れ目や再燃、未練の描き方も精巧を極めていて、時代小説が苦手な人にも幅広くオススメしたい作品。
見習いの主人公への丁寧な説明があり、解説と併せて新たな知識(歴史)も知れて、勉強にもなった。続編が楽しみ。

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